あらすじ
雪の山荘に閉じ込められた小説家の安斎を突如襲う、凶悪なスズメバチの群れ。安斎は山荘を生きて出られるのか。最後明らかになる驚愕の真実とは!? ノンストップ・サバイバルホラー、文庫書き下ろしで登場!
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
「ラスト25ページのどんでん返しは、まさに予測不能!」
そんな帯文に惹かれて、思わず購入してしまった。
つい先日『十三番目の人格』を読んだばかりだったが、余韻が冷めぬうちに、またも貴志先生の作品に手を伸ばしてしまった。
ホラー小説というと、話の整合性が曖昧だったり、途中で退屈してしまうことも多い。だが、貴志先生の文章はとにかく巧妙。専門知識が散りばめられていても不思議と「もっと先を読みたい」という気持ちに駆られる。
本作では、雀蜂の生態や毒性など、昆虫に関する知識が豊富に登場する。まるで専門書のような精密さを感じながらも、「結末が知りたい」「止まれない」という熱に押されて、夢中で読み進めた。
キイロスズメバチと死闘を繰り広げる安斎、オオスズメバチに襲われる安斎。
中でも、安斎を殺そうとする三沢と夢子を、オオスズメバチがいる地下室に閉じ込める場面は痛快だった。思わず「嫌な奴は蜂の餌にしたい」とすら思ってしまう。
だが、その安斎は、本当に“あの”安斎だったのか……?
Posted by ブクログ
この本を手にした時、
スズメバチだけで最後まで行けるのか?
どんな展開になるのか?
あまり期待せず読んだが、
あっという間に引き込まれた。
スズメバチでこんなに引っ張っていけるんだ。
ちゃんとミステリーであり、ドキドキさせられる。
そして、とんでもない大どんでん返し。
恐るべし筆力と思いました。
期待通りだったw
貴志先生の作品はホラーが多いと思いますが、
この作品は 私としてはホラーに入れたくない作品です。
まあ心理的に怖いと思わせてくれて、とっても楽しめましたが・・・・
また、ラストのどんでん返しも見事で、やられたって思っちゃいました。
サスペンスとして最高だと思います。
久しぶりの新作♪
久しぶりの新作ということで、とても楽しみにしていました。
今回の敵は人ではなくタイトルの通り雀蜂ですが、臨場感ある描写でサクサク読み進められました。
ラストには、あー、そういうことか、というどんでん返しが待っています。
個人的には貴志祐介は長編でこそ!という期待があるため、星4つにさせて頂きました。
Posted by ブクログ
いや、クソとかゴミとかめっちゃ悪評だったけど普通に面白かったんだが?!
【あらすじ】
雪の山荘に閉じ込められた小説家の安斎を突如襲う、凶悪なスズメバチの群れ。アレルギーを持ち1度でもハチに刺されたら死ぬかもしれない安斎は山荘を生きて出られるのか?!
以下ネタバレ。
前半は蜂との攻防がドキドキしたし(なんかキングのクージョとかみたいな、絶望的な状況の戦い的な)、ラスト25pのどんでん返しもえ?!て思ったけどそんなに違和感なかったし。
確かに雑って言われりゃ雑な返しかもだけど、自然怖いからヒトコワに変わる感じが面白くない?読み返すと最初から結末の暗示があって、塚を意図的に避けてる描写とかも好きよ。作家だからってこんなに自作の引用するー?!とか思ってたのも、最後になるほどだからかって思ったし。
主人公はアレルギー持ちじゃない癖にダブルという妄想からアレルギーがあると信じきって自分の喉に凶器刺した狂人。
本物の安斎は恋人のネタを自分のエッセイネタにし、恋人の大事な作品をめちゃくちゃなパロディにする、さらに恋人を蜂を使って殺そうとしたサイコパスin雪の中。
雪子こそが本当のアレルギー持ちで被害者。てか夜中に旦那に成り代わったジジイ入ってきてめっちゃ怖かっただろうな。そこが1番ホラーだよ!
なんで酷評なのか謎。うーん?
Posted by ブクログ
最後驚くと聞いていてもやっぱり驚きました!
まさかの真相に最後読む手が止まらなかったです!
貴志さんの文章はいつも読みやすくて話に没頭出来て素晴らしいですね。
長さも短めで軽く読める作品でした♪
Posted by ブクログ
雀蜂と戦うだけでこんな長い文章が書けるなんて。
欲を言えば、ミステリー部分がもっと長く欲しかった。
冒頭の夢の内容など、読みすすめながらどういうこと?と思った部分が最後に伏線回収されてすっきり。
犯人の男に実は蜂に刺されて死ぬ危険性がなかったのなら、喉に穴を開けて死ぬこともなかっただろうに。
自分の人格を他人だと思いこんだが故に、目的とは正反対の「死」を迎えることになるとは、犯人は異常者で犯罪者ながら少し同情してしまった。
Posted by ブクログ
恐らく5年前以上に一度読んだが、内容ほぼほぼ忘れてしまったため再読。ページ数もそこまで多くなかったのですぐ読めました(^ ^)
スズメバチの脅威にドキドキした(・_・; 人間よりもちっちゃいのに敵意むき出しで果敢に向かってくる姿を想像しただけでゾッとした、、やはりハチは怖い…
なるほど、最後はそういうことなのか〜
Posted by ブクログ
妻が仕掛けたはずなのに、いまいち動機や2人しか知らないプライペートな詳細が薄いと不完全な気持ちになりながら読み進めていった。ただ単にハチと格闘するだけの小説。
かと思えば最後に辻褄が合い、とても面白い作品だった。雀蜂に刺されたら終わりだと思いこんで逃げ回っている70代男性を思い浮かべながら再読すると、また違った面白さがありそう。
Posted by ブクログ
ホラー文庫だけどホラーではないかな。
もうすこし貴志祐介さんらしい暗さが欲しかったかも。
最後にどんでん返しが来て、結末は意外でした。
脱出サスペンス。
面白かった
最初は雀蜂とのサバイバルバトルかと思っていると主人公の記憶や様々な小説の一部がフラッシュバックして最後は意外な顛末になります
ハラハラしながらもどこかコミカルで不自然な文章
伏線があちこちにあります
他の作品と被ったりして作者自身の話かな、と思ったり
最後まで気が抜けなくて一気読みしたくなります
この作者はやっぱり巧いな~と感心しました
Posted by ブクログ
八ヶ岳の山荘で目覚めた小説家・安斎智哉は、スズメバチの大群に遭遇。
外は吹雪いていて、とても蜂が活動できる季節ではない。妻・夢子は知らぬ間に姿を消していた。以前蜂に刺された経験があり、次に刺されると命に関わる。自然にできたとは思えない蜂の巣は、妻が自分を殺すために仕組んだものなのだろうか。
非常に地味。
敵の戦闘力は高いものの、ただの虫であるので、換気口を目張りして籠城してしまえばそこまでの危険はない。巣も寝室にあるわけではないので、廊下を歩く分には数匹見かける程度だ。ハラハラ感は少し物足りなかった。浴室で全裸で蜂に熱湯をかけるシーンは、映像として想像してみると結構シュールで笑えた。
真相はどうなんだろう、好みが分かれるような(笑)
私は、夢オチと同じくらいの位置付けの物に感じてしまった。とち狂ったストーカーでしたって言われてしまうと「もう何でもありじゃん!」となってしまった。謎解きをしながら読んでいるわけではないが、アンフェアに感じる。うーーーん。これをオチビックリとカテゴライズしていいものなのかなあ。本人も自分が安斎智哉だと信じ込んでしまえる(しかも直前に本人を刺殺しているのに)状況ってどんなもんなんだろう。もうそれって病気じゃない?本人も自分の妄想に騙されている状態だから、読者も真相を聞いてから答え合わせする余地もないような。
最後まで4点をつけるか悩んだ。
というのも、さすが貴志先生な文章力が最後まですらすら読ませてくれた。ぐいぐい読ませてくれたわけではないので、文句なしの4点というのも付けづらい。しかし、読んでいて退屈だと思ったわけでもないので3点も低い気がする、とこの感想を書く直前まで悩んだ。結局、他の貴志先生の作品と並べてみた結果、今回はこの評価に落ち着いたというわけだ。
Posted by ブクログ
小説家の主人公が、冬山の別荘でスズメバチと死闘する。
ずっと雀蜂と戦っている!
アナフィラキシーショックで2回目刺されると危ないこととか、ラケットで蜂をやっつけられるんだなとか、気温が低いと動けないんだ、匂いに反応して寄ってくるんだ、などスズメバチの知識がついた笑。
自分にはそこまで蜂への恐怖感がないからか、ハラハラする感じはしなかった。もう少し短い短編でもよかったのかなとは思った。
Posted by ブクログ
吹雪の山荘で起こる主人公VSスズメバチの攻防を描いたサバイバルホラーでありながら「これは誰が仕組んだ計略なのか」というサスペンスの要素もあり、スズメバチを撃退する描写もスリリングかつ精緻に表現されていて面白かった反面作中の仕掛けは早い段階で気づいてしまい、その辺りはもっと丁寧に書いて欲しい気もした。
Posted by ブクログ
期待せずに読みましたが、蜂との戦いは文章で表現するのは難しいと思うけどよく表現されていて分かりやすく、そこそこ楽しめました。こんな状況になったら確かにめちゃくちゃ蜂って恐ろしいなと思いました。ラストのオチはちょっと私には分かりにくかったというか、スッキリしなかった感じでした。
Posted by ブクログ
何となーく貴志祐介にしては珍しい短篇のような形の本。
個人的には物足りない。他の著者だったらこんなもんか、もしくは最後の結末に感嘆する所なのだが貴志祐介に対するハードルや高感度が高すぎる故の物足りない感。
結末は貴志祐介独特の気持ち悪さというか、粘り気を感じたがそれまで読むのがあまりに苦痛過ぎた。
Posted by ブクログ
大量のスズメバチに襲われる描写が生々しくて恐ろしかった。奥さんだか彼女だかに命を狙われる状況をすんなり受け入れていて違和感を覚えたが、そういうオチなら仕方ないかと納得できた。担当の植武さんが可哀想。
Posted by ブクログ
主人公が目覚めると、スズメバチと一緒に冬の山荘に閉じ込められていた。過去にスズメバチにささせた事がある為、スズメバチに刺される訳にはいかない。スズメバチとの死闘を描いたハラハラサスペンスで、ラストは予想もできない展開でした。
Posted by ブクログ
ホラーミステリー作家、安斎智哉が別荘である山荘で蜂に襲われる話。
鉢の生態の勉強になるが、物語は布石もあったことまあるが、あまり満足できなかった。
…とはいえ、作者の作品は好きなので、堪能できました!
Posted by ブクログ
【2024年103冊目】
目を覚ますと寝室には妻の姿がなかった。耳に聞こえて来たのは耳障りな羽音――刺されると死ぬ、逃げなければ、生きなければ。犯人は姿を消した妻なのか、一体どうして…。雪山の山荘で繰り広げられる蜂との攻防の末に辿り着く結末とは。
ハラハラはしましたが、ちょっと「ありえないのでは?」という設定もあったように思います。実際に雪山の山荘の中で大量の蜂に対峙したことがないので、深層心理については何とも言えないところがありますが。
あと、他人の二次創作するには作家さんに経緯を払いなさいよ…と思いました。そんな設定ガン無視した二次創作を作家本人(妻)の了承もなく書く?!絶対別れた方がいいやつやで…。
Posted by ブクログ
さらさらと読みやすい三流パニックホラー。
ミステリーとも言えるのだろうか。
そこそこ楽しめたが、貴志祐介にしては片手間で書いた感が否めない。
それにしても雀蜂は人を殺せるほど恐ろしいが、やはり一番不可解で恐ろしいのは人間だろうか。
貴志祐介の力量を考えると劣ってしまうが、普通に読んで楽しめる小説だとは思う。
★3
そう来たか~
特に難しいことも無く、スラスラと読み進めることができました。
吹雪の中、山荘に閉じ込められた主人公を襲う雀蜂の群れ。一緒にいたはずの妻は姿を消し、そこにあるはずの様々な物が無くなっている。雀蜂の毒にアレルギーを持つ主人公は生き残りをかけて雀蜂との闘いに臨む。
だが、なぜ冬山の山荘に雀蜂が、そして妻はどこに...。
謎が増殖していく中、創意工夫を凝らすのですが。正直言って今一つ盛り上がりに欠けた肩透かし、ご都合主義なラストでした。
もちろん私に合わなかっただけかもしれません。
ただ物語全ての謎をはっきりさせて終わらせて欲しい、という方にはあまりおすすめできないかも。
序盤の展開はスゴく良かったのに残念です。
Posted by ブクログ
長い移動時間が見込まれるけど、ハードカバーの本を持ち歩けないので、文庫本を手に取った。
蜂の襲撃も恐ろしいが、恐るるべき事態はもっと別にあったということ。道端で、蜂に出会っただけでも、ビクビクする私は、蜂の大群に向かって行く勇気は持てないだろう。
Posted by ブクログ
ホラーほどの緊迫感は伝わってこなかったけど、たった一晩?の内容でここまで書けるのがすごい!終盤まで人間関係の描写が無さすぎて誰に追われてるのかがいまいち想像しきれなかったのが残念‥読んだ後スズメバチの動画を見てしまった!
Posted by ブクログ
最初は雀蜂からどう逃げるか、の話かと思ったが
ミステリー展開になっていって
終盤では思ってもみなかったものになった。
主人公がやな奴感があるので、ヤバい展開になっても
ドキドキする気持ちが薄くなる。
作中の奥さんの絵本をパロディにした小説が一番興味深かったかも。
Posted by ブクログ
ホラー色も薄く、スピード感あり、短いページ数ということで一気に読めた。貴志作品の主人公はプロトタイプな善人型が少ない気がする。本作の主人公も読み進めるごとに主人公への同情心が消えていく。最近昆虫大好きな息子が図鑑付録の昆虫DVDを毎日のように観ているので、『いきるもの ころすもの』が描く自然の摂理は承知してはいるものの、あんなものを他人(しかも夫)に創作されたら殺意が迸るのも理解できる。なんて考えていたら、真相はまた別のところにあった。角川編集者の人が可哀想。
Posted by ブクログ
スズメバチとの戦いは、笑いどころもあり、豆知識的なものもあり、面白かった。
武器を手にしてから、
『蜂を一匹残らず駆逐してやる!』
と言い出した時は、エレン•イェーガーが思い浮かんでつい笑ってしまった。
オチはなんだかなぁという感じ。
こういう実は本人ではありませんでしたというのは、前も読んだことがあったが、それはシリーズものだったから成り立っていたような気がする。
Posted by ブクログ
虫好きの息子が表紙を気に入り、「どんなお話か読んでみて!」と言われて購入。裏表紙のあらすじを見たら"どんでん返し"の文字があったので、楽しみに読んだ。スズメバチの大群との死闘や追い詰められていく主人公の様子は読んでてハラハラドキドキ。最後どうなるの!?と気持ちが盛り上がったところで……。うーん。ちょっぴり残念な感じ。でも読みやすさは○!
Posted by ブクログ
毎年ベランダにくるスズメバチに悩まされる私にとって、恐怖、この上ない内容だった。でも、クスリと笑ってしまう滑稽な描写が多くて、かなりふざけてるなぁ、遊んでるなぁと思っちゃった。
小説では触れていないことですが、スズメバチ、実はオスは刺さないのです。
Posted by ブクログ
読みやすさはピカイチ、後半にかけて畳み掛けるスピード感が気持ち良い。スズメバチとの戦闘と、様々な回避の手法に賢くなった気がします。笑
パニック映画を見ているかのよう。色々と調べているんだろうなぁ。
Posted by ブクログ
どんでん返し・・確かにどんでん返しだなあ
妄想もここまでくると恐ろしい
結局なぜあの山荘にスズメバチの巣が二つもあったのか・・解明されてる?
私が見落とした?
誰が本当のことを言っていて誰が嘘を言っているのか
死人に口なし状態
小説やエッセイのネタの為に安斉は自分の奥さんを危険に晒したってことでいいのかな
蜂との闘いが緻密に描写されており、面白く読み進められた。どんでん返しの結末なのだが・・・身も蓋もないような。
結末が蜂との闘いを無意味にしたように思えてがっかり。