貴志祐介のレビュー一覧
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東西南北の選択で誰も情報を選択しようとしないことに驚いたが、本書の初版が1999年ということで得心がいった気がする。昔は企業の経営資源と言えば人、物、金だったと聞くが現代ではここに情報が加えられている。こうした背景を色んな人やメディアが吹聴し、情報化社会となった今では平凡な一般人でさえ情報の重要性を認識している。情報の有用性の地位向上を目の当たりにした気分になった。
主人公達はその情報という圧倒的なアドバンテージを持ってゲームに臨むことになるが、グールの存在がそれを阻む。グールのからくりには驚いたが成り立ちも振る舞いも本当に恐ろしいものだった。だが彼らもまた被害者という側面を持っていることや、 -
Posted by ブクログ
『黒い家』『クリムゾンの迷宮』『天使の囀り』……。
昔は新刊が出るたびに夢中で読んでいた貴志祐介。
そんな著者の久しぶりの長編ということで、かなり期待して読み始めた。
物語は戦国時代から続く名家・福森家で起きた一家惨殺事件から始まる。
死体はいずれも人間離れした凄惨な方法で破壊されており、屋敷には儀式のような痕跡が残されていた。
調査に乗り出すのは福森家と親戚関係にある売れないYouTuber中村亮太と、霊能者の賀茂禮子。
福森家が集めてきた名宝・骨董の数々は、実は恐るべき「呪物」であり、そのどれかが事件の原因ではないかという。
この作品の面白いところは、屋敷に仕掛けられた呪術トラップや -
Posted by ブクログ
ネタバレ随所のディテールが細かく、町の住人がなす術無く追い詰められていく様や実際に息苦しくなるような洞窟内の様子などが詳しく表現されていてかなり読み応えがあった。
その一方で、一部の登場人物らの言動が物語としての結果ありきのものとして見える部分があり、時折現実に引き戻されるような気分になることがあった。特に、主人公がサイコバスターを燃やした場面は文章を読みながら「なにしてんねん!」と実際に声に出して言ってしまった。結果オーライではあったけど、あれ割と戦犯ですよね?
面白かったけど後半の主人公への不満を払拭しきる前に読み終わってしまったのが少し残念。 -
Posted by ブクログ
目を覚ますと見知らぬ地で突如デスゲームに有無を言わさず参加させられるって設定が昔の映画のCUBEみたいなものかな?と思っていました。読んでみたらどちらかというとサバイバル要素強めで理不尽な罠は極一部です。ですのでジャンルとしてホラーと言うよりは火星のような地でのSFサバイバルがシックリくるかな?貴志祐介さんの作品は黒い家を読みましたが、あちらは夜1人で読むのもキツいくらい怖いヒトコワでしたが、こちらは多少グロ要素はあっても怖さはそこまでではありません。
最初のチェックポイントで四つに分岐し、それぞれのルートで必要なアイテムを手に入れる選択をしますが、もし私が参加してたら真っ先に食料を選んでそう