津田大介のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
僕は大学院でソーシャルメディアを利用した企業活動について研究していたのだけど、公なソーシャルメディアの利用法は政治(政治家)のありかたについてもかなり通じるところがあると感じた。
政治家の最初の仕事は選挙に勝つことだ。そのためには信頼される必要がある。ソーシャルメディアは有権者の信頼を勝ち得るために非常に有用だ。ただし、この本にも書かれているがソーシャルメディアだけでどうこうできるという話ではない。
著者の津田大介さんが終わりにで言っているように、Webで政治が動くのではなく、僕たちがWebで政治を動かすんだということを忘れてはいけないと思う。 -
Posted by ブクログ
インターネットと政治の関わりについては、
津田さんのライフワークなわけですが、
日本国内、海外での政治とインターネットの関わりについて
さまざまな事例を提示していて面白い。
ネットリテラシーの不足で問題となるケースや、
デジタルデバイドの問題でネットの有効性についての議論が成熟できないなど
政治家も国民もまだこれらのツールを使いきれてはいない。
ただ、個人が一メディアとなれる時代はすでに来ている。
政治家が新たなメディア、言論の場と手に入れてどう政治を動かすのか?
国民がどのように政治を動かすのか。
現状ではこんな政治参加の仕方があるというのがとてもわかる。
2013年夏の参議院選挙では -
Posted by ブクログ
☝情報発信をしなければ、リターンはない
①リアルタイム 速報性と伝播力
→社会の現実と強くリンクする
②共感・協調
個々の思想や喜怒哀楽の感情をテレパシーのように共有しあう
③リンク
具体的行動が促進される、自発的なムーブメント
④オープン
参加も離脱も簡単、敷居が非常に低いコミュニティを形成できる
⑤プロセス
透明性が高く、興味を喚起するプロモーションに適する
ソーシャルメディア×未来は?
寄付や民意で世の中を動かすことの出来る未来!寄付やNPO、クラウドファウンディングの輪が広がる明るい社会、気持ちや想いをちゃんとした清い志しにペイ出来る健全な社会が描けてきた感じで、ワクワクです!
これに -
Posted by ブクログ
本書を読み、久しぶりに未来に対して希望を持てた。
日々、スマホやSNSを利用しながらICTによる恩恵を享受している実感を持っているものの、本書に書かれたソーシャルメディアによるパラダイムシフトの実例は、正に「革命」的である。
本書には取り上げられてはいなかったが、「動員の革命」の具現者として真っ先に思い出したのは、群馬大学の早川由紀夫教授(@HayakawaYukio)。
火山灰の分布という自身の専門分野を活かして放射能汚染地図を作り、福島県中通り地区の激しい汚染や東葛ホットスポットの存在を早くから指摘した。
この情報をより多くに伝えるため「炎上ビジネス」と揶揄された過激な発言により、フォ -
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「動員の革命」
あなたはこの革命を体感しているか?
この本の中で私が最初に読んだ箇所は「ソーシャルメディアのマイナス面」です。なぜかというと、特にtwitterやmixiに関しては、あらゆる問題が多発していますし、単純にデマも多いと思っているからです。勿論、それらは使う側の問題であり、ソーシャルそのものを否定する理由にするつもりは毛頭ありませんが、著者がこれらのマイナス面についてしっかり言及して欲しいなと思い、先に読みました。
実際、twitterで真っ先に挙がる問題点は「デマは必ず発生する」ということです。しかし、意外とデマの数は少なくデマを否定する人も多いので、現在では深刻な問題で -
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ソーシャルメディアとビジネスのかかわりについて考えたくて本を探したら、池袋の西武と東武ではソーシャルメディアといえばこの本くらいしかなかった。ただ津田大介は社会派の人で、冒頭に紙幅を割いているアラブの春のような事象に関心が強い。ただ津田さん自身も生きていく必要があるからだろうか、ソーシャルのマネタイズにも言及した構成になっている。
津田さんのリベラルな言動を考えれば、ソーシャルメディアマーケティングよりもクラウドファンディングの方に紙幅が割かれるのは当然の成り行きだろう。ソーシャルはマスメディアに比べ、マーケティング手段としての適正度は低い。しかし関わっていこうとする姿勢は必要だろう。ただ気 -
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タイトルの予想どおり、ソーシャルメディアがアラブの春に及ぼした影響から。アフリカでいちばんITインフラが進んでるというチュニジアで端を発したなんて、皮肉なことだ。
社会運動で重要なのは1人で飛びだしたときに追随する2人目をどうつくるか。つまりカギになるのは最初のフォロワーだそうだ。確かにソーシャルメディアの特性として、まず情報ありきで、そこに飛びついた人の反応如何でその情報の注目度は大きく振れる。考えてみればソーシャルメディア以前の、ある情報の「最初のフォロワー」って、ほとんどマスコミなんだよね。
2章は要チェック。これまで著者がソーシャルメディアについていろんな媒体を通して語ってきたこと -
Posted by ブクログ
ネタバレメディアジャーナリストと音楽プロデューサーのコラボレーションを通じて、今後の音楽業界のあり方を考えていく試みのようだ。
かつて音楽メジャーは、レコードやCDの売上と、著作権・著作隣接権の管理の仕組みを以って莫大な利益を得ていた。彼らがその仕組みを維持できた理由は、かつて音楽を消費者に届けるためには、レコーディング、プレス、流通、マーケティングなどに対する主にコスト面での参入障壁が高かったためだ。
この仕組みも悪い面ばかりではなく、莫大な利益の一部を使って新人育成や、メジャー内の小レーベルの維持などを行っていた良い面もあり、一概に否定できることではなかった。しかし、バブルが崩壊しCDの売