【感想・ネタバレ】ミステリークロックのレビュー

あらすじ

――命がけの推理劇がはじまる――

人里離れた山荘での晩餐会。招待客たちが超高級時計を巡る奇妙なゲームに興じる最中、
山荘の主、女性作家の森怜子が書斎で変死を遂げた。それをきっかけに開幕したのは命を賭けた推理ゲーム!
巻き込まれた防犯コンサルタント(本職は泥棒!?)の榎本と弁護士の純子は、時間の壁に守られた完全密室の謎に挑むが......(「ミステリークロック」)。
表題作ほか計2編収録。『コロッサスの鉤爪』と2冊で贈る、防犯探偵・榎本シリーズ第4弾。

本書は、単行本『ミステリークロック』収録の4篇のうち、「ゆるやかな自殺」「ミステリークロック」の2篇を分冊して文庫化したものです。
他の「鏡の国の殺人」「コロッサスの鉤爪」は、同時に発売された『コロッサスの鉤爪』に収録されています。

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Posted by ブクログ

貴志さんの物語は現在毎日新聞の夕刊に連載している作家で毎日楽しく読んでいるので、別の書籍をと思い読みましたが、トリックを読み進めると探偵ドラマを見ている気分になりますね。 今後の娯楽の一つになりそうです^_^

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2023年02月21日

Posted by ブクログ

防犯探偵榎本シリーズ4冊目。
今回は何かあれらしいですね、文庫本になった時?に分冊されてて2冊になってるんだとか。
4冊目はこっちーみたいに書いてあったので「何でわざわざ分冊するんだよ、1冊に纏めてくれよ」なんて思いながら読み始めたんですが。


うん、これ分冊して正解だわ。


何かもうね、「ミステリークロック」の話が色んな意味で凄すぎて息切れしちゃうんですよね読みながら。一緒に収録されてる「ゆるやかな自殺」は寧ろちょっとトリックとかも簡単でサクサク読める感じだったので「おっ、私も榎本シリーズ読みながら少しは賢くなったか?」なんて思ったりしてたんですけど「ミステリークロック」の前に粉々に自信が粉砕されました。
でも「ゆるやかな自殺」、「ミステリークロック」の前にはどうしても霞んでしまうんですけど私は好きでした。登場人物が全員悪いやつっていうのもなかなか読まないタイプの話だったし。


ていうかね、そもそも榎本シリーズは「こんなトリック思いつくかい!!!」パターンがめちゃくちゃ多いと個人的には思っているのですが(単に私が理系科目が苦手ということもあるけど)、遂に今回の「ミステリークロック」のトリックは理解出来なすぎて匙を投げたんですよ、「なるほど、よく分からんが犯人が観念してるし正解なんだろうな」くらいの認識しかないよもはや。
いやだってこれもう、もうさ、トリックを文章で説明するの限界の域に達してない?余程豊かな想像力がないと頭の中にあれを思い浮かべることって出来なくない?映像を、映像を見せてくれ……!って何回読みながら脳内で叫んだことか。
というか榎本が賢すぎるんだよ……私はもう純子と同レベルでいいよ……あんなトンチキな推理を得意気に披露したりはしないけどもさ……。


あと余談ですがミステリークロックって本当にあるのか?と思って検索してみたら実際に書かれていたものと同じものの画像が見つかったんですが、確かにあれはどう動いてるのかパッと見分からないしめちゃくちゃ綺麗な時計でした。
そして結局値段の正解は何だったのだろうか……。

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2024年11月06日

Posted by ブクログ

久々の防犯探偵シリーズ!
凄いトリック!

…やけど、凝りすぎて…
分からん…
じっ〜〜〜くり考えんと…

当然、作者も意識して、図やら、時間割みたいな図を出してきてる…
しかし…
難しい…

でも、密室系の集大成のような凝り方は凄い!
凄さはわかるんやけど…
凄さだけで、トリックが…
電車とかで、途切れ途切れでは、こらしんどいな…
青砥さんも同じ気持ちなんか、コメディ化してるやん。
もう少し、2人の掛け合いも見たいな…

さて!もう一回、休みにでも、じっくりと読むか(^◇^;)

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2023年08月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

やっぱりこのシリーズは面白いです…!
トリックが難しすぎて、半ば無理矢理納得した気でいますけど(笑)
犯行動機や現場はかなり殺伐としてますが、その合間に挟まれるシュールなギャグがまたいいです。

ちょっとした違和感ですぐにトリックを分析出来る榎本さん…別に何かを「ぬーしゅ」しなくても、探偵業で稼げるのでは…?
青砥さんは可愛らしいんですけど、弁護士としては本気で心配になります…ご愛嬌ですね!

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2021年08月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

防犯探偵シリーズ第四弾その1
元は長編だった作品をあえて文庫二冊に分冊した作品。

短編物と、中編物のお話が二つ収録されています。
短編の方は榎本のみが登場し、問題提起から解決までがとても早い!
榎本史上最速解決だった事件でした。

そして中編。
む、難しい…
解決編で図形を用意してくれているのですが、理解する為に何度か読み返しつつ、図形と睨めっこしつつ読み進めた感じですね。
知能犯vs頭脳明晰な探偵の図で、そもそもこんなややこしいトリックを考え付く貴志先生が凄い…

総ページ数は少ないですが、内容的に読み応えたっぷりな一冊でした。

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2021年07月12日

Posted by ブクログ

防犯コンサルタント榎本シリーズ。単行本で1冊だった4編を加筆再編して文庫本2冊にしたようだ。単行本は未読。
本作のメインは表題作の「ミステリークロック」。女流ミステリー作家の山荘に招かれた客たちが遭遇する殺人事件に榎本が立ち向かうという本格ミステリー。
タイトルがタイトルだから時計絡みのトリックであることは想像がつく。ネタバレにもならないだろう。ただそのトリック自体はかなり難解。イラストを使っても分かりづらかった。でも話が面白いんだから困る。困らないけど。ここまで緻密なトリックになると映像化は難しいだろう(視聴者がわかりづらいから)。ドラマの劇場版になる可能性も想像したが、そもそも大野くんが無理か!

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2021年02月14日

Posted by ブクログ

ドラマ化もされていた防犯探偵シリーズの中短編集その1。一つは雑誌掲載時に読んでいたのか既読だったし、ドラマでも見た話だった。表題作は二転三転するのが楽しいのだが、トリックが複雑すぎて図解を見ても理解できた気がしないという難点あり。面白さの面では文句なし。

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2021年02月09日

Posted by ブクログ

とんちんかんな順子の推理と、それにあきれる榎本のコンビが大好き。
コメディ色満載の文章とはいえ、ミステリーのトリックはあきれるくらいすごい。
表題作のミステリークロックなんて、時間の表記が太字だし
絶対時計を使ったミステリーだってわかっているのに、
あまりにも精工で精密なトリックにお手上げ。
コメディとシリアスの塩梅がすごい。犯人の動機とか、人を人とも思わないトリックとか、そういった残酷さに冷水をぶっかけられたような余韻に浸る。

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2020年12月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 本作は、『ゆるやかな自殺』と『ミステリークロック』の2作品を収録。後者は時計を駆使した密室殺人であるが、解説にあるように、一度読んだだけでは十分に理解できない構成となっている。

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2024年11月24日

Posted by ブクログ

こてこてのトリック小説です。
好きな人は多いんだろうけど、推理に偏りすぎて、人の思いや感情が浅い気がしてしまいました。
貴志さんの作品なので期待しすぎだかもしれません。
貴志さんの黒い家は私的に最怖。

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2024年05月31日

Posted by ブクログ

最初のゆるやかな自殺は、最後の謎解きにへぇとなったが、ミステリークロックは時間とか時計がイメージできず。

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2023年11月25日

Posted by ブクログ

※4篇収録の単行本を読みましたが、文庫版しか見当たらなかったのでこちらに感想を書いています。文庫版は2篇収録なのですね。


ハヤカワミステリマガジンで評価が高かったので、内容を知らずに読んだところ・・
以前大野智さん主演でドラマ化された「鍵のかかった部屋」の榎本さんシリーズの短・中編集だった。
題の作品はトリックが私には難しすぎて読むのが少ししんどかった。よくこんなこと思いつくなぁと感心。
その次の「コロッサスの鉤爪」が分かりやすくて面白かった。
弁護士の青砥さんはドラマと違ってなかなかのポンコツ振りだが、ミステリーを深く考察せずに読み進める私としては青砥目線で真相を知ることができて楽しめた。

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2023年11月11日

Posted by ブクログ

 「コロッサスの鉤爪」と分冊で出版された防犯探偵・榎本怪シリーズ第4弾。本書は中編の表題作と短編の「ゆるやかな自殺」を収録。
 表題作は、トリックの構図は割とわかりやすいものの、登場する様々な時計をイメージするのはなかなか大変。時計好きの方ならイメージしやすいのかもしれないが、そうではない方は苦労するように思う。そのため、構図はわかるが、解決部分を読んでも「?」となるかもしれない。ミステリーで犯人もわかっているのに複数回読まないと理解できない(ついつい読んでしまう)、ミステリーの悪魔が宿っているといってもいい作品。

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2023年07月25日

Posted by ブクログ

ミステリ
かかった時間 2時間弱

先日読んだ「コロッサスの鉤爪」とセットの短編集。とくに表題作はきっと「本格ミステリ」なのだろう。犯人とトリックの種類がうすうすわかっている状態で、しかし決定打のないまま話が進行するが、最終的には探偵役の榎本が謎を解く、というものだ。トリックは精密だし、ストーリーも良いが、「ポンコツ助手」の女性の出てくる意味がわからず、その部分は読んでいて苦痛。
個人的には1話目のヤクザの話くらいの軽さのものも好きだ。

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2023年02月26日

Posted by ブクログ

暴力団内部の殺人。あまりにも身勝手な犯行で当然の結末。
「ミステリークロック」は時計の画像などを検索しながら読みました。犯人は怪しすぎてわかってたけどトリックが難しくてイマイチわからなかった。

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2022年10月23日

Posted by ブクログ

密室をテーマにした4つの物語が収録されていた。2つ目と3つ目の状況把握が難しく、あまり面白くなかった。密室殺人をどのように行ったかに焦点を当てるハウダニットであり、犯行に至る心理など心情描写に力を入れた方が好みかもしれないと思った。貴志祐介の作品として『青の炎』、『悪の教典』、『クリムゾンの迷宮』などを読んできたが、様々な作風を書かれるのだと感じた。

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2022年08月22日

Posted by ブクログ

「ゆるやか~」は前菜。表題作は種明かしまではガンガンページが進んだがトリック理解に時間が掛かり手が止まった。パイの層のような複雑難解緻密なトリックを堪能せよ!

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2021年05月09日

Posted by ブクログ

トリックに全くついていけず。。。嫌な感じのおじいちゃん作家以下の脳みそですみません。

2021.4.12
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2021年04月13日

Posted by ブクログ

ちょっと前にテレビで再放送を観たので、懐かしくて買ってみた。
1作目は映像化されてたやつ。
ミステリークロックは、なかなか難解。

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2020年12月05日

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