貴志祐介のレビュー一覧
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ネタバレ
1900年代の実際にいたシリアルキラーたちを彷彿とさせる小説だった。
実際にこういう人たちがいた。
吐き気するくらい怖かった。生まれながらにサイコパスと言われる人はいて、その人たちは恐怖心も痛みも罪悪感も全く感じず、若槻と関わって追い込まれたのが引き金になり、リミッターも解除されて最後はああいう結末になったんだろうと思った。火事場の馬鹿力。
本当に歪んで、壊れすぎてて理解が追いつかない。
幼少期の出来事って人格形成に直結してると再確認した。
結局、和也を殺したのは幸子…?なぜ小坂は初め、和也が死んでる姿を見た若槻のこと凝視してたの??どういうつもりだったのか…。
そして幸子はずっと何を考えてたの?2人とも今まで何を考えて生きてきたの…。ただ欲のまま動いてたの?どうしようもなく不幸な人たちだな…
しかも名前が幸子って…皮肉すぎる。
あとバウムテストのくだりも子供の頃の日記も不気味で怖かった。なんでそんな人間が生まれるのか…。悲しすぎる。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ1000年後の日本。
豊かな自然に抱かれた集落、神栖(かみす)66町には純粋無垢な子どもたちの歓声が響く。周囲を注連縄(しめなわ)で囲まれたこの町には、外から穢れが侵入することはない。「神の力(念動力)」を得るに至った人類が手にした平和。
念動力(サイコキネシス)の技を磨く子どもたちは野心と希望に燃えていた……隠された先史文明の一端を知るまでは。
主人公・渡辺早季が12歳だったあの頃から23年の月日が経った場面で物語が始まります。
そこでは、灰燼に帰した一連の事件を手記に認めているところで、回想シーンに入ります。
事件の全貌が上巻で分かるわけではないので、少しもどかしさを感じながらも世界観の壮大さと物語の作りこみに引き込まれました。
若干難しい言葉が多いため、止まるところが少々ありネックになりましたが‥
早季たちが、初めて神栖66町の外に出る夏季キャンプに参加するところから一気に物語が進みます。
学校より霞ヶ浦より先に進んではいけないと言われていたけど、好奇心が勝ち早季たち一行は開いてはいけない門をたたいてしまう…
後半は臨場感がすごくてこの先どうなってしまうのか、気になったので早めに中巻を読むようにします。 -
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ネタバレ☆4.5
最初のメールの部分、生物学的な要素多くてめっちゃ眠かった。
途中まであれ、あと1人出てこやんなぁって思ってたけど、
p.404「早苗は、高梨がメールに書いてきた、彼の人となりを思い浮かべてみた。」で、
あれ?ん?なんでこの人がメールに出てくるの?あ、ん?この人が?!ってびっくりして、うわぁーってなった!
途中グロい感じはちょっとあったけど、それより線虫にやられた
状態が手に取るように分かって没入感に浸ってた。
最後、自分のために試験管1本残したのかと思ったわ
愛した人の辿った心情とかを経験したい、的な感じで。
自分の患者用やったのは、うーん… -
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中巻もテンポ良く、やはりファンタジー色も感じたものの、ところどころでしっかりSFだと思わせてくれるフックがたくさんあった。
BLや百合などの性愛シーンは、多少の手垢じみた描写だなと思い既視感を覚えたものの、それが前提となっての別離は、悲しい。
ネコダマシの出現、バケネズミの進化なども驚いたが、面白かったのは「業魔」の精神医学的分析と、朝比奈富子という、上巻ではミノシロモドキが担った役割、語り部的人物が現れて、物語に深さが増したことだった。
ボノボ的、テロメア、女王のロボトミーなどもなかなか衝撃的だったが、一番は「5〜6万の核兵器」という表現。なるほど、と。
ここまで来たら……「悪鬼」が現れるのだろうか。やはり、もしかしてという予想と、残された多くの謎が気になる。 -
Posted by ブクログ
1000年後の日本。念動力、サイコキネシスを操る子供たち、という厨二心をくすぐる握力の強いパワーワードに惹かれて。
想像していたSFというよりはファンタジーっぽい、と思いながらも、一人ひとり、同級生が消えて行くのがホラー感。途中のミノシロモドキを捕まえたあたりから、設定、背景が見え始めて面白くなってくる。
念動力の秘密もさることながら、動植物、特に動物の描写が多く、ミノシロ、そのモドキの奇怪な名称などは何かを暗示しているのか?とか、こんな動物いたんだ、なるほどなどと調べながら、先を妄想しながら。
とはいえまだ上巻。
ゆっくり中、下巻を読もうと思う。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ後味の悪い話がほとんどであまり気分が良いわけではないにも関わらず、どの作品も強い印象を残す不思議な読後感です。昔話の教訓にも似たような部分があるからか、懐かしい感じもしました。
・皐月闇
中盤からの種明かしに、やはりという気持ちと哀しみが生まれました。人の執念は時として恐ろしいくらいの粘り強さをみせるものだということを体感する作品でした。
・ぼくとう奇譚
個人的に3作品の中で一番面白く感じました。人間の気持ち悪さと欲望を生々しく描かれていると思います。虫と照らし合わせたオチ含め、最後までどきどきしながら読み切りました。
・くさびら
最後にのせられたこともあり、3作品の中では比較的救いのある終わりのように思います。中盤でなんとなく展開に予想はつきましたが、丁寧に書かれていて引き込まれました。