貴志祐介のレビュー一覧

  • 青の炎

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    学生時代、暴力に怯える家庭環境で、知識と選択肢の限られた無力な未成年が殺人を考えるとこんな風に進むのかと、胸を痛めながらも読み進めた。
    大人になって再読すると、あぁ頑張って子供には幸せな家庭を与えてあげないとと思わされた。
    大好きな作品です。

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    2025年12月06日
  • クリムゾンの迷宮

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    身に覚えのない場所で目覚める主人公たち。壮大な自然を舞台に、狡猾に仕組まれたデスゲームに巻き込まれる。

    文庫本のダブルカバーを飾るちょっと安直とも思われるポップ…
    『こわい、コワイ、怖い、でもでもでもでも超超超面白い!!!』
    『絶対絶命!死の鬼ごっこ!』
    『アドレナリン全開のバトルロワイヤル!』

    …でもホントその通りだった(汗)
    めっちゃ怖いんだけど、殺るか殺られるかの痺れる心理戦とか、駆け引きが超超超面白かったw
    追跡劇は息が詰まりそうな展開で心臓バクバク。

    こんな緊迫した状況のなか、サバイバル生活での食糧事情がエグい。最初はお馴染みのバランス栄養食が与えられるが、それが尽きたら自給自

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    2025年12月04日
  • 新世界より(下)

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    何食ったらこんな話思いつくねん。
    上から下まであっという間に読んでしまった。
    まだまだ未知の素敵な本は沢山ある。有難いことだ……。

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    2025年12月02日
  • 梅雨物語

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    ネタバレ

    恐怖と謎解きを堪能できる3遍。

    「皐月闇」
    元教師で俳人である作田慮男の元に、かつての教え子である菜央が訪ねて来る。自死した兄が残した句集を読み解き、兄がなぜ死を選んだのか明らかにして欲しいと言う。作田は認知症なのを自覚しているが依頼を受け、俳句の解釈を進めながら、兄の心情、行動を探っていく。しかし明らかになったのは、驚くべき真実で‥。
    一見、優秀な俳人で元教師でもある作田が、実は‥というのがまず驚きで、俳句を通して暴露される過程が面白い。でも俳句の解釈って、難しい!そして、非常に根気のいる方法で復讐しようとしている菜央。強い女性だけど、可哀想でもある。

    「ぼくとう奇譚」
    昭和初期の銀座。

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    2025年11月27日
  • 黒い家

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    子供が親に殺されるって事が辛すぎる。

    ヒトコワの頂点作品です。

    頭のおかしい人に執着されるのが人生で1番の問題。災害と変わらない、どうしようもない。

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    2025年11月25日
  • 青の炎

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    実際に罪を犯すまでが長くて、読み進めるのに時間がかかった。星3くらいかなーなんて思ってた。でも半分以降はあっという間に読んだ。胸がギューーーーーーーッと苦しくなった。しばらく引きずるだろうな。あーしんどい。

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    2025年11月22日
  • 天使の囀り

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    Audible!!

    2000年作品なのに、今聴いても全然古く感じなくて、気づいたら貴志さんの世界にすっかり引き込まれました。

    冒頭はホラーっぽい不気味な雰囲気から始まって、奇妙な自殺が続いていくんだけど、その行動には“なぜか自分の嫌いなものをわざわざ選んでしまう”みたいな共通点があって、ゾワッとする。

    話が進むにつれて、その恐怖がだんだん形を変えて、サイエンスミステリーっぽくなる感じが面白い。ホラーの怖さと、科学の冷たさが混ざり合ってく感じ。

    『我々はみんな死を待ち侘びている
    生きている間しか、死ぬ悦びを感じられない』

    作中のこのフレーズがやばい思想だけど、妙にわかるような気もして不

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    2025年11月22日
  • 新世界より(下)

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    ネタバレ

    確かに「新世界より」って話だった。
    今の文明が滅んだのちのユートピア風ディストピアで設定も雰囲気もすごく良かった。
    超能力を持っても人は平和に暮らすことができないんだなと、人が人であることを辞めないと、戦争やら差別は無くならないんだなと思った。
    被差別階級とパワーエリートの差は遺伝的差異と生殖隔離によって完成した。
    残念ながら、こうなってしまっては化けネズミにクーデターのチャンスはないね。

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    2025年11月18日
  • 天使の囀り

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    ネタバレ

    黒い家の作者の本。
    黒い家より怖さと面白さが凄かった。
    ジワジワと来る怖さ…
    専門的な話もいろいろあって凄い勉強になった。
    謎残して終わるホラーじゃなくてちゃんと解決するのもいい。
    天使の正体が判明した時の怖さは凄かった。

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    2025年11月15日
  • 新世界より(下)

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    とんでもなく面白かった。

    最初から読んでいて途中、世界観を伝えるための脱線ストーリーかと思っていた内容もすべて最終章に必要な前置きだったことが分かり、ストーリー展開から世界観作り、作品の流れまで素晴らしかった。

    最後は衝撃的でどう終わるのだろうと思っていた内容はある程度想像がついていたが、世界の真実が驚愕だった。

    同じような作品は他に出会ったことがないので、読み終わるのが寂しいくらいに引き込まれた。

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    2025年11月11日
  • 黒い家

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    ネタバレ

    最恐の男的な立ち位置だと思ってた三善があっけなく殺されていたのにはびっくりした、、、、
    やっぱりいちばん怖いのは人間なんだなー

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    2025年11月11日
  • 梅雨物語

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    素晴らしい。途中で投げ出したくなっても、ぜひ3遍全て通して読んでほしい。
    確かに貴志祐介だと思わせる要素はそのままに、何か新しい風が吹き込んでいるのを感じる。おそらく充実したインプットの上で執筆された、読み応え抜群の短編集。
    ロリ嗜好や昆虫の擬人化や密集したキノコ…これらの描写が平気なら、とてもオススメな秀作。

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    2025年11月10日
  • 天使の囀り

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    ネタバレ

    文章だけなのにグロさと気持ち悪さがすごい。当分の間は生ものは食べたくない。それにしても、寄生虫が人間を操るって説は昔からあったんだなと。三秋縋の「恋する寄生虫」とかも同プロットにあたるよね。我々の自由意思とはいったいなんなのか。存在するのか。コミカライズ版もあると聞いてびっくり。コミカライズされたと聞いて、本気で「読みたくない」と思った。
    あんなもの、世の中に出しちゃいけない。
    文字だけでもトラウマ級なのに、絵になったらどうなってしまうんだ。
    なんちゅうもんを作ってくれたんだよ……。

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    2025年11月03日
  • 兎は薄氷に駆ける

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    2025.10.26
    著書の筆力をあますところなく示す一冊。まず、探偵役をさせられる、弁護士とは別の人間が必要性が自然体で描かれているように、登場人物それぞれに適切な役割が与えられていることがすごい。こうしたプロット、構想を隙なく築く力のある作品を読むとスイスイと没入して読み進めることができる。
    ひとつだけ残念なのは、終わり方である。ここで終わってしまうのかあと残念な気持ちにさせられた。

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    2025年10月26日
  • 悪の教典(下)

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    ずっと積読してましたが観念して拝読。完全無欠のシリアルキラーではなく、時々やらかして次第に追い詰められていくシリアルキラーぶりが緻密な物語になっていて等身大に怖いです。

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    2025年10月24日
  • 黒い家

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    第四回日本ホラー小説大賞受賞作。
    怖かったー!

    終盤の畳みかけるような恐怖。
    それだけでも素晴らしいのに、生命保険の裏側のえぐい世界を赤裸々にさらし、さらに心理学まで加わって、密度が濃い。
    詰め込みすぎでもなく、緻密に計算されているのが伝わってきて、大満足でした。

    冒頭の保険関係の描写が読みづらかったけど、その先から一気に引き込まれた。
    匂いの使い方がうまい。
    金石との論争がかなり面白かった。
    改行と句読点がやや多く感じたけど、気にならなくなるくらい面白くなっていった。

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    2025年10月18日
  • 新世界より(上)

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    おもしろい。
    世界観がしっかり作られていて、細かい生物やこの世界の常識など、本当にどこかにこの世界が存在するかのようなリアルさで熱中した。

    気持ち悪そうな生き物の描写もあるが、それもまたなぜこのような姿になったのかの謎をかき立てられる構成になっていてつづきを読むのが楽しみになる。

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    2025年10月18日
  • クリムゾンの迷宮

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    読みやすく、すごく惹き込まれた。
    グロテスクなシーンが多く、人怖な内容だった。
    終わりが、続くような余韻を残している。

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    2025年10月14日
  • 青の炎

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    読んだのは高校生の時。読後のなんとも言い表せない気持ちが心地よかった。自分がフィクションに求めているのはそれ。

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    2025年10月12日
  • クリムゾンの迷宮

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    クラインの壺にも少しテイストが似ていて、楽しめました。読書の時間が幸せで、いつまでも読んでいたかった。続編希望したい

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    2025年10月08日