貴志祐介のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
心に響くものは、、
あまりなかったです。、
まず、主人公の高校生が頭脳明晰の理系の学生で、計画をたてる際にいちいち数式がでてくるが、文系の私にはなんのことやらさっぱりです。
その割に、成績も上位とは言えそこまでというツッコミどころが、、。
高校生でそんな思考ができる時点で、あなたコナンくんですかという感じなのに。
設定に一貫性がなくよくわかりませんでした。
それから、ナイフの件にしろ、どうでも良いマニアックな内容にページを割いていて、正直読み飛ばしました。要らないと思います。
ボリュームある本ですが、核となる部分はあまりなく、上述したようなどうでもよさそうな所が多いです。
ストーリー -
Posted by ブクログ
ネタバレオーディブルで視聴。貴志祐介の作品にしてはちょっと期待はずれな感じ(個人の感想です)。ミステリというよりは法廷モノのような雰囲気で『天使の囀り』や『黒い家』なんかが好きな私としては、もっと「怖さ」が欲しかった。いや、(ネタバレになるけど)日高くん充分怖いやん、検察も警察もこえーよ!ってなるかも知れんけどちょっと弱いんよな…。復讐劇というか、どうしても殺さなければならない奴をどうにか殺す話として貴志祐介作品では『青の炎』が近いのかな。ただ本作では雇われ調査員、垂水の視点から描かれることが多かったためか、いまいち日高くんの切迫感、緊張感が『青の炎』の秀一のように伝わってはこなかったのが残念。
-
Posted by ブクログ
失踪した作家・青山黎明が遺した原稿には、彼が長年悩まされた謎の転移現象の体験が記されていた。霊能者を招き、転移が起きないよう試みていた青山だが、さらなる悪夢に引きずり込まれていく……。(「フーグ」)
貴志祐介さんのホラー短編集。全4編を収録。
なんというか、業が深い話だなと言う感じ。実際前世が関わってくるのは『餓鬼の田』という話だけなのですが、他の話にも現世の不運というだけでは伝えられないような業や柵を感じる気がします。
どの話もじっとりと重く、罪深い。
個人的に好きだったのは『餓鬼の田』。
『白鳥の歌』は、ぜひオーディオマニアの人に感想を聞いてみたい。 -
Posted by ブクログ
貴志祐介『梅雨物語』角川ホラー文庫。
恐らく『秋雨物語』と対を成すのだろう。3編収録のホラー短編集。
『秋雨物語』の感想にも書いたが、貴志祐介と言えば、『黒い家』以外は全てハズレのように思う。それでもたまに手を出してみるのは微かな可能性に賭ける気持ちが僅かながら残っているからだ。
正直に言って、『秋雨物語』ほど酷くはないが、並のレベルの短編集だった。最初の『皐月闇』がまあまあ面白かったくらいだろう。
『皐月闇』。ホラー短編というよりも、サスペンス・ミステリー短編といった方が良いだろう。読んでいるうちに大方の結末の予想はついた。今の時代が良くないのだろう。中学校教師と教え子というだけで