貴志祐介のレビュー一覧

  • 黒い家

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    いまさらのようですが、話題作です。例の事件とよく似ているというのでとても有名になったようですね。しかし、ここに登場する黒い家の住人たちというのはいったい何なんでしょう?こんな連中がほんとうにいるのか、という問いかけはもはや陳腐なのでしょうか?それに保険というのは、この物語を読むとよほど人間というものの善意に支えられているおめでたいもののように読めてしまうのですが、これもほんとうのところどうなのでしょうか?作者はもと生保会社に勤務した経験があるとのことで、ここに描写されているデータの数々も微に入り細を穿ったものが多く、うなってしまいます。うなっている間にこの物語の質量に押しつぶされてしまいそうに

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    2026年01月26日
  • 兎は薄氷に駆ける

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    またAudible。
    若かりし頃の読書体験で覚えている。
    当時話題だった馳星周の「不夜城」と一緒に買った「黒い家」。その後、「天使の囀り」、「クリムゾンの迷宮」にもハマった。
    著者の新刊を楽しみにするようになり、高まり過ぎた期待のせいかそこまで、、となり、その後「新世界にて」は素晴らしかったが、その後また停滞。
    そして、この「兎」 。これは傑作だ。
    やっぱり貴志祐介はすごい。

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    2026年01月25日
  • もの語る一手

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    タイトルどおり将棋にまつわるお話たちです。「おまえレベルの話はしてない」は別で読んだことがあったので流し読みでした。「桂跳ね」は史書の解説みたいで、読むのが苦しかったです。将棋のルールをそもそも知らないので、そこが分かればもっと楽しめたのかもしれません。全体としては満足です。

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    2026年01月25日
  • 黒い家

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    怖すぎた
    でもホラー系ってどうしても主人公に対して「なんでそんな余計なことするの!?」ってイラついちゃうんだよなぁ。
    そうしないとホラーとして進まないから仕方ないんだけど。

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    2026年01月22日
  • 新世界より(上)

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    後半につれ面白くなったという意見が多いみたいだけど、個人的には中盤が一番核心をついていて興味深かった
    物語の設定がすごく細かくて、なんだか大作の予感

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    2026年01月14日
  • 新世界より(下)

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    ネタバレ

    最初の入り込めない部分を通り過ぎたら一気に読めました。

    1000年後なのにイメージは過去の日本という設定。さらに超能力を当たり前のように誰もが持っている面白い設定でした。

    その超能力の影響で様々なものが変異した中で同じような知能を持つけれど圧倒的に奴隷階級のバケネズミとの戦い。
    結局こいつらなんなんだろう?と思っていたけれど、その答えは最初からあったんだと最後に気付かされました。

    仲間意識、同族意識ってのはすごいな。その意識のために人って恐ろしいほどに酷くなれる。色んな意味で。恐ろしい。

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    2026年01月14日
  • 新世界より(中)

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    ネタバレ

    最終的には人間VSバケネズミの話になるんですかね?最初はとりとめのない存在だったものが、こうも存在感を放つとは。
    バケネズミは表面上へつらっているけれど、完全に手のひらの上で遊んでやるといった下剋上な感覚をひしひしと感じる。

    そして意外というか驚いたのが性的な部分。
    えっ…こんな普通に出てくるの!?と外で読んでたので思わず周囲を見回してしまった

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    2026年01月12日
  • 新世界より(下)

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    面白かった。けど良くも悪くも長かったな〜
    千年後の呪力が使える人間が暮らす世界の話。
    厚手の文庫本3冊の文量で、幼少期から始まって主人公の早季が大人になるまでの手記の形で書かれている。
    世界観もさすが、かなり作り込まれていて一部の隙もない。

    ただ…うーん自分のコンディションの状態もあるかもだけど、なんとなく冒険疲れ?なのか…没頭して読むのがやめられない!って感じではなかったんだよな…
    名作であることも、代表作であることも間違いないのだけど…

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    2026年01月12日
  • 梅雨物語

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    3つのホラー短編小説。
    ホラーだがミステリー要素もあるのが良き!

    貴志祐介なので安心して読める。

    中でも『くさびら』は必読である、この話だけでも読めて良かった、ラストの展開が素晴らしい!

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    2026年01月10日
  • 十三番目の人格 ISOLA

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    独特な世界観に引き込まれ、不安と緊張を抱えたままあっという間に読み終えてしまった。
    読み進めるほど違和感が膨らみ、名前が人格を表す伏線に気づいた瞬間、ぞっとする感覚に襲われる。
    物語は救いのある方向へ進むことを期待させながら、最後までその期待を裏切り、まさか!という終わり方をする。それでも、その後味の悪さこそが強烈で、簡単には忘れられない。読んでいる間も読み終えた後も、感情を静かに揺さぶり続ける作品だった。

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    2026年01月03日
  • ミステリークロック

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    表題作のミステリークロックについて。山奥の別荘で開催された晩餐会に招かれた客人たちが殺人事件に巻き込まれる。犯人やその動機よりも、むしろ犯人はおおよそ自明でありながら、どのように殺人を実現できたかというトリックの解明に重点が置かれていた。とても複雑なトリックであったが、心理的な誘導による”心理トリック”がうまく作用していて単純な”機械トリック”に留まらない点が面白く、思わず感心させられた。

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    2026年01月02日
  • 鍵のかかった部屋

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    この本がドラマ化されたのが2012年4月。13年も前になる。
    とても面白かったのを覚えている。
    今、オンデマンドで見てもきっと面白いと思う。
    だけど、映像は粗く、ファッションや髪型、いろんなところに「古さ」を感じてしまうだろう。

    この小説が刊行されたのは2011年。15年前。
    今、読み終えたけれども、古臭さは全く感じない。純粋に面白いし、密室トリックは斬新そのもの。

    きっとこれが本の「良さ」なんだと思う。
    いつ読んでも変わらない面白さ、楽しさがある。

    もちろん映像だって不朽の作品はあるし、何度も観ても面白いものはある。
    だけど、映像技術が進歩するほど、過去の作品の粗さが目立ってしまう。ス

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    2025年12月30日
  • 天使の囀り

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    わたしのNo. 1貴志祐介作品は『新世界より』で、この『天使の囀り』を読んで改めて思った。貴志祐介さんの作品は、SFでもホラーでも、独特だ。貴志さんの作品の怖さは、いま生きている現実世界と作品世界は地続きで、現実に「ありそう」と思わせることのように思う。内容は確固たるフィクションなのに、緻密な設定で、実際に起こりそうと思わせる力がある。
    年末。終わらない仕事、なんとなく体調不良(気のせいと言い聞かせる)、まったく手をつけられない家事。ヘトヘトで心も体も弱っている時に、読むのではなかった!わたしも闇落ちしそう。

    主人公はホスピス医。ストーリーでも、その設定は十分に生かされているが、このラストシ

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    2025年12月30日
  • 兎は薄氷に駆ける

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    ある青年が警察から殺人の自白を強要される。青年に同情するとともに、助けようとする弁護士とその協力者を応援したくなる…が、青年、弁護士それぞれに何やら思惑がありそうで…。やがて舞台は法廷での論争へ。
    分厚い本で、主に法廷での会話で成り立っているという構成であるものの、意外なほどにスラスラと読めるし興奮する。事件自体はシンプルで謎解きという楽しみはないが、このようなジャンルでもここまで楽しくなるという驚きを味わえる。

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    2025年12月29日
  • 慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    旅行の飛行機で読もうと買ったホラーアンソロジー。
    飛行機では結局1話目しか読まなかったけど、それ以降少しずつ読み進めた。

    いろんなタイプの話が入ってて楽しかった。お得感。
    特に印象的だったのは北沢陶さんの「お家さん」と恩田陸さんの「車窓」

    お家さんは、大正時代に大阪の商家へ丁稚奉公する少年のお話。
    時代や言葉が相まってすごく雰囲気があったし、ラストも恐ろしくて好き…
    こういう作品もっと読んでみたい!

    車窓は、新幹線から見える看板のお話。
    少ないページなのにすごく引き込まれた。
    ラストはいろんな解釈ができそう。

    いろんな作家さんのお話読みたい欲でアンソロジー何冊か買っちゃったけど、読むペ

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    2025年12月29日
  • 黒い家

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    幽霊や怪奇ではなく、人間の異常さや合理性の歪みのようなもので、追い詰めてくるタイプのホラーと感じた。
    正しい判断をしようとすればするほど、相手の狂気に巻き込まれていく構図が恐怖を誘った。
    派手な演出よりも、じわじわと不安を増幅されられる感覚があり、ホラー小説としての完成の高さを感じた。

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    2025年12月27日
  • 天使の囀り

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    ネタバレ

    心霊系ホラーと思いきやまさかの展開…。

    ギリギリ想像出来るレベルの恐怖演出が多々あり、
    蜘蛛を食べるシーンなんかは小説を顔から離しました…。
    気持ち悪くて凄い。

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    2025年12月26日
  • さかさ星

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    主人公と同じくインチキ女のトリックを見破ってやんよオラッ!!という意気込みで読みはじめ、200ページを越えたあたりで、あっこれミステリじゃなくて超常系ホラーか…スンッとなった。
    呪物ルームツアー長すぎるよお!
    ところが後半から展開が動きだし、おおそう来るか!と。ひとつひとつの話がやはり長いものの、俄然面白くなる。

    主人公が底辺YouTuber(でも実家は太い)という設定なので、割とスラング寄りの言葉も使われるのだが、上級国民というワードが出てきた時は笑っちゃった。まずいっすよ加茂さん!
    実況するとこ大好き。現代の若者ならではの発想で打開する展開がもっとほしかったな。
    エピローグはやや物足りず

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    2025年12月25日
  • エンタテインメントの作り方 売れる小説はこう書く

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    自分の書きたいことを面白く、分かりやすく伝えることがエンタメ小説の極意。

    著者の長編ホラー小説『天使の囀り』がものすごくおもしろくて(これぞエンタメ!)手に取った1冊

    創作にまつわる手の内を包み隠さず、プロットの一部まで公開されていて(しかも天使の囀り)、小説指南本のなかでもかなり具体的な印象

    特に参考になったのが「どうすれば文章力は上達するのか?」というところ。

    好きな作家の文体を真似したり、模写したりというのはよく言われることだけれども、結局それだけだと劣化コピーになってしまう。

    著者が自ら効果的だったと語るのは、「自分が書いた文章を何度も推敲すること」。そうすれば自分の癖も見え

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    2025年12月23日
  • 黒い家

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    保険会社社員がある案件の調査を独自に始め、やがてそこに隠された恐ろしい事実に直面する。
    生命保険業界のあれこれをしっかり描く事で生み出されるリアリティと、全く容赦ないスプラッター描写の数々が素晴らしいコントラストを生み出している。これぞヒトコワ系ホラー!と嬉しくなった。

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    2025年12月21日