【感想・ネタバレ】十三番目の人格 ISOLAのレビュー

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Posted by ブクログ 2024年02月01日

この本を読む前に想像していたより、はるかに面白かった。多重人格者の話なのだが、多重人格障害、多重人格者に関する話、は実際、現実感がなくて私は非常に興味深かった。
小説ではあるが、実在するとしたら…と考えると尚更興味をそそられた。
臨死体験などで見られる体外離脱現象の事など、専門的な部分も出てきて、そ...続きを読むこの理解は難しかった。
しかしイソラという千尋の中の13番目の人格が非常に恐ろしい。
終盤の、真部とイソラとの対決も恐怖なのだがおもしろい対話のやり取りが見られ、一気に読んでしまった。
由香里に関しても実際に、こんな能力があったら気分も悪くなるし大変なのだろうが、人の心が読めるのは羨ましい場面もあるかもと思ったり。ただ、自分がそうだったらやはり、かなり疲れそうだなと思ったり。
なにより長い長いホラーが詰まったストーリー、ホラー好きな私にとって本当に、大好きな一冊になりました。異次元的な世界が好きな人や、心理学などに興味ある人は読んでみたら面白いのではないかと思います。

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Posted by ブクログ 2023年08月21日

前々から気になっていた本だったのでついに読めてとても嬉しかったです。なぜ興味深かったかというと、私自身がHSPであり物事に対して過敏なところがあるので主人公が持つエンパスと似たようなところがあるような気がしたから気になり読んでみました。
エンパスの能力で街を歩いていても人の心の声が読み取れてしまい一...続きを読む気に沢山の情報量が押し寄せて来る為薬を服用したりしてとても大変だろうなと思いました。
その主人公が相手をする千尋は多重人格であり1人の人間の中に13人もの人格が住んでいて一日のうちに何回も入れ替わりそれもまた大変そうだと思いました。
そして何よりも幽体離脱可能であるISORAがとてつもなく怖かったです。
ホラー要素とミステリー要素の掛け合わせがとても面白くエンパスの主人公ということもあり夢中で読み耽りました。夏に相応しかったと思います。
この本をきっかけに貴志さんの本に興味が湧いたので他の本も読んでいきたいと思います。

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Posted by ブクログ 2023年03月20日

ホラー小説で多重人格を持つ少女の磯良の恐ろしさを感じとることが出来ました。個人的には、ホラー小説の中でも、トップ5に入るくらいの怖さがありました。

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Posted by ブクログ 2022年09月22日

後味悪いバットエンド貴志祐介らしいです。
たんたんと話が進んでいきとても読みやすい、恐怖におわれている感じに胸を締め付けられながら読んでました

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Posted by ブクログ 2024年04月09日

久々の貴志祐介作品を読んで、やっぱり好きだなぁと改めて感じた。

悪の教典が著者の作品との出会い。

他の本を読んでいた為、ながらく積読になっていましたが、ホラー小説大賞受賞作はダテじゃない。

確か日本ではまだ学術的には多重人格は正式に認められてなかったのでは?

ただ、見事に書ききったって感じで...続きを読むす。

途中少し中弛み感もあったけど、ラスト手前の由香里と真部が千尋を発見するあたり(正確には探していたのは千尋の13番目の人格である磯良ISOLA)からの緊迫した臨場感はさすが!

そして、真部が自らに注射針を刺すところは予想していたが、まさかその後の千尋に新たな13番目の人格である憧子が現れるとは...

そしてそこには間違いなくISOLAがいた。

やはり今後も著者の作品を読み続けていこう。


説明
商品の説明
こちらの商品は2012/10/22にカバーデザインが変更となりました。
ご注文いただくタイミングによっては、
お届けする商品のカバーとサイトに表示されている画像が異なる場合がございますが、ご了承くださいませ。

賀茂由香里は、人の強い感情を読みとることができるエンパス。
あどけない少女千尋の多重人格障害に胸を痛める。
やがて十三番目の人格・ISOLA・の出現に、彼女は身も凍る思いがした。
内容紹介
こちらの商品は2012/10/22にカバーデザインが変更となりました。
ご注文いただくタイミングによっては、
お届けする商品のカバーとサイトに表示されている画像が異なる場合がございますが、ご了承くださいませ。

賀茂由香里は、人の強い感情を読みとることができるエンパス。
あどけない少女千尋の多重人格障害に胸を痛める。
やがて十三番目の人格・ISOLA・の出現に、彼女は身も凍る思いがした。
内容(「BOOK」データベースより)
賀茂由香里は、人の強い感情を読みとることができるエンパスだった。その能力を活かして阪神大震災後、ボランティアで被災者の心のケアをしていた彼女は、西宮の病院に長期入院中の森谷千尋という少女に会う。由香里は、千尋の中に複数の人格が同居しているのを目のあたりにする。このあどけない少女が多重人格障害であることに胸を痛めつつ、しだいにうちとけて幾つかの人格と言葉を交わす由香里。だがやがて、十三番目の人格「ISOLA」の出現に、彼女は身も凍る思いがした。第三回日本ホラー小説大賞長編賞佳作。

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Posted by ブクログ 2024年01月23日

そんなことが有り得るのか!と思った。
あとは由香里がなぜエンパシーの能力を持っているのかがすごく気になった。

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Posted by ブクログ 2023年08月16日

あっという間にするする読めて面白かった!
多重人格者とのセッションで謎を読み解こうとするあたりはとても興味深く読んだ。心理テストの答えや描いた絵の不気味さを感じ取った瞬間が一番ゾーッとしたかもしれない。漢字に意味のある名前が付けられているのも得体が知れなくて良い。
磯良の正体が弥生だとは想像もしなか...続きを読むった。
千尋は今後、更に恐ろしいことをしでかすかもしれないが、千尋の身の上を考えると憎みきれない部分もある。人間の悪意や呪い、少数派を排除しようとする愚かさ、弱い者をいたぶる醜悪さ、これだけのものに触れてきた千尋がもう元には戻れないであろうラストは胸が痛む。
"結局、どこでも、一番弱いものが一番苦しむんですね"というセリフが悲しかった。

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Posted by ブクログ 2023年04月19日

賀茂由香里は、人の強い感情を読みとることができるエンパスだった。その能力を活かして阪神大震災後、ボランティアで被災者の心のケアをしていた彼女は、西宮の病院に長期入院中の森谷千尋という少女に会う。由香里は、千尋の中に複数の人格が同居しているのを目のあたりにする。このあどけない少女が多重人格障害であるこ...続きを読むとに胸を痛めつつ、しだいにうちとけて幾つかの人格と言葉を交わす由香里。だがやがて、十三番目の人格「ISOLA」の出現に、彼女は身も凍る思いがした。第三回日本ホラー小説大賞長編賞佳作。

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Posted by ブクログ 2022年11月10日

映画化されていたのは知っていたので原作をまず読んでみました。

エンパスという強い感情や思念を読み取れる能力を持つ由香里。
その能力を活かして阪神淡路大震災の被災者のケアをボランティアへ。

流れで多重人格の千尋の知り合います。
その中に「ISOLA」という非常に冷酷で攻撃的な人格がいることがわかり...続きを読むます。

このISOLAが目的があるようでないような感じで怖かったです。
長いこと幽体離脱しすぎていて目的なんて曖昧になって「快楽」に溺れた感じ。

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Posted by ブクログ 2022年08月27日

多重人格の女の子とエンパスという能力を持った女性の話。なぜ磯良ではなくISOLAなのか、、(ISORAでもなく)がわかると面白い。最後はすっきりしないけど、読者側で続きを考えるのも面白いかも。

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Posted by ブクログ 2022年08月20日

この著者の作品は、どのものでも様々な専門家になれるから面白い。今回は心理系だった。
徐々に解けていく磯良の秘密、最後の伏線回収、面白かった。

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Posted by ブクログ 2022年02月20日

掴みから面白かったです。
こういう設定を作った時点で、この作品はもう勝ちだなと思いました。
多重人格、テレパシーもどき、など設定はありきたりでも、これだけ上手くいかせているなら、全くそういう感じは受けませんでした。
デビュー作でこれはすごい!

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Posted by ブクログ 2022年02月05日

春休みに趣味を読書にしようと思ってお父さんにおすすめ聞いたら勧められた1作目
怖い小説じゃない!って騙されて読んだけどめちゃくちゃ怖かった。ホラーってしっかり書いてた。タイトル回収(?)みたいな感じで終わり方よかったし後半ずっとビビりながら読んでたから章ごとに振ってある番号13の時ぎゃーってなった。...続きを読むハラハラするけど面白かった!本読むの楽しい!ってなったからこの春休みは読もうと思う
次はまたホラーじゃないって勧められてるけど絶対に名前からしてホラーの「ダレカガナカニイル…」て名前のを読

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Posted by ブクログ 2022年01月18日

あまりホラーっぽくはない。
不穏な空気がサスペンスみたい。
面白いことには変わりないけど、貴志祐介にしてはそこまで面白くはない。他が良作すぎるんだ。

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Posted by ブクログ 2021年11月18日

前から気になっていたのをようやく読みました。貴志祐介作品はどれも物語の世界にすぐ引き込まれて夢中になってしまいます。

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Posted by ブクログ 2024年04月12日

阪神大震災直後の神戸が舞台。
多重人格の女子高生『千尋』と、人の強い感受性を読み取る能力を持つ『由香里』を中心として展開するホラー小説。
千尋の中の13番目の人格『磯良』が出現すると、千尋と由香里に関わる人々に不可解な出来事が次々に起こる。
『磯良』はなぜ現れたのか。そしてその目的とは何か。

多重...続きを読む人格と怨霊をミックスした、オカルト寄りのホラー。ラストはゾクっとする結末で、その後を想像すると絶望的な気持ちになる。
『黒い家』『天使の囀り』を読み終えていた為、本書はホラー小説としては全体的にマイルドな印象を持った。

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Posted by ブクログ 2024年03月10日

【2024年53冊目】
人が強い感情をその胸に掻き抱いた時、その対象の心の声が聞こえてくる「エンパス」である由香里は、震災のボランティアをする中で、1人の少女、千尋と出会う。千尋が多重人格者であることを知った由香里は彼女の人格の統合をはかるため、臨床心理士の浩子と協力し始めるが、千尋の十三番目の人格...続きを読むであるISOLAにただならぬ気配を感じていた……。

またもや幽霊は出てこないホラーものです。ぞわりとする怖さはないものの、どうなるかわからない展開だったので、どちらかというと、ミステリーの毛色の方が強かったかもしれません。

エンパスや多重人格、物語の核となるとある現象について、「えーそんなのある訳ないじゃん」と思ってしまう人には向かない話かなと思いましたが、「そういうこともあるんだ」と軽い気持ちで臨めばそこそこ楽しめます。

そして、やっぱり終わりもただでは転ばないのが貴志祐介さんという感じがして、ちょっとニヤッとしてしまいました。解決しました、めでたしめでたし、じゃちょっとつまらないですもんね。

そして読み終わってから知りましたが、で、デビュー作なの!?すごいですねぇ。

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Posted by ブクログ 2023年10月13日

 相手の感情を読み取れる主人公由香里と多重人格で苦しむ少女千尋を中心に展開されるホラー小説。千尋のように見た目は同じでも、雰囲気がまるで別人となる現象は実際に存在する。本作品のように、テストを勉強が得意な人格に任せたり、成人男性並みの腕力で抵抗するなど、特定の人格に任せる現象はフィクションの世界に限...続きを読むらない。このように、本作品は心理学の知識を学べる物語で、心の病で苦悩する人々を想像しながら読むと、少しは理解できるかもしれない。

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Posted by ブクログ 2023年09月02日

貴志祐介さんデビュー作

主人公の由香里は強い感情を読み取るエンパス。
震災によりボランティア活動をしている最中に多重人格障害である千尋と言う少女と出会う。

13番目の新しい人格ISOLAが出現したことにより由香里、千尋、2人に関わる人々の周りで不可解な出来事が起こり出す。

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Posted by ブクログ 2023年07月08日

 貴志作品近々コンプリートできそう。耐えられないホラーだったらどうしようと読むのを控えていたが、『黒い家』が読めた私なら何の問題もなかった。最近あまり聞かないが、この時代辺りによくフィクションで取り上げられていた多重人格障害がテーマのホラー作品。真部はもっと根性のない男性かと思っていたら、意外にも骨...続きを読むのあるキャラだった。読みやすかったが、ISOLAとの対決がかなり物足りない印象。こんな無敵の化け物ならもう少し手こずらないと倒せないはず。

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Posted by ブクログ 2023年07月04日

最後は鳥肌が立った!中盤はダラダラしてストーリーが入って来なかったので評価マイナス2にしましたが終盤でこういう事かって読む手が止まりません。

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Posted by ブクログ 2023年05月23日

エンパス対多重人格者という濃い内容。初作家さん。スイスイ読めて驚いた。エンディングはかなり好きなタイプ。由香里みたいな人にとってその業界はアリなのかも。でも生きるのは辛いよね。
参考文献を知りたかった。
弥生が裸で発見されたと、途中からなっているように思えて仕方ない。始めに書かれた場所が見つけられな...続きを読むい。

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Posted by ブクログ 2023年03月04日

ホラー?(角川ホラー文庫だから)
かかった時間 2時間半くらい

気になっていた、貴志祐介のデビュー作…ではなく初受賞作。エンパシー能力をもつ主人公が、阪神淡路大震災のボランティアとして、多重人格の少女のカウンセリングをする話。ちなみにその少女の通う高校は、たぶん「悪の教典」の舞台と同名で、その高校...続きを読むにカウンセリングルームがあり、なぜか全校生徒がバウムテストを受け、さらにその結果?分析?を臨床心理士が第三者に話すところも同じ。
多重人格の少女は、両親の交通事故死やそれに伴う幽体離脱?をはじめとして、幼い頃から辛い目に遭ってきた。そして、そのたびにそのことに耐えるための人格を増やしてきた。人格にはそれぞれ父親の形見である漢字の辞書を参考にした名前がついており、さらにその少女には、幽体離脱体験に異常な興味を持つ女性研究者がつきまとい…という話で、全部が一つにつながっていて面白かった。個人的には最後のオチがうまい。
作中で語られるいろいろなことへの圧倒的な知識も、この人の作品の面白さだと思う。次は、そのうち「新世界より」にチャレンジしてみたい。

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Posted by ブクログ 2022年07月14日

人の強い感情を読み取ることができる、エンパスの能力を持った由香里。彼女はその能力を活かして阪神大震災後、被災者の心のケアをしていた。そして、そこで一人の少女と出会う。少女は多重人格であったが、その中にはある恐ろしい人格が潜んでいた……。

都合が悪ければ殺してしまえばいい。一度問題を簡単に解決する方...続きを読む法を学習してしまったら、どうしようもない。最後は暗澹たる思いで本を閉じた。

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Posted by ブクログ 2022年04月25日

★★★
今月7冊目。
大分前の本だが初めて読んだ。
13人の人格がいる奴と、エンパスで心が読めるやつの話。
んー、そんな面白くない

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Posted by ブクログ 2022年03月25日

多重人格。心理学。貴志先生凄すぎる … 。と。

かなり興味深く読み進めていったで、途中、
「え〜!?ファンタジーなの!?」となりましたが。笑

それを越えて最後は手に汗握りました。

終わり方も、後味が悪くてよかったです。

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Posted by ブクログ 2022年01月12日

サクサク読めて面白かった!

貴志祐介は心理学の知識を小説内に沢山組み込んでくれるのでそういう点だけでもとても読み応えがあった。
エンパス能力と多重人格の戦いかと思えば、磯良が千尋の中に入ってきた事により更に事態が悪くなるという二重構造になっており、最終的に後味の悪い良くない結末になるのは流石貴志祐...続きを読む介という感じ。

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Posted by ブクログ 2021年12月03日

多重人格の少女のはなし。
ラストは何となく想像がつくが、ゆかりが何故あの男性に恋するのかが全く唐突だったし、ラストもあっけなすぎる気がする。いったん、イソラがいなくなったように思うが、復活するのも唐突だし、初めの方は余り引っ張らなくてもいいから、その辺をもうちょっと膨らまして楽しませて欲しかったかな...続きを読む

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Posted by ブクログ 2021年08月22日

黒い家が面白く読めたので続けて読んだが、作者は心理学系の人物がよくでてくる。
黒い家のように、現実にありそうな話は面白くよめたが、こちらは自分にはそんなに合わなかった。

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Posted by ブクログ 2022年03月03日

何故貴志祐介のオカルトには耐えられるのだろう...。恐れ慄いているので耐えれてはいないのだが、何度も手に取ってしまう。呪い??

イソラの恐怖は最後まで続く。
思い返すだけでそこかしこの隙間が恐怖対象になる。カーテン閉めなきゃクローゼット閉めなきゃベッドは脚無しにしなきゃ。

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