貴志祐介のレビュー一覧

  • 青の炎

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    ネタバレ

    主人公は17歳の男子高校生。倒叙推理小説。 自分のためにではなく、自分の愛する人のために殺人を思い立ち、行動する。その上での彼の考えが面白い。それと同時に自分自身が殺人を実際にしているようなドキドキ感。物語に入り込みすぎて、読むのに体力を持っていかれた。物語の途中で主人公の秀一はミスもありながらも、自分の行動は正しかったと言い聞かせる場面がある。自分はそんなこと言えないだろうなと思った。最後もそんな終わり方をするんだ?!とついつい残りのページをめくってしまった。

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    2025年09月05日
  • 新世界より(上)

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    最初の印象はSF ×和製ハリーポッター。
    世界観が作り込まれているからこそ馴染むまでに時間がかかったが、没頭できると面白い。
    チュートリアルや伏線を張っている過程でこれだけ読ませられるなら、中・下はさらに期待できそう。大作の予感。
    間隔が空くとわからなくなるので一気読みの方が良さそう。

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    2025年09月03日
  • 新世界より(中)

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    上巻に引き続き、中巻もとても楽しめた。
    「業魔」の描写は妙に信ぴょう性があって、読んでいて現実の世界にもつながっているように思えた。自分の内面が世界に影響を与える──そんな量子力学的な考え方を連想させられて、物語が一層リアルに響いた。
    そして、何度挫けても立ち上がる早希の強さは、この世界に必要なものだと同時に、自分自身にも重なるように感じた。彼女の姿に勇気をもらえた。

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    2025年09月02日
  • 十三番目の人格 ISOLA

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    ★★★★☆ハズレがない。感情を読み取ることができるエンパス賀茂由香里、多重人格障害少女森谷千尋。研究者高野弥生さんが後半ああいう形で関係してくるとは思いもよりませんでした。相変わらず好みのホラーで、一気に読み終えました。読み終えた後もまた、不安ですね。

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    2025年08月30日
  • 新世界より(上)

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    SFとしてここまで想像力を刺激される作品は他にないと思う。小さい頃にアニメで触れた以来、初めて小説を手に取ったが、自然の美しさと、人間やバケネズミの恐ろしくも醜い心理描写に胸を打たれた。

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    2025年08月30日
  • 新世界より(下)

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    ネタバレ

    ⭐︎3.9
    夏祭りの夜、野狐丸(スクィーラ)率いるバケネズミの逆襲から始まり、悪鬼(と思われた赤髪の少年)の大殺戮……。手に汗握る展開で、主人公達と共に恐怖に慄き、どっぷりと物語に浸かることができた。
    SFが苦手な私でもあっという間の上下巻1200ページだった気がする。SF・ホラー・ミステリー・恋愛などなど色んなジャンルが楽しめて、現実とはかけ離れた非日常の世界観に没入できて、楽しかった!

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    2025年08月28日
  • 梅雨物語

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    あらすじに“ホラーミステリー”とあったが、かなりミステリー色が強めの中編集。
    俳句の解釈から真相に迫る「皐月闇」が後味の悪さも含めて1番好み。
    じっとりとした夏の夜にぴったりな一冊。

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    2025年08月23日
  • 新世界より(中)

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    ネタバレ

    夏キャンプからの帰還、青春時代を経ての瞬の発病、守の家出捜索、悪鬼の正体、守とマリアの逃亡と、この世界の真実が色々と判明した巻だった。悪鬼こわすぎる。

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    2025年08月23日
  • 新世界より(下)

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    おもしろかった!!
    丁寧に描写されてるから想像力掻き立てられてよかった
    オチ?については、何となくそうだよなあ……という気持ち
    とりあえず早希ちゃんと覚くんが生きててよかった
    早希ちゃん、事ある毎に前文明は野蛮で怖いみたいなこと言うけど、念動力で簡単に命を奪う君らも怖いよ……
    あと、上巻で捨てたお守りは結局なんだったんだろう?

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    2025年08月22日
  • 慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    角川ホラー文庫30周年記念アンソロジー第3弾『慄く』。有栖川有栖、恩田陸、貴志祐介ら豪華作家陣が集結し、異なる切り口で「最恐」を描き出す一冊。
    北沢陶さんはしっとりとした時代物の趣がありながら、確実に恐怖を刻み込み、恩田陸さんは怪異も人外も出ないのに、言葉の積み重ねだけで背筋を冷やす。
    櫛木理宇さんの一篇は真っ向から怖く、しかも霊的ではなく“フィジカルに強すぎる存在”で迫るのが鮮烈。物理的強さがここまで効果的に恐怖になるとは…。
    多彩な恐怖の形を堪能できる、満足度の高いアンソロジーでした。

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    2025年08月21日
  • 新世界より(中)

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    ⭐︎3.8
    色んな謎が少しずつ明らかになってきてグイグイ読めた中巻。人の「恐怖心」って社会をこんな風にしてしまうんだな…。下巻にも期待。

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    2025年08月21日
  • 青の炎

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    ●家族を守るため父殺しに手を染める少年。綿密な計画による犯行。警察の捜査に追い詰められる中、少年の出した結論は……。

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    2025年08月20日
  • クリムゾンの迷宮

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    デスゲームと聞いていたのでドキドキしていたけど、サバイバル要素が強くて読みやすかった。
    どうなるの?と気になって結局一日で読み終わってしまった。
    貴志祐介さんの本はホラー苦手でも読みやすくて好きです。

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    2025年08月18日
  • 新世界より(上)

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    友達からオススメされた本
    3時間くらいで読めた
    文体として読みやすいけど、いかんせん知らない生物が沢山出てくるから、どこまで現実でどからフィクションなのかがわかんなくなる
    それ含めて楽しめる
    主人公が決断力に乏しいなと感じるが、まあ中学生だししょうがないか

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    2025年08月17日
  • 秋雨物語

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    黒い家でお馴染み貴志祐介先生の短編集
    普通に上質なホラー短編集で構成されており、
    相変わらず細かい情景、心理描写が秀逸で物語の世界に秒速で引き込まれました

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    2025年08月17日
  • クリムゾンの迷宮

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    広大な砂漠地帯を舞台にボードゲームのように進んでいくサバイバルホラーの小説でした!

    ゲームが好きなのでこういった形式の本は非常に好みです。

    大きなトリックとかは無いけど、読みやすくて面白い本でした!

    人は飢餓の極限状態に陥るとこんな風になるかもしれません。。。

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    2025年08月13日
  • 兎は薄氷に駆ける

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    ネタバレ

    Audibleにて。
    飲酒運転による障害から、殺人事件の冤罪と、あまりにも理不尽な仕打ちを受けた父親の無念をはらすべく、真犯人と警察・検察に対する息子の壮大な復讐を描いた社会派法曹ミステリ。
    骨太でテンポも良く、眠れないほどのめり込んだが、終わり方があまりにも唐突で、ここで終わってほしくなかった。。。後日譚を読みたい。

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    2025年08月12日
  • 秋雨物語

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    ネタバレ

    怖くて密度が濃くて面白かった!
    フーグだけなら星五つ。
    黒い家と同じくらい怖かったかも。

    備忘記録
    ◯餓鬼の田 モテそうなのに、付き合えそうで付き合えない運命を嘆く男性。最後、女性が「スンッ」となるのが笑えた。

    ◯フーグ めっちゃ怖い!!ゾッとした。これぞ貴志祐介と感心した。瞬間移動を止められない作家がウォーターベッドの中で溺死。拝み屋のおばばの言うことを聞いておけばよかったのにね。「運命に身を委ねれば万に一つでも助かるかも」が効いてる。

    ◯白鳥の歌 伝記を書くように頼まれた作家が、二人のオペラ歌手の悲劇を聞く。蘊蓄が多くて興味深かった。描写がうまくて、作中出てきた曲をまた聴きたくなって

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    2025年08月11日
  • 新世界より(上)

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    上巻はキャラクター紹介から、全人学級の授業、夏キャンプにバケネズミの戦闘まで。

    世界観の説明がかなり丁寧。架空の文化や生き物、生態系まで事細かく語られ、読み手の想像力が試される。和風ハリポタみたいな雰囲気。またまだ謎が多く、気になるところで終わった。

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    2025年08月11日
  • 新世界より(下)

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    Audible!!

    『クリムゾンの迷宮』に続き2作目の貴志さん作品!

    今回はとにかくスケールが壮大。
    舞台設定がとても細かくて想像だけでこんなん書けたらそれこそ化け物だと思ったw
    Hunter Hunterのキメラアント的な世界を文字だけで再現してる感じかな〜凄すぎ!

    んで今回も貴志さんお得意?の無敵の化け物が大暴れで素敵でした。
    けどバトルだけじゃなくて人権とは的なことをさり気なく考えさせてくれる辺り、、脱帽です!

    スクイーラ君を推しにして聴いていたら、めっちゃ色んな顔を持っているとっても愛おしいキャラでした。目利き力ありかなw

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    2025年08月10日