貴志祐介のレビュー一覧

  • 十三番目の人格 ISOLA

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    怖かったらどうしようとドキドキしながら読んだのだけど、思いのほか怖くなく、面白く読めました。
    というのも、ISOLAのターゲットは主人公ではないことが明らかで、直接恐怖の矛先を向けられることがなかったからだと思います。

    主人公の由香里は、人の感情を読み取ることができる能力を持っている。
    そのために家族とは絶縁せざるを得なかったけれど、カウンセラーのようなことをやって生計を立てている。
    そして、阪神淡路大震災の被災者の声を聞くというボランティアをしていた時、多重人格障害の疑いのある女子高生・千尋と出会う。

    幼い時に事故で両親を失い、叔父夫婦の家で育てられた千尋は、それまで12人の人格を持って

    0
    2025年12月05日
  • 硝子のハンマー

    Posted by ブクログ

    昔観たドラマの原作ということで読んでみた作品。
    ドラマの方のストーリーは全く覚えていなかったので、新鮮な気持ちで読めました。
    色々な仮説と検証の中にはそれが答えかと納得してしまうものもあったりで読んでいて何回も騙されてしまいました(いい意味で)。
    最後の方でタイトルの意味が分かった時にはなるほどなと考えさせられました。
    続編を読むのも楽しみです。

    0
    2025年12月03日
  • さかさ星

    Posted by ブクログ

    ゴブリンかヨーダか。あの霊能力者がはっきりと名前を得て生き生きと描かれている。死者が現世にアクセスできるのはなぜか、呪物とは何か、呪物が出来上がるまで何があるのか……貴志祐介が蓄え、自分なりに熟成させてきた見識を、全て開示してみせられた気分だった。これがまた面白い。正直、その魅力だけで何度も読める。
    生前の愛憎や恨みが直に込められた品から、死後に残された生者が扱いを間違えたため出来上がった品まで、バラエティ豊かな呪物がそれぞれにキャラクター性をもっていて、登場人物紹介欄として呪物を並べてほしくなる。

    『黒い家』が「本当に恐ろしいのは生きている人間」を体現した作品なら、本作は「死霊もかつては生

    0
    2025年11月30日
  • 悪の教典(下)

    Posted by ブクログ

    生きてる人間に対して心霊的な恐怖を感じたのは初めて…めっちゃ怖
    上巻では怖い言っても心理的な方かぁって感じだったのにメインで潜在的な恐怖を感じさせてくる
    蓮見のサイコパスさが…
    でも蓮見と園田のアクションシーンはメディアで見たいな絶対少年ジャンプ

    0
    2025年11月27日
  • 新世界より(上)

    Posted by ブクログ

    前から気になってたので読み始めました!
    まだまだ序盤なので、ここからの展開に期待したい。
    少し説明が長いかなと感じたので、星4。

    0
    2025年11月26日
  • もの語る一手

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    綾崎隼さんが将棋のアンソロジーに寄稿してると聞いては読まないわけにはいかない!
    今回の綾崎さんの作品は、「僕らに嘘が一つだけ」の2人と同世代の朱莉さんが主人公。もう一度僕らに〜も読み返した上で、こちらも読み返したいな。

    一話目は青山さんのお話らしく、前向きな気持ちになる門出の話。
    葉真中さんは初読み。ただただ少年の手腕に鳥肌。
    弟子にしたかった少年を冤罪から救うという白井さんの話にはびっくり。そういう将棋との絡め方もあるのか。
    橋本さんも初読み。この一戦を勝てば夢が叶うという相手への対応って悩ましい。そこで手を抜かれて夢を叶えること、本気で相手してもらって破れること。
    芦沢さんは気になってい

    0
    2025年11月24日
  • クリムゾンの迷宮

    Posted by ブクログ

    続きが気になって一気に読めた。最後どうなるんだろう?と思いながら読んでたけど自分の理解力では最後どういう意味なのか理解できず……。ただ物語自体は面白くて、食料どうする?どこに向かう?なぜここにいる?捕まるのか?等気になることが多すぎてハラハラしながらページをめくるのが楽しかった

    0
    2025年11月24日
  • 新世界より(下)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    1000年後の世界、種の存続、戦争、共存と淘汰をテーマにした化けネズミとの争い。何年経っても結局は争いは必然的なことで、それが形を変えて繰り返される。
    そもそも種の繁栄や存続を求める本能に従うことに意味があるのだろうか。求めていないが淘汰される恐ろしさからの防衛が他者から見ると制圧に見える。少しの種ごとの違いがやがて大きな歪みになり、世界の大きな流れに誰もが逆らえないことを思い知らされる。
    現代から1000年後の世界観が個性的に構成されている上に、あり得る1000年後だなと感じさせるくらいの種の存続の原理原則に適った設定で壮大な作品だった。

    0
    2025年11月21日
  • クリムゾンの迷宮

    Posted by ブクログ

    デスゲーム系で楽しみながら一気に読める作品。
    ゲームブックという懐かしい内容があったが、確かにアイテム欄とか分岐の選択とか変貌する敵など、ゲームブックを意識したエンタメだと思う。

    0
    2025年11月19日
  • クリムゾンの迷宮

    Posted by ブクログ

    昔に読んだ記憶があったのだけど、物語の構成も結末も全く記憶がなく、久しぶりの貴志作品を読みたくなり文庫を購入。手に汗握る展開の連続であっという間の一気読みでした。いわゆるゼロサムゲームに主人公が巻き込まれるパターンの物語ですが、自分もその世界にいるようにクリムゾンの世界が鮮やかにイメージでき、息詰まる展開にハラハラしっぱなしに。。
    極上のエンターテイメントを体感できました。

    0
    2025年11月19日
  • コロッサスの鉤爪

    Posted by ブクログ

    防犯探偵・榎本シリーズの4作目。鏡の国の殺人に比べて、表題作のコロッサスの鉤爪がトリック、人物描写、動機のいずれにおいても印象が強かった。まず、密室は密室でも”音の密室”とは言い得て妙であったし、トリックも人間、動物、技術など複数の要素が組み合わさって成立していた点がよくできているなと感じた。

    特に、タイトルの”コロッサスの鉤爪”は犯人に復讐を動機づけた決定的な瞬間であると同時に、犯人が大切に想っていた存在を次々に傷つけられた悲しさを象徴するキーワードでもあり、他に候補がないくらいこの物語を表わしていると思った。

    0
    2025年11月15日
  • 硝子のハンマー

    Posted by ブクログ

    密室で起こった事件。状況からして犯人は一人であるものの、その人物「久永」は事件当時猛烈な睡魔から眠っていた。弁護士である主人公は「久永」の無実を証明するべく、防犯コンサルタントの「榎本」と共に密室の謎に挑む。あらすじの通り、シンプルなミステリーであるが、謎の難関さから導き出した答えが何度も何度も否定されてしまう。その度に「これすらも無理ならどうするのか?」といった問いが生まれ、作中のキャラ達と感情がリンクする。後半は犯人の壮絶な過去と経験から犯行に至るまでを語られ、最後は名探偵よろしく謎を解く。現代において探偵としての謎解きに違和感なく落とし込めていると思うが、内容は王道のミステリーである。

    0
    2025年11月15日
  • 新世界より(上)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    1000年後、呪力が使える世界で少年少女五人組を描いた作品。
    終盤で展開がガラッと変わってワクワクする。この後中、下と進んでいくので、どのような結末が待っているか非常に楽しみ。
    SFの世界観に作者のこだわりを感じる!

    0
    2025年11月14日
  • 新世界より(中)

    Posted by ブクログ

    どんどん引き込まれる。
    バケネズミとの戦いがメインで別の世界や生き物の話は出てこないのかな、、と思っていたが、この章でバケネズミvs人間の構図ができあがり最終章の衝撃的な結末に進んでいく。

    とにかく世界が作り上げられていて引き込まれて面白い。

    0
    2025年11月11日
  • コロッサスの鉤爪

    Posted by ブクログ

    奇天烈な発想であれ、可能性を一つ一つ排除していく姿勢が好ましい。
    それにしても純子、こんなにポンコツだったか?

    0
    2025年11月10日
  • クリムゾンの迷宮

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ホラー小説、終始ドキドキして読んだしページをめくる手が止まらなかった。冒険小説にもミステリー小説にも思えたし、中盤からの食屍鬼のセリフ、文体が変わる部分ではこちらまで恐怖を覚えた。
    「やがて、記憶は風化するだろう。言葉にならない思いが、あなたの胸を締めつける」
    藍はこれからも永遠に組織に利用されると思うので、二人が会うことはないだろう。
    それにしてもラストが切なすぎる。ホラー小説を題した作品が、こんなに切なくて淡いラストで終わることはあるんだろうか。
    終盤まで数々のグロテスクな描写を目の当たりにしつつも、最後までゲームブック通りに小説を読み進めてしまう読者。噴水の近くで笑う藍を想像し、藤木に代

    0
    2025年11月10日
  • 梅雨物語

    Posted by ブクログ

    皐月闇
    俳句をテーマにしたミステリー

    ぼくとう綺譚
    昭和初期の銀座
    引き込ませる文体と心理・情景描写はさすが・・!
    頭の中にありありと情景が浮かんできて、ゾクっとさせられる
    なんか最後の一行で一気にチープになってしまったのが残念だけど....

    虫やキノコなど天使の囀りに通じるバイオホラー的なお話もあり
    梅雨時期のしどけないジメッとした雰囲気に浸りがら読むのにちょうど良い
    博識で小説なのに勉強になる 調べながら読むので時間がかかるけど面白いです。

    0
    2025年11月07日
  • 新世界より(中)

    Posted by ブクログ

    加速度的に面白くなってきた!性描写は苦手だけど、それすらこの世界の異常性を際立たせている装置なのかもしれない。

    0
    2025年11月05日
  • 悪の教典(上)

    Posted by ブクログ

    ホラーはホラーでも心理的なホラーだったか
    人心掌握に長けている、一見絵に書いたような完璧教師。自らの目的の為には他人の命も即座に排除する様は、念入りで抜け目の無い計画とも相まって正にホラー
    ただ、授業の仕方は面白いな
    普通に受けてみたい笑

    0
    2025年11月02日
  • クリムゾンの迷宮

    Posted by ブクログ

    4.5
    読書が勝手に考察をしてしまう!
    読みやすく、ページをめくる手が止まらない。

    いつものように当然、私の考察は当たらない。
    映画化されてもおかしくない!
    続編も出来そうだけどなー

    0
    2025年10月23日