あらすじ
女の損は見えづらい。
生き方が多用化し、女性としてのライフスタイルに「正解」や「ゴール」がない今、私たちはどのような道を選択すれば、心地よく生きられるのか。コラムニストのジェーン・スー氏と脳科学者の中野信子氏が、これからの女性の生き方を対談形式で語り合います。
【一章】「女らしさ」は誰のため?
-「女らしさ」とは自己決定権を手放すこと
-メイクや服は女ウケを狙ったほうがコスパがいい 他
【二章】敵と味方とルールを再検証する
-「女同士はわかり合える」という一枚岩幻想
-新自由主義の流れでカオス社会が爆誕 他
【三章】恋愛と結婚、私たちの戦略
-自分よりも能力が高い人を好きになるという通過儀礼
-パートナーはまっとうに生きるための漬物石
【四章】なぜ女は自信を持ちづらいのか?
-男は女よりも自信を持ちやすい
-依存相手は都合のいいスクリーン 他
【五章】いつか結婚も出産もレジャーになる
-妊娠・出産をアウトソーシングする未来
-私たちが本当に後世に残したほうがいいもの 他
【六章】ジャストフィットな生き方は自分で決める
-男社会で設定されたゴールがすべてじゃない
-今の選択が正しかったと思えるように 他
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
結婚も出産もその人の人生なはずなのに、バリバリ働いていると「出産は早めにした方が良いよ」などと言われる。「女にしてはやるやん」みたいなこともある。ジェーン・スーさんと中野信子さんとの対談は引っかかっていた違和感の正体を突き出して晒してくれる内容がたくさんあった。自分らしい生き方とはなんだろうを考えるキッカケになる。
Posted by ブクログ
【なろうと思ったこと】
①「ナマコ信子」に私もなろう。ナマコ的最小限の働き方。あとの人生、ボーナスゲームみたいなもの。ゴールは自分で設定したい。
どういう状態が自分を幸せにする?時代と自分の置かれた環境の掛け合わせで、その時々のいい感じを変化させていくのが妥当。他人の評価なんて変化するもの。物事を相対化させて考え、時代を楽しめる人間になりたい。
②満点を取るためには、スーパーウーマンに?そんなの無理ゲー、ではどうすれば?
自分の心と生活を安定させるために必要なものは何か、こればっかりは自分で考えて見極めるしかなくて、でも仕組みがわかれば肩の荷は少し軽くなる。
適切な自信を手に入れるために自分を観察すること。まずは、いつまで経っても自分にOK出せない内的要因と外的要因に分けて考えてみる。大切なのは、自分の中で「この選択で成功でした」と言い切れる自信を持つこと。そうなるためには目の前のことを一生懸命考えてやるしかない。
③悪い方に気持ちが曲がったらアイロンをかける、その繰り返しで「私ならできる」という思考のクセをつける。
【救われた言葉】
①自分が一番大事と思うことは悪でもないし、むしろ自分のことを大事にできない状態は健康な状態とは言えないという言葉。
なんでもかんでも自分のせいにしない、つまり客観性とか俯瞰の視点でものを見る習慣を養う。
②目前の40代への不安も、40過ぎるとドーバミンがあまり分泌されなくなって不安感情が落ち着いてくるらしい。決してネガティブなものでなく、「私の人生はこんなものかな」と緩やかな諦観、「40過ぎたら楽になるわよ」と。
【人との関係性】
自信がないと人は攻撃的になる。そうなのか、だからあの人は・・と昨今の身の周りの人に対して感じた。そうなると、威圧的だった人も弱い人間やんと楽に感じれた。
不安な感情をあえて高めている時期が人間にはある。本人にとってはつらいけれど、今は勉強する時期なんだと思って安心してほしい。
【興味深かったこと】
地質年代、今、新たな名は「人新世」。「我が物顔で地上でどんどん巨大化していった恐竜は、やがて環境の変化に耐えられず過剰適応のせいで絶滅する」
我が物顔。それは個々の人間にも当てはまる気がして、スーさんに共感。変化と進化によって、「らしさ」からどんどん解放され、地球規模の大きな変化へ。女に生まれてモヤってる内容から、古代の話、地球規模の話にまで発展したお二人の世界観が好きだし飽きない。
Posted by ブクログ
ずっとモヤモヤしていたことが言語化されて、さらにモヤモヤしている。特に小学生〜20代後半まで感じた違和感てたくさんあったけど、笑って誤魔化したり求められるように振る舞っていた自分がバカだったなーって恥ずかしくなる。
男>女っていう思考は染み付いちゃってるし、都合いい時だけそうありたい自分もいるし。
男よりも女の方が配慮のないびっくりするようなことを言うこともあるよなぁ。
すぐ読み返したい。
Posted by ブクログ
私が感じていたモヤモヤを言語化してくれた!女性性についても書かれているけれど30代のこれからをどう受け止めて生きていこうという観点からも参考になった本。ありがとう。
Posted by ブクログ
常々、私自身がモヤっていたことをスーさんと中野さんが代弁してくれていて、読みながらうなづきまくってました。それぞれの性別により求められる役割を過剰に要求してくる社会にはうんざりしている部分もありますが、無理にそれに応えようとしなくてもいいのだなと。人は選ばなかった方が正解だったのではないかと考えがちだが、自分の選んだ選択を正解にするということにはすごく共感したし、今後の自分の選択に自信を持って進もうと思った。力がみなぎるような一冊だった。
Posted by ブクログ
考え方・価値観のシフトが起こる、刺激的な良い本だった。
<特に響いたところをメモしておきたい>
男性が女性を「モノ」としてみることもある
そんなこともあり、美人だから得なわけではない
若さと見た目には限界がある
30後半で女から人間になった
男の助手席ポジションが優位なのは景気がいい時だけ
家族とはいえ人間だから相性はある
妊娠・出産をアウトソースする未来により性別格差が縮まるかも
環境破壊を止めようというのは人間のエゴかも?(昔は酸素は毒だった)
自分の選択を正解にしていく
毎回正しい答えを選ばないから、種として生き残ってきた
Posted by ブクログ
P46プリンストン大学心理学者スーザン・フィスク ビキニ姿の女性を見たときの男性の脳では、思いやりや共感、良心などを司る脳の領域がまったく働かなかった。これは、ビキニを着ている女性を男性の脳は人と判断していなかったということなんだよね。
P49女性がイケメンを見ているときは脳の働き的にモノとみなしているかというと、別にそうはなっていない。むしろ、人間としてまともかどうか確かめようとする働きが脳では起きることがわかっている。
P126結婚 「この人といたほうがちゃんと生きられる」
P172 40代になるとドーパミンがあまり分泌されなくなって不安感情が落ち着いてくる
P245 もっと大きな声で笑ったり、好きなときに歌を歌ったり、踊ったり、思うことがあるときは意見を言ったりしたい!!
Posted by ブクログ
私は男性だが、よくよく煮詰めていくと、女性はこういう不満を持っているということがよく意識化された対談であり、とても勉強になった。今までこういった本はなかなか上梓されていなかったのではないか、と思われる。女性の中でも比較的力のある「名誉男性」と思われる二人の対談(失礼か?)により、女性であることの損得勘定がなされていく。男性が思う程、女性はトクしていないんだ!割を食っているんだ!ということがこの本の要旨ではないか。この本を飲んでから中野氏の本を読んでいくと、より中野氏の本の深読みが出来る様に感じられる。画期的な一冊である。
Posted by ブクログ
動物の優性生殖の話など、理科っぽい内容も出てくるのですが、そこが特に面白かった!
2019年の本ですが、戦争についての予想や、ハイヒールがなくなるのでは…(#KuToo運動)という推測もあたっていて、お二人の先見の明や、思考力がすごいと思いました。
Posted by ブクログ
【揺らぐ男性の存在意義】
ジェーン・スーさんと、中野信子さんのご対談。
最近思っていたことが言語化されていて、とても共感しました。
女性の社会の中での立場、状況、これでいいわけがない、
けれどその女性の性質上もあり、
はっきりと言ってこなかったことが何てたくさんあるんだろうと。
スーさんは、自分が女性らしくないというコンプレックスを子どもの時からもっていて、自分の不完全性が抜けないという。
中野さんは、頭がいいことが女性と相いれない、という点で不快な思いをたくさんされてきたそう。
自分が無理と思い込んでいること、じつはだいたいがお仕着せの社会規範なんだ、と話されている。
そして、社会を正面から考える、変えようとするのではなく、今の社会で自分がどう楽しめるか、に焦点を当てるという。
スーさんも、てっぺんを目指さない、目立ちすぎず、アンチも増やさない、そんな生存戦略をしてくることになったと。
「夢を口にしたって叶うとは限りません。でも黙っていなくてもいい」
・・・
脳科学的にも、
男性は女性を、状況によってはモノとして見ているという驚き。
下に見る、とかいう以前に。
女性を人間として見ることがでいない男性。そこに限界がある。
女性はモノではない。
男女平等のためには、男性のスキルを女性並みに高める必要があるに違いない。
もう一つ興味深くさらに掘り下げたいのは、有性生殖をなくすことについて。
技術が許しても男性が許すのかは分からないけれど。
女性は、出産しなければ庇護下に入る必要も、周りの機嫌を取る必要もなくなる、とのお話。 …
Posted by ブクログ
「男とか女という括りではなく個人として幸せであるにはどうすれば良いかを第一優先で考え、その上で現代社会でどうすれば幸せに生存していけるかを考えるのが良い」
内容だけでなく、言葉遣いや言い回しなど参考になる部分がありすぎて処理しきれていないがこれはお買い得な本だと感じた。
何度も読み直して論理的思考の勉強もしたい。
以下覚書
・内助の功
陰ながら援助する身内の功績。
・女らしいは完全に褒め言葉だけど、女っぽいだとノイズに近くなる。
・得してる人を見ると何か奪われているような気持ちになるが実はそうじゃない。
・ニューロエコノミクス
見えない心の部分を定量的に評価して経済的にも繁栄しようというのがニューロエコノミクス。
・同性愛の男性と異性愛の女性の脳は似ている。同性愛の女性と異性愛の男性の脳もまた似ている。
・若さや美貌で得た得は、蓄積されない資産。
・男にとってモテる女性や美人は単に捕まえたくなる珍しい虫やポケモンと同じ。
・スタックする
立ち往生する。
・おごられることは自己決定権を手放すこと。
・男のためにキレイを目指す人はもうほとんどいない。自己実現としての美。
・自分をケアしないことはセルフネグレクトだ。
・変化はいつも期待より緩やか。過渡期をどう生き延びるか。
・ステレオタイプ脅威。ステレオタイプな見方をされるとそれが自分の中の一部となって実現されてしまう。
自分の切り捨てたもので生きている人を敵視してしまう。敵視しているものの中に自分が羨ましいと思ってしまう部分が少しあるはず。そうで無ければそもそも攻撃的にまでならない。だから自分の気持ちに正直になってとことん納得が行くまでやると敵視しないで済む。
・綺麗めの男性が男から好まれないのは男の中の女性性ははっきりと嫌いと言いやすいから。筋肉質などの男らしさは否定すると自分が男らしくないと自認するようで言いにくい。
・個であることと全て自己責任で賄うことは別。
・立場が人の発言や行動を作る。
・ピンクと和解する。
・女を1人だけ入れて多様性を演出するな。
・異性の目線が関係なくなってからビンテージになれる
・フランスでは自分の意見が言えないとバカ扱いされる
・迷う機能が残っているということは生存する上で必要な機能だった。セレンディピティは迷いからしか産まれない。
Posted by ブクログ
男性は女性の性的な要素を見ると、思いやりや良心を司る脳の領域が働かない。つまりセクシー女性を男性は人と判断できないらしい。
ほんまかいな。でも性被害をそういう脳の仕組みで捉えると納得できる。
本書では男性は「美人をモノとみなす」といった視点で議論をしているけど、おいおいブスへの視点はどこいったよ。
居酒屋で酔っ払った高学歴女子が議論している粗々トークという印象はありますが、とはいえ普段からジェンダーについて発信している彼女たちの話は考えさせられたり、ぐさっとくるものがありました。
・女性はキレイにするのにお金や時間をかけているから「おごってもらって当然」という理屈を正当化していると被害者視点でしか物事を考えられなくなる。
・「おごられる」は相手の支配を受け入れることと等価。うーん、、、これはちょっと私の中で結論を先延ばし。
・「男たるものスキンケアなど言語道断」現代では命取りの社会規範。そもそも男性と女性で入手できる情報に偏りがある。「男性は女性より肌が強い」ということもあったのかもね。「男性は日傘使わない」のはそろそろ見直そうよ。
・【ステレオタイプ脅威】「女性は理数系が苦手」というステレオタイプが本当に女性のパフォーマンスを下げている。自分の「〇〇が苦手」は、もしかするとこれによるのかもしれない。
・女性は食べ物じゃないから「賞味期限」は無いし、空気も呼吸するものだから「読む」必要もない。女の敵も女じゃない、性差なんてない。
・仕事ができない男性管理職がごまんといるのだから、仕事ができない女性管理職だって普通にいたっていい。
私的には上記が一番刺さりました。たしかに女性はなぜか役職に就くなら完璧を求められるし、「そうであらねば」といった意識は私にもありました。そんなこと言ってるから誰もなりたがらない。そうだよね。ちょっと自信がでました。
「自分に自信がない」女性への処方箋は【歳を重ねる】【学習して不安を埋めていく】だと本書ではいったん結論としていますが、自分がいかに世の中の社会規範に囚われているか気づくことがいいような気がしますね。気づくためにはある程度の経験値や学習が必要ってことか。
Posted by ブクログ
そう、私たちはモヤってる。
社会のバグ、システムのバグが少しでも解消したらと思うけど、積み上げてきたバグが一世代で解消されるとも思えない。今はまさに過渡期であるとも思うけど、神経をすり減らし、ささくれ立って暮らす日々の多いことよ。
Posted by ブクログ
スーさんと中野さんがギュッと凝縮されている。二人が対談しているこの話の中に入りたいなと思いました。一文一句逃さず吸収したいと向き合うも、言葉のバイタリティーが凄いので、真面目に読んでいるとやっぱり少し脳疲労感があり、サラッと一気読み出来ないところが歯がゆい〜!
でも情報量が多く、自分のタイミングで何度でも読み返せそうです。
共感出来るところ、そうでない部分と7:3ぐらいでした。
一番嬉しかったのは、コラム。砕けた言い回しで、人間らしい中野さんの一面が垣間見え、私がずっと誰にも言わずに思っていた事と同じ事を言っているのを知ったとき!、「だよね!!!」って思いました。
勝手に親近感を抱いているのですが、やっぱり、中野さんすごく好きです!
Posted by ブクログ
スー
私はクォーター制(議員や会社員などの女性の割合をあらかじめ一定数に定めて、積極的に起用する制度)の導入には大賛成…
ずば抜けて優秀でない女性にも役職に就く機会が訪れる。そしたらね、目が慣れるはずなんです。…ちょっと前までは女性の宅配業者も「大丈夫?無理してない?頑張ってくださいね」って心配しながら接してだけど…
女性が優秀じゃないから増えないと思ってだけど、スーさんが言うように、意識して変えていくのもありかなと思った。
スー
「仕事ができない女性管理職」が爆誕していいんですよ。…役職に就くならとにかく優秀じゃないと、って。そんなこと言ってるから誰もなりたがらないんだよ。仕事ができない男性管理職なんてゴマンといるのに。
確かに。
あと、女らしさの社会規範に従い続けていくと、誰かにとってのベストサポーターにはなれるかもしれないけど、自分がどうしたいのか決めるのが難しくなる。
そうかも。
Posted by ブクログ
珍しくタイトルに惹かれて衝動買いした本。
ジェーン・スーさんの本はいつか読みたいと思っていた。
自分自身、幼少期は男に生まれたかったという強い思いがあったけど、最近は女性であることに楽しさも感じつつある。それでもやっぱり不当に扱われたり理不尽なことが多い毎日で(何も、すべての原因が「女だから」というわけではないけれど)、怒りが爆発しそうになっていた。
心の内でモヤっとしていたことをお二人が言語化してくれて気持ちが少し軽くなったり、逆にあまり共感できない話もあったり…。自分ならどうかな、と常に考えながら読めて面白かったです。
人生の選択に正解はなくて、自分で正解にしていく、というのは自分でもよく考えることだったけれど、やっちまったと思ったら自分ですぐに「アイロンをかける」というのは、すごく好きな言い回しだった。
心の隙間を他人で埋めても満たされることはない、結局自分で頑張るしか満足できないというのは、そうだよなーと共感し、過去を忘れる力が高い人が幸せを掴めるというのには、ドキリとした。
結局色んなことを考えた結果、却ってモヤモヤが増えたけど、それがいいのかな、と思ったり。モヤモヤしながらあれこれ考えて動かないと、配慮のできない人になってしまうし、搾取されてしまうような気がするから。
自戒を込めて、イヤなことに声を上げることと、恨み節になってしまうことは違うので、気をつけようと思います。
Posted by ブクログ
女であることの損得、
だけじゃなくてここ最近とくに考える、自分にとっての幸せっていったいなんなのかに繋がる。
人に指図されたくないと思いながら他人評価でしか自己肯定できない矛盾。それともそういう環境社会であったから解放されたい反発心なのか。
今じぶんが思うどんな自分になれたら好きかの基準は人から評価してもらえるという前提付き。
Posted by ブクログ
ジェーンスーさんと中野信子さんの対談。スーさんのラジオやPodcastでの喋りに慣れていると、それが字になった瞬間、彼女の当意即妙、瞬発力みたいなものが半減してしまい、文字に書き起こされるころに向いていないのが若干残念。特に前半、2人が女に生まれてもやった瞬間を語る場面は、女性なら多かれ少なかれ10代20代の頃を思い出すと思うが、少し食傷気味に。
たしかに、体が大きいことがコンプレックスになって女らしさに反発していたスーさんと、頭がよく、そんな彼女を受け入れきれなかった母親との関係をこじらせていた中野さんの若い頃、ずいぶん生きにくかったんだろうなあと思う。だからといってチヤホヤされる美人が徳かというと、常にモノとして見られる辛さがあるという指摘。その後に待ち受けるのは男性に依存する人生であり、どこかで破綻する。どういう容姿であれ、多かれ少なかれ若い頃は男性からの判断基準で右往左往させられていたというのはなんとも悔しい話。
ただ後半、「中年」となった2人が、若い女性という域を脱したことで「初めて人間になれた」という部分は同感。おばさんは図々しいとかフィルターが無くなるとか言われるけれど、結局男性の目を気にするとか女だからという足枷が取れた本来の姿が出せるからなのかもしれない。自由になった2人が満足のいく選択をして今を楽しんでいる感じが伝わってきて、読後感は爽やかだった。
「女だからこんな結果になってしまったんだ」とネガティブに捉えることから脱出し、「自分の出した答え/選択を正解にしてしまう」=女に生まれよかったと思える人生を送ろうという、非常に前向きなメッセージで締め括られている。
Posted by ブクログ
先月からジェーンスームーブメントが起きている私。以前に中野信子さんとの対談が面白く、これはまさに二人だけの共著!
中野さんは常に生存戦略としてどうかっていう目線での話が面白いのと、なんつーかナマケモノ戦略で今を生きてるのが痛快。そしてそれがなんか意外でもあった。彼女自身はナマコ戦略と名付けておられたが。でもこれも若い頃にものすごーく勉強されてたからできるのかなって思う。
一方ジェーンスーさんは若い頃は女っていうジェンダーで生きてくことにコンプレックスが沢山あってそれをいつか自覚し自分の力で凌駕してきたのかなって。
どっちにせよ、女に生まれたモヤりを超えて、誰にも依存せず、自分の好きな事を戦略的にやり抜くような生き方を勧められてると思う。ちこちゃんじゃないけどぼーっと生きてんじゃないよって言われた^^
Posted by ブクログ
男なのですが読みました。
日ごろ抱えてるモヤモヤがスッキリするような本かと思いきや、モヤッとしたまま終わりました。
でも、方向性とかは見えるので色々と手探りで頑張って日々をサバイブしていこうと思いますよ〜
Posted by ブクログ
すーっと入ってくる部分とそうでない部分があった。でもそれはそれでよし。いろんな考えを知ることができて嬉しい。
20代の頃あんなにとんがってたのには脳内物質のせいだったのか。私も40代になって日々が少しずつ楽しくなってきたひとりです。
Posted by ブクログ
疑問を持って発言していくことが、少しずつ世の中をよい方向に変えていくのだと思う。
私自身は女性であることでもやもやした経験は少ない(もちろんなくはない)のだけれど、今後の人たちのためにも考え続けるのは大事だと思う。
Posted by ブクログ
2022.6.27
別本の対談集で読んで2人の会話が興味深かったので追加で読んでみたけど、最後はちょっとくどかったかも。 中野さんの学術的知識とスーさんの経験談はバランスが合えば読みやすいけど、最後は中野さんの知識が多くてすんなり入ってこなかった。(そもそも私の読解力によるんだろうけど) ただもともと育ってきた環境で刷り込まれてきた“女らしさ”に生きづらさを感じていたとしたらそれは貴方のせいじゃない、欲望に忠実にいること、咲きたい場所で咲いていい、には共感できた。
Posted by ブクログ
最初はあるあるネタ、最後にかけて人類の存続とかテーマが大きくなり脱線している感じ。女とか言いながらフラミンゴとかアホウドリの話になっているし…
ただ脳科学に興味を持つことができた
Posted by ブクログ
中野信子さんとコラムニストのジェーン・スーさんの共著。
私は男性ですが、女性は「女らしさ」を強制されて大変だなと思いました。時代の移り変わりとともに昔の価値観もだいぶ揺らいできてますが、これからもっと男性も女性も「らしさ」から解放されて自由に生きれる社会がくればなと思いました。