【感想・ネタバレ】新世界より(下)のレビュー

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「人間とは、いったい何なのか」という問いを徹底的に突きつける、名作SFファンタジー!
舞台は、1000年後の遠未来・日本。人間は、呪力と呼ばれる念動力を持ち、バケネズミという異類に”神様”として崇められていた。主人公・渡辺早季(わたなべさき)は、自然豊かな神栖(かみす)66町でのびやかに育った少女。全人学級と呼ばれる学校で念動力を磨く彼女は、ある日、友達とともにこの世界に隠された「ある秘密」を知ってしまう。それは、先史文明(つまり過去の日本)が、1000年間のうちにたどった血塗られた歴史だった……。
誰にでも、空を飛べたら、と夢想したことがあるだろう。空を飛べるようになったら、歩かなくていいし、電車運賃を払わなくても遠くに行ける。でも、実際にそんな力を手にした「特別な人間」が生まれたとき、人間社会がどうなってしまうのか、ということまで考えた人はあまりいないのではないか。
病的に美しいディストピアとなった日本。ある日突然消えてしまう子供たち。謎に覆われた生まれ故郷。人間と異類……。その謎が解き明かされるとき、読者はいつのまにか最後まで読み進めてしまうだろう。

ユーザーレビュー

Posted by ブクログ 2021年01月09日

全3巻というボリュームながらあっという間に読んでしまった。独特の世界観がクセになるが、多分壮大すぎて上中下3巻では描き切れていないだろうなと思った。そのせいか、物語のキーが何なのかしばらく分からなかった。
下巻は私の苦手だった「悪の教典」を彷彿とさせる描写が満を持して登場したので、その辺りは流し読み...続きを読むしてしまったけど、考えさせられるようなどこか物悲しい結末は印象的だった。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年12月28日

めちゃくちゃ面白かった!グロテスクなディストピア小説、日本の作品の中では群を抜いている、これは“すばらしい”新世界より!

アニメのホームページの作者インタビューで、なぜパラレルワールドではなく、千年後の日本としたのか?という質問に対し、「...あくまでも現代の我々の社会と地続きで、この世界が出来上...続きを読むがったという設定にしたかった。読者にそう思ってほしかったんですね。」と答えているが、この社会が今の私が住んでいる現代日本の将来だと実感すると(貴志祐介作品、読むのは初めてなのだが、リアリティ描写力にぐいぐい引き込まれた)、恐怖・戦慄が胸に去来する。私は呪力を持たない人間であって、彼らに使役されるバケネズミ側と何も変わらないからで、事実バケネズミが改変された人間ということが明かされた時の恐怖は頂点だった。(私は人間だ!という言葉でえ、まさか、え確かに瞬は奇形児の卵を作っていた、女王も奇形児を作っていたと頭で線が繋がった時のおぞましさよ)
「人間たち」はバケネズミを尊重していると無邪気に思っていて、その違和感、「人間側」への感情移入の不完全さも、一層この小説をグロテスクにしていた。ああディストピア!
結局戦いは呪力を持つ側が勝利したのも、今の人類の暗い未来しか指し示さず、なんとも暗澹たる気持ちになる....
最後の一文「想像力こそが、すべてを変える」もなんと意味が何層にもなっている締めくくりだろう!感動、戦慄、面白かった!!

この小説のタイトルはドヴォルザークの「新世界より」ということだが(ハクスリーのBrave New Worldとも内容的に重なるが)、第二章の家路の挿入は見事だった。幼少期の思い出にも、凄惨な悪鬼とのギャップにも、そして最後の表面上は平穏が訪れた今に対して、これほどにぴったりな曲があるのか?!というほどでした。

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Posted by ブクログ 2020年10月12日


高校生ぶりの再読!
舞台は1000年後の日本。『呪力』をもった人間が支配していたのは何か。

貴志祐介作品はほぼ全て読破した自分から見ても最高傑作であることは揺らがない。

鮮明な情景描写に加えメッセージ性を持ったバケネズミとの対話。下巻に至っては何度も肌に粟が生じるほどの真...続きを読む実と、緊迫感に満ちたクライマックス。

上巻の最初こそ読みにくさを感じるかもしれないがそこを過ぎれば一気読みも一気読み…気づいたら4日で読み終わっていた、、、

主人公が少年少女なのでライトノベルで括ってしまえばそれまでなのだが、果たしてそう簡単にライトノベルで括っていいような作品なのか
騙されたと思って読んでみて欲しい

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Posted by ブクログ 2020年07月01日

貴志さんの作品は本当に面白い。
面白くて緊張感たっぷりの本でした。

ネタバレになるので内容は全く触れません。
とりあえず読みましょう( ˘ω˘ )
500頁があっという間です。

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Posted by ブクログ 2020年06月28日

貴志祐介さん、『悪の教典』しか読んだことなかったけど、これは面白い。世界観の作り込みが素晴らしい。ちょっとゾクッとする感じ。

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Posted by ブクログ 2020年05月19日

途中でやめられず徹夜で一気に読み終えてしまった。こんな凄い小説、かなり久しぶりだ。
遂に蜂起したバケネズミ、周到な計画と恐ろしい切り札。呪術と科学兵器のぶつかり合い。阿鼻叫喚の絶望的な展開。これまでの伏線がここで大きな意味を持ってくる。
スクゥーラの魂の訴え。明らかになったバケネズミの正体。曖昧な人...続きを読む間と化物の境界線。ラストは果たしてハッピーエンドなのか。途中からバケネズミに肩入れしている自分がいる。
構成、設定、世界観、メッセージ性。膨大な情報量がありながらも全く損なわれないスピード感。
恐怖すら覚えるほど凄まじいジャンルレスな傑作。

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Posted by ブクログ 2020年03月05日

好きすぎる!!
不気味な感じと、独特の世界観、まさかお伽話のものが本当に存在するとは・・・!!
本当にページをめくる手を止められなかった、この下巻も1日で読み切ってしまった。
ここまで引き込まれるSF小説は初めてかもしれない。
読み終わって、人に勧めたい小説No.1だなと思った。
ネタバレ厳禁、とに...続きを読むかく実際に手にとって読んでみることをオススメします。

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Posted by ブクログ 2020年02月24日

貴志さんという人は動植物、特に昆虫・甲殻類・軟体動物に造詣が深いようだ。想像力を駆使するにも、元になる生物を知らないと、この小説の面白さは半減する。
ストーリーの中で背景・小道具として登場するが、「気持ち悪さ」をどれだけ頭の中で再現できるかが、面白いかどうかの境目だろう。
上巻あたりは宮崎アニメっぽ...続きを読むい情景が浮かぶが、下巻あたりは「アバター」っぽい雰囲気であった。
呪力はSTAR WARSのFORCEにあたるのだろうが、ジェダイのそれよりも強力なパワーっぽい。
「悪鬼」に人間が殺されるシーンは「北斗の拳」のよう。
いろんな要素があり、根幹には重いテーマもある。
いつかは映画化されるのかもしれない。

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Posted by ブクログ 2019年12月22日

文量もあるし、多分この作家の最高傑作だと思う。
読み終えてかなり経ってしまったので、断片的な記憶しか残っていないが、読み返すなら間違いなくこの作品だ。

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Posted by ブクログ 2019年12月22日

良かった。中巻、下巻はあっという間だった。
最後の最後まで、彼女の生きる世界の正しい在り方はわからなかった。

覚は最初はやな奴という印象だったけど、常に早季を守ろうとして行動していたところはイケメンすぎた。
って言うか瞬、瞬ーーーー!!!

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Posted by ブクログ 2019年08月31日

大学生の頃にアニメを見て満足してたけど改めて原作も読んでみなきゃなー、と半ば義務的な感覚で読み始めたら上中下巻ともう止まらなかった。貴志祐介作品に対しては悪の教典やクリムゾンの迷宮、雀蜂もその他の作品も含めファンだったけど、改めて惚れ直した。間違いなく天才だと心の底から思う。完膚無きまでに楽しませて...続きを読むもらってとても満足。出来る事なら記憶をなくしてもう一度読みたいと思うけど、忘れられるような作品じゃないよね。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2019年08月27日

62

こんな面白い小説に出会わせてくれてありがとう。
こんな面白い小説を書いてくれてありがとう貴志祐介。
思わず感謝が溢れるくらい面白かった笑

中巻の勢いのまま下巻も読破。こんなスピードで一日に本を読みきるのって初めてかもしれない。
バッタバッタ人は死ぬし、絶望だし、無慈悲なくらい好きな人たちは...続きを読むいなくなるし、でも読み進めれたのは 圧倒的な筆力と、最後がどうなるか知りたいから。

悪鬼という絶望の存在を倒す方法を思いついたシーン!!!そこから文字通り息もつかせぬ展開!!!
興奮したよ!!

バケネズミの裁判シーンのあのセリフ、めちゃくちゃ胸に来た。一番の秘密が明らかになった気がする。
だから異族って呼んでたんだ。。

はーーー面白かった!!!

20190825

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2019年08月19日

SF小説の超大作だと思います。時代設定や世界観が凄い。薄っぺらさを全く感じない詳細なキャラクター(仮想動物)設定も凄い。その世界の背景や法律まで完璧に創り込ませているので変な矛盾を感じることなく物語に集中できます。

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Posted by ブクログ 2019年08月12日

ずっと読みたかったけど文量多くてなかなか読めなかった作品です。
これだけの長編を飽きさせずに読ませるのが凄かったな、世界観や設定が凄く重厚で、SFともミステリともホラーともとれる展開の多様さにめちゃくちゃ引き込まれました。

最後エピローグまで読んで世界がひっくり返りました。
無知は罪なのか、力を持...続きを読むつって事がどんな未来につながるのかを人間は考え続けなければならないと。SFと侮るなかれ!これは力を持っている人類への警鐘ですね。想像力こそが、すべてを変える。これ僕が考えました。

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Posted by ブクログ 2019年07月28日

すごい。初めて読んだとき、鳥肌が立った。
巧みに作り込まれた世界と、読み進めていくにつれて判明する世界の姿と、伏線の回収によって見えてくる新しい世界。すごい。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年02月15日

小説の最後、スクィーラが話す場面と早季、覚が辿り着いてしまった真実にこれまでの前提が一気に覆される。
人間とはここまで残酷になれるのかと、ゾッとする。

「偽りの神に抗え」
アニメのキャッチコピーだが、これほどこの小説を的確に表しているものは無いと思う。

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購入済み

傑作

myu 2018年03月17日

素晴らしい、と同時に怖ろしい。
絵空事とは思えない。

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Posted by ブクログ 2019年07月29日

読み終わった後、呆然…。
犠牲が大きすぎる…。早季達の祖先が行ったことを考えれば因果応報なのかもしれないが。
しかし最後まで読み進めても、状況はほとんど変化していないように思える。真実を知ることはできたけれども、そこから前進しているというわけではなく、「私たち変われるのかしら」という問いかけだけだ。...続きを読む(ほんの少しの未来への希望と共に。)また新しい出発地点に立ったにすぎない。

最後の一文、鳥肌がたった。
想像力こそが、すべてを変える。

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Posted by ブクログ 2020年02月02日

迫力満点で面白かったです。
クライマックスのシーンは本当に怖かった。
伏線の回収も見事で、本当に完成度の高い作品だと思います。

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Posted by ブクログ 2020年12月10日

とんでもないSF本。
作者の考えたとんでもない空間、生き物を
披露させられる作品だ。
下巻では緊張感のあるシーンが続き、比較的楽しく読めた
が、それでも上中下はなげぇわ

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