貴志祐介のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ日高英之は、叔父・平沼精二郎殺害の容疑で勾留された。
彼を助ける為、交際相手の千春、弁護士・本郷誠、調査員・垂水謙介が奔走する。その過程で見えてきたのは、英之の持つ悲しき過去と静かな怒り。英之の本当の狙いとは?冤罪と司法制度の問題に向き合う法廷ミステリー。
さすがに綺麗にまとまっていた。
貴志氏の紡ぐ言葉は、余計な装飾がなく、いつでもすっと頭の中に入ってくる。情報が整理され、事件がすとんと腑に落ちるのだ。大きな感動はなかったが、気になるべき瑕疵も見当たらない。さすがである。
感情面の描写が少なく、なんとなく違和感を覚えた。
日高英之が復讐を決意するほどの父への思慕があったのか、本郷弁護士が -
Posted by ブクログ
『テーマ小説の旨味が凝縮された至極の一冊』
将棋にまつわる8話のアンソロジー。総じて良かった。特に将棋の細かいルールがわからなくとも読めるのが良い。全体的に夢を諦めない姿勢と将来の不安に対する心の葛藤を描いた作品が多く、勝負師たちの手に汗握る緊迫感が伝わってくる。奨励会の描写は「ヒカルの碁」を思い出した。
●授かり物 青山美智子
親子の優しい物語、ブラマンが出てくるのは青山ファンに嬉しい
●マルチンゲールの罠 葉真中顕
賭け将棋師の物語、真剣勝負に手に汗握る
●誰も読めない 白井智之
本格ミステリー、アリバイ崩しのトリックと将棋の先読みを掛けた白井先生らしい作品
●なれなかった人 橋 -
Posted by ブクログ
今まで他のミステリーでは、犯人と、探偵または刑事が次々とトリックが暴かれていく過程が、とても快感でそれが目的で読んでいた。
しかし、今回ばかりは、殺人犯の秀才高校生・秀一の完全犯罪がどうか暴かれませんように・・・・と
犯人が完全犯罪を成し遂げられますように。と本気で思った作品。
犯人目線の話。
以下ネタバレです
↓
物語の過程では、授業の内容含め、自分でも研究し、一見「完全犯罪」が成立しそうな展開ではあったが、そこは警察のプロ。わずかな疑問点から、秀一を問い詰める。
曽根殺害後、母親に連絡する前に警察に連絡したのが、疑惑を持たせる原因だったのではないかと思う。
読み終わっ -
Posted by ブクログ
自分の、その本との関わり方で、面白いのかがハッキリ分かります…
ということで、この本は私はとても面白かったようです笑
1日で、すごい勢いで読み切ってしまいました。
最近本を読んでいて思うのですが、面白くて夢中になれる本は、決して結末が良いから、というわけではないんだなー。
結末なんて、ひとつの点に過ぎない、という気もしてきました。
結末に満足するかしないか、それはその小説の中の登場人物たちが選んだ結果であって、そこに満足とか、私の意見を挟むのはおこがましい気がしてしまった!
それくらい、ここ最近読んだ本たちは、結末以上にそこまでの流れが最高でした。
どっぷりどっぷり、小説の中に浸ってしまいま -
Posted by ブクログ
凶行を重ねれば重ねるほど、詰めの甘さが露呈し始める後編は、スマートに見えつつも、どこか間抜けさが窺えて漸く蓮実の人間らしさに触れたような気持ちになる。
というか、前任校でも連続自殺、次の学校ではクラス襲撃。蓮実の行く先々で事件は起こるわけだから、本来なら襲撃以前にもっと怪しまれててもおかしくはないぞ、ハスミン。
とは言え、数多の窮地もその頭脳明晰さと巧みな弁舌で容易く人の心を掌握して来た彼がそう簡単に怪しまれないか。自分の思うがままに人を操っては満足気に微笑む、彼のそんな様子を想像したら鳥肌モノよ。
自分にきちんと感情が備わっていてよかった。人の思いに共感できる心があって良かった。
切 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「餓鬼の田」
青田の話を最初から全く信じようとせず、分析して、
それが正しいかのように勝手に理解して納得してる
美晴の態度が鼻についてしまい、話がどうとかいう
より意識がそっちにいってしまった。
確かに信じ難い話だけど、ひとの話はひとまず柔軟
な心持ちで最後まで聞いて欲しいわ。
「フーグ」
悔しい!!
状況も条件も揃ってたし、ちゃんと記述もされてたの
に…ただただ話を楽しんでしまった。
怖いというより、かわいそうだと思った。
苦しかっただろう…。
あ”〜 それにしても気づかなかったのが悔しい!
「白鳥の歌」
これは…なんとも…切ないというか…なんと言うか。
最後は少しショックだった。
黒人