貴志祐介のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
前知識なく読み始め、ん?冤罪から無罪を証明する話かな?貴志さんにしては、珍しくありがちな題材だなって思いながら読み始めました。取り調べのシーンから弁護士とのやり取り展開は興味深く、ずんずん読み進んでしまいます。殺人罪に問われ有罪となり獄中で亡くなった父の冤罪を信じる英介本人が今、親子揃ってまさか、冤罪の憂き目に?。
前半、被告人の日高英介を応援している自分が居ました。
後半に向けてハラハラドキドキ、一気に読みたくなる作品です。
以外ネタバレ
ですが、、物語の中で唯一、当事者と関係のない立場である謙介の視点が入ることで疑問が湧きます。本当に英之はやってないのか?と、、、
公判のシーンは固唾を飲 -
Posted by ブクログ
映画化された作品で、(上)を読み終えた後、ビデオも鑑賞しました。
怖い小説は嫌いです。
凄惨な物語なのに、何故か高評価です。
この作品の映画監督は、主人公のサイコパスキラー「蓮実聖司」ニックネーム「ハスミン」のファンになったという。巻末には、「彼こそがエロスとバイオレンス。蓮実聖司そのものが、エンターテイメントの本質であると確信する」とまで書いているのです。
貴志祐介さんの著書を初めて読みましたが、免疫がないため、脳ミソに直撃爆弾!散弾銃で頭部をぶっ放されたような衝撃を感じました。
一体「ハスミン」とは何者ぞ‼
生来のサイコパスなら、遺伝子は誰から受け継いだのかと考えました -
Posted by ブクログ
人によって恐怖心の大きさに差異あれど、恐怖の対象は大同小異のため非常に不快で悍ましいし、フィクションであると分かりつつも、医学、化学的に真相に近づいていくので説得力があり、幽霊やゾンビなどよりよっぽど怖くて、夢に出てきそう。
しかし、真実に近づいていく面白さと緊迫感で読む手が止まらず、後半は夢中で一気に読んでいたら深夜になり、風呂場が怖いのでレビューを書くことで現実逃避をしている。しばらく蜘蛛や、ムカデのような細長い虫も見たくない。
専門用語や医学的な説明が多いが、登場人物同士で交わされている会話として違和感がない且つ、無知な私にもなんとなく理屈が分かるように説明がなされるので、あまりストレ