貴志祐介のレビュー一覧

  • 狐火の家

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    ネタバレ

    短編集だとどうしても面白みが減ってしまう気がする。
    とはいえ、純子と榎本のコンビが好きになってきた。

    【狐火の家】
    単独犯ではなく、殺人の犯人とそれを隠蔽する父親が絡んでくるので最後まで犯人の予想すらできなかった。
    一家のメンツを守るために兄妹間の殺人を隠蔽する父親の行動は、バレなければ正しいものだったのかモヤっとした。
    ド田舎で起きた殺人だけに、人間関係のドロドロが絡むストーリーが見たかったけど家庭内で完結していて残念。

    【黒い牙】
    榎本が手動で推理していく方が好きなので、榎本が現場にも来ずに最終的に純子が結論を出したのは好みではなかった。
    もしかしたら現場の密室に巨大な猛毒の蜘蛛がまだ放たれているかもしれない状況はホラーのようなドキドキがあった。
    犯人じゃない方の男も癖が強くて面白い人だった。

    【盤端の迷宮】
    ああいう不正は本当に将棋界であるんじゃないかと、闇を見た気分。
    年齢制限がある奨励会に所属している人は犯罪を起こさなくとも物凄いプレッシャーがあるのだろう。
    時間の大半を将棋に捧げないと強くなれないのに、年齢制限を超えたら強制退会でいきなり社会に放り出されるのは少し残酷なのでは。

    【犬のみぞ知る Dog Knows】
    めちゃくちゃ犯人っぽい人が犯人だったという逆どんでん返し??笑
    プロの泥棒からすれば番犬なんてどうにでもなるもんなのね笑
    結局未だ榎本の正体はあかされず、彼に振り回されている純子が一方的に泥棒だの毒蜘蛛だの言っている関係性が面白い。

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    2023年06月14日
  • 罪人の選択

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    いや~。分かんないことばっかでした。話が難しすぎて、短編だと思わずに、繋がった話だと思いながらずっと読んでました。3作目の「罪人の選択」を読んでる時に、(あれ、これはもしや、それぞれ独立した話では?)と気付きました。「夜の記憶」で、世界観の違う話が交互に出てきてたので、何時になったら交差するんだろうと思って読んでいた間抜けはわたしです。

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    2023年05月05日
  • 鍵のかかった部屋

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    突っ込みどころの少ない貴志祐介の作品が個人的には好きだ。
    「あれ?これはちょっとおかしいんじゃないの?」と思っていると、その疑問を登場人物が投げかけるという展開にはいつもスッキリする。
    短編のせいか、特別印象に残るようなものはなかったけど面白かった。

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    2023年04月19日
  • ダークゾーン 上

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    【2023年46冊目】
    虚構の世界(?)で行われる命をかけた闘い。まるでゲームのような世界観ですが、役柄は太字で表記されているので、比較的理解しやすいです。謎を残したまま下巻に続くわけですが、ゲームの謎だけでなく現実世界における謎も残されたままとなっています。心理描写よりも情景描写が多いので、世界観に入り込めるかどうかは、人によるかもしれません。

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    2023年03月31日
  • 黒い家

    購入済み

    ストーリー展開が気になるので一気読みだったが、若槻の夢の話や昆虫や虫の描写は長すぎて要らないのではないかと思った。若槻があまりにも鈍感すぎてリアリティに欠けてる部分もあった。鈍感が故に話しの展開に面白さが増してるのかもしれないけど。
    これを映像化するとだいぶ怖いと思う。映画あるみたいだけど観ようとは思わない。

    #ドキドキハラハラ

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    2023年03月28日
  • 罪人の選択

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    SFは嫌いではないが、なかなか全体像がつかめないまま進んでいく感覚に苛立ちを覚えた。
    個人的にはあまり好きなストーリーではなかったかな。

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    2023年03月14日
  • 鍵のかかった部屋

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     防犯探偵・榎本シリーズ第3弾。表題作含む4編収録の短編集。
     どの作品も個性的なトリックで面白かったが、個人的には表題作が印象に残っている。実際の仕掛けとして可能かどうかはわからないが、思わずうなってしまうトリックだった。最後の作品「密室劇場」は前作「狐火の家」に収録された「犬のみぞ知る」の面々が再び登場。相変わらずのハチャメチャぶりだが、意外と面白かった。

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    2023年02月27日
  • ミステリークロック

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    ミステリ
    かかった時間 2時間弱

    先日読んだ「コロッサスの鉤爪」とセットの短編集。とくに表題作はきっと「本格ミステリ」なのだろう。犯人とトリックの種類がうすうすわかっている状態で、しかし決定打のないまま話が進行するが、最終的には探偵役の榎本が謎を解く、というものだ。トリックは精密だし、ストーリーも良いが、「ポンコツ助手」の女性の出てくる意味がわからず、その部分は読んでいて苦痛。
    個人的には1話目のヤクザの話くらいの軽さのものも好きだ。

    0
    2023年02月26日
  • コロッサスの鉤爪

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    貴志祐介。本来は4作品入りの短編集を、文庫では二つに分けたそうで、その二つめを読んだ。

    本作は、セキュリティ会社の社長?のふりをした犯罪者?の榎本という人物を探偵役とした、密室系謎解きシリーズであるらしい。今回は「鏡の国のアリス」のモチーフをふんだんに使った事件と、海で起きた事件の二つを読んだが、特に後者が秀逸だった(前者もすごいのだが、好みではない)。これはぜひ、他のシリーズも読まなくては。

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    2023年02月23日
  • 狐火の家

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     防犯探偵シリーズ第2弾にあたる4編収録の中短編集。
     前作「硝子のハンマー」は600ページほどの重厚感ある推理小説だったが、本作は表題作の「狐火の家」が最も長く約110ページほど。それだけ軽快に話は進むが、前作ほど複雑な仕掛けはない。登場人物のやり取りや勘違いも所々に出てきており、ユーモアたっぷりに描かれているので、読んでいても飽きることはない。
     一見密室殺人に見えるが、必ず穴はあるもの。どこが穴なのか、登場人物の言動に着目しながら推理していくのも面白い。

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    2023年02月20日
  • 我々は、みな孤独である

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    物語の展開と、登場人物のキャラクターは最高。続きが気になってすぐ読み終わった。

    オチというか、この物語における世界の解釈は、理解できるし面白いものだけど、貴志祐介にしてはあまりにもファンタジアすぎて、そこまでハマりきれなかった。

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    2023年02月19日
  • 我々は、みな孤独である

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    死より恐ろしいもの
    死生観、に惹かれてよんでみた
    いろんな問題が
    ひとつに収束していくのが
    心地よかった

    なるほどと

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    2023年02月12日
  • 雀蜂

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     ホラー色も薄く、スピード感あり、短いページ数ということで一気に読めた。貴志作品の主人公はプロトタイプな善人型が少ない気がする。本作の主人公も読み進めるごとに主人公への同情心が消えていく。最近昆虫大好きな息子が図鑑付録の昆虫DVDを毎日のように観ているので、『いきるもの ころすもの』が描く自然の摂理は承知してはいるものの、あんなものを他人(しかも夫)に創作されたら殺意が迸るのも理解できる。なんて考えていたら、真相はまた別のところにあった。角川編集者の人が可哀想。

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    2023年01月13日
  • ダークゾーン(下)

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    ネタバレ

    久々にこういうファンタジー(要素)読んだけど、ランパントステージとか最後のヘックスの使い方とかクリーチャー将棋はなんだかんだ楽しめた。塚田の現実が辛すぎるよ。彼はこれからもずっと戦い続けるんですかね?虚構の世界で。

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    2023年01月09日
  • ダークゾーン(上)

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    ネタバレ

    舞台は軍艦島。だけどどこか違うそれは、周りが虚無で覆われた「ダークゾーン」に浮かぶ島だった。訳も分からず、怪物の姿となり、将棋やチェスの駒のように戦わせられる人間たち。一体ここはどこなのか!?下巻に期待が高まる!

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    2023年01月09日
  • 我々は、みな孤独である

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    貴志祐介は好きな作家だが、これは今ひとつだった。ハードボイルドテイストのサスペンスなんだけど、SF?ホラー?要素が混じってそれをかき回してくる感じだ。この状況設定がどこまで本当なんだろうか、どんでん返し的な展開があるのか、本当に生まれ変わりがあるのかモヤモヤしながら読み進めることになった。それでもそれなりに読めてしまうのだから自分は貴志祐介のことが好きなんだなと思う。
    次代小説は好きではないが、挑戦したかったという貴志祐介のコメントが面白い。一部分だったらいいだろうと思ったというくだり(付録に載っていたやつ)。なかなかの臨場感だった。貴志祐介の時代小説なら読んでみたいかも。

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    2023年01月05日
  • 罪人の選択

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    4編からなるSF短編小説。罪人の選択と赤い雨が面白かった。最初の2つの短編である夜の記憶と呪文はSF要素が強過ぎるのか、あまり好きではなかった。SFや貴志祐介好きにはたまらないと思う。

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    2022年12月30日
  • 狐火の家

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    母から借りた本
    ・
    防犯コンサルタントとは名ばかり?の泥棒?榎本と美人弁護士青砥コンビが密室トリックに挑む防犯探偵シリーズ第2弾
    数年前に嵐の大野君主演でドラマ化されてますね
    ドラマの方は好きだったんだけど原作はうーん…いまいち入り込めなかったなぁ
    特に『黒い牙』はんなバカな!?と言いたくなるようなトリックだった
    『硝子のハンマー』が良かっただけにちょっと残念
    面白くないこともないんだけど…という中途半端感が残ってしまった
    ・
    大野君、元気かなぁ

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    2022年11月24日
  • 我々は、みな孤独である

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    ネタバレ

    なかなか、面白かった。
    レビューが賛否両論なのがまた面白い。おそらく、最終的なオチを生理的に受け入れられない人と、妙に納得させられてしまう人とがいるんだろうなぁと勝手に思っている。
    私はどちらかと言えば後者だけれど、ゾッとするというよりワクワクしてしまったので、ゾッとする話を求めていた身として三ツ星にしました。

    ジャンル不定な感じのお話だが、ざっくりと「ミステリー」でいいのかな?オチを考えると、「SFミステリー」とした方が良いかもしれない。

    途中の拷問処刑描写はぶっ飛んでて好きです。凌遅刑的な「活け造り」がきちんと痛そうなのと、丹野のイカレっぷりがわかりやすくて楽しい。
    あとは、面白通訳さんとのやり取りで爆笑する茶畑のシーンも、シリアスなはずの場面とのギャップに笑ってしまった。茶畑も丹野に負けず劣らずネジ外れてる感じで、にも関わらず(だからこそ?)魅力的に感じてしまうのが不思議だった。

    転生に関してのオチは思いのほかSF(もっと洗脳的なオチを想像してた)で、覚醒した茶畑の神通力っぷりが凄すぎて現実味をあまり感じられず、「おお?」と思っているうちに終わってしまった感じ。もう少し「現実にありそう感」があると「ホラー」かなと思うので、やはりこれはSFミステリーだなと感じる。

    でも結局、「宇宙の真理」というものの正体が何であれ、何かをひとつの真理、真相、正解として受け止めるのはその人個人の意識である、とも思う。
    「全ての生はひとつの意識である」と認知してその全ての繋がりを実感しているのも、茶畑という一個人であり、その感覚を別個人が完全に共有できるのかというと、どうなのかな?と。ゴブリン占い師が感じているものと、詐欺師占い師が感じているものと、茶畑が感じているものが同じだと、断定することも完全に否定することもできない。

    依頼人の正木は正木で、転生というものに一定の「答え」を見出し、現時点での「現実」である情報漏洩や相続問題に対応していくのだろうと思うし。

    誰しもにその人の「正解」があって、それを信じて皆生きていくしかない。
    それが崩れ去ってしまった時、もしかしたら「狂ってしまう」のかもしれないし、「悟りを開く」ことになるのかもしれない。

    何にせよ、全ての人がひとつの意識なのだとすると、全ての人は孤独であるし、同時に、孤独でない人などいないということでもあるのだから、逆に「全ての人は孤独である」という繋がりによって、全ての人は孤独ではないとも言えるのかもしれない。

    何とも、頭がおかしくなりそうな本を読んでしまったなぁw

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    2022年11月07日
  • サイドストーリーズ

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    やはり読んだことのある本だと面白さが格段に違う。まほろは何度読んでも好きなお話だし、空気感がとてもいい。どのお話にも必ず喫煙シーンが出てきて一服ひろばが登場すると思ったらJTの企画だったとは。無理なくストーリーに溶け込んでいたからよかったものの、短編集だとやはり物足りない勘はぬぐえない。新しい作家さんやお話の発掘も兼ねていたけれどあんまりだったかな。
    天地明察を読むか否か、迷うところ。

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    2022年11月03日