貴志祐介のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
下巻が手元に来ることが、なんて待ち遠しいことか!
業魔、悪鬼、バケネズミ、ミノシロ……。
新世界には、私の知らない言葉ばかり。
そんな固有名詞だったり、風習だったり、この物語独自の世界観を全て頭に入れようとして読み始めてしまったから、150頁そこそこを読むのに5日ほどかかってしまって、ちょっと辛かった。
1章で出た風習や言葉を最初のピースとして、後半で全て繋がっていく……!という感じではあるけれど、必要な時に必要な風習や言葉の記憶を上手く引き出してくれる。
だから、序盤は覚えこもうとするのではなく、異国の話を楽しむように、さらり、と読めば良かったと反省 笑
1章終わりかけで「ミノシロモド -
Posted by ブクログ
ネタバレ非常にグロテスクなシーンが含まれるため、文章でもグロテスクなものが苦手な人は避けるべき。それを除けば素晴らしいミステリホラー。
主人公北島早苗の彼氏である高梨のメールから話はスタートするが、このメールにしっかりと重要な情報が書かれており、物語が進むにつれてメールの伏線が回収されていく進行は読者を飽きさせない。専門性の高い情報もあるが、わかりやすく説明されており、すらすらと読み進めることができる。
ここからは超個人的な感想。
途中から『サナエちゃん、がんばって…!』とずっと応援してた。頑張り屋さんの早苗ちゃんがあまりにも不憫すぎて、幸せになってくれ~!とうちわを振ってました。過酷な環境に自ら身 -
Posted by ブクログ
どちらかといえばミステリー寄りではあるが、ホラーとミステリー両方の作品を書いてきた貴志祐介だからこそ書けるホラーミステリー三編作。
どの中編も甲乙つけがたく、「皐月闇」では、後半一気にひっくり返したような作品の展開に読む手が止まらない。
「ぼくとう怪譚」は時代小説のような雰囲気があり、少々現実から逸脱したホラー要素が作風にマッチしている。
最後の「くさびら」は視点移動、叙述的要素を含んだ作品となっており、奇妙であって神秘的、そして切なく、最後を飾るにふさわしい作品。「生者と死者の別れは、生者が死者を忘れるのではなく、死者が生者を忘れることである」という一節がどことなく心に残る。