津田大介のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
あの池上彰が、テレビは全然見ない。
自分が出演したテレビですら見ないとはっきり言っていた。
テレビから2時間で受ける情報はたいへん少ない。
その上テレビは2時間ずっとその前に座っていなければならない。
それならば2時間本を読んだ方がよほどの情報量が手に入る と 断言している。
津田大介に至っては、情報の3割がネット、三割は活字、4割はいろんな人に出会ってその人から貴重な情報を仕入れるといっていた。
やはり実際に人に会って人から聞く情報というものは、
大変貴重だということだ。そしてそれに池上彰も強く同調していた。
TBSは、テレビ事業は、赤字。不動産業の赤坂サカスは 好調。読売新聞も 新聞事業が 不振だから、新社屋をたて不動産業で 稼ごうとしている。
でも、「新聞社の土地は、政府からの払い下げが多いから、公平ではない。」「そもそも 公共の電波を使って得た金で不動産収入を得るのはどうなのか。」「そうしたビジネスモデルでは新規参入ができない。」
という意見も はっきり 記している。
そうなんだ。そんな中で 今 報道してるんだ。
また リーマンショック後 優秀なテレビ制作会社の人々は
民放から NHKに行ってしまったとのこと。
そんな 環境で 同じような 情報の垂れ流しが おこるのか。
ただ1度ネットに載せたものは永久に残ると思われていたが、実はどんどん上書きされて埋没し消えてていくことがわかった。
今までGoogleの検索エンジンとしての機能が素晴らしく5割ぐらいの有効率があったが、
Twitterなどのsnsも検索エンジンに乗せるようになってからは2割ぐらいの有効性しかない。
確かに自分で調べようとしても、Twitterばかりが上位に上がってきて正確な情報が、わからなかったという現実がある。
かくなるうえは自分で自分が知りたいことは、やはり本を読んで調べて、自分なりにファイルしていくという必要性を痛切に感じた。
社会部と政治部は仲が悪いというのは事実だ。
社会部出身の池上彰は語る。
何万人もの人に自分の名前を書かして出てくる政治家というのはたいした魅力がある。
その魅力にのまれないようにしなくてはとも言っていた。
何より政治部の記者というのは政局ばかり書かず、政策を書いて欲しいとも言っていた。
一般の国民はTPPが何かもわからない。原子力の安全性についても可能性についてもわからない。北朝鮮の潜在的脅威についても、ヨーロッパ諸国の難民問題についても、・・・
それを噛み砕いて、専門家にも聞いて勉強してそれが、政策についての報道となってくる。
ただ何でも簡単ではないのだ。
イエスかノー白か黒かではっきり分かれる問題ばかりではない。
世の中というのはたいそう複雑にできている。
複雑なものは複雑だとはっきりそのことを伝えて欲しいとも言っていた。
本来は複雑であるばかりのものそのものをシンプルに白か黒かつけようとすることに感情論が走り間違いが起こる
池上彰は真実という言葉が嫌いとも言っていた
自分は真実でなく 事実を伝えたいと言っていた
真実という言葉には、感情的な、「私こそ正しい」と言えるような何か熱いものが伝わってきて、予断を許さないイエスノーを求めるようなところがある。
事実というのは、もっと客観的でおおらかなものの見方ができるような気がする。
これから価値観が多様化し、ますます複雑化している世の中で
多様性を受け入れていくのは 真実でなく事実を受け入れていくというスタンスなんだなと 実感した。 -
Posted by ブクログ
乙武さんと対談形式での議論。
対談相手はお馴染みのメンバーともいえ、この本以外でも著作があったり、よく他の対談本でも登場したりする人物ばかり。
なのでその人の主張自体は他の本にも出てきて特に新鮮味はない、その意味では出てくる人本人が書いた本の方が詳しい。
ただ、この本の持つ新鮮味は内容よりも「乙武さん」が相手であることに尽きるようにも思う。
非常に稀有な経歴を持つ乙武さんゆえ、対談の中でも視点が新しいというか、広さを感じるので、その部分に対して面白さがあったと思う。
最後都知事、政治家への転身を勧められていたが、どうなんでしょうね。見てみたい気もするが、一議員としてではなく首長としてがいいのかな。一議員だと「障がい者」の立場を代表する人、としてしか見られないおそれがどうしてもあるし。 -
Posted by ブクログ
2014年初版
乙武洋匡 対談
現代社会のおかしさ、課題についての8篇の対談集。
若手論客8人対乙武さんという対談本 (R25の対談企画の書籍化)。八人八様の社会への向き合い方・戦い方を紹介しつつも、共通している「既存勢力・既得権益との向き合い方」については東氏のまとめた「内側・外側」のまとめがわかりやすい。既存のルールの上でも戦える準備をする=内側。既存のルールを真っ向否定し、トリックスター的に変革を目指す=外側。
論壇会にも世代があるし、スタンスの違いもあるということがなんとなくわかった一冊。それにしても乙武さんのスタンスがいい意味でずるい。いいところを結局持っていくような構成でした。 -
Posted by ブクログ
いろいろな質問に答える形式で進行していく、
情報社会での作法、そして、
これからの社会でどう生きていくべきか、についての本。
IT時代の人生指南的意味合いすら感じる本です。
津田さんってぼくの年よりも3つか4つ上でしかないのに、
その抱えている専門的な情報量の多さと、
いろいろな経験によって醸成された考え方によって、
快刀乱麻にさまざまな疑問に対して真正面から答えていきます。
やるなぁ、と。
ご自分では「怠け者だ」なんておっしゃっていますが、
きっと時間の使い方が上手いのがうかがえる。
おもにツイッターってツールはこういう視点から見て考えてみるといいよ、
っていう項が多かったかな。
そして、なるほどと思いながら、自分の感じていることや考えていることを補強したり
修正したりできるような内容でした。
それで、この本を読んでたら、
どうやらおいらはダメなアマチュアライターなようなんだけども…、
断定と推量の言葉の使い方のところの説明なんかでそう感じさせられた。
推量の多い文章、かもしれないだとか、だそうだ、とかそういう言葉遣いだと思います。
でも、なんていうか、僕は読者をたてる文章を書いてると思ってるわけです。
いつもそうじゃないけど。
意見を主張するよりか、材料を提示して読者の方々に判断をまかせる感じ。
世間には自分が主役っていう文章を書くのが本当っていう感覚があるように思いますし、
それは悪いことではないです、責任を持って書いている証でもあるから。
でも、読者に対してわき役を演じる書き方もあると思うんですよね。
また、断定を急くのも、ギャンブル的で違う感じがしたりする。
文章の、その言葉遣いやなんかやで「勝負!」っていうのは、
たまにそういう気持ちもあるけれど、僕はちょっと違うと思っていて。
心にあるものが、読者の心に伝わることが一番大事であって、
言葉ってその媒介じゃないかって思うんです。
こころからこころへ、言外のものが伝わる、それが一番じゃないかと、ね。
まあでも、文章を書く世界にしたって、厳しいものですな。
僕みたいな、社会のメインストリート(まともにレールから外れずに的な意味も込めての、メインってこと。)
から期せずしてはずれてしまって、それをもはや肯定して生きている僕なんかとしては、
津田さんの本を読んでいて彼って実はけっこうエリート志向なんだなと思えた。
あるいは、社会の主流から外れてはならないっていう意識を持っている。
見かけは金髪の人でもそんな気がしました。 -
Posted by ブクログ
ウェブ・ジャーナリストである著者が、ツイッターをはじめとするソーシャル・メディアがこの国の政治を動かすためのツールになることを、豊富な事例とともに論じた本です。
思想的なバックボーンとしては、東浩紀の『一般意志2.0』に依拠しているところが多いように感じます。東は、現代社会の民主主義はあまりにも個別的・具体的な利害関係が錯綜しており、話し合いによる「熟議」でコントロールするには限界があるということを示しました。その上で、「熟議だけでは統治をうまく回せない現実に対処するため、熟議を情報技術によって集められた「集合知」で取り巻く」ことで、従来の民主主義を補完しようと主張しています。
オタクの消費行動について、大塚英志の主張した「物語消費」から「データベース消費」へのシフトを語った東が、政治において「熟議」から「集合知」へのシフトを主張したのは興味深いのですが、本書の著者は、そうした東の思想的な文脈に深入りすることはしません。むしろ著者が本書で力を込めて語っているのは、T・オライリーの提唱する「GOV 2.0」という発想です。これは、「政府はユーザーの要求に応じてサービスを提供するプラットフォームであり、IT技術を利用して政府の持つデータをオープンにし、ソーシャルメディアが持つインタラクティブ性を政策決定に生かせる仕組みをつくるべきだ」という考え方だと説明されています。
ソーシャル・メディアを利用することでユーザーの利益を図るという側面から政治を語ることに、風通しのよさを感じることは事実ですが、宮台真司のシステム論的な語り方に感じるのと同じような不満を感じてしまいます。どうしても「システム」ではなく「意味」について語ってほしい、と考えてしまうのですが、私の頭が古いせいなのでしょうか。