【感想・ネタバレ】雀蜂のレビュー

あらすじ

雪の山荘に閉じ込められた小説家の安斎を突如襲う、凶悪なスズメバチの群れ。安斎は山荘を生きて出られるのか。最後明らかになる驚愕の真実とは!? ノンストップ・サバイバルホラー、文庫書き下ろしで登場!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

「ラスト25ページのどんでん返しは、まさに予測不能!」
そんな帯文に惹かれて、思わず購入してしまった。
つい先日『十三番目の人格』を読んだばかりだったが、余韻が冷めぬうちに、またも貴志先生の作品に手を伸ばしてしまった。
ホラー小説というと、話の整合性が曖昧だったり、途中で退屈してしまうことも多い。だが、貴志先生の文章はとにかく巧妙。専門知識が散りばめられていても不思議と「もっと先を読みたい」という気持ちに駆られる。
本作では、雀蜂の生態や毒性など、昆虫に関する知識が豊富に登場する。まるで専門書のような精密さを感じながらも、「結末が知りたい」「止まれない」という熱に押されて、夢中で読み進めた。
キイロスズメバチと死闘を繰り広げる安斎、オオスズメバチに襲われる安斎。
中でも、安斎を殺そうとする三沢と夢子を、オオスズメバチがいる地下室に閉じ込める場面は痛快だった。思わず「嫌な奴は蜂の餌にしたい」とすら思ってしまう。
だが、その安斎は、本当に“あの”安斎だったのか……?

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2025年07月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

いや、クソとかゴミとかめっちゃ悪評だったけど普通に面白かったんだが?!

【あらすじ】
雪の山荘に閉じ込められた小説家の安斎を突如襲う、凶悪なスズメバチの群れ。アレルギーを持ち1度でもハチに刺されたら死ぬかもしれない安斎は山荘を生きて出られるのか?!

以下ネタバレ。
前半は蜂との攻防がドキドキしたし(なんかキングのクージョとかみたいな、絶望的な状況の戦い的な)、ラスト25pのどんでん返しもえ?!て思ったけどそんなに違和感なかったし。
確かに雑って言われりゃ雑な返しかもだけど、自然怖いからヒトコワに変わる感じが面白くない?読み返すと最初から結末の暗示があって、塚を意図的に避けてる描写とかも好きよ。作家だからってこんなに自作の引用するー?!とか思ってたのも、最後になるほどだからかって思ったし。


主人公はアレルギー持ちじゃない癖にダブルという妄想からアレルギーがあると信じきって自分の喉に凶器刺した狂人。
本物の安斎は恋人のネタを自分のエッセイネタにし、恋人の大事な作品をめちゃくちゃなパロディにする、さらに恋人を蜂を使って殺そうとしたサイコパスin雪の中。

雪子こそが本当のアレルギー持ちで被害者。てか夜中に旦那に成り代わったジジイ入ってきてめっちゃ怖かっただろうな。そこが1番ホラーだよ!

なんで酷評なのか謎。うーん?

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2024年12月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

雀蜂と戦うだけでこんな長い文章が書けるなんて。

欲を言えば、ミステリー部分がもっと長く欲しかった。

冒頭の夢の内容など、読みすすめながらどういうこと?と思った部分が最後に伏線回収されてすっきり。

犯人の男に実は蜂に刺されて死ぬ危険性がなかったのなら、喉に穴を開けて死ぬこともなかっただろうに。

自分の人格を他人だと思いこんだが故に、目的とは正反対の「死」を迎えることになるとは、犯人は異常者で犯罪者ながら少し同情してしまった。

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2023年06月07日

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ネタバレ

妻が仕掛けたはずなのに、いまいち動機や2人しか知らないプライペートな詳細が薄いと不完全な気持ちになりながら読み進めていった。ただ単にハチと格闘するだけの小説。
かと思えば最後に辻褄が合い、とても面白い作品だった。雀蜂に刺されたら終わりだと思いこんで逃げ回っている70代男性を思い浮かべながら再読すると、また違った面白さがありそう。

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2022年08月25日

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ネタバレ

ホラー文庫だけどホラーではないかな。
もうすこし貴志祐介さんらしい暗さが欲しかったかも。
最後にどんでん返しが来て、結末は意外でした。
脱出サスペンス。

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2022年01月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

八ヶ岳の山荘で目覚めた小説家・安斎智哉は、スズメバチの大群に遭遇。
外は吹雪いていて、とても蜂が活動できる季節ではない。妻・夢子は知らぬ間に姿を消していた。以前蜂に刺された経験があり、次に刺されると命に関わる。自然にできたとは思えない蜂の巣は、妻が自分を殺すために仕組んだものなのだろうか。

非常に地味。
敵の戦闘力は高いものの、ただの虫であるので、換気口を目張りして籠城してしまえばそこまでの危険はない。巣も寝室にあるわけではないので、廊下を歩く分には数匹見かける程度だ。ハラハラ感は少し物足りなかった。浴室で全裸で蜂に熱湯をかけるシーンは、映像として想像してみると結構シュールで笑えた。

真相はどうなんだろう、好みが分かれるような(笑)
私は、夢オチと同じくらいの位置付けの物に感じてしまった。とち狂ったストーカーでしたって言われてしまうと「もう何でもありじゃん!」となってしまった。謎解きをしながら読んでいるわけではないが、アンフェアに感じる。うーーーん。これをオチビックリとカテゴライズしていいものなのかなあ。本人も自分が安斎智哉だと信じ込んでしまえる(しかも直前に本人を刺殺しているのに)状況ってどんなもんなんだろう。もうそれって病気じゃない?本人も自分の妄想に騙されている状態だから、読者も真相を聞いてから答え合わせする余地もないような。

最後まで4点をつけるか悩んだ。
というのも、さすが貴志先生な文章力が最後まですらすら読ませてくれた。ぐいぐい読ませてくれたわけではないので、文句なしの4点というのも付けづらい。しかし、読んでいて退屈だと思ったわけでもないので3点も低い気がする、とこの感想を書く直前まで悩んだ。結局、他の貴志先生の作品と並べてみた結果、今回はこの評価に落ち着いたというわけだ。

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2025年10月13日

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ネタバレ

三沢と杉山の〈〉内の会話は、主人公の幻聴というか妄想というか、そういうふうに考えていいんでしょうかね?

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2025年07月05日

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ネタバレ

 吹雪の山荘で起こる主人公VSスズメバチの攻防を描いたサバイバルホラーでありながら「これは誰が仕組んだ計略なのか」というサスペンスの要素もあり、スズメバチを撃退する描写もスリリングかつ精緻に表現されていて面白かった反面作中の仕掛けは早い段階で気づいてしまい、その辺りはもっと丁寧に書いて欲しい気もした

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2025年03月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

期待せずに読みましたが、蜂との戦いは文章で表現するのは難しいと思うけどよく表現されていて分かりやすく、そこそこ楽しめました。こんな状況になったら確かにめちゃくちゃ蜂って恐ろしいなと思いました。ラストのオチはちょっと私には分かりにくかったというか、スッキリしなかった感じでした。

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2025年02月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

大量のスズメバチに襲われる描写が生々しくて恐ろしかった。奥さんだか彼女だかに命を狙われる状況をすんなり受け入れていて違和感を覚えたが、そういうオチなら仕方ないかと納得できた。担当の植武さんが可哀想。

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2024年09月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

【2024年103冊目】
目を覚ますと寝室には妻の姿がなかった。耳に聞こえて来たのは耳障りな羽音――刺されると死ぬ、逃げなければ、生きなければ。犯人は姿を消した妻なのか、一体どうして…。雪山の山荘で繰り広げられる蜂との攻防の末に辿り着く結末とは。

ハラハラはしましたが、ちょっと「ありえないのでは?」という設定もあったように思います。実際に雪山の山荘の中で大量の蜂に対峙したことがないので、深層心理については何とも言えないところがありますが。

あと、他人の二次創作するには作家さんに経緯を払いなさいよ…と思いました。そんな設定ガン無視した二次創作を作家本人(妻)の了承もなく書く?!絶対別れた方がいいやつやで…。

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2024年04月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

スズメバチとの戦いは、笑いどころもあり、豆知識的なものもあり、面白かった。

武器を手にしてから、
『蜂を一匹残らず駆逐してやる!』
と言い出した時は、エレン•イェーガーが思い浮かんでつい笑ってしまった。

オチはなんだかなぁという感じ。
こういう実は本人ではありませんでしたというのは、前も読んだことがあったが、それはシリーズものだったから成り立っていたような気がする。

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2022年01月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ぎょえええ、ですよ。
殺人犯より幽霊より、クリーチャーより蜂こわい!(笑。
終始ぞわわわっとしつつ読み終わりました。

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2025年05月28日

ネタバレ 購入済み

蜂との闘いが緻密に描写されており、面白く読み進められた。どんでん返しの結末なのだが・・・身も蓋もないような。
結末が蜂との闘いを無意味にしたように思えてがっかり。


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2014年12月21日

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