貴志祐介のレビュー一覧

  • 天使の囀り

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    ネタバレ

    黒い家の作者の本。
    黒い家より怖さと面白さが凄かった。
    ジワジワと来る怖さ…
    専門的な話もいろいろあって凄い勉強になった。
    謎残して終わるホラーじゃなくてちゃんと解決するのもいい。
    天使の正体が判明した時の怖さは凄かった。

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    2025年11月15日
  • 新世界より(上)

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    ネタバレ

    1000年後、呪力が使える世界で少年少女五人組を描いた作品。
    終盤で展開がガラッと変わってワクワクする。この後中、下と進んでいくので、どのような結末が待っているか非常に楽しみ。
    SFの世界観に作者のこだわりを感じる!

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    2025年11月14日
  • 新世界より(中)

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    どんどん引き込まれる。
    バケネズミとの戦いがメインで別の世界や生き物の話は出てこないのかな、、と思っていたが、この章でバケネズミvs人間の構図ができあがり最終章の衝撃的な結末に進んでいく。

    とにかく世界が作り上げられていて引き込まれて面白い。

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    2025年11月11日
  • 黒い家

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    ネタバレ

     著者の筆力に圧倒されました。初めこそ犯人は他にいると思って読み進めていましたが、まさか主人公が犯人と思っていた旦那の妻が犯人だったとは…。
     しかも平気で旦那の両腕を故意に切断させるのは正気の沙汰ではなく恐怖でした。

     終盤、黒い家に恵を助けに行ってからの展開はグロさMAXで胸に悪心が湧いてくるほどでした。拷問シーンの描写は少ないけれど、痛々しい凄惨な描写はふんだんに盛り込まれています。

     物語は保険金を目当てに殺戮が繰り広げられていくというシンプル性を孕みつつ、ホラーとしての恐怖心を煽る展開に目が離せませんでした。

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    2025年11月10日
  • さかさ星

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    たしか帯で、”黒い家”とか”悪の教典”あたりを引き合いに宣伝されていたと記憶しているんだけど、それなら読まない手はないですわな。引き合いに出たとはいえ、それらの二番煎じではいけない訳で、その点で本作は新機軸で、かつ高品質な恐怖作品に仕上がっている。ひたすらに呪物が登場するけど、なんとも禍々しい空間設定に、読みながらドキドキさせられる。呪物とその関連人物との因縁が、かなり複雑に描かれるんだけど、なかなかその全てを把握するのが難しく、徹底的に理解できたとは思えないんだけど、それでも十分、怖がらせてもらいました。

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    2025年11月10日
  • クリムゾンの迷宮

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    ネタバレ

    ホラー小説、終始ドキドキして読んだしページをめくる手が止まらなかった。冒険小説にもミステリー小説にも思えたし、中盤からの食屍鬼のセリフ、文体が変わる部分ではこちらまで恐怖を覚えた。
    「やがて、記憶は風化するだろう。言葉にならない思いが、あなたの胸を締めつける」
    藍はこれからも永遠に組織に利用されると推察されるので、二人が会うことはないだろう。しかし、貴志祐介さんの著すバッドエンドは、ただのバッドエンドじゃない。いつも私たちをなんとも言えない気持ちにさせてくれる。
    それにしてもラストが切なすぎる。ホラー小説を題した作品が、こんなに切なくて淡いラストで終わることはあるんだろうか。
    終盤まで数々のグ

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    2025年11月10日
  • 黒い家

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    貴志祐介さんの本って何故こんなに面白いのか。。
    最初から最後まで夢中になって読みふけるという最高の読書体験が出来る。ハラハラ・ドキドキの連続。

    自分の思い通りに動いてくれない人を殺しまくる、人の感情を持たないサイコパス殺人鬼が出てくる。

    保険金詐欺というテーマも面白かった。
    1997年に発行された本らしいが、小説としての賞味期限や古さを微塵も感じさせない。

    ただ主人公の若槻の行動には突っ込みどころが多い。
    特に菰田幸子に手紙を書く場面は狂気の沙汰である。
    最初に電話で話したのは幸子の方なのに、何故無条件に幸子だけは潔白だと信じられるのか、全く分からなかった。

    最初に子供の首吊り死体を発

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    2025年11月07日
  • 梅雨物語

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    皐月闇
    俳句をテーマにしたミステリー

    ぼくとう綺譚
    昭和初期の銀座
    引き込ませる文体と心理・情景描写はさすが・・!
    頭の中にありありと情景が浮かんできて、ゾクっとさせられる
    なんか最後の一行で一気にチープになってしまったのが残念だけど....

    虫やキノコなど天使の囀りに通じるバイオホラー的なお話もあり
    梅雨時期のしどけないジメッとした雰囲気に浸りがら読むのにちょうど良い
    博識で小説なのに勉強になる 調べながら読むので時間がかかるけど面白いです。

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    2025年11月07日
  • 新世界より(中)

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    加速度的に面白くなってきた!性描写は苦手だけど、それすらこの世界の異常性を際立たせている装置なのかもしれない。

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    2025年11月05日
  • さかさ星

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    久々貴志さんの長編楽しんだ!内容濃くしたせいか、個々の内面とかは薄くなって、その辺りの物足りなさはあるけれど、これでもかと出てくる呪物にワクワクした。敵とラストがちょっと弱めに感じたけれど、黒い家の狂った感じと悪の教典の狂った感じの鱗片を感じられて嬉しい。

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    2025年11月03日
  • 悪の教典(上)

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    ホラーはホラーでも心理的なホラーだったか
    人心掌握に長けている、一見絵に書いたような完璧教師。自らの目的の為には他人の命も即座に排除する様は、念入りで抜け目の無い計画とも相まって正にホラー
    ただ、授業の仕方は面白いな
    普通に受けてみたい笑

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    2025年11月02日
  • 黒い家

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    ネタバレ

    面白かった!!

    お化けなどの超常現象をあまり信じていないので、ホラーは好みじゃないかと思っていたんですが、こういうサイコロジカルホラーというジャンルがあるんですね。
    結局人間が一番怖い。かなり好みでした。

    ※ホラー全然読まない風ですが、同じ作者の「十三番目の人格ISOLA」は読んだことあるし、めちゃ面白かった記憶。貴志祐介作品と相性がいいのか…。

    次第に真実が明らかになっていって、最後の犯人との対決では、もう本当にハラハラドキドキという言葉がぴったり。

    なんですが、個人的に一番興味深かったのは心理学の助手の金石との会話。

    犯罪者は遺伝によるものか?環境によるものか?

    生物学のr戦略

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    2025年10月26日
  • クリムゾンの迷宮

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    4.5
    読書が勝手に考察をしてしまう!
    読みやすく、ページをめくる手が止まらない。

    いつものように当然、私の考察は当たらない。
    映画化されてもおかしくない!
    続編も出来そうだけどなー

    0
    2025年10月23日
  • 悪の教典(下)

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    いやー面白かった!
    ハスミンが凶行にかられる過程が良い。
    電気、アーチェリー、剣道、などなど、細かいところまで知識蓄えて書いたんだなーと驚かされました。

    ただ惨劇に入ってからが長く感じて、緊張感というか気持ちの昂りが途中で落ちてしまった。顔と名前を覚えきれないクラスメイトに感情移入できないのも相まって。

    それでもラストはさすがです。とても良かった。

    0
    2025年10月22日
  • 悪の教典(上)

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    限りなく⭐︎5に近い⭐︎4。
    貴志祐介さん、すごいっすわ。ハスミンのことをじわじわ明かしていくのがすごくうまい。序盤は、あれ?くらいだったところから、終盤はぐいぐいぐいっと。

    ちょっと行動が雑?と思うところはあったけど、惹きつけられるエンタメ性は抜群。
    下巻早く読みたい!

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    2025年10月20日
  • 悪の教典(上)

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    ネタバレ

    読み始めた時は当初は面白くないほどみんなに慕われ・頼られる完璧な高校の先生、蓮見。しかし段々と本来の魔の顔が見えてくる。計画的な犯行によるサイコパスさがあり、途中から蓮見に対して恐怖を感じた。

    性的描写が多いように感じられたため、読む場所は注意が必要かもしれない。

    面白い本だったため是非、続編も読んでみたいと思う。

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    2025年10月19日
  • 黒い家

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    べたーーーーっとしたどす黒い感情をずーーーっと抱かせながらも、読み進めていくと止まらない作品だった…

    ホラー作品と思ってたので、いわゆる心霊的なホラーなのか?と思っていたら大間違いで、なにより人間が一番ホラーなのだなと認識させられた…。

    これ…とても新人の作品とは思えない…!!!すごかった…!

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    2025年10月18日
  • 新世界より(下)

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    ネタバレ

    物語は、守と真理亜が“2人で生きていく”という手紙を残して姿を消してから、十数年後から始まる。
    早季と覚は大人になり、それぞれ役所で働いていた。表面上は平和な社会――だが、バケネズミたちの世界では、静かに反乱の兆しが広がっていた。

    スクィーラは、これまで絶対的な支配者だった“女王”にロボトミー手術を施し、支配構造そのものを覆した。これに反対するオオスズメバチコロニーのキロウマルは、最初こそ人間の味方として戦うが、次第に戦いの中で信念を削られていく。
    そして、バケネズミ同士の戦争は一気に拡大。圧倒的な力を持つはずのスズメバチコロニーは壊滅し、スクィーラたちはついに“人間への反逆”を始めた。

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    2025年10月09日
  • 新世界より(上)

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    説明が長い(特に生き物の説明)がだからこそこの特殊な世界の仕組みを理解でき、後半になればなるほど面白い。
    逆にアニメでは説明がかなり端折られていて、本当にこれみんな理解できているの?どこを面白いと感じるの?と疑問になるくらい、冗長に思える説明があとでいい味出してくる作品だと感じた。
    説明の中に浪漫が詰まった作品なんだよ

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    2025年10月06日
  • さかさ星

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    「呪物」の博覧強記。
    知らないことばかりで、書いてあることはそうなんだろう、と(作者を信じて)楽しく読んだ。

    読んでいる最中、こうしてぐいぐい読ませてもらえることの喜び、本を読む喜びを感じていた。

    このところホラーを続けて読んでいるが、ホラーというものがよくわからなくなってきた。ジャンル分けしたらホラーなんだろうけれど、私はエンタメとしてどれも楽しませてもらっている。
    映像じゃないから楽しめているのかな。
    映像にするととたんに観られなくなるから、本で読めるのは幸せだ。

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    2025年10月06日