津田大介のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ①マネタイズの変化
かつてのレコード会社は新人育成・レコーディング・CMとのタイアップによる広告などに投資しCDの売り上げにより利潤を得ていた。しかしデジタル化とコンテンツの多様化によりCD売り上げ市場が縮小化してきた現在ではレーベルも新しいビジネスモデルの構想が迫られている。筆者二人はライブ収入と物販収入に価値を見出している。特にTシャツなどは原価率が低く済むので、「高く、狭く」売るようなファンを囲い込むビジネスの行い方が今後優勢となってくるとみている。この閉鎖性とブランディングは相性が良く、どちらも未来型レーベルのキーとなる概念のようだ。またライブやフェスは年々市場規模を拡大している分野で -
Posted by ブクログ
ネタバレ非常に読みやすい。
CDが売れなくなった理由や背景、好調なライヴ・フェス、音楽業界がどう変わったのか等々分かりやすくまとめられてる。
そしてこれからのレーベルの有り方、まだまだ出来ること、しなくちゃいけないことへ導かれてる。
悲観的なことが全く書かれていない。
”これからのミュージシャンは、音楽以外のところから刺激を受けていった方がいい”という言葉はとても共感できる。
Low High Who?(通称LHW?)というレーベルがまさに未来型レーベルなんじゃないかなと思った。
シンガーであるPranellがレーベルを立ち上げて、自身の音源や描いた絵やアニメを直販する。さらにはPVまで作り上げる -
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音楽ニュースサイト「ナタリー」の代表取締役の津田大介さんと、
音楽プロデューサーなのでしょうか、レーベルをいろいろ作ってこられた牧村憲一さんによる、
これからの音楽の需要と供給についてなどを論じたり、対談したりした本です。
著作権に関するところは難しくてちゃんと理解できないまま読んでしまいましたが、
その他のところ、とくに60年代ころからの音楽史などは、レーベルの名前やミュージシャンの名前を
ちょっと知っているくらいの知識があれば、すんなり読み進められます。
しかし、読んでみると、レコード会社っていうのは、あくどいというか、
弱みに付け込むところもあるし、利益追求しすぎるところもあることが -
Posted by ブクログ
なるほどと頷く部分よりも共感する部分が多かった。それだけ、新時代の音楽やアーティストと一般市民の関係性が実感として近づいて来てるという事なのかな。
CDアルバムは長くなりすぎた。5曲入りくらいのミニアルバムをより安価で販売していくのが良いという津田さんの話は、僕がまさに思っていた事なので、100%同意。
実際、僕の知っている中では、第一回のCDショップ大賞を取った相対性理論のシフォン主義は5曲入り1000円くらいで売ってるし、→Pia-no-jaC←も7曲程度のミニアルバムを2000円程度で販売して、ある程度成功しているように思う。
こうした流れは、リスナーにとっては喜ばしいものだと思う。
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Posted by ブクログ
ソーシャルメディア時代における音楽のあり方について語った一冊。
著者は津田大介と牧村憲一。そう、70年代にはシティ・ポップの裏方として活躍し、80年代にはノン・スタンダードのディレクター、90年代にはトラットリアのプロデューサーとして活躍した牧村憲一である。
津田大介単体の著書であれば斜め目線で読んでしまったかもしれない内容に、説得力を感じてしまう音楽ファンは僕だけではないはずだ。
まぁタイトルから想像されるとおりの内容であるが、それ故に含まれる真実が明確に浮かび上がる。とりわけ「歴史」を語る2人の言説は音楽ファン必読。
CDがますます売れなくなる時代、しかし決して音楽の未来は暗くは