貴志祐介のレビュー一覧
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ネタバレ
積み本から選んでみた、従来の貴志さんの不気味に構築された恐怖譚だろうと思ったがちょっと期待外れだった。
一時、二重人格や多重人格の本や映画をよく見かけた。この本はその頃買ったのか、題名のせいか作者の貴志裕介さんの名前をみたからなのか、積んである理由は覚えていない。平成10年発行で12版になっている。人気があって重版になったのかもしれないので、読んでみた。
加茂由香里は人の強い感情がキャッチできるエンパスだった。特殊能力があるための悩みがあったが、能力を使って心に障害を抱えることになった人々を助けられないだろうか。
被災者を助けるボランティアを志して神戸に来た。
両親のない少女が、阪神大 -
Posted by ブクログ
ネタバレ本格的な密室殺人事件で面白かった。第58回日本推理作家協会賞受賞作(2005年)
日曜日の昼下がり、株式上場を控えた介護サービス会社で、社長の撲殺死体が発見された。エレベーターには暗証番号、廊下には監視カメラ、窓は防弾ガラス、オフィスは厳重なセキュリティーを誇っていた。監視カメラには誰も映っておらず、続き扉の社長室の隣で仮眠をとっていた専務が逮捕されて・・・
弁護士青砥純子と、防犯コンサルタント榎本径のコンビが、難攻不落の密室の謎に挑む。
エレベーターで12階に行くには暗証番号でしか動かない。そこに介護サービス会社の社長室、副社長室、専務室、各秘書の待機室があった。社長室、副社長室、専務 -
Posted by ブクログ
3冊合本されたやつを読んだので、全体の感想としてここに書く。
とても、全部を通して1000ページ以上あったとは思えないほど、ページを捲る手が止まらなかった。
冒頭は、世界観を伝えるためか、やや難解で、時間がかかったものだが、その甲斐あってか、後半になるに連れ、世界観にのめり込む感覚がすごかった。
貴志祐介作品は、全体を通して緊迫感を読者に伝えるのがとてもうまいと思う。黒い家、悪の教典、クリムゾンの迷宮、そして本作、全てにおいて、実際に自分が追い詰められているような切迫した感じを味わえるのが、この作家の作品の魅力だと思う。
貴志祐介の切迫感を味わいたければ、いきなり長編はしんどいと思うので黒い -
Posted by ブクログ
いまさらのようですが、話題作です。例の事件とよく似ているというのでとても有名になったようですね。しかし、ここに登場する黒い家の住人たちというのはいったい何なんでしょう?こんな連中がほんとうにいるのか、という問いかけはもはや陳腐なのでしょうか?それに保険というのは、この物語を読むとよほど人間というものの善意に支えられているおめでたいもののように読めてしまうのですが、これもほんとうのところどうなのでしょうか?作者はもと生保会社に勤務した経験があるとのことで、ここに描写されているデータの数々も微に入り細を穿ったものが多く、うなってしまいます。うなっている間にこの物語の質量に押しつぶされてしまいそうに