貴志祐介のレビュー一覧

  • さかさ星

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    良い感じに日本ホラー!
    呪物っていかにもな感じですが、一つ一つにきちんと設定がされていて、それがストーリーに上手く組み込まれています。
    主人公が徐々に霊能力者を信頼していく過程が、ストーリーと見事に調和しながら動いていくのが良かったです。
    不審、疑心暗鬼、信頼、絶望。あらゆる暗い感情の渦巻く日本ホラーの良作です。少し長かったのと、呪物のくだりがやたら細かく、追っていくのが大変だったので星4にしましたが、最後まで飽きずに読み切れました。

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    2026年02月10日
  • 秋雨物語

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     怖がりの私には丁度良い塩梅のホラー短編集。人気の高い『フーグ』が1番ゾクっとした。眠ったらどこか知らない場所に移動してしまうという恐怖ときたら。悪夢の描写も恐ろしい。短いが『餓鬼の田』のうすら寒い怖さも秀逸。『こっくりさん』は展開が面白く一気読み。進一を馬鹿にする拓矢に少しの嫌悪感を覚えつつ、そういえば貴志祐介の小説の主人公ってこんなやつが多かったと思い出す。結局何を召喚したのかはっきりした記述はなかったが、世間一般的な感覚を持っていたのが面白い。今の子どもはこっくりさん知ってるのかな?

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    2026年02月08日
  • 青の炎

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    ネタバレ

    『黒い家』があまりに怖かったので遠ざけていた作家だが、本作の評判から実はずっと読みたかった。
    愛する家族を地獄に突き落とす曾根を警察も誰も守ってくれない。ならば、自分で殺すと決意した秀一。怒りは最も熱い青の炎と化した。
    孤独な完全犯罪と孤独な終わり。ただ家族を守りたかった。

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    2026年02月06日
  • さかさ星

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    醸成された人の怨念がなによりも1番怖いかもしれない。本当に怖い。めちゃくちゃ怖かった。終盤の亮太の精神力は何?

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    2026年02月06日
  • クリムゾンの迷宮

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    人格とは、外界の状況、特に対人関係に対処するために習得する、いくつかの反応パターンの集積にすぎない

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    2026年01月30日
  • さかさ星

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    ネタバレ

    長編だったがあっという間に読み終わってしまった!
    でも市松人形いろいろと謎が残ってる部分もあるので、続編があるのでは!と楽しみにしています!!

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    2026年01月27日
  • クリムゾンの迷宮

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    ものすごく面白かった。
    どんでん返しのようなものがあるわけではないが、インシテミルのような緊張感や恐怖があり、一つの物語として面白かった。
    主人公の心情描写というよりかは作品全体としての構想としての面白さがあって、久しぶりにことでの作品を読んだからか新鮮な感じがした。
    読後感も綺麗な終わり方だったと思う。
    とてもいい作品だった。

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    2026年01月27日
  • 兎は薄氷に駆ける

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    またAudible。
    若かりし頃の読書体験で覚えている。
    当時話題だった馳星周の「不夜城」と一緒に買った「黒い家」。その後、「天使の囀り」、「クリムゾンの迷宮」にもハマった。
    著者の新刊を楽しみにするようになり、高まり過ぎた期待のせいかそこまで、、となり、その後「新世界にて」は素晴らしかったが、その後また停滞。
    そして、この「兎」 。これは傑作だ。
    やっぱり貴志祐介はすごい。

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    2026年01月25日
  • もの語る一手

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    タイトルどおり将棋にまつわるお話たちです。「おまえレベルの話はしてない」は別で読んだことがあったので流し読みでした。「桂跳ね」は史書の解説みたいで、読むのが苦しかったです。将棋のルールをそもそも知らないので、そこが分かればもっと楽しめたのかもしれません。全体としては満足です。

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    2026年01月25日
  • 新世界より(上)

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    後半につれ面白くなったという意見が多いみたいだけど、個人的には中盤が一番核心をついていて興味深かった
    物語の設定がすごく細かくて、なんだか大作の予感

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    2026年01月14日
  • 新世界より(中)

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    ネタバレ

    最終的には人間VSバケネズミの話になるんですかね?最初はとりとめのない存在だったものが、こうも存在感を放つとは。
    バケネズミは表面上へつらっているけれど、完全に手のひらの上で遊んでやるといった下剋上な感覚をひしひしと感じる。

    そして意外というか驚いたのが性的な部分。
    えっ…こんな普通に出てくるの!?と外で読んでたので思わず周囲を見回してしまった

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    2026年01月12日
  • 梅雨物語

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    3つのホラー短編小説。
    ホラーだがミステリー要素もあるのが良き!

    貴志祐介なので安心して読める。

    中でも『くさびら』は必読である、この話だけでも読めて良かった、ラストの展開が素晴らしい!

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    2026年01月10日
  • 十三番目の人格 ISOLA

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    独特な世界観に引き込まれ、不安と緊張を抱えたままあっという間に読み終えてしまった。
    読み進めるほど違和感が膨らみ、名前が人格を表す伏線に気づいた瞬間、ぞっとする感覚に襲われる。
    物語は救いのある方向へ進むことを期待させながら、最後までその期待を裏切り、まさか!という終わり方をする。それでも、その後味の悪さこそが強烈で、簡単には忘れられない。読んでいる間も読み終えた後も、感情を静かに揺さぶり続ける作品だった。

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    2026年01月03日
  • ミステリークロック

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    表題作のミステリークロックについて。山奥の別荘で開催された晩餐会に招かれた客人たちが殺人事件に巻き込まれる。犯人やその動機よりも、むしろ犯人はおおよそ自明でありながら、どのように殺人を実現できたかというトリックの解明に重点が置かれていた。とても複雑なトリックであったが、心理的な誘導による”心理トリック”がうまく作用していて単純な”機械トリック”に留まらない点が面白く、思わず感心させられた。

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    2026年01月02日
  • 鍵のかかった部屋

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    この本がドラマ化されたのが2012年4月。13年も前になる。
    とても面白かったのを覚えている。
    今、オンデマンドで見てもきっと面白いと思う。
    だけど、映像は粗く、ファッションや髪型、いろんなところに「古さ」を感じてしまうだろう。

    この小説が刊行されたのは2011年。15年前。
    今、読み終えたけれども、古臭さは全く感じない。純粋に面白いし、密室トリックは斬新そのもの。

    きっとこれが本の「良さ」なんだと思う。
    いつ読んでも変わらない面白さ、楽しさがある。

    もちろん映像だって不朽の作品はあるし、何度も観ても面白いものはある。
    だけど、映像技術が進歩するほど、過去の作品の粗さが目立ってしまう。ス

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    2025年12月30日
  • 兎は薄氷に駆ける

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    ある青年が警察から殺人の自白を強要される。青年に同情するとともに、助けようとする弁護士とその協力者を応援したくなる…が、青年、弁護士それぞれに何やら思惑がありそうで…。やがて舞台は法廷での論争へ。
    分厚い本で、主に法廷での会話で成り立っているという構成であるものの、意外なほどにスラスラと読めるし興奮する。事件自体はシンプルで謎解きという楽しみはないが、このようなジャンルでもここまで楽しくなるという驚きを味わえる。

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    2025年12月29日
  • 慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    旅行の飛行機で読もうと買ったホラーアンソロジー。
    飛行機では結局1話目しか読まなかったけど、それ以降少しずつ読み進めた。

    いろんなタイプの話が入ってて楽しかった。お得感。
    特に印象的だったのは北沢陶さんの「お家さん」と恩田陸さんの「車窓」

    お家さんは、大正時代に大阪の商家へ丁稚奉公する少年のお話。
    時代や言葉が相まってすごく雰囲気があったし、ラストも恐ろしくて好き…
    こういう作品もっと読んでみたい!

    車窓は、新幹線から見える看板のお話。
    少ないページなのにすごく引き込まれた。
    ラストはいろんな解釈ができそう。

    いろんな作家さんのお話読みたい欲でアンソロジー何冊か買っちゃったけど、読むペ

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    2025年12月29日
  • エンタテインメントの作り方 売れる小説はこう書く

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    自分の書きたいことを面白く、分かりやすく伝えることがエンタメ小説の極意。

    著者の長編ホラー小説『天使の囀り』がものすごくおもしろくて(これぞエンタメ!)手に取った1冊

    創作にまつわる手の内を包み隠さず、プロットの一部まで公開されていて(しかも天使の囀り)、小説指南本のなかでもかなり具体的な印象

    特に参考になったのが「どうすれば文章力は上達するのか?」というところ。

    好きな作家の文体を真似したり、模写したりというのはよく言われることだけれども、結局それだけだと劣化コピーになってしまう。

    著者が自ら効果的だったと語るのは、「自分が書いた文章を何度も推敲すること」。そうすれば自分の癖も見え

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    2025年12月23日
  • 兎は薄氷に駆ける

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    読み入ってしまった!
    感情移入というか、、、
    トリックどうこうより、その経緯とか内容とかが前作の青の炎を彷彿させる。

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    2025年12月21日
  • 慄く 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    6人の作家さん。
    それぞれの6つの物語。
    終幕はあれは何だったのかという恐さの余韻もあったりとどの作品も楽しめた。

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    2025年12月17日