貴志祐介のレビュー一覧

  • クリムゾンの迷宮

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    ネタバレ

    狂気と緊張、恐怖で胸焼けするような作品でした。
    面白い。

    良い点は「物語の基盤の設定」「常に命を感じる緊張感」「飽くなき場面展開」、物足りない点は「終盤の不足感」「抽象的なエンディング」かなぁと思います。

    ◾️良い点
    ◯物語の基盤の設定
    非現実的な世界観とゼロサムゲームという設定の興味深さですね。ここは地球なの?SFなの?バーチャルなの?示唆されている殺し合いはいつ火蓋を切る?誰が敵?主人どうなる?世界観やゲームの真相は?と様々な謎に対してワクワクしますよね。

    ◯常に命を感じる緊張感
    ゼロサムゲームでは謎の側面と喰う喰われるという緊張感が柱になると思いますが、序盤から敵対や危険人物を示唆

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    2025年08月10日
  • 兎は薄氷に駆ける

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    めちゃくちゃ面白かったのにラストが惜しい。
    ここで終わり?!となった人は多いはず。

    貴志祐介さんの小説は、『新世界より』しか読んだことがないので、ガラリと全く違う法廷ミステリーでジャンルの幅の広さを感じました。
    冤罪もので警察官と検察官はとことん憎たらしく、緊張感のある裁判の場面では手に汗握り、どんな逆転劇になるのか楽しみで終始引き込まれました。

    垂水さんである必要性と、そこまでやるかな?という点がやや疑問ですが、面白くて一気読み間違いなしです。

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    2025年08月10日
  • 慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    背筋さん以外は面白かった。
    なんかもわーっとする怖さ。
    1番好きなのが決めきれない。
    背筋さんは前から色々読んでるけど、もやもやしていつも終わる。ホラーってそんなもんかなぁとも思うけど、すっきりはしない

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    2025年08月10日
  • さかさ星

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    1日半、寝ては読んでの繰り返し。
    面白くて怖い。
    夢中になって読んだ。呪いって・・・。
    でも日震は誰だ、月震どうなった。
    謎はなんか残るけどな。
    最後も何か怖すぎるわ。

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    2025年08月09日
  • 梅雨物語

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    最初の俳句の話が一番面白い。単純に俳句の解釈で展開が進むのが慣れてないから新鮮だった。ただ、男女復讐ものばかりで飽きる。

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    2025年08月09日
  • 青の炎

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    自分の正義としての行為が取り返しのない行為となり、自分の正義を守るために、嘘を重ね、取り返しのつかない事態へと最愛なる人達を導く!
    悲しい物語でした。

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    2025年08月07日
  • 兎は薄氷に駆ける

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    「黒い家」をみてからこちらにきたこともあり、
    貴志祐介は人間の執着を書くのが上手いな~~と改めて思った。
    頭が回る・人を惹きつける魅力がある・粘り強さがあわさればまあ完全犯罪もいけるか、という。

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    2025年08月02日
  • さかさ星

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    ネタバレ

    極度のビビりなので夜は絶対読めなくて日中のしかも1人じゃない空間で読み切った。
    なのでそこまで怖くはなかった、よかった…
    貴志さんのホラーなので難しいかなと思ったけど、呪物とかたくさん出てくるわりに読みやすくて、途中賀茂さんと月晨どちらを信じたらいいのかわからなくなったりハラハラさせられた。
    主人公亮太、軽薄なうだつの上がらない底辺YouTuberの設定だったけど頭の回転早いし行動力あるし普通に有能な青年だった。

    普段ミステリーを読むのでつい伏線回収や意味を求めたくなるけど、これはそういうのは求めちゃだめなんだよねきっと…
    うわあこわー!って楽しめばいいんだよね…

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    2025年08月03日
  • 新世界より(上)

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    ファンタジーすぎる、ハリーポッターみたいと最初は感じた。
    ハリーポッターが好きだった時代に読んだらハマるかも…と思って読み進めたが、思いのほか引き込まれて一気読みしていた。

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    2025年08月01日
  • 青の炎

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    ネタバレ

    血のつながりのない母娘はこの後も義理の父(祖父)の家で暮らしていくのかなと読み終わった後最初に考えました。どうしてこんなことになるんだ、完全犯罪のまま勝ち逃げして欲しかったー。
    嵐の二宮くんが実写をしていることを今初めて知りました!イメージに合いすぎててめちゃくちゃ悲しい

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    2025年08月01日
  • 梅雨物語

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    ネタバレ

    三編それぞれ時代も扱う専門的な話も違って興味深かった。
    俳句の話で詳しい解説が入ったなと思っていたら、次の話では(オチに関わるので詳しくは言えないけれど)どちらかというと理系の分野の話だし、最後の話に至ってはキノコのオンパレードに狂言も絡むという。
    様々なジャンルに詳しくないと書けない話だなとしみじみ思った。

    話も最初の二つは主役が自業自得でオチに至るホラー話だが、キノコだらけの話はミステリ色が強く、また最終的には泣ける話という異色話。
    ホラー系と見せかけてのこの話、個人的にはすごく好みだった。
    キノコを使って懸命に伝えてくれていたのかと思うと……真相はしんどいが、感動的だった。

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    2025年07月31日
  • さかさ星

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    あまりに面白くて、読み始めてからは空き時間のほとんどをこの本に費やしてしまった。
    悍ましい描写が多いものの、呪物勢揃いでわくわくする。

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    2025年07月31日
  • 慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    ネタバレ

    トータル3.5くらい。
    書き下ろしなので全部新作だったのが良かった。

    この中で好きなのは貴志祐介の『猫のいる風景』かな。曖昧オチではなく、きっちりミステリーもしてホラーもやってる。お化け無しで楽しませてくれた。


    有栖川有栖『アイソレーテッド・サークル』
    クローズドサークルの定義について話をしていて、どこかミステリーな雰囲気はあるものの、結局何かは不明で、結局どこかの異界らしいということで終わる。でも面白かった。
    ミステリー小説だったら犯人がいるのに、この話では何かを見つけてはいけない、見てはいけない。犯人を見つけることが禁じられる恐怖。


    北沢陶『お家さん』
    丁稚奉公目線なので時代がわ

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    2025年07月30日
  • さかさ星

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     作者は数年迷走してきたが、やっぱりこのジャンルに戻りつつあるようだ。しかも『陰陽師』とは、少し意外。 ラスマエの展開、いったりきたりがかなりうざかったが、しっかり怖がらせてくれたラスボスに感謝^^;。貴志さん、やっぱりついて行きます。

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    2025年07月30日
  • 新世界より(上)

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    人間は自己を高尚で倫理的な生き物と見做してしまうが、その実、性的接触や生命維持システムの利用といった動物的側面で管理しないと互いに損ない合うような残忍な生き物かもしれない、というところがわくわく
    悪鬼や業魔、呪力というワードの登場や語り口調から、霊的世界が舞台で、科学的世界との接点がない話かと思っていたが、話の展開に伴い、実世界から全く想像できない話でもないのかもと、どんどん今の私たちの暮らす地面にも足場が降りていく感覚に引き込まれる
    これからどういうふうに世界のシステムが明らかになっていくのか楽しみ
    前読んだ時は中巻下巻読まずに放置してたから今回こそ最後まで見届けたい

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    2025年07月29日
  • 青の炎

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    ネタバレ

    倒叙作品として高校生の家族を思う気持ちが詰まっいて良かった。
    その分、2回目の殺人は単に第三者にバレてしまったから衝動的に犯してしまったものであり、だからこそラスト自殺という形で終わらせるのは違うんじゃないかと思ってしまった。

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    2025年07月29日
  • 梅雨物語

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    本当は秋雨物語から読みたかったけど、たまたま本屋で手に取ったので先に読んでみた。
    けどシリーズではなく短編集だったので特にこちらからでも読み進めることができるかと。

    皐月闇、ぼくとう綺譚は2転、3転する怖さで読み進める手が止まらなくなってしまった。
    皐月闇は女性の執念深さとそれでも忘れてしまう男性の終わりの見えない闇深さ
    ぼくとう綺譚は主人公の青年の心の闇、過去の罪が顕在化される、それが昆虫という中々の残酷さを伴う怖さ。

    一方くさびらはホラーを感じさせながらも想いあふれる祈りを感じた涙ぐむ内容だった。

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    2025年07月26日
  • クリムゾンの迷宮

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    綿密に構成されたサバイバルゲーム。極限の中での人間の変貌ぶりには、怖さを感じた。ラスト以降の展開が知りたい。

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    2025年07月25日
  • さかさ星

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    貴志祐介の作品は色々読んだけど、ハードカバーは初めてだった。
    イマイチまとまりが無い、伏線回収が甘い、人物が深掘りされていないなどこんなにアッサリした書き方だったか?と疑問に思ったけど、連載をまとめたものだったので腑に落ちた。
    一冊丸々書き下ろしならまた違ったのかもしれない。

    オカルト、呪い、祟りゃ黒魔術、悪魔崇拝(?)などなどが私の好きな要素一杯で、日本モチーフでありつつも西洋ゴシックな要素も入り交じる不思議なお話。
    呪物に関する細かいストーリーや、それらが福森家に繋がるのか繋がらないのか。
    読み進めてワクワクして、騙されて…の連続。
    現実とフィクションが入り交じるモキュメンタリーのようで

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    2025年07月23日
  • 青の炎

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    この本は私が小学生のときに買った本で、当時わからないなりに読んでいました。
    大人になってから読み返して、こんなシーンがあったのかとか、あれはこういう意味だったのかとかを再認識しました。
    結末は覚えているけどそれに対する動機は忘れた状態で読み進めていて、最後の主人公の決断が切なくて、主人公はただ大切なものを守りたいだけだったのにな…とやるせない気持ちになりました。
    倒叙形式で書かれているので、普通のミステリー小説とは異なり、常に主人公目線で話が進んでいきます。

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    2025年11月22日