貴志祐介のレビュー一覧

  • 罪人の選択

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    ネタバレ

    貴志祐介さんの小説はどれもハズレがなく、心の底から楽しんで読むことができる。
    SFはあまり読まないけれど、貴志さんに限っては別。

    「夜の記憶」は、人間が異星人に滅ぼされた後に海洋生物となった話をえがいていたのか?
    人間だった頃の描写と交互に話が転換していく。

    呪文、は、私が一番好きな貴志さんの作品である新世界より、と通ずるところがあり、AIに支配された後の星間企業だったりなどの設定がリアリティ高くて面白かった。時間も距離も離れたふたつの星での住民同士の憎み合いで自滅する結末は切ないけれど、タミちゃんは生き残れるようでほっとした。が、マガツ虫の正体は結局なんだったのか?

    表題である罪人の選

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    2026年08月26日
  • クリムゾンの迷宮

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    ネタバレ

    貴志祐介さんの作品の中では特に好きだった。
    冒険やアドベンチャー感もありつつ、サバイバル要素もあり、頭と身体を使いながら敵から逃げたりミッションをクリアしていくのが、読んでいて次の展開を早く追いたいと思えるくらい面白かった。
    何も知らない8人が集められたかと思いきや、ゲームマスターやカメラマンも紛れたものだったこともスパイスとして面白かった。
    一読者としては、このゲームを主催していた人たちや、参加者の選定基準についてもっと知りたいと思った

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    2026年08月25日
  • 黒い家

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    ネタバレ

    ずっとドキドキしながら読んでいた。悪い夢見そうな感じ、寝るのが怖くなった。

    結構前の本だけど、サイコパスは頭部外傷が影響しているって既に言われていたんだなと。(あとは生育環境だったり、それだけではないだろうけど)

    本を通して常におどろおどろしいのに、どこか希望があった。それが恵さんの存在か、と後書きで納得した。あとは同僚も主人公に味方というか、邪険にせず、助けてくれる感じがあって救いだった。
    最後もまた暗い戦いが始まりそうだったけど、隣には頼りになる仕事仲間がいるし、母親や彼女との仲も深まって、周りの人に支えられながら働いていくんだろうと希望を感じた。

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    2026年08月24日
  • 青の炎

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    切なさ、緊迫感があり、ぐーっと主人公に感情移入してしまう作品。
    貴志祐介さんの中では非常に読みやすく、一般ウケしそうな本

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    2026年08月21日
  • 天使の囀り

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    怪異系ホラーではなくSFホラー or SFミステリー作品。
    著:鈴木光司の「リング」シリーズに近いテイストを感じた。
    作中で説明はあるが、医療専門用語を多用するので、万人向けでは無い。
    余談ではあるが、本作品は1998年作品であるものの、現代でも続く痩身信仰での弊害(摂食障害)・自己啓発セミナーに見せかけた宗教集会・現場から行政機関への不信感等の社会問題もストーリーの中に盛り込まれており、28年経つというのに社会はそんな変わっていないのだなぁと嘆息してしまった。

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    2026年08月18日
  • 悪の教典(下)

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    自分の保身だけを考えるとこうなるのか。
    この主人公には自分しかないんだよな。何をするにも自分自分自分。他人は自分を脚色する添え物。
    いや、凄まじい小説だった。
    クリムゾンの迷宮や新世界よりも凄かったが、これも凄い。もう凄いとしか言えない。

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    2026年08月16日
  • 新世界より(中)

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    ネタバレ

    上巻の追われ続ける恐怖から一転、日常が戻ってくる。
    しかし歯車が少しずつ噛み合わなくなり、噛み合わなくなる原因も徐々に明らかになっていく。

    瞬の、早季にかける最後の言葉はずるかった。もはや呪いの言葉。
    そしてそんな瞬を忘れてしまっている事実に気づき、記憶を取り戻そうと、忘れたくないと抗う子どもたち。

    過酷すぎる設定。どうか彼らに救いがあってほしいと願いながら下巻に進みます。

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    2026年08月18日
  • 悪の教典(上)

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    ドラマのデクスターやジョジョ4部の吉良、そして悪の教典の蓮見。
    サイコパスキャラが何故魅力的なのか考えると、他人に共感せずに自分勝手に振る舞う様が自由に見えるからなのかなと思う。
    客観的に見るとかなりの綱渡りをしているのに何故か犯罪が露見しないのがサイコパスものの面白い所。
    下巻ではおそらく捕まるんだろうけどそこまでの過程を早く読みたい。

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    2026年08月15日
  • 新世界より(上)

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    ネタバレ

    舞台は私たちの暮らす日本と同じはずだが、読み進めるうちにそこかしこで感じる違和感。主人公たちには当たり前の世界なので当然のように説明される生き物たちも、もちろん読んでる自分には得体の知れないもののため、うっすらとした不気味さに少しずつ包まれていく。

    子ども特有の好奇心。それゆえに禁忌を犯して取り上げられた神の力を終盤に取り戻し、その圧倒的な強さでさあこれで家に帰れる!…とは思えず、えも言われぬ不安はずっと付きまとっている。

    前半にしっかり舞台設定がされ、中盤からこの世界の歪さが浮き彫りになってくる。が、もちろんまだ序盤。だってまだ上中下の上!主人公たちの過酷な環境に感情移入して早くも疲労感

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    2026年08月15日
  • 青の炎

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    再読。

    古今東西、「怒りは自身を滅ぼす炎」的なことは、あらゆる本や教訓で耳にしていて、「全くその通りだ!」と思っているのにも関わらず、そんな覚悟を平気で超えてくる描写で主人公の秀一と共に怒り、曽根をやっつけろ!と思いながら読んでしまいました…

    秀一と対照の「無敵の大門(敵を作らないからという理由に由来)」という登場人物がいるのですが、彼のように生きるべきなんだ思いながらも、彼が秀一と同じ状況だったらどうなるのかなと読後も色々と考えることができました。

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    2026年08月14日
  • 黒い家

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    おすすめのミステリー小説としてyoutubeで紹介されていた本。
    生命保険の会社員である主人公が被保険者の自宅に訪問の際事件に巻き込まれてからは一気読みだった。続きが気になる感が上手だなと思った。
    途中主人公が色々な目に会うのになんで彼女の身の保全に意識が向かないんだろと思いつつ、案の定彼女監禁されてるし、と少しモヤモヤ感はあった。
    最後はミステリーというよりもサスペンス映画みたいだった(笑)
    時折心理描写で蜘蛛の話が出てくるがその心理描写と物語の照らし合わせるのがすごく上手だった。小説家ってそういう細かい所もしっかり考えて文章を作ってるので完成度が高い。映像では感じることのできない感動だと思

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    2026年08月13日
  • 黒い家

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    まさに「いちばん怖いのは人間なんですけどね」を表したかのような作品でした。何をしでかすか分からない理解できない「サイコパス」をテーマにしたものだったのですが、本物を見た気がしました。しかし、何が起こるんだろうという好奇心から読む手が止まりませんでした。

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    2026年08月12日
  • 黒い家

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    ホラーというよりサスペンスでは?幽霊よりも生きた人間の方がよっぽど怖い。
    30年近く前の作品なので、精神疾患まわりの用語が今とは違っていて、当時はずいぶん直接的な表現だったんだなあと思った。保険業界の当時の事情や問題点なども知れて勉強になった。

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    2026年08月12日
  • 黒い家

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    ネタバレ

    こわい!!もうこわすぎる!!人間!!笑
    妙にありえない話ではなさそうな所、より恐怖を煽られる。
    人の異常性を示すために動物が一旦死ぬ描写本当に好きじゃない。
    でもそれ以外は背後に恐怖を感じ続ける描写が続いて、久々に薄目で読み進めてしまった。

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    2026年08月12日
  • 新世界より(上)

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    世界の作り込みがすごい。
    貴志さんの頭の中を覗いてみたい。

    正直異種の争いには興味がなく、中巻を購入するか迷っていたけれどめちゃくちゃ気になるところで終わった...

    人間はこの世界にとってより良い種になれるんだろうか。
    世界を平和にするためには逸脱した者を排除したり、欲を押し殺すしかないのだろうか。


    良いことに使うから呪力使ってみたいなぁ!

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    2026年08月11日
  • 天使の囀り

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    貴志祐介さんは専門的な知識が凄いので、
    文字ぎっしり、専門用語多め。
    線虫の専門のお話しが怖くて、
    食べるのが怖くなる。
    色んな食べ物に潜んでいないか、
    心配で恐ろしくなってしまう本。
    だいぶ気持ち悪いお話しでした。
    映画になったら相当見応えのあるモンスターホラー
    になりそうです。
    動物実験のシーンも想像すると
    残酷で恐ろしい。
    貴志祐介らしい生物学的ねっとりまとわりつく、
    不快感を残すホラー作品です。

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    2026年08月10日
  • コロッサスの鉤爪

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    シリーズもので最後になりましたが、これも面白かった。トリックがなかなか入り組んでいてさまざまな知識をフル稼働しながら読める本でした!ありがとうございました!

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    2026年08月10日
  • 黒い家

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    とにかく怖い。

    人の悪意や性悪説を煮詰めたような物語。
    ひとつひとつの描写が残酷でリアルで、ちゃんと鳥肌がたった。

    名前は忘れたけど問題解決をするために雇われていた元ヤクザの男が保険の解約をさせようとするシーンがあったけど、こういうノウハウを知りたい。

    あとはやっぱりエンコ詰めの詳細ですわ。
    まじで知りたくないし、そんな事知ってても。。。
    みたいな。

    恵?主人公の恋人は、悲惨な目に遭ったのにそれでも人の善を信じるみたいな
    ライアーゲームのカンザキナオ様みたいなやつで気分が悪かった。

    生まれながらに最低な人間もいるでしょうし、環境のせいだけではないと思う。

    関わりたくない仕事です。保

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    2026年08月09日
  • もの語る一手

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    将棋というものを深く知るわけではないけれど、その奥深さや、指す人間が持つドラマなど、いろんな視点で物語は紡げるんだなぁとどの話も素直に面白かった。

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    2026年08月07日
  • 狐火の家

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    全てが「密室」に関する4編から成る短編集。
    でも、どれもが独創的で、今まで読んだことのないような密室で、驚きばかりで面白かった。

    話の展開も、まるで読者が一緒になって考えているのを見越したようなタイミングで、こういうトリックなんじゃないかというのを1つ1つ潰していき、じゃあ結局どんなトリックなんだよってなったところで、思いもよらない発想にやられてしまう。

    でも、ミステリーだからといってずっと重たい雰囲気が続くわけではなく、ところどころで交わされる非常にコミカルな会話が、全体のバランスを取っていて、意外としっかり笑えてしまうところも凄いところだと思った。

    そんな話が4つも読めるのだから、と

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    2026年08月05日