貴志祐介のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ恐怖と謎解きを堪能できる3遍。
「皐月闇」
元教師で俳人である作田慮男の元に、かつての教え子である菜央が訪ねて来る。自死した兄が残した句集を読み解き、兄がなぜ死を選んだのか明らかにして欲しいと言う。作田は認知症なのを自覚しているが依頼を受け、俳句の解釈を進めながら、兄の心情、行動を探っていく。しかし明らかになったのは、驚くべき真実で‥。
一見、優秀な俳人で元教師でもある作田が、実は‥というのがまず驚きで、俳句を通して暴露される過程が面白い。でも俳句の解釈って、難しい!そして、非常に根気のいる方法で復讐しようとしている菜央。強い女性だけど、可哀想でもある。
「ぼくとう奇譚」
昭和初期の銀座。木下美武という男が、毎晩黒い蝶が出てくる夢を見る。賀茂日斎という行者に、このままでは死ぬと言われて対策するものの、日斎が不在の間に日晨と名乗る坊主が現れ、日斎の対策を否定して新たな策を弄する。しかし、それは罠だった。夢の中の楼閣で蝶の化身の花魁たちとまさに夢のようなひと時を過ごした後、魂を喰われて廃人となってしまう。木下は過去に少女を死なせたことがあり、少女の伯母が復讐のために日晨に呪いを依頼したのだ。
この話、花魁たちや様々な蝶が出てきて一見華やか。でも結末はなかなかエグい。木下は、まあ自業自得。でも、夢の中でのある判断によっては助かる道もあった。残念!
それはそうと、賀茂と日晨は、「さかさ星」で見た名前だ。賀茂禮子は日斎の子孫?
「くさびら」
工業デザイナーの杉平進也は、軽井沢に移住してリモートワークをしている。夫婦喧嘩の後に家出してしまった妻の寛子と息子の理久を、1人寂しく待っているところだ。ある日、庭にキノコの幻覚を見る。寛子はキノコが好きだった。寛子たちが戻らない中、幻覚のキノコは日に日に増えていく。これ、妻と娘はもう殺されていて、犯人はダンナの進也ではないか?という疑惑を誘いつつ、終盤で意外な事実が明らかになる。進也の従兄弟である鶴田が、寛子に会いに行って話を聞いてきたと進也を安心させるのだが、実は鶴田が、進也が留守の間に寛子と娘を殺害して、庭に埋めたのだった。遺産狙いの卑劣な犯行。
寛子の母親が雇った探偵末広、大学で知り合ったオカルト好きの、現在は山伏(!)の猪口花、そして!賀茂禮子登場!!それぞれの活躍で、鶴田の犯行は立証された。
キノコは、進也を守るための寛子からのメッセージだったのだ。進也が犯人じゃなくて良かったけど‥泣ける‥。死者のメッセージが何故わかりにくいのか、賀茂禮子の説明が腑に落ちた。
ラストシーン、寛子と理久は、親子キノコとなって進也に別れを告げる。前の2話と違って、泣かせにくるじゃん!油断した‥。
悪人が報いを受ける2話と、死者と遺された者の絆を描いた1話。どれも秀逸。面白かった。
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ネタバレ上巻を読み終わり、さあさあ次は次は!?
と、心踊りながらページをまくっていきました。
下巻では、学園祭の準備のため、学校に宿泊することになっていた2年4組の生徒が大量虐殺される話である。読んでいてハラハラする。猟銃を持った犯人(蓮実先生)が1階から生徒たちがいる3階や4階、屋上へ続く階段へと迫ってくる時には、自分も隠れている生徒になった気持ちで、息が詰まりました。
蓮実先生は綿密に計算し、生徒を確実に殺していく。しかし、その中でも計算外のできごとがいくつも起こるところがこれまた面白い。犯人だけど、殺し終わったあとの蓮実先生のズタボロ加減も現実みがあって良かった。
生徒たちも頭を使い、蓮実先生に対抗する。窮地に晒された時にどう行動するのか…。階段を上に行くのか、それとも下に行くのか…。たったそれだけの選択。だけど、選択を間違えると殺される。
どっちが正解なのか、嫌な汗を書きながら読みました。
この本は上下巻ともに、本好きの友人からプレゼントしてもらいました。私はミステリーよりもホッコリ系の小説が好きなので、読み終えることができるのか、一縷の心配を抱きながら上巻から読み進めました。
ページをめくるうちに蓮実先生や、2年4組のみんなのイメージが頭の中で作られていきました。
この本を読むのがやめられず、おかげで数日は寝不足になりましたが、悪い気はしません。
読み始めると止まりません。
この本をプレゼントしてくれた友人と、作者の方に心から感謝します。
ありがとうございました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ普段は生徒にも同僚の先生にも好かれている蓮実先生。実は、共感性が欠如しており、人を殺すことを何とも思わないモンスターだった…。
私のまわりでも「この人何でもできて、人気もあってすごいなぁ」と思う人が少々いるが、もしかしたら蓮実先生のように、本当の姿ではないのではないかと考えてしまいました。
釣井先生は下巻でバチバチやるのかと思っていたら、上巻ですでにあっけなくやられて意外でした。
心理学に通用し、こういう時はこういう態度をとると相手が喜ぶ、怒るなど熟知しており、それを巧みに操り、自分に有利になるように生活する。そのためには殺人も厭わない。殺人も証拠が残らないように着々と実行する…。
殺人鬼というのは得てして頭がいいものだとつくづく思いました。
下巻につづく -
Posted by ブクログ
ネタバレ「堕ちる」が面白かったので今作も期待して読みました。期待以上でした。
今作品もネコが出てきます。ネタバレ感想
アイソレーテッドサークル
異世界に大学生達が迷い込み殺戮に巻き込まれる。得体の知れないモノに殺される恐怖とリセットされたかと思いきや夢の続きは…。
お家さん
このお話一番怖かったし戦慄しました。
まじめな丁稚くんが主人公でお家さんに気に入れられるが数々の霊を目撃していき…。
お家さんの得体の知れなさに恐怖しました。ショート映画を見てるみたいで面白かったです。
窓から出すヮ
今話題の背筋さん作品。
途中意味わからなくなりましたが現実なのか非現実なのか混乱してしまう作品でした。どこから狂った?
追われる男
結局主人公の彼女は殺されてしまうのですが一体誰に?
上司と彼女を殺した人物の謎が残ります。草履履きの男ではないのは確か。じつは主人公が殺してたら面白い。
猫のいる風景
待望の貴志祐介さん作品。
悪の教典でのとある凶悪な人物を彷彿とさせるサイコパス人物視点ですが、後半から雲行きが怪しくなり…。
ネコちゃんにあそこ舐めさせるのは怖すぎて笑ってしまいました。ただのホラーだけでなく人間の怖さを存分に楽しめました。貴志祐介節がこれでもかときいています笑
車窓
恩田先生作品
見たことあるようなないようなこれは何だろう?
デジャブ
あなたは何を知っているの?
リアル系な怖さでした。
まさに“慄く”でした