貴志祐介のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
主人公が目覚めると、深紅色の岩山が連なる異様な光景が広がっていた。
ゲーム機には「火星の迷宮へようこそ。ゲームは開始された…」とのメッセージが映される。
そこからゼロサムゲームが始まる…というお話。
設定がものすごく作り込まれているし、とっても好みでした!ヨビノリたくみさんがサバイバル本と言っているのも納得でした。植物や動物、罠の掛け方が細かい細かい!(とても褒めています)
ゲーム機に映される指示に従って行動したり、ゲームブックから想像したり、自分たちは今どこにいてなぜこんなことをしているのか考えたり…。
最初から入り込めて最後まで飽きずに読めました!
貴志さんの作品はいつもハラハラして先が気になる!
後半は特に手に汗握る展開…。グールの描写怖すぎる…!
ラストははっきりしたものではありませんが、考察も見ながら自分なりに考えました。
細かな描写や会話にヒントが散りばめられているなと感じました -
Posted by ブクログ
もしも本当にこの作者が人心掌握術に長けていたとしたら本当にゾッとする。そんな印象を持った上巻でした。
特にカウンセリングの先生と心理テストの内容について話しているところは、相当勉強しないと分からないような会話が飛び交っていて、作者の熱意というか、努力というか、凄さを見た気がした。
だからこそ、人間の内面の描写には思い当たることが幾つもあって、このこの作者と会話をしたら簡単に全てを見透かされてしまうのだろうなと、さらに恐ろしさを感じた。
とにかく主人公であるところの蓮見先生の人間性が、もう人間ではなくて化け物じみている。
それが最初は全く分からずに、学校での些細なトラブルからその素性が徐々に明らかになってくるのだけれども、その明かし方も絶妙。引っ張りすぎず、かと言ってバラシすぐない塩梅が、先を読み進める楽しみにもなり、期待感にもなって全く飽きさせない。
ミステリーを含んだホラー感もあって、ゴロテスクな描写も程よい感じ。あまりに生々しいと気持ち悪くなって続きが読めなくなってしまうけど、今はゾクゾクっと鳥肌が立つぐらい。
これから先、どんどん狂っていく蓮見先生がどんなふうに描かれるのか、どんな結末になるのか非常に楽しみだ。 -
Posted by ブクログ
この巻は一気に面白さが増しました。
大人に成長した早季は町の保健所に就職し、異類管理(バケネズミ管理)課で勤務している。
ある夏祭りの日にバケネズミの反逆が始まった。
同時に悪鬼が現れ、人間たちを次々と殺戮していくという内容。
途中、東京に向かった早季たちを襲う、進化した昆虫たちには気色悪いのに読むのが止まらない!
作者さんの想像力に感服しました。
ラストは正直、何か後味の悪い気持ちに。
特にバケネズミの正体を知ると尚更、そう感じました。
全体を通して、質も量共にお腹いっぱい状態。
最初はグロテスクなバケネズミに引き気味でしたが中盤から後半は圧巻の内容でした。
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Posted by ブクログ
こんなに強烈なインパクトのある主人公はこれまでいなかったかもしれない。。。
ハスミンの狂気的な魅力が凄まじい。
この作品、高校生の頃に映画館で鑑賞していましたが、私が見た映画の中で一番ひどかった作品です。(つまらないだけでなく、描写がただただ凄惨できつかった)が、原作小説は180度評価が変わり、エンタメ作品としてトップレベルの面白さでした。
ハスミンの行動そのものは常人には全くもって理解不能。だけど、本人が軸としている思考プロセスや徹底した合理性は、小説で描かれる一貫した行動の端々から不思議と理解できてしまうのがスゴイ。だからこそ、この異常な殺人鬼に魅力を感じてしまう。
下巻は少し間延びしている感があるが、それでも全編を通して読み進める手が止まらなかった作品。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ久しぶりに、貴志祐介さんを読んだ!!
帯に「現代日本のリアルホラー」って書いてるからホラーなのかと思ったらそうじゃなくてホッとした。
けど、結局、ヒトの方が怖いよな、って話。
資産家の平沼精二郎が,自身が持ってる高級車の排ガスで亡くなった。1階がガレージ,2階が寝室。天井は脆く隙間から排ガスが寝室に上がってらしい。
そして甥の日高英之が捕まる。自分はやってないと主張する英之だが、警察の恫喝と暴力と長時間にわたる取り調べでは、何も聞いてくれない。
実は、英之の父は15年前に同じような取り調べにより自白して,無実の罪で獄中死した。父は幼少期より事故により軽度の高次機能能障害を持っていたが、穏やかで街の便利屋さんとして働いていた。その出先の老女を殺害した罪で投獄された。
父も同じくこのひどい取り調べを受けたのだ。だが,屈しない!!
終わらない取り調べに,意識が朦朧とし、ついにサインをしてしまう。取り調べをした松根に腕を掴まれ、無理に母印も押された。
取り調べは、検察官に代わる。担当の石川検察官に供述書は不本意だし、母音は押してないと主張したが、激昂されて聞いてももらえない。
そのまま、裁判となる。
英之が留置されてる間,外の背中では
本郷弁護士が、元サラリーマン(リストラ勧告する人で自らもリストラされた)の垂水謙介に、バイトとして英之のことを調べてほしいという。
事件の日の彼のアリバイを調べることとなる。
英之には恋人がいた。が、離れたコンビニの女の子にご執心だったのか、火曜日によく通っていたようだ。
それにしても,不自然。
当日もそのコンビニに来ていた。そのあと恋人のアパートに行ったと言うが?
って話ですが
めっちゃ面白かったー!
まぁまぁ分厚いけど、すぐに読めました!!面白すぎて!
マジで最初の方の取り調べシーンはしんどい。
間違って任意同行とかされたら、もうこんなんアウトやんって思う。まだ令和の時代にもこんな洗脳のような取り調べってあるんかな?
そう言う意味で言うと、マジで現代のホラーです
冤罪の「冤」は、うさぎが囲われてる。
その兎が薄氷を駆ける。兎を追う猟犬たち。
重みに耐えかねて薄氷が割れて落ちるのは、兎なのか、重い猟犬なのか?
って題名の意味がなかなかシビれる!!