ジェーン・スーのレビュー一覧

  • これでもいいのだ

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    ジェーン・スーさんの 「ものごとの表面だけを撫でるのではなく、奥にある物まで思考を突っ込んで、そこにある物を引き出す」言葉が自分も好きです。
    綴られているのは、ある意味とても日常的なこと。
    でもジェーン・スーさんは沢山の事に気づき、思考に掘り下げて、それを言葉という表現をされる方。
    だから沢山の人が共感し、話しを受けとめていることがこの本から伝わってきます。
    例えば、「私たちの代弁者」
    自分が特に気に入ったのは「『伝える』の先にあるもの」
    この一節に出会えただけで、十分すぎる価値のある本でした。

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    2024年02月29日
  • 女に生まれてモヤってる!

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    そう、私たちはモヤってる。
    社会のバグ、システムのバグが少しでも解消したらと思うけど、積み上げてきたバグが一世代で解消されるとも思えない。今はまさに過渡期であるとも思うけど、神経をすり減らし、ささくれ立って暮らす日々の多いことよ。

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    2024年02月21日
  • 女らしさは誰のため?(小学館新書)

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    中野信子さんの頭が良すぎて少し難解なところもありましたが(笑)、全編通して痛快でした!
    思春期〜若手社員時代、比較的女性らしいと思われることの多かった私は女であることを優位に強かに使っていた気でいたけれど、何か違っていたのかもしれない。
    何にせよ中野信子さん、ジェーンスーさんのお2人はカッコいい。自分と違う生き方だからこそ憧れる。

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    2024年02月16日
  • 貴様いつまで女子でいるつもりだ問題

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     ジェーン・スーさんは名前だけ知っている、という状態でこちらのエッセイ本はオーディブルで聴き読みした。

    女であることに付属するめんどくささ、苛立ち、不条理さについて痛快に語っていて気持ちが良かったです。
    顔面コンプレックスや女性性へのコンプレックスなど、それぞれ程度は違えど誰でもかかえている問題についての話もあり、この部分の受け取り方は読み手それぞれだなと思いました。
    私はジェーン・スーさんより田舎に住んでて、女として品定めされる場面に上がることが少ない学生時代、社会人時代を送っていました。
    都会の女性は出たくもない品評会に強制的に参加させられているのだと思うと、なんと不条理なことだとお腹の

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    2025年05月25日
  • 闘いの庭 咲く女 彼女がそこにいる理由

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    13人の女性からのインタビューをまとめた本。
    この本が秀逸なのは、ジェーン・スーの切り取り方だと思う。彼女独自の言葉のセンスが心地良い。

    おわりに、から抜粋する

    「彼女たちは地図と羅針盤を持っている。そのふたつがあるから、信じ続けることも、あきらめないことも叶う。心の中に輝く北極星がある限り、自分を見失うこともない」

    「自分自身ととことん向き合わないうちは、目的地はわからない。けだし、彼女たちは自分と戦い続けている女なのだ」

    成功者と思われるひとにも、もがき、苦しんでいたことが赤裸々に語られ、ジェーン・スーが上手に料理している。
    戦った女たちのインタビューに、背中を押される。

    まわり

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    2024年02月01日
  • 生きるとか死ぬとか父親とか(新潮文庫)

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    とんでもない父親の提案に爆笑してお金を出したり、病気の母の言葉が面白くて書き溜めていたり、「面白い」で包み込める主人公の度量の大きさが本当に素敵だった。

    昨今、「毒親」に関する話は聞く機会が多々あるが、感謝すべき部分を認識して、大人対大人として対峙する「普通」の関係をつくることは子供の力量も大きいと思えた。お互い健康なうちに、たくさんの「面白い」を見つけて良い関係を続けていきたい。

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    2024年02月01日
  • 女らしさは誰のため?(小学館新書)

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    ネタバレ

    「女らしく」と言われることに抵抗がある女子校出身者のわたし。
    やはり「らしさ」とは、社会が与えた役割と権力の差。

    さらに最近感じていた、「女同士で悩みを共有する方が難しい」ということについて。
    既婚未婚、仕事のあるなし、子の有無、妊活…ライフステージの分かれ道にいると、女だからこそ共感し合えないのだ。
    そもそも性別が同じ=生活がほぼ同じ、という時代ではないし、そうなる必要はない。

    ■引用
    ・私が女に生まれてよかったなと思えることの筆頭は、皮肉なことに社会からあまり期待されないで生きてこられたことなんです。
    ・男女問わずみんなに好かれる「いい子」になろうとすると、自己決定権を手放しがちになる

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    2024年01月18日
  • きれいになりたい気がしてきた

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    ・目指すは万有引力に逆らうDIVA
    ・やり手ババアとエリマキトカゲ
    等。自分を幸せにしてあげる責務。

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    2024年01月15日
  • 生きるとか死ぬとか父親とか(新潮文庫)

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    毒親といえば、だいたいは母親と相場が決まっている。これは、世間一般ウケはしなさそうな父親と娘の話。私は年老いていく両親に優しくできない。いつも後悔するのに。親の老いを受け入れられないんだと思う。「もっとできていた」、といつまで経っても諦められない。そして、私も老いていく。

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    2024年01月07日
  • これでもいいのだ

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    さくさく読めて、共感したりくすっと笑えたり。
    歳を重ねて行くことが楽しみになった。

    特に「おわりに」と宇垣美里さんの「解説」が良かったなあ。自分で自分に呪いをかけてしまいそうになることもあるけど、「これでもいいのだ」と自分も周りも受け入れて、わたしも生きていきたい。

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    2023年12月27日
  • 私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな

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    テンポが良く読みやすい。
    未婚のプロの言葉は的の真ん中を面白く射過ぎている?と思った。
    自分が未婚の頃、プロやプロのお友だちのように自立して生きて行ける経済力も無かったし、自分の周りの友だちもまぁ似たり寄ったりだったけれど、そんな自立力の低い我々ですらプロが話すいくつかの理由に近い話はよくあったなと思った。
    未だ未婚の友だちも身につまされるだろう。

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    2023年12月20日
  • 女の甲冑、着たり脱いだり毎日が戦なり。

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    女が武装(自分をよくみせる)のために使ういろんなアイテムにまつわるエッセイ。たしかに個々のアイテムを導入するかしないか自体、当人がそんな意図的に選んでなかったとしてもそれも含めてその人のキャラクターをあらわしてしまうんだよなあ。という着眼点から目から鱗だった。

    自分や周りの人や世間の目に対する、深く切り込んだ冷静な分析が面白くて、あと四十路ならではの視点にもところどころで共感した。

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    2023年12月05日
  • 闘いの庭 咲く女 彼女がそこにいる理由

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    情熱と根性のある女性たちの生き方がとてもよかった。あまり表には出しづらいようなマイナスな感情も見れて共感したし身近に感じることができた。
    大草直子さんの「女に生まれたことを存分に味わいたい欲望」ってとてもわかるなあって思った。

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    2023年11月26日
  • 闘いの庭 咲く女 彼女がそこにいる理由

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    面白い本だった。
    登場する13人の女性たち。
    名前を知っている人、名前すら知らなかった人色々だったが、共通して感じたのは『彼女たちは自分を生きている』。
    読後の爽快感がたまらない。

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    2023年10月29日
  • 闘いの庭 咲く女 彼女がそこにいる理由

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    飛び込んだら、たまたま波に乗れたみたいなこともあるけど、まず、波がそこにあると知っていること、波に乗れるように自分のやりたいことや求められてること、その時の流行とか、自己分析とマーケティングが上手。
    求められてるってことは、認知もされてるってことだしね。

    短いインタビューだけど、言えないような辛いこともあっただろうけど、何があっても、諦めなかった結果に違いない。

    人は人。
    自分は自分。
    だけど頑張ってる人、頑張ってきた人って魅力的。

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    2023年09月30日
  • これでもいいのだ

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    ジェーン・スーの新刊が出たということで、読んでみた。

    雑誌や新聞に掲載していたエッセイをまとめたもの。

    コロナ禍前なのでちょっと隔世の感がある。キラキラ女子とは対極にいる、一般地味女子の気持ちを代弁している感じで共感を得ているとは思うが、ラジオの帯番組を持って、文章を書いて発表して、世の中から必要とされていて、幅広い友人もいて、同居しているパートナーもいて、十分キラキラしている。本当の一般地味女子とはほど遠い。
    人生も体型も仕事も思うようにはいかないけれど、人と比べずに、受け入れて生きていくのが楽に生きていく方法かなと思う。

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    2023年09月23日
  • きれいになりたい気がしてきた

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    ジェーン・スーさんの文章が大好き。的を得ていて、時々辛辣だけど、温かくて。自虐だけど、自己受容されていて。うなずいたり、クスクス笑えたり、表現が忙しい。
    最後に「自分で自分を好きでいられるような、自分のためのきれいを求めているってこと」。
    自分の中のきれいを私も求めていきたい。それにはやっぱり努力も必要なんだよね。

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    2023年09月13日
  • 生きるとか死ぬとか父親とか(新潮文庫)

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    「ぶたに失礼だから、真ん中を食べなさい」と怒られた。「美味しいところをあげるよ」とは言えないらしい。
    (二人にしかわからないこと)
    この文章だけで、読む価値があったと言える。娘がいる父親であることを感謝した。

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    2023年09月02日
  • 新しい出会いなんて期待できないんだから、誰かの恋観てリハビリするしかない

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    ラブコメがどうしても苦手で、楽しむ方法がわかるかもしれないと思って手に取った。
    結果は大正解!(ただし、楽しんだり面白く感じられるようになるかは別)

    おじさんとおばさんが真剣にラブコメ映画を語っているだけなのに、なんだか面白い。
    現在の自分が観たらどう思うのか、時間による印象の変化がきになった。

    内容はもちろん、最後の「ラブコメ映画カタログ」まで充実していて素晴らしい!

    でも、“『キューティ・ブロンド ハッピーMAX』はさんざん”なんかじゃありませんから。

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    2023年08月03日
  • 闘いの庭 咲く女 彼女がそこにいる理由

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    それぞれ、幼少期からの葛藤が今につながっていることが面白かった
    その葛藤を自分で理解し、言語化できているからこそ、今の行動のエネルギーになっているのかなと思った

    そしてやっぱり、「女に生まれたから」でてくる葛藤も多い。(跡取りとして男児が欲しかったから、堕ろされそうになったとか)

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    2023年12月10日