貴志祐介のレビュー一覧

  • 硝子のハンマー

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    ビル12階での密室殺人ミステリ。一つ一つの可能性を検討していくところが一緒に登場人物として話が進んでいく様だった。後半から犯人がわかってしまうのに、飽きさせない面白さがあった。

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    2024年08月10日
  • 硝子のハンマー

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    一言で言えば「すごい」。犯行の手口はあまりに緻密で難解、正直に言えば私の想像力を遥かに超えていました。しかし、その「理解できない」こと自体が、犯人の、そして作者の天才性を物語っています。鉄壁のセキュリティを、物理とロジックでこじ開けていく榎本径の静かな熱量。ミステリーの枠を超えた、知的な興奮を味わえる傑作です。

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    2026年03月26日
  • 青の炎

    購入済み

    冷静な怒りの炎

    この作品は男子高校生が完全犯罪を考えていくというなんともやり切れない物語だ。

    世の中には本当にどうしようもない程のクズみたいな人間はいるであろう。
    でも殺人はよくないよ、と言うことはただの第三者からの意見であると私は思う。
    当事者にとってはそれが唯一の方法であって、他に助けを呼べない、呼んでも助けてくれない状況なのだから。

    少年が冷静に殺人の計画を練る姿は、悪の教典を思い出す程の寒気を感じるものであった。
    だが、冷静な反面、心は怖がっていた。
    そんな葛藤を描くシーンもあり、色々な感情が揺さぶられた。

    嘘は嘘を呼ぶしかなくなる。
    犯罪は新たな犯罪へと繋げてしまう。
    怒りは新たな怒りを生み出

    #ドロドロ #ダーク

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    2024年07月19日
  • 我々は、みな孤独である

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    貴志さんの小説は、様々なテーマがあり毎回ワクワクさせられる。同時にあらゆる観点と切り口から「人間を人間たらしめるものとは何か」を問いかけられているような気がする。
    今回は入口が【前世】で、貴志さんの新しいアプローチにやはりワクワクさせられた。
    蓋を開けると前世に加えて、記憶・意識・個と全、そういった切り口で問いかけられている。
    私はこの類のテーマが好きなのでなおさら惹き込まれたし、ラストは自然と涙が溢れた。まるで自分も記憶や意識を共に辿ったかのようなちょっとした追体験のような。
    今回の着地はきっと賛否別れるんだろうと思う。
    でもそれこそが私たちを私たちたらしめている証ともいえるのでは?

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    2024年07月11日
  • 極悪鳥になる夢を見る

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    エッセイってあんまり好きではないのだけれど、とてもとても面白かった。
    星マイナス1こ分は、作品の方が面白いからw
    貴志先生の中身が知れてよかった〜ってのは全然なく、むしろ先生であったことがマイナスではあるけれど、自分以外の人間の考えていること(=エッセイ)で「面白い」と思えたことがほぼ初めてなので、とても楽しかったかなー。
    内容、特に論じている章なんかは、神永先生ばりにウザかったけど←悪い意味ではないw

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    2024年07月06日
  • 十三番目の人格 ISOLA

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    設定こそ少しファンタジー寄りですが、恐怖の「質」は本物です。身近な恐怖という点では他の作品に譲るかもしれませんが、恐怖が最高潮に達する瞬間の、あの心臓を直接掴まれるような演出は、やはり貴志祐介ならでは。殺人鬼の気配が濃くなっていく、あの息の詰まるような緊張感は、他の作家ではなかなか味わえません。ホラーのジャンルにおいて、彼が頂点に君臨する理由を再確認しました。

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    2024年07月06日
  • 兎は薄氷に駆ける

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    この前に読んだ横山秀夫や池井戸潤などと比べて文章が少し猥雑(他にいい表現が思いつかない)とは感じたが、途中から、特に裁判があ始まってからは気にならなくなり、ページを捲る手が止まらなくなった。特に法廷シーンは傑作。あそこまでの大胆な逆転劇は中々おめにかかれない。動機やラストは賛否あれど再審の望みのない冤罪事件を取り上げるにはこれしかないのかも、という出発点だったんだろうな。

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    2026年02月23日
  • 黒い家

    ネタバレ 購入済み

    非常に面白い

    読みながらこちらも緊張してしまうような情景描写の優れた作品。
    『善意で踏み固められた道も、地獄へ通じていることがある、、、』とても好きな言葉です。

    #怖い #ダーク

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    2024年05月13日
  • 硝子のハンマー

    購入済み

    犯罪の手法とその操作の多様さに目を見張る作品でした。トリックの可能性を検証している前半はややまどろっこしいですが、後半にかけてどんどん面白くなります。犯人、正直逃げおおせてほしかったな…

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    2024年04月28日
  • 雀蜂

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    最後驚くと聞いていてもやっぱり驚きました!
    まさかの真相に最後読む手が止まらなかったです!
    貴志さんの文章はいつも読みやすくて話に没頭出来て素晴らしいですね。
    長さも短めで軽く読める作品でした♪

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    2024年04月17日
  • ダークゾーン 下

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    ネタバレ


    中盤の対局はボードゲームの認識の裏をかくような(生き埋め作戦とか)でアクロバティックさを出しつつ、最終的にグリッドを進むゲームの原則に則り敵を倒すのが裏技と正攻法の両方楽しめてかなりよかった。軍艦島そのものの地理がちゃんとわかってないと文章だけでマップの特性を想像するのが大変ではある。地図欲しかった。
    最後はリサールタッチと玉の相打ちだったわけですが、将棋と同じ頭の使い方でいいんかなとちょっと思ったが面白かったのでok

    対局と断章が交互に出て最終的にエンドレス修羅モードに入る流れは勢いがあってよかった。
    将棋や囲碁、チェスなどのおもしろさがわかる人向けに書かれており、割と人を選ぶ気はする。

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    2024年04月05日
  • ダークゾーン(上)

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    あまり将棋に詳しくもなく、始めは何が起きているのかよく分からないまま読み進めた。異空間で戦う各局面は映画のような描写でずんずんと引き込まれるも、上巻を読み終わる頃にも何がなんだか、という感じ。ただ各局の合間に書かれた現実世界の断章を辿ると、後半には段々と様子が見えてくる。最後には完全に謎が解けて、ぼろぼろ泣いてしまった。
    各局の戦いも手に汗握るものだったし、徐々に謎が解けていく構成も、謎自体も凄く良かった!
    戦いの描写が最初なかなか想像しづらかったので、ぜひ映像化してほしい…!

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    2024年03月01日
  • 黒い家

    購入済み

    ありがちなサイコパスの話だけど、結構面白かった。人格障害者?に嗅覚障害が表れやすいなは知らなかったなあ。

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    2024年02月20日
  • 我々は、みな孤独である

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    ネタバレ

    ハードボイルド・ミステリ・SF・ホラーのジャンルてんこ盛りが楽しく嫌いではなかった。ただ、後半はどうも魂の仕掛けが優先してしまって足元の出来事に綺麗にオチがつかなかった印象。ストーリー半ばで加茂禮子が結構決定的なヒントを出すので、そこで察しがついた読者は特にそうなんじゃないかな。

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    2024年02月11日
  • ダークゾーン(上)

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    ネタバレ

    感想
    将棋のようで違うのは、実際に命をかけた心理戦ということと、勝ち負けの先にあるのが何かは分からない恐怖。

    しかし、自分の手駒の歩兵に自分より段位の高い棋士がいるのに助言を求めないのはなぜ?

    あらすじ
    棋士の卵である塚田は、ある日突然、ダークゾーンと呼ばれる世界に掘り込まれる。そこでは赤軍と青軍が持ち駒を駆使して敵を倒す七番勝負。まるで将棋のような世界だ。

    持ち駒はゴーレム、死に手、鳥、軍師に歩兵とDF。敵の大将は自分と同じく奨励会3段の奥本であると分かる。

    三局目までで1勝2敗。塚田は逆転できるのか?

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    2024年02月08日
  • 鍵のかかった部屋

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    ネタバレ

    防犯探偵・榎本シリーズの第三弾。
    榎本が登場するとやっぱり面白い。
    表題作が特に面白かった。用意周到な理科教師と防犯探偵の対決で、論理的なトリック解明が楽しかった。金目当て、かつ子どもがターゲットになっている卑劣な犯人を、完全に追い詰めたその手腕は爽快感があった。
    いつでもビジネスライクで、人情みたいなものは榎本には無いかと思いきや、『佇む男』での以下のセリフが印象的だった。
    "「池端さん。残念ながら、取引には応じられません。私は、悪党ともビジネスはしますが、さすがに、人間相手に限定しているんでね」"

    青砥の推理に関しては毎度冴え渡らないのに、本人のハートは物凄く強くて尊

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    2024年01月30日
  • 狐火の家

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    密室ミステリー。重々しくならず、一緒に推理しながら楽しく読めた。

    弁護士の順子と防犯コンサルの榎本の
    迷コンビが
    安定の面白さ!

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    2024年01月27日
  • 狐火の家

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    あらゆる知識を使って多様なミステリーを作る貴志祐介さんは、やはり素晴らしいエンターテイナーだと感じた。

    純子と榎本の心の距離が、『硝子のハンマー』の時よりも近づいた感じがして、ミステリーの内容だけでなく2人の関係性に対しても作品として魅力があった。

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    2024年01月16日
  • 罪人の選択

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    貴志祐介の気持ち悪SF好き。
    惑星マホロバのお話が特にお気に入り。
    カルト宗教感と奇病のコラボレーション!

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    2023年10月23日
  • 狐火の家

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    中学生の時ぶりに読んでみたが強烈なトリックが多くほとんど内容を覚えていたが非常に楽しんで読めた。 ぶっ飛んだ登場人物が割といてエンターテイメントとして面白かった。

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    2023年10月08日