貴志祐介のレビュー一覧

  • クリムゾンの迷宮

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    ホラー、サバイバル、サスペンスが融合したような作品。
    語彙や表現の多彩さと、サバイバルに関する知識があちこちに散りばめられていることで設定が突飛であるにも関わらず、リアルに感じられる。
    文量もそこまで多くないのでサクッと読み切れるところも良い。

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    2026年07月30日
  • 鍵のかかった部屋

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    防犯探偵・榎本シリーズ第3弾です。
    防犯コンサルタントと弁護士コンビが、4つの密室事件に挑む短編集です。
    物理や建築、防犯の知識をこれでもかと詰め込んだトリックが気持ちよく、ひとつひとつの“仕掛け”が解き明かされる瞬間はニヤッとしてしまいました。
    論理だけで密室を崩していくストイックさは貴志作品ならではで、一編ずつ隙間時間で読むと、頭がシャキッとする一冊でした。

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    2026年07月28日
  • ミステリークロック

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    とても緻密なトリックで楽しめました。そして今頃になってドラマ化していることを知りました。機会があれば見てみたいとと思います!ありがとうございます!

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    2026年07月28日
  • 黒い家

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    霊的な話じゃないけど、深夜に読んでると怖かったのでめちゃめちゃ天気の良いお昼に読んだ。終盤の追い詰められるシーンは「クロックタワー」というテレビゲームでどこから敵が出てくるのか分からず恐怖してプレイしていた気持ちを思い出した。

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    2026年07月26日
  • 狐火の家

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    防犯探偵・榎本シリーズ第2弾です。
    謎めいた旧家の空気と、人間の弱さや家族に潜む感情がじわじわ迫ってくる作品でした。
    特に表題作では、娘をめぐる抑えきれない思いが狂気となって現れ、思わず背筋が冷たくなりました。
    トリックの精巧さに感心しつつも、結局は嫉妬や孤独が事件を呼ぶのだと突きつけられるところに重みがあります。
    人間の闇を丁寧に描いた読書体験として、読んでよかったと思える一冊でした。

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    2026年07月22日
  • 悪の教典(上)

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    刺激の多めなサイコパスエリート教師話。
    後半どのように展開されるか楽しみである。
    感情がないからこそ心理学を学んで感情を擬態させる主人公。そして自分の意に沿わない人を次々と消していく。
    幼少期のストーリーでは、罪にならないように人を傷つけ、殺める話が多く、乱歩の「赤い部屋」を彷彿とさせた。
    ただ一方で、自作自演の犯罪や自殺と見せかけ他殺をするシーンなどは、指紋や色々な検証をすれば、その状況でその結果だと矛盾が生じるのでは?と思う内容も割と多いように感じた。
    主人公の過去の経緯についても解き明かされていくことを望む。

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    2026年07月18日
  • 十三番目の人格 ISOLA

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    ネタバレ

    ※「天使の囀り」に出てくるキャラクターのネタバレ?を含みます。

    「天使の囀り」がとても良かったので、面白そうなあらすじのデビュー作も読んでみた。
    他者の心に寄り添う女神のような美人ヒロインは出来すぎだと思うが、本当に非常に心優しい人物なので嫌いにはなれない。人間の感情の機微の描写においては、貴志祐介は丁寧で誠実なので、かなり信頼できると思う。

    千尋の多重人格の成り立ちや人格のキャラクター達は丁寧に作り込まれていて面白かったので、イソラの話はない方が好みだったかもと思った。そこからちょっとジャンル変わるっていうか、オカルト超常現象系になっちゃった。
    人格達の名前の読み方と性別が一部ちょっと分かりにくかったな。結局悠子なの?憂子なの?

    天使の囀りと同様、人格的には善人で、有能で、影と社会的ステータスのある知的な年上男性がヒロインの相手役として登場して、困難を乗り越え愛し合うのにセックスは途中までしか出来ないで高いところから落ちて死んでしまうのがあまりに一緒で少し笑ってしまった。こういう男性キャラは、もしかしたら作者の自己投影なのかもしれないと思った。

    阪神淡路大震災の頃の話だから、話し口調や口説き方には古さを感じて読んでてちょっと恥ずかしくなった(笑)

    結局のところ、いそら(弥生)は千尋に害なす者を軒並み排除してくれただけで終わった(あそこで止められたからそこまでで済んだんだろうけど)んだよな。
    叔父に虐待されて学校ではいじめられて弱って死んでしまうよりはよかった気はする。
    でも、元々基本は善良だった、身を守るために生まれた人格達がいそらの影響を受けて変わってしまった部分が一番恐ろしかった。
    結局統合は果たされない。精神科医にも分からないくらい隠せてしまうんなら、もうどうにもならない。
    「私の失敗は、両親と一緒に天国に行かなかったこと」を悲しくも肯定せざるを得ないような終わり方は切なかったな。今後、意地悪ないじめっ子が死ぬくらいならまだいいかもしれないが、敵判定が緩くなって、幽体離脱で他人を殺せる人格をオリジナルで作ってしまったとなると、本人の寿命も縮まりそうだし、穏やかな人生とはいかなくなるだろう。

    弥生に関しては、容姿に優れない女性の人生の悲しみがよく描かれていた。彼女は真部を本当に殺す気だったんだろうか?三日の猶予を持たせたのは、直接話したかったからじゃないだろうか。自分に向けて話しかけてほしかったのかも。
    真部は残念な結果になってしまったが、弥生は結果的にけっこう満足な結果になったよなと思ったり。
    若く美しい恋人ができたのに、「化け物め!とっとと消えやがれ!」をしなかった真部はいい人だったと思う。魔術に手を出してはいけなかったということか。
    でもやっぱりこれって、多重人格や児童心理学とはまったく別のジャンルなんだよなぁ……。
    せめて、これまで辛い思いばかりしてきた千尋は幸せになるラストがよかったなって思った。ヒロインもこんなに頑張ったんだから。

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    2026年07月18日
  • さかさ星

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    ネタバレ

    面白かった。
    後引くような怖さはなかったけど、読んでる間はずっとハラハラドキドキできた。
    個人的にはストーカー女のくだりが一番怖かった。
    霊能力者の使い方が上手い。中盤までは圧倒的な強さで読者に安心感を与え、後半ではそれを逆手にとって疑心暗鬼にさせ、絶望感も与えてくる。
    曰く付きの呪物を大量に扱う話なので血なまぐさいエピソードも沢山出てくるけど「黒い家」「天使の囀り」よりはグロくない。

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    2026年07月15日
  • クリムゾンの迷宮

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    途中から、もしかして??!!という予想とともに、ラストまで一気読み。
    面白かった!
    そっか、グールの作り方って!

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    2026年07月12日
  • 悪の教典(上)

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    貴志祐介さんの小説はやっぱり面白い
    科学、生物学、カルチャーetc
    小説を書く前にかなりリサーチされるんだろうなと
    いつも読みながら感嘆している。

    蓮実聖司という強烈なキャラクター
    日本のサイコパスキャラでも上位にランクインするのでは...
    前編なのでまだ鳴りを潜めているが、既にヤバい雰囲気

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    2026年07月12日
  • 新世界より(下)

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    ファンタジーだと思って読み進めてはいたけれど、
    訓示ともとれる内容に考えさせられました。
    最後まで読み進めると、
    もっと考えさせられました。

    私たちは今、何者なのか
    そんな風に感じさせる作品です。

    とにかくボリュームがあるので気後れしますが、一気に読み進められるので挑戦してみてください

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    2026年07月10日
  • 青の炎

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    ネタバレ

    男子高校生が主人公。
    母と妹の家族を守りたい気持ちが伝わってくるからこそ、彼に犯罪者になってほしくないと祈りながら読み進める。

    たまに出てくる学校での普通の高校生の会話にホッとする。

    どうして、働かない・アル中・お金をむしり取る(元)父親に他の家族が我慢した生活を強いられて、弱者が犠牲にならなければいけないのか。
    例えばいじめられた方やDV被害者が転校や引越しを余儀なくされたり、被害者側の精神的・金銭的負担が大きいことが納得いかない。

    頼んだわけではないのに、警察に対して主人公のアリバイを偽証した友達。いい友達に恵まれてるのだから、これからもっと高校生活を楽しんでほしかった。犯罪を犯した以上、叶わぬ願いではあるけれど、母と妹と平穏な生活を送ってほしかった。
    最後まで家族のためを思っての主人公の行動が辛かった。


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    2026年07月07日
  • 新世界より(下)

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    ネタバレ

    微妙に現実世界の常識と合ってるところと合ってないところがあって、絶妙な奇妙さがある。この感じ、パラレルワールド的な世界観、嫌いじゃない。

    ボタン一つ押すだけで、大量の殺人となる核兵器が、実感や罪悪感は少ないという描写は「ジェノサイド」でもあったな。
    妙に納得してしまう自分がちょっと嫌になる。

    1番いいなと思ったシーンは、やっぱり「新世界より」のタイトルが回収されたときかな。公民館から流れるシーン。車で「家路」流しながら読みました。

    とりあえず、注意欠陥な自分が、この分厚い本が最後まで読めるようになったことを褒めてやりたい笑

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    2026年07月05日
  • 硝子のハンマー

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    ネタバレ

    本格的な密室ミステリー
    貴志作品らしい緻密な描写と論理的な展開は健在で、斜め上をいく犯人には驚かされた。
    主人公コンビのキャラもすごく魅力的で面白かった!
    ただ殺さなくて良くね?とはなった。

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    2026年06月29日
  • 新世界より(中)

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    面白かったです。
    難しく途中で読んでわからないところがありましまが読み直すと理解できました(笑)
    貴志祐介さんが好きで天使の囀りを読んだ時のような夢中で読み切ってしまうような没入感を味わいたく読みましたが、引き込まれます。
    読んでいて安定して不穏や気の抜けないような緊張がつきまとう感じです。
    設定が人間や現実の生物と上手く合わせているので、そういったことって現実世界でも似たような形であるよねと複雑な気持ちになりますが、それも面白さだと思いました。

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    2026年06月26日
  • 天使の囀り

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    ネタバレ

    オーディブルにて。
    口コミで「めちゃくちゃ怖い!!」との声が多かったので怖過ぎたらどうしようと心配だったけど案外平気で一安心。
    生物学のミステリーという印象。
    自分が普段口に入れてる物に何が入ってるのかなんて日頃意識しないけど、改めて考えると気持ち悪いかも^^;
    でも全然あり得ない話ではないからむしろ興味深いと思えた。
    恐怖を快楽に変えられてしまうせいで自分が恐怖に感じてるものに魅入られて自殺に奔ってしまうなんて側から見てると確かに怖いけど、恐怖やストレスといった心にとって嫌なものを快楽に変換された状態で最期を迎えられるなら当人にとってはそれで幸せなのではとも思える…第四段階に入る前に死ねるならだけど…

    もし私だったら何恐怖症で死ぬのかなと考えてみたり…

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    2026年06月24日
  • 新世界より(下)

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    ネタバレ

    主人公達が大人にまで成長してる所から下巻は話がスタート。
    上と中で心理が読めなかった化けネズミが、人間に反逆の意思を見せて心の内や、化けネズミの正体が分かっていく。
    結局、最後に残ったのはさきと覚だけで皆居なくなってしまった、、、
    化けネズミが実は元を辿ると呪力を持たない人間と分かったけど、それが分かった上でも化けネズミの扱いはもう変えれないんだろうな。あんな大きな出来事があったなら尚更…
    だけどスクィーラーの言うお通り、そこが変わらなきゃまた後の時代で同じことが起きる気がしちゃうなぁ。

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    2026年06月24日
  • クリムゾンの迷宮

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    やるかやられるかのデスゲーム!

    続きが気になりページを捲る手が止まらない臨場感あふれる作品でした。

    結末はどんでん返しということはないかなと思います。それよりも一人だけしっかりと死亡が確認されていない人物がいるような…。

    それにしてもこのゲームを主催するためにどれだけの金と手間がかけられているのだろうか^^;

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    2026年06月22日
  • クリムゾンの迷宮

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    貴志祐介 3冊目 読み終わり。
    世界観と内容が面白くて良かった。
    火星(舞台)で行われるデス・ゲーム
    徐々に追い詰められていく主人公の緊張感も読んでて伝わってくるし先が気になるストーリー展開で面白かった。

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    2026年06月20日
  • 悪の教典(下)

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    ネタバレ

    あれだけ振り切れている人間なら完全犯罪を成し遂げて欲しかったです。

    でも、息を吐くように邪魔な人間を殺し続ける描写は痛快だったので高評価付けます。

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    2026年06月16日