貴志祐介のレビュー一覧

  • 新世界より(下)

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    悪鬼の倒し方はなるほどとなった。
    思い返すと全編通してこの世界の人間の倫理観は現実世界に比べて歪んでいて、作者特有の気持ち悪さがよく出ていた。

    奇狼丸は大分かっこいいキャラ。

    主人公が守のこと嫌い過ぎるというか眼中にない感じが苦手。

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    2026年03月30日
  • 青の炎

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    「憎き男への憎悪」と「好きな子への愛情」は似ているのかなと思わせる一冊で、青春小説のような話です。
    家にいる憎き男から家族を守るために、完全犯罪を目指しますが、考え方から反抗手順までどれも詰めが甘い。
    「10代の少年が考える殺人」を見事に描いています。
    そんな青春の向け方もあるのかなと感じ、甘酸っぱいサスペンスでした。

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    2026年03月29日
  • 新世界より(中)

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    説明によってバケネズミの生態や思考が明らかになり、人間味が増していく。
    理解できる存在になるほど、単なる異形ではなくなり、その曖昧さがかえって不気味さを強めていた。

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    2026年04月01日
  • 新世界より(中)

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    ネタバレ

    後から考えるとそうでもないのに、瞬のくだりがえらい怖かった。夜中に読んだってのもあったのかもしれないけど、どんな恐ろしいことが起きるのだろうとビクビクしてた。あのときは精神的に下巻は無理かと本気で思ってたな。

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    2026年03月26日
  • さかさ星

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    数年前に「新世界より」を読んで以来、久しぶりにホラー、ミステリーを読んだ。

    新世界よりの時も思ったけれど、複数の出来事が複雑に絡み合っていて700ページあるのでそれなりに読解が大変。普段聞き慣れない呪物がいくつも登場し、その呪物に関する物語もあるので読中「えっとこの呪物はなんだっけ」となることが結構ある。しかし、だからといって面白くないというわけではない。むしろ没入して読んでしまった。活字だけで、これだけ緊張感、緊迫感が出せるのも貴志祐介のすごいところだなと思う。

    映像化してもらいなと思いつつ、もし映像化されてもビビって見ないかもしれない笑

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    2026年03月25日
  • 秋雨物語

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    梅雨物語より、怖いと思った。
    短編集として、1作ずつが秀逸。
    1作目の餓鬼の話しも周りを見るとゾッとする。
    2作目フーグは作家は異世界と現実の境界線を
    彷徨ったまま生きているのか?
    3作目は、究極の歌声への探究は悪魔との出会いになるのか?4作目は深いですね。
    どの様な状況で人は自ら死を選ぶ権利と言うか、
    生死の選択をしても良いのか?
    なかなか良い4つのショートでした。
    重く深みのある4作。

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    2026年03月25日
  • 狐火の家

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    ネタのクセがすごいんじゃ

    密室事件ばかりを扱った連作短篇集
    前作よりもネタに寄ったサイコでコメディなミステリーに仕上がってる。

    蜘蛛の話、発言が完全に生物観察の鬼のそれと同じなのよ。
    やってる事が容易に想像できてしまって、読んでてちょっと笑った。

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    2026年03月25日
  • 新世界より(下)

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    最後は怒涛の展開の連続でついつい一気読みしてしまいました。

    悪鬼に対しての逃避行は一喜一憂の展開で手に汗握りました。

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    2026年03月25日
  • 悪の教典(上)

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    ネタバレ

    気持ちのよい話ではないけれど、惹き込まれる。蓮実の手によって次々と起こる死や事件。映画の宣伝から学校内で教師が殺戮をする話を想像していましたが、上巻ではひたすらに蓮実の暗躍が描かれます。蓮実への感情は嫌悪以外の何者でもなく、好意的に見れるところがなくて、笑えてしまうほど。蓮実によって生徒たちは殺されるのか、校長の演説により生徒の心はどう変わるのか、蓮実が辿る未来はどうなるのか。今後、更に被害者は増え、気分も悪くなるシーンが多々ありそうですが、結末はすごく気になる。続けて下巻を読みます。

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    2026年03月23日
  • 悪の教典(下)

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    ネタバレ

    今まで読んだ中で、一番胸くそ悪い作品。蓮実が罰せられることを望みながら、夢中になった結果がこれか。読まなければよかったとは思わない。読めてよかったとは思うけれど、強烈な後味の悪さが残ります。解説で映画の監督により「更なるダークヒーローの活躍を書いた続編を望む」といったようなことが書かれていましたが、私はもうお腹いっぱい。蓮実は死刑になるべきだと、思いました。まだ心臓がむやむやしている。すごい作品です。

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    2026年03月23日
  • 兎は薄氷に駆ける

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    読みやすい。直前に読んだのが飴村行で、同時進行で読んでいるのが三津田信三だから余計に圧倒的だ。
    語り手はリストラされた会社員で、現在無職の中年男性。実際の主役はタイトルにある兎、つまり被告人であることは読み始めてすぐに分かる。今時の若者で、多少含みはあるもののなかなかの好印象、しかし終盤に入ると雲行きはどうもおかしくなり……

    ところで貴志祐介は、会社員の悲哀を滲ませたちょっと情けない中年男性を描くのがやたらと上手い。『クリムゾンの迷宮』の藤木が正にそれ。思わず我が事のように感情移入させてしまう力がある。
    また、悪役もやたらと魅力的に描き出す。今回は起訴した検事と取り調べにあたった刑事だが、キ

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    2026年03月22日
  • 新世界より(中)

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    上巻でわかった世界観の気持ち悪さをさらに際立たせる味付けに圧倒され、閉塞的な世界観を存分に味わうことができました。


    持っている力や話の規模の割にマインドコントロールといったこじんまりとした対応しかできていない事にリアリティーを感じました。さらに対応策が後手にまわっていることが、苦しく閉塞感のある世界観を際立たせているように感じました。

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    2026年03月22日
  • クリムゾンの迷宮

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    連休は読書とホラー映画とドロドロドラマ鑑賞
    に時間を費やすダラダラ休日。
    ゲームの脚本の様な内容で目が覚めたら、
    暑い赤い大地に放り出されていた。
    ゲーム機を渡され、一人の女性をパートナーに
    チェックポイントを目指すが、
    武器も食料もこのゲームの目的も分からず、
    生き残りを賭けたゲームが始まる。
    果たして、無事日本に戻ることができるのか?
    新世界ほどの壮大な物語ではないが、
    オーストラリアの過酷な自然の中で右往左往する
    目的の分からない主催者のエゲツなさは、
    自然版カイジとも言えば良いか?
    作者の知識の豊かさには、
    毎度感心するサバイバルゲーム。

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    2026年03月22日
  • 新世界より(上)

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    ネタバレ

    念動力などが出てきてかなりSFっぽいが、それに偏りすぎることもなく、引き込まれた。
    出てくる生物も想像のつかないものばかりで、想像が膨らんだ。
    すでに盛り上がりはあったが、まだこれは序章に過ぎないという感じを漂わせているので、続きが楽しみになる。

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    2026年03月21日
  • 新世界より(中)

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    ネタバレ

    激しい冒険から無事に戻り、呪力も取り戻した5人だったが、2年が経ち、呪力を制御できなくなった瞬は命を絶つ。瞬の記憶を消された4人は徐々にその環境に不信感を感じ始め、町の内部での大人たちの行動に疑問を持つようになる。そんな中、自分も処分されそうになっていると感じた守は、真理亜と共に町から逃げる決断をするーーー。

    冒険から戻って一安心かと思ったが、ミノシロモドキから得た知識もあり、町の成り立ちに疑問を持ち始めるという流れで、引き続き入り込めた。また、仲間がどんどんと減っていく中で下巻に続いていくので、続きも楽しみ。必要以上に不安を煽る描写があるのが気になるが、あと1巻楽しみたい。

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    2026年03月21日
  • 新世界より(上)

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    面白かったです。

    世界観の作り込みが不気味で終末的でワクワクしました。

    少しずつ謎が明かされていき、世界観の理解度が高まるにつれ、物語への没入感も高まり大満足の作品でした。

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    2026年03月19日
  • 秋雨物語

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    本作との姉妹作である「梅雨物語」の方が好みではあるが、本作も短編ではあるものの、各話充実した内容となっている。
    特に「フーグ」は頭ひとつ抜けてる印象。
    個人的には「餓鬼の田」も好み。

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    2026年03月19日
  • 梅雨物語

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    ミステリーホラーとも言うべき3作の短編集。
    1作目は、悍ましい男への復讐話し、
    耳なし芳一の様な話から夢の中で、
    結局罪深き好みが地獄の扉を開ける。
    2作目は蝶、新世界でも出て来たぼくとう蛾。
    蝶と蛾が大嫌いなので、相当気持ち悪かった。
    3作目は、キノコ。菌糸類に詳しい。

    昆虫と菌糸類の専門的な知識を巧く利用し、
    恐ろしい罠を作り出し、
    結論が出るまで、読むものを不安にさせる。

    3作目には、感動の要素もありながら、
    悲しい物語。

    貴志祐介は好きな作家なのですが、
    毎度違う世界観が作り出され、
    見たことのない異空間に連れて行かれる。
    時間も空間もここにありそうでない、
    別の場所で誰かの深い

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    2026年03月18日
  • 新世界より(上)

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    最初から不穏な雰囲気で始まる、日本的ファンタジーという感じ。なんとなくストーリーが見えたような気もするが、この先の展開に期待したい。、

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    2026年03月17日
  • 黒い家

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    ネタバレ

    ずっと前に勧めてもらった本をようやく読めた
    人間が1番怖い系ホラー
    序盤の仕事パートも知らない世界に触れれてちょっと楽しかった
    本筋の犯人はバレバレすぎるけど徐々に明らかになっていく狂気的な背景と展開に引き込まれる
    無関係な人たちが簡単に殺されすぎてこんなやついたらと思うと怖すぎる
    最後はなぁなぁじゃなくちゃんと犯人を殺して終わるのは個人的には好印象
    にしてもヒロインのメンタル強すぎる

    一昔前の小説って当時の空気感を感じられていいし
    作中で触れられていた未来に今いると思うと感慨深いものがあるのもまた乙なものですね

    貴志先生の本は初めてだけど鈴木光司先生の影響受けてる人らしく
    鈴木先生好きだ

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    2026年03月15日