津田大介のレビュー一覧
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まず著者群の面子を見て、少なくとも既知の名前において、それぞれの発信することばを追いかけている人が多いことを確認。演繹的に、その他の著者についても、かけ離れた立場にはないであろうと判断。あわよくば、今後の人生指針になり得る存在と出会えることも期待。前置き長いけど、そんな考えの下、発売前から気にかけていた本書。日本学術会議任命拒否問題についても、どこかでちゃんと読まなきゃと思っていたけど、その欲求も本書で満たされた。中曽根時代から綿々と受け継がれて今に至るってのも、何とも根深くて嫌な感じ。そのあたりまで遡って、ちゃんと勉強しなきゃ。あとは、己でさえままならない自由の取り扱いを、更に次世代に伝える
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Posted by ブクログ
学問の自由は私たちの生活とも関係している。学問をすることが自由なのもあるが、学問はそれ自体国の権力から自由で独立したものでなくては、また再び、戦争に使われる可能性がある。過去の過ちを繰り返さないという学者の決意から生まれた学術会議の経緯を知っていれば、今回の件は学者集団にとって、赤信号であるとともに、私たちの身にも危険が近づいていることを示している。
さまざまな学会から声明が出され、報道を賑わせたが、最近また忘れられそうになっている気がしてならない。しかし、このことは決して忘れてはならない。
個人的には内田樹さんの部分が、自分が薄々感じていたことをはっきりと明文化して提示されたようで戦慄が走っ -
Posted by ブクログ
Twitterでよく名前を見かけるので、一度その著作に触れてみたいと思っていた作者。たまたま入手したのが、面目躍如というか、もろ本業に関わる内容であろう本書。第一人者だけあって分かりやすいし、Twitterの使い方も”なるほど”って思わされる部分が色々あった。網羅的に色んな分野に興味があればFBよりTwitterが向く、ってのもなるほど納得。だから自分的にFBはいまひとつ合わんのだな。その中から、実際に会う人が出てきたり、有料情報まで入手するようになったり、ってのも是非取り入れていきたい手段。情報社会に生きることは避けられないんだから、うまく付き合う方法を模索しないと。その答えの、少なくとも一
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Posted by ブクログ
「インターネットとメディア」に焦点を当てて、およそ2016年〜2018年に、世界で起きた問題をまとめた一冊。考察よりも、とにかく出典を明らかにしながら事例を集めることに専念したような印象。
「フェイクニュース」という言葉が注目された2016年以降、それに関連した本はたくさん出ているが、実際にいま何を起きているかについて網羅した本は少ないのではないか。インターネット史の本って案外少ないし、そういう意味でも貴重。
本書を読むと、世界中でフェイクニュースやヘイトスピーチが蔓延し、かといって根本的な対処法がないことがよくわかる。特にヘイトスピーチ削除を法律で義務付けたドイツのその後の顛末には、頭を抱え -
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Posted by ブクログ
教員問題を知るために、教員免許を取った現場主義の乙武洋匡さんが、より社会問題を知るために各分野の現場で活動している専門家の方々と対談する『R25』での対談連載「乙武洋匡の自問多答」をまとめた本です。
テレビで報道させる社会問題は、一般人からするとあまり身近に感じられないかもしれない。
だけど、この本で社会問題を解決するために活動している方々をみると、小さなキッカケから始まったり、自身の不満が社会問題に結びついてたなど案外、一般人の自分なんかでもできちゃうかもなんて考えたりできて面白かったです。
社会に対して不満や課題があることに嘆くよりも、解決する側に立って考え行動する方が得るものがあるん -
購入済み
ソーシャルメディアに接するノウ
ソーシャルメディアを中心としたメディアとの接し方についての津田マガのQ&Aコーナーをピックアップして書籍化したものだそうです。メルマガをとっていないのでとても参考になりました。
ソーシャルメディアとの距離感に迷っている人にはとても役に立つノウハウが詰まっているので価値ある1冊といえると思います。
結局は情報の信頼性を確認するのは自分の知識や行動なので、本を読む、人に話を聞く、ここに集約されていくわけです。そのためのツールとしてもソーシャルメディアを活用すべし、ということでしょう。
それと、巻末のドワンゴ川上量生氏との対談。川上氏のキャラクターはいつも通りだけど、津田さんの政治