貴志祐介のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
身に覚えのない場所で目覚める主人公たち。壮大な自然を舞台に、狡猾に仕組まれたデスゲームに巻き込まれる。
文庫本のダブルカバーを飾るちょっと安直とも思われるポップ…
『こわい、コワイ、怖い、でもでもでもでも超超超面白い!!!』
『絶対絶命!死の鬼ごっこ!』
『アドレナリン全開のバトルロワイヤル!』
…でもホントその通りだった(汗)
めっちゃ怖いんだけど、殺るか殺られるかの痺れる心理戦とか、駆け引きが超超超面白かったw
追跡劇は息が詰まりそうな展開で心臓バクバク。
こんな緊迫した状況のなか、サバイバル生活での食糧事情がエグい。最初はお馴染みのバランス栄養食が与えられるが、それが尽きたら自給自 -
Posted by ブクログ
ネタバレ恐怖と謎解きを堪能できる3遍。
「皐月闇」
元教師で俳人である作田慮男の元に、かつての教え子である菜央が訪ねて来る。自死した兄が残した句集を読み解き、兄がなぜ死を選んだのか明らかにして欲しいと言う。作田は認知症なのを自覚しているが依頼を受け、俳句の解釈を進めながら、兄の心情、行動を探っていく。しかし明らかになったのは、驚くべき真実で‥。
一見、優秀な俳人で元教師でもある作田が、実は‥というのがまず驚きで、俳句を通して暴露される過程が面白い。でも俳句の解釈って、難しい!そして、非常に根気のいる方法で復讐しようとしている菜央。強い女性だけど、可哀想でもある。
「ぼくとう奇譚」
昭和初期の銀座。 -
Posted by ブクログ
Audible!!
2000年作品なのに、今聴いても全然古く感じなくて、気づいたら貴志さんの世界にすっかり引き込まれました。
冒頭はホラーっぽい不気味な雰囲気から始まって、奇妙な自殺が続いていくんだけど、その行動には“なぜか自分の嫌いなものをわざわざ選んでしまう”みたいな共通点があって、ゾワッとする。
話が進むにつれて、その恐怖がだんだん形を変えて、サイエンスミステリーっぽくなる感じが面白い。ホラーの怖さと、科学の冷たさが混ざり合ってく感じ。
『我々はみんな死を待ち侘びている
生きている間しか、死ぬ悦びを感じられない』
作中のこのフレーズがやばい思想だけど、妙にわかるような気もして不