【感想・ネタバレ】十三番目の人格 ISOLAのレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

後味悪いバットエンド貴志祐介らしいです。
たんたんと話が進んでいきとても読みやすい、恐怖におわれている感じに胸を締め付けられながら読んでました

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2022年09月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

久々の貴志祐介作品を読んで、やっぱり好きだなぁと改めて感じた。

悪の教典が著者の作品との出会い。

他の本を読んでいた為、ながらく積読になっていましたが、ホラー小説大賞受賞作はダテじゃない。

確か日本ではまだ学術的には多重人格は正式に認められてなかったのでは?

ただ、見事に書ききったって感じです。

途中少し中弛み感もあったけど、ラスト手前の由香里と真部が千尋を発見するあたり(正確には探していたのは千尋の13番目の人格である磯良ISOLA)からの緊迫した臨場感はさすが!

そして、真部が自らに注射針を刺すところは予想していたが、まさかその後の千尋に新たな13番目の人格である憧子が現れるとは...

そしてそこには間違いなくISOLAがいた。

やはり今後も著者の作品を読み続けていこう。


説明
商品の説明
こちらの商品は2012/10/22にカバーデザインが変更となりました。
ご注文いただくタイミングによっては、
お届けする商品のカバーとサイトに表示されている画像が異なる場合がございますが、ご了承くださいませ。

賀茂由香里は、人の強い感情を読みとることができるエンパス。
あどけない少女千尋の多重人格障害に胸を痛める。
やがて十三番目の人格・ISOLA・の出現に、彼女は身も凍る思いがした。
内容紹介
こちらの商品は2012/10/22にカバーデザインが変更となりました。
ご注文いただくタイミングによっては、
お届けする商品のカバーとサイトに表示されている画像が異なる場合がございますが、ご了承くださいませ。

賀茂由香里は、人の強い感情を読みとることができるエンパス。
あどけない少女千尋の多重人格障害に胸を痛める。
やがて十三番目の人格・ISOLA・の出現に、彼女は身も凍る思いがした。
内容(「BOOK」データベースより)
賀茂由香里は、人の強い感情を読みとることができるエンパスだった。その能力を活かして阪神大震災後、ボランティアで被災者の心のケアをしていた彼女は、西宮の病院に長期入院中の森谷千尋という少女に会う。由香里は、千尋の中に複数の人格が同居しているのを目のあたりにする。このあどけない少女が多重人格障害であることに胸を痛めつつ、しだいにうちとけて幾つかの人格と言葉を交わす由香里。だがやがて、十三番目の人格「ISOLA」の出現に、彼女は身も凍る思いがした。第三回日本ホラー小説大賞長編賞佳作。

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2024年04月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

そんなことが有り得るのか!と思った。
あとは由香里がなぜエンパシーの能力を持っているのかがすごく気になった。

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2024年01月23日

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あっという間にするする読めて面白かった!
多重人格者とのセッションで謎を読み解こうとするあたりはとても興味深く読んだ。心理テストの答えや描いた絵の不気味さを感じ取った瞬間が一番ゾーッとしたかもしれない。漢字に意味のある名前が付けられているのも得体が知れなくて良い。
磯良の正体が弥生だとは想像もしなかった。
千尋は今後、更に恐ろしいことをしでかすかもしれないが、千尋の身の上を考えると憎みきれない部分もある。人間の悪意や呪い、少数派を排除しようとする愚かさ、弱い者をいたぶる醜悪さ、これだけのものに触れてきた千尋がもう元には戻れないであろうラストは胸が痛む。
"結局、どこでも、一番弱いものが一番苦しむんですね"というセリフが悲しかった。

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2023年08月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

この著者の作品は、どのものでも様々な専門家になれるから面白い。今回は心理系だった。
徐々に解けていく磯良の秘密、最後の伏線回収、面白かった。

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2022年08月20日

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ネタバレ

人の強い感情を読み取るエンパスの主人公が多重人格者の中学生と出会って…
謎の人格磯良の正体が分かってからの疾走感と手に汗握る展開にページをめくる手を止められなかった。天使の囀りの直後に見たせいか、筆者のホラー作品の中盤から登場する頼り甲斐のある専門家死にがちなのでは?

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2024年05月18日

Posted by ブクログ

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【2024年53冊目】
人が強い感情をその胸に掻き抱いた時、その対象の心の声が聞こえてくる「エンパス」である由香里は、震災のボランティアをする中で、1人の少女、千尋と出会う。千尋が多重人格者であることを知った由香里は彼女の人格の統合をはかるため、臨床心理士の浩子と協力し始めるが、千尋の十三番目の人格であるISOLAにただならぬ気配を感じていた……。

またもや幽霊は出てこないホラーものです。ぞわりとする怖さはないものの、どうなるかわからない展開だったので、どちらかというと、ミステリーの毛色の方が強かったかもしれません。

エンパスや多重人格、物語の核となるとある現象について、「えーそんなのある訳ないじゃん」と思ってしまう人には向かない話かなと思いましたが、「そういうこともあるんだ」と軽い気持ちで臨めばそこそこ楽しめます。

そして、やっぱり終わりもただでは転ばないのが貴志祐介さんという感じがして、ちょっとニヤッとしてしまいました。解決しました、めでたしめでたし、じゃちょっとつまらないですもんね。

そして読み終わってから知りましたが、で、デビュー作なの!?すごいですねぇ。

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2024年03月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 相手の感情を読み取れる主人公由香里と多重人格で苦しむ少女千尋を中心に展開されるホラー小説。千尋のように見た目は同じでも、雰囲気がまるで別人となる現象は実際に存在する。本作品のように、テストを勉強が得意な人格に任せたり、成人男性並みの腕力で抵抗するなど、特定の人格に任せる現象はフィクションの世界に限らない。このように、本作品は心理学の知識を学べる物語で、心の病で苦悩する人々を想像しながら読むと、少しは理解できるかもしれない。

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2023年10月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ホラー?(角川ホラー文庫だから)
かかった時間 2時間半くらい

気になっていた、貴志祐介のデビュー作…ではなく初受賞作。エンパシー能力をもつ主人公が、阪神淡路大震災のボランティアとして、多重人格の少女のカウンセリングをする話。ちなみにその少女の通う高校は、たぶん「悪の教典」の舞台と同名で、その高校にカウンセリングルームがあり、なぜか全校生徒がバウムテストを受け、さらにその結果?分析?を臨床心理士が第三者に話すところも同じ。
多重人格の少女は、両親の交通事故死やそれに伴う幽体離脱?をはじめとして、幼い頃から辛い目に遭ってきた。そして、そのたびにそのことに耐えるための人格を増やしてきた。人格にはそれぞれ父親の形見である漢字の辞書を参考にした名前がついており、さらにその少女には、幽体離脱体験に異常な興味を持つ女性研究者がつきまとい…という話で、全部が一つにつながっていて面白かった。個人的には最後のオチがうまい。
作中で語られるいろいろなことへの圧倒的な知識も、この人の作品の面白さだと思う。次は、そのうち「新世界より」にチャレンジしてみたい。

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2023年03月04日

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人の強い感情を読み取ることができる、エンパスの能力を持った由香里。彼女はその能力を活かして阪神大震災後、被災者の心のケアをしていた。そして、そこで一人の少女と出会う。少女は多重人格であったが、その中にはある恐ろしい人格が潜んでいた……。

都合が悪ければ殺してしまえばいい。一度問題を簡単に解決する方法を学習してしまったら、どうしようもない。最後は暗澹たる思いで本を閉じた。

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2022年07月14日

Posted by ブクログ

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サクサク読めて面白かった!

貴志祐介は心理学の知識を小説内に沢山組み込んでくれるのでそういう点だけでもとても読み応えがあった。
エンパス能力と多重人格の戦いかと思えば、磯良が千尋の中に入ってきた事により更に事態が悪くなるという二重構造になっており、最終的に後味の悪い良くない結末になるのは流石貴志祐介という感じ。

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2022年01月12日

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