貴志祐介のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
いまさらのようですが、話題作です。例の事件とよく似ているというのでとても有名になったようですね。しかし、ここに登場する黒い家の住人たちというのはいったい何なんでしょう?こんな連中がほんとうにいるのか、という問いかけはもはや陳腐なのでしょうか?それに保険というのは、この物語を読むとよほど人間というものの善意に支えられているおめでたいもののように読めてしまうのですが、これもほんとうのところどうなのでしょうか?作者はもと生保会社に勤務した経験があるとのことで、ここに描写されているデータの数々も微に入り細を穿ったものが多く、うなってしまいます。うなっている間にこの物語の質量に押しつぶされてしまいそうに
-
Posted by ブクログ
この本がドラマ化されたのが2012年4月。13年も前になる。
とても面白かったのを覚えている。
今、オンデマンドで見てもきっと面白いと思う。
だけど、映像は粗く、ファッションや髪型、いろんなところに「古さ」を感じてしまうだろう。
この小説が刊行されたのは2011年。15年前。
今、読み終えたけれども、古臭さは全く感じない。純粋に面白いし、密室トリックは斬新そのもの。
きっとこれが本の「良さ」なんだと思う。
いつ読んでも変わらない面白さ、楽しさがある。
もちろん映像だって不朽の作品はあるし、何度も観ても面白いものはある。
だけど、映像技術が進歩するほど、過去の作品の粗さが目立ってしまう。ス -
Posted by ブクログ
わたしのNo. 1貴志祐介作品は『新世界より』で、この『天使の囀り』を読んで改めて思った。貴志祐介さんの作品は、SFでもホラーでも、独特だ。貴志さんの作品の怖さは、いま生きている現実世界と作品世界は地続きで、現実に「ありそう」と思わせることのように思う。内容は確固たるフィクションなのに、緻密な設定で、実際に起こりそうと思わせる力がある。
年末。終わらない仕事、なんとなく体調不良(気のせいと言い聞かせる)、まったく手をつけられない家事。ヘトヘトで心も体も弱っている時に、読むのではなかった!わたしも闇落ちしそう。
主人公はホスピス医。ストーリーでも、その設定は十分に生かされているが、このラストシ -
Posted by ブクログ
旅行の飛行機で読もうと買ったホラーアンソロジー。
飛行機では結局1話目しか読まなかったけど、それ以降少しずつ読み進めた。
いろんなタイプの話が入ってて楽しかった。お得感。
特に印象的だったのは北沢陶さんの「お家さん」と恩田陸さんの「車窓」
お家さんは、大正時代に大阪の商家へ丁稚奉公する少年のお話。
時代や言葉が相まってすごく雰囲気があったし、ラストも恐ろしくて好き…
こういう作品もっと読んでみたい!
車窓は、新幹線から見える看板のお話。
少ないページなのにすごく引き込まれた。
ラストはいろんな解釈ができそう。
いろんな作家さんのお話読みたい欲でアンソロジー何冊か買っちゃったけど、読むペ -
Posted by ブクログ
主人公と同じくインチキ女のトリックを見破ってやんよオラッ!!という意気込みで読みはじめ、200ページを越えたあたりで、あっこれミステリじゃなくて超常系ホラーか…スンッとなった。
呪物ルームツアー長すぎるよお!
ところが後半から展開が動きだし、おおそう来るか!と。ひとつひとつの話がやはり長いものの、俄然面白くなる。
主人公が底辺YouTuber(でも実家は太い)という設定なので、割とスラング寄りの言葉も使われるのだが、上級国民というワードが出てきた時は笑っちゃった。まずいっすよ加茂さん!
実況するとこ大好き。現代の若者ならではの発想で打開する展開がもっとほしかったな。
エピローグはやや物足りず -
Posted by ブクログ
自分の書きたいことを面白く、分かりやすく伝えることがエンタメ小説の極意。
著者の長編ホラー小説『天使の囀り』がものすごくおもしろくて(これぞエンタメ!)手に取った1冊
創作にまつわる手の内を包み隠さず、プロットの一部まで公開されていて(しかも天使の囀り)、小説指南本のなかでもかなり具体的な印象
特に参考になったのが「どうすれば文章力は上達するのか?」というところ。
好きな作家の文体を真似したり、模写したりというのはよく言われることだけれども、結局それだけだと劣化コピーになってしまう。
著者が自ら効果的だったと語るのは、「自分が書いた文章を何度も推敲すること」。そうすれば自分の癖も見え