貴志祐介のレビュー一覧

  • 鍵のかかった部屋

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    『密室は解かれました』
    が名台詞となっているドラマの原作にあたる本作。
    ‘密室’で起こる事件ばかりではあるが、「そんなトリックありか!?」なんて言ってしまいたいくらい、読者を困らせる(もちろん良い意味で)作品である。

    本作は、弁護士の青砥純子と、防犯スペシャリストの榎本珪の二人が密室で起こった数々の事件を解き明かすという作品。

    密室に特化した作品なだけあり、仕掛けは二重、三重、いやそれ以上に組み込まれている。
    そのトリックを防犯スペシャリストの榎本が解読していく訳だが、ヒントの見つけ方といい、謎の解き方といい、「寧ろ榎本が犯人なんじゃないか?」なんて思ってしまったほど、するすると解決してし

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    2025年07月08日
  • 十三番目の人格 ISOLA

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    賀茂由香里…恵子
    和田和子
    青木
    野村浩子
    館林
    高野弥生

    圭子
    池田聡子
    ペス
    芳美
    森谷依子
    正太郎
    彦六
    森谷竜郎
    石上
    マリア
    前園勝美
    横沢道子
    原映美
    大村茜
    結城
    ミー
    真部和彦
    田中

    森谷千尋
    暸子
    陶子

    幸生
    陽子
    殊理


    悠子

    範子
    磯良

    憧子

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    2025年07月08日
  • 兎は薄氷に駆ける

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    時々 魔力的な魅力の作品を描く

    「新世界より」「クリムゾンの迷宮」と並ぶ 名作

    続きが気になり 寝ずに読み進めてしまう!

    今までのファンタジーやホラーの路線も面白いが
    今回 緻密に裁判についての描写があり 作者の新境地を見る

    俺たちの戦いはまだまだ続く という「ダークゾーン」のような終わり方も余韻がある

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    2025年07月07日
  • 新世界より(上)

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    これからの展開がとても気になる!
    序盤から謎が多くモヤモヤしながら読み進めていたが、中盤以降ハラハラドキドキの連続、息つく暇なく物語が進んでいく。それでいて謎は謎のまま。でも読みづらいことはなくどんどんとページをめくってしまう、そんな作品だった。
    これからどうなるのか、何が隠されているのか、一体この世界とは?、中下巻が楽しみです。

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    2025年07月06日
  • 天使の囀り

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    ネタバレ

    こわすぎる。 
    鳥肌が立ちながら読みました。
    読んでから、肉は完全に火を通してないと食べちゃダメだ!と思った。
    とりあえずこわすぎる。
    そして面白すぎて一気読み。蜘蛛のやつときやばすぎ。想像したくなかったけど、そうさせてくる。蜘蛛を生で食べる。ヤバすぎる。
    とんでもない本。良い意味で。

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    2025年07月05日
  • 悪の教典(上)

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    ネタバレ

    ハスミンこと蓮実聖司は、親衛隊ができるほど人気の高校教師。

    生徒や先生の問題をうまく解決していので、普通に良い先生なのかと思っていたら、所々に「ん?」と思うような内容がでてくる。隣の家の犬にハンバーグを与えていたり(玉ねぎ抜きのハンバーグをあげたのかな?と思いました)、「殺すほどではない」という文章が突然出てきたり。

    下巻は学校での生徒惨殺シーンが続き、最後が読める展開だったりして少し評価下げたけど、サイコパスが考えていることは普通と違いすぎて、全体的にそれが面白い。
    現実の世界で起こったらもちろん最悪だけど、小説だからこそ、別次元の話を面白いと思えるのがいい。

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    2025年07月03日
  • 兎は薄氷に駆ける

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    面白かった。
    一気読み(一気聴き)。
    15年前、父親が冤罪で獄中死。
    息子もまた、叔父を殺したと被疑者に。
    これは、冤罪なのか?計画なのか。

    刑事にあたかもお前が殺したんだろーと。
    このやり取りが胸糞でした。
    息子が一枚も二枚も上手でした。

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    2025年06月29日
  • 青の炎

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    ネタバレ

    母子家庭で育った聡明な高校生が、DVを行う父親が自宅に居座り込んだのを機に完全犯罪を企てる物語。

    元も子もないことを言うが、ミステリー故に完全犯罪は成立しない。悪は必ず暴かれて報いを受けるのはこの小説も例外なく。
    ただ、その中でもこの小説の面白さは常に殺人犯側の視点から全てを語っているところだと思う。計画や人間的な不完全さがありつつ、実行し、追い詰められ…という流れに何故か感情移入してしまう仕組みが素晴らしい。

    自分自身が現場にいるわけではないので「なんで、そんな憎んでるんだっけ?」となることもあるがラスト含めて、物語として面白い。

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    2025年06月29日
  • 悪の教典(上)

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    人気高校教師・蓮実聖司の裏の顔を描いた、戦慄のサイコサスペンス。その思考が理解不能で面白い。どのような展開が待っているのか下巻に期待大。

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    2025年06月25日
  • 梅雨物語

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     自殺した青年が遺した一冊の句集を読み解くにつれて恐ろしい真相が浮かび上がる『皐月闇』、不思議な遊郭で花魁達と遊ぶ幻想的な雰囲気から想像もつかないラストを迎える『ぼくとう奇譚』、色とりどりのキノコがもたらす幻覚が不気味な『くさびら』の3つの中編が収録されていて、どれも後ろから忍び寄る恐怖と貴志祐介先生の膨大な知識量、思いがけない結末が合わさってどれも先が気になるものばかりだった。

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    2025年06月21日
  • 天使の囀り

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    完全に好みだと思うがほんとーーーーーーーーに気持ち悪くてグロくてすきです!!!

    寄生虫×新興宗教 
    文字通り身の毛がよだつ変体ぶり
    貴志先生の想像力はとどまるところを知らないのか…ここまで偏執的にメディカルSFホラー???を作り上げたのが素晴らしすぎて、天晴れとしかいいようがない。
    気持ち悪すぎてずーーーっと顔を顰めながら読んでました。

    猿を見るのが怖いです。
    アフターコロナで読めたのは僥倖でした。
    未知の病原体に対する恐怖がとてもリアルに想起されて、こんなのどうやったら防げるんだろうとすごく真剣に考えてしまいました。

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    2025年06月13日
  • 天使の囀り

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    高梨光宏
    北島早苗
    蜷川武史教授
    森豊助手
    赤松靖助教授
    白井真紀
    上原康之
    ジロー
    土肥美智子医師
    松宮
    青柳謙吉
    福家満記者
    荻野信一
    川村紗織里
    松崎老人
    椎名由美
    美歌&絵瑠
    鍋島圭子
    黒木晶子
    若杉美登里
    畦上友樹
    庭永先生
    曾根教論
    脇医師
    仙波
    斉藤美奈代
    渡邊教授
    田尻教授
    依田健二教授
    藤沢
    田端瑞恵
    荏原京子
    吉原逸子
    墨田医師
    喜屋武雅弘九段
    滝沢優子
    浜口麻美

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    2025年06月10日
  • 新世界より(中)

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    ネタバレ

    中巻はさらに面白さが加速していた。
    念動力や呪力が人に宿り、個人が核爆弾に相当する危険性を秘めていたら、その脅威は強力な管理体制が敷かれる世界に繋がるだろうか。上巻で突飛に感じた呪力が、こんなにもヒトの根幹や行動心理、社会性に絡めて展開されるとは思っていなかった。ラーマン・クロギウス症候群と橋本•アッペルバウム症候群が呪力の異個体として明かされる場面は、ページを捲る手が止まらず本当に面白かった。序盤から感じていた不穏さの裏に壮大な陰謀が隠されており、徐々にその片鱗が明らかになっていく過程が緻密で類を見ない作品だと思う。下巻でここからどのように展開し収束するのか楽しみで堪らない。

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    2025年06月04日
  • 天使の囀り

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    ホラーと思って読んだところ、むしろSFとしてめちゃくちゃ楽しんだ。SF考証や周辺知識が非常に豊富で重厚。ガチで線虫講義が始まった日にゃワクワクが止まらず。
    キャラクター作りも手抜かりなし。早苗さんの医学知識や考え方も違和感ないし、よう調べてる。特に荻野君のエ○ゲやロ○画像のくだりは素晴らしい解像度。他人と思えない。
    そのしっかりとした世界観の構築があってこそ、狂気の描写が活きる。高梨さんや荻野君の独白は読んでてニヤニヤが止まらない。
    さすがの実力。新世界よりもまた読みたいね

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    2025年05月30日
  • 新世界より(上)

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    未知の世界線の年代や環境が徐々に明らかになっていく過程に生物の進化や本能、社会性など真理に近づくような要素が絡んできて面白かった。導入部分が長く感じたが、長編の始まりが丁寧だと重厚感が期待できてわくわくしながら読んだ。突飛で胡散臭く感じた部分も後から納得がいき、まだまだ世界の広がりが待ち受けていそうで楽しみ。様々な発想はもちろん、見たことのない生物や土地がこんなに想像し易く書けるのは凄い技術だと思う。
    先が気になるのですぐに中巻を読み始めようと思う。

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    2025年05月30日
  • 新世界より(中)

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    子供時代を終え、呪術を得た少年少女たち、
    好奇心と疑問、この世界の謎。
    少しずつ真実に近づき、更に彼らに怒涛の危機と
    運命が立ちはだかる。
    様々なバケモノたちに出会い、
    少しずつ真実の世界は広がっていく。
    後半に向かい物語はスピードアップしていく。
    一気に読み進みます。

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    2025年05月29日
  • 雀蜂

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    この本を手にした時、
    スズメバチだけで最後まで行けるのか?
    どんな展開になるのか?
    あまり期待せず読んだが、
    あっという間に引き込まれた。
    スズメバチでこんなに引っ張っていけるんだ。
    ちゃんとミステリーであり、ドキドキさせられる。
    そして、とんでもない大どんでん返し。
    恐るべし筆力と思いました。

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    2025年05月27日
  • 悪の教典(下)

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    悪に立ち向かうではなく
    最初から最後まで悪を遂行していくピカレスク小説

    蓮見聖司以外の登場人物の背景をキャラクター性と関係性を理解させる程度に留めておくことで物語に不快感を感じさせない

    むしろ爽快感さえ感じてしまう恐ろしい作品

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    2025年05月20日
  • 悪の教典(上)

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    ズルズルと学校という閉鎖社会に引き摺り込まれる感覚

    中身は知らないが映画のキャッチコピーを知ってるだけに今から下巻を読むのが恐いもとい楽しみ

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    2025年05月20日
  • 悪の教典(下)

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    上巻から感じていた違和感が加速していき、振り切ったサイコパスの正体を現す過程がその目線で進むのが新鮮で面白くない瞬間が無かった。何かを学べるわけではないが、道徳や倫理、常識そのものが機能しない中で繰り返される蛮行は痛快だった。実際に映画化しているそうだが、滞りない文章で脳内に鮮明に校舎内の映像が浮かぶようで凄い技術だと思った。

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    2025年05月16日