貴志祐介のレビュー一覧

  • 新世界より(下)

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    ファンタジーだと思って読み進めてはいたけれど、
    訓示ともとれる内容に考えさせられました。
    最後まで読み進めると、
    もっと考えさせられました。

    私たちは今、何者なのか
    そんな風に感じさせる作品です。

    とにかくボリュームがあるので気後れしますが、一気に読み進められるので挑戦してみてください

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    2026年07月10日
  • 青の炎

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    ネタバレ

    男子高校生が主人公。
    母と妹の家族を守りたい気持ちが伝わってくるからこそ、彼に犯罪者になってほしくないと祈りながら読み進める。

    たまに出てくる学校での普通の高校生の会話にホッとする。

    どうして、働かない・アル中・お金をむしり取る(元)父親に他の家族が我慢した生活を強いられて、弱者が犠牲にならなければいけないのか。
    例えばいじめられた方やDV被害者が転校や引越しを余儀なくされたり、被害者側の精神的・金銭的負担が大きいことが納得いかない。

    頼んだわけではないのに、警察に対して主人公のアリバイを偽証した友達。いい友達に恵まれてるのだから、これからもっと高校生活を楽しんでほしかった。犯罪を犯した以上、叶わぬ願いではあるけれど、母と妹と平穏な生活を送ってほしかった。
    最後まで家族のためを思っての主人公の行動が辛かった。


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    2026年07月07日
  • 新世界より(下)

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    ネタバレ

    微妙に現実世界の常識と合ってるところと合ってないところがあって、絶妙な奇妙さがある。この感じ、パラレルワールド的な世界観、嫌いじゃない。

    ボタン一つ押すだけで、大量の殺人となる核兵器が、実感や罪悪感は少ないという描写は「ジェノサイド」でもあったな。
    妙に納得してしまう自分がちょっと嫌になる。

    1番いいなと思ったシーンは、やっぱり「新世界より」のタイトルが回収されたときかな。公民館から流れるシーン。車で「家路」流しながら読みました。

    とりあえず、注意欠陥な自分が、この分厚い本が最後まで読めるようになったことを褒めてやりたい笑

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    2026年07月05日
  • 硝子のハンマー

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    ネタバレ

    本格的な密室ミステリー
    貴志作品らしい緻密な描写と論理的な展開は健在で、斜め上をいく犯人には驚かされた。
    主人公コンビのキャラもすごく魅力的で面白かった!
    ただ殺さなくて良くね?とはなった。

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    2026年06月29日
  • 新世界より(中)

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    面白かったです。
    難しく途中で読んでわからないところがありましまが読み直すと理解できました(笑)
    貴志祐介さんが好きで天使の囀りを読んだ時のような夢中で読み切ってしまうような没入感を味わいたく読みましたが、引き込まれます。
    読んでいて安定して不穏や気の抜けないような緊張がつきまとう感じです。
    設定が人間や現実の生物と上手く合わせているので、そういったことって現実世界でも似たような形であるよねと複雑な気持ちになりますが、それも面白さだと思いました。

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    2026年06月26日
  • 天使の囀り

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    ネタバレ

    オーディブルにて。
    口コミで「めちゃくちゃ怖い!!」との声が多かったので怖過ぎたらどうしようと心配だったけど案外平気で一安心。
    生物学のミステリーという印象。
    自分が普段口に入れてる物に何が入ってるのかなんて日頃意識しないけど、改めて考えると気持ち悪いかも^^;
    でも全然あり得ない話ではないからむしろ興味深いと思えた。
    恐怖を快楽に変えられてしまうせいで自分が恐怖に感じてるものに魅入られて自殺に奔ってしまうなんて側から見てると確かに怖いけど、恐怖やストレスといった心にとって嫌なものを快楽に変換された状態で最期を迎えられるなら当人にとってはそれで幸せなのではとも思える…第四段階に入る前に死ねるならだけど…

    もし私だったら何恐怖症で死ぬのかなと考えてみたり…

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    2026年06月24日
  • 新世界より(下)

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    ネタバレ

    主人公達が大人にまで成長してる所から下巻は話がスタート。
    上と中で心理が読めなかった化けネズミが、人間に反逆の意思を見せて心の内や、化けネズミの正体が分かっていく。
    結局、最後に残ったのはさきと覚だけで皆居なくなってしまった、、、
    化けネズミが実は元を辿ると呪力を持たない人間と分かったけど、それが分かった上でも化けネズミの扱いはもう変えれないんだろうな。あんな大きな出来事があったなら尚更…
    だけどスクィーラーの言うお通り、そこが変わらなきゃまた後の時代で同じことが起きる気がしちゃうなぁ。

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    2026年06月24日
  • クリムゾンの迷宮

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    やるかやられるかのデスゲーム!

    続きが気になりページを捲る手が止まらない臨場感あふれる作品でした。

    結末はどんでん返しということはないかなと思います。それよりも一人だけしっかりと死亡が確認されていない人物がいるような…。

    それにしてもこのゲームを主催するためにどれだけの金と手間がかけられているのだろうか^^;

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    2026年06月22日
  • クリムゾンの迷宮

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    貴志祐介 3冊目 読み終わり。
    世界観と内容が面白くて良かった。
    火星(舞台)で行われるデス・ゲーム
    徐々に追い詰められていく主人公の緊張感も読んでて伝わってくるし先が気になるストーリー展開で面白かった。

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    2026年06月20日
  • 悪の教典(下)

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    ネタバレ

    あれだけ振り切れている人間なら完全犯罪を成し遂げて欲しかったです。

    でも、息を吐くように邪魔な人間を殺し続ける描写は痛快だったので高評価付けます。

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    2026年06月16日
  • クリムゾンの迷宮

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    ネタバレ

    イッキ読み。展開が気になり過ぎ。
    デスゲームものの源流と言われるだけある。
    道中の描写も良かったことに加え最後ちょっと哀愁があるのが印象深い。

    情報がいちばん必要だろとは最初にちょっと思った。

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    2026年06月14日
  • 新世界より(下)

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    ネタバレ

    率直に面白かったです。
    もっと早く読んでればよかったな。

    ホラー色もあって、謎も多くて次の展開はどうなるんだろうかと
    読み進めるペースが上がる。そんな作品。

    冒頭に早季の語りから始まるので、最終局面でも生き残るのは分かってるが、
    自分たちが生き残るためにあっさりと奇狼丸を犠牲にするのはモヤモヤする。
    奇狼丸が可哀想だとかの前に、バケネズミは利用するためだけのモノ
    という傲慢さが見えて嫌な感じだった。
    早季の葛藤もあまりなくて、さらっと“いい案でしょ”
    みたいな感じで扱うのもなんだかなという感じ。
    愧死機構を逆手に取った妙案かもしれないけれど、
    最後の最後でこの部分が引っ掛かって後味が悪い作品と思ってしまった。

    いっそのこと幼少期に居なくなった友人たちがバケネズミに変化していて、
    彼らと対面した時にも同じ扱いが出来てしまうぐらいまで振り切ってれば
    もう少し違った印象になったかも。


    早季の語りなので仕方ないけれど、
    真理亜と守サイドをもう少し丁寧に書いて欲しかったかな。

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    2026年06月12日
  • 新世界より(中)

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    ネタバレ

    上巻よりも読みやすかった。
    瞬が業魔になり亡くなったのも、守とまりあが居なくなってしまったのも悲しい
    テンポが良くてすぐに読み終わってしまった
    だいぶ町の秘密や歴史が明るみになってきた。
    相変わらずバケネズミは怪しさと、本当に味方なのかという疑惑を節々に感じる

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    2026年06月09日
  • 新世界より(中)

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    ネタバレ

    まさか早季と覚の2人だけになってしまうとは。瞬が業魔になって死んでしまったこともショック。呪力を得たことが、人間の恐ろしさや愚かさを表出さているように感じられる。面白かった!

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    2026年06月08日
  • 硝子のハンマー

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    ネタバレ

    読者を引き込むテンポの良さはある。ただ、物語の根幹をなすトリックの動機には疑問が残る。犯人が緻密な計画で隠し財産を盗むまでは良いが、その後の「口封じ」のための殺人は、不必要かつ不自然。わざわざ危険を冒し、極めて複雑な密室トリックを用いてまで社長を殺す必要性は薄く、「盗むだけで十分だったはずだ」という違和感が、作品全体のリアリティを損なっている。

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    2026年06月08日
  • 天使の囀り

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    ネタバレ

    3.8
    全体を通してかなり不気味な作品だった。
    謎の全体像はなんとなく序中盤で察せられるけど、説得力を持たせるための情報量がものすごい。どれだけの取材や調べを通して書き上げたものなんだろう。
    ラストは貴志祐介らしくタダでは終わらせてくれない、後を引く結びだった。

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    2026年06月07日
  • 新世界より(上)

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    ネタバレ

    数年前アニメみたけど、途中で話の内容が入ってこなく挫折してしまったけど気になっていたため
    小説で読んでみたらアニメで見てた映像も相まってか当時よくわかってなかった内容もよくわかって
    物語により楽しめた(当時アニメを見てた時の私の集中力が無かっただけかもだけど…)
    ずっと不穏な空気が漂っていて、後半は息をつくもない状況に読んでいて人間側として、バケネズミが本当に味方なのかとか疑いながらドギマギしながらよんだ
    そして最後の不穏な終わり方、、、中編もたのしみ!

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    2026年06月06日
  • 梅雨物語

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    ネタバレ

    安定の貴志祐介クオリティ。話の構成が並み居る作家の中でも群を抜いて上手いと思う。膨大な語彙力で投影される作者の世界観は恐ろしい程のリアリティだ。ただ、所々分からない言葉があってつっかえながらの読書になってしまったので、またたくさん経験を積んでから再読したい。
    短編書評 
    皐月闇  
    詩の解説形式で進んでいく本作。作田の解説が上手くてすっかり騙されてしまったが、その後の菜央の解説を聞くとそっちに納得してしまうのは全く不思議。作田がかつて経験した断片的な記憶、これ以上今回の件に触れてはいけないという予感、妙に納得しない菜央の様子。作中のそこらに布石されていた伏線が全て最後の結末に繋がっていき、物語として非常に面白かった。例え何度でも訪問し、自分で自分の罪を思い出すまで待ち続ける菜央の執念がビシビシ伝わってきた。文中に潜む巧みなギミック、緻密な設定から生まれるミスリード。貴志祐介らしさが前面に現れている良い短編だと思った。

    ぼくとう奇譚 
    三作品の中で一番ホラーテイストが強い今作。こういった呪いや怨恨の話を大正や昭和初期という時代に合わせると、余計怖さが増すのは何故だろうか。最後、おみつ以外を選んでおけば軽い罪で済んでいたのに、結局幼い子供を選んでしまうというところに主人公の救えなさ、罪深さが出ている。美都子も一応の助け舟を用意していたことを考えると、主人公の因果応報具合が余計際立つ。いや、他を選ばないと確信した上での、挑発的な呪いだったのかもしれない。その後、主人公が喰われたシーンで終わらず、一つの木に棲息する虫による妖だと種明かしされるのがまた良い。

    くさびら 
    一気に作品のトーンが変わって、今度の主題はきのこ。ホラーというよりかは、謎解きも兼ねた哀惜の漂う悲しい話という印象。恒川光太郎が好きな自分にとって、こういったハッピーエンドでははない、しかしバッドエンドでもない、悲哀、哀愁といった終わり方の話はドストライクゾーンだ。前作での黒い蝶は得体の知れない恐怖そのもだったが、今作のきのこは危険を知らせてくれる存在。意識や感情が霧散した状態になっても主人公を守り切ろうとする家族の愛。役目を終えて最後の挨拶をするシーンに、この家族の絆の深さを感じた。

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    2026年06月06日
  • 悪の教典(下)

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    ネタバレ

    緻密に進んでいたはずの話が急展開。
    あまりに理解不能な思考でした。

    事件後の流れも簡単に終わってしまって少しガッカリではあったこと、
    カラスの伏線はどうなるのかな?と思っていたがあまり触れなかったことなど、ミステリーとしては少し弱かったかな?
    急展開後は追い詰められる人の心情が細かく描かれていて面白かった。

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    2026年06月06日
  • 兎は薄氷に駆ける

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    日本の警察は優秀だと思っている。
    トクリュウとか、複雑な事件も全容を丁寧に明らかにしてくれているし、粘り強く真犯人に迫った事件もあった。本書にある様な拷問に近い取り調べによる冤罪は昭和の彼方の話、と思いたいけど、障害者郵便制度悪用事件で無関係の逮捕者が出たのは2009年、20年も経っていないし、大川原加工機事件に至っては2020年、令和の話だ。

    魔女狩り、という言葉を想起してしまった。
    雪冤、などという言葉が死後になる事を切に願います。

    本の分厚さにびびって、後回しにしようと思ってたのに貸出予約がついたので着手。結果的に一気読み。

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    2026年06月03日