【感想・ネタバレ】女の甲冑、着たり脱いだり毎日が戦なり。のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

私も30歳を過ぎて、
お肌や体の変化を感じ始めた年頃で。
この本に出会えてよかった!

なんかよくわからないけど
もやもや~とした気持ちだったり、
なんだかな~と思うことを
すぱっと潔く話してくれます。
洞察、推察、観察、そして自意識と思考。
言葉がおもしろい!
なので、読んでてたのしい。
オーガニックはファッション!笑

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2018年12月05日

Posted by ブクログ

非常に良かった
素敵で読みやすい

最初は林真理子をもっと対象年齢を下げたような人かと思ったが

林真理子を下げる気は全くなく
女という水場にどっぷりとつかりながら
理知的にそれを俯瞰してみており

その俯瞰している自分をまた水から
俯瞰してみるような
色々な視点を持っている点が心地良かった

私はこの作者が好きだ

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2024年04月24日

Posted by ブクログ

女が武装(自分をよくみせる)のために使ういろんなアイテムにまつわるエッセイ。たしかに個々のアイテムを導入するかしないか自体、当人がそんな意図的に選んでなかったとしてもそれも含めてその人のキャラクターをあらわしてしまうんだよなあ。という着眼点から目から鱗だった。

自分や周りの人や世間の目に対する、深く切り込んだ冷静な分析が面白くて、あと四十路ならではの視点にもところどころで共感した。

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2023年12月05日

Posted by ブクログ

「読書家への長い長い道のりで思ったこと」が印象的だった。
ジェーン・スーさんの、痒いところに手が届くような、しかも人を傷つけない言葉の表現が大好きだ。
そんなジェーン・スーさんが読書が苦手だなんて意外過ぎる。
文章を書くことは楽しめるけど読書が苦手っていう人もいるんだなぁ。

「対象物に劣等感を持っていると、自分の感覚が信じられなくなる。これは面白いとされているはずだから、面白がっておいた方がいいかな?と、楽しめなくても楽しいフリをしたり、美味しくなくても美味しいと言ったり、はたまた過剰にけなしたり。」(p75)

わたしにとって劣等感を持ってしまう対象物は「アート」だった。

昔から美術館は好きだった。
なのに、なんだか美術館を楽しめなくなっていた時期があった。
有名な絵画を見ても、絵よりまず解説文を読み、分かったような気になって絵をじっと見つめる。
有名な作品なんだから、何か感じなければいけない、という強迫概念に苛まれながらとりあえず見つめる。
だけど、特になんとも思わない。
だんだん、これを見ても心が動かないなんて、自分には美的センスが無いんだろうか、と悲しくなってくる。
そんな自分を認められずに、ミュージアムショップで中途半端なお土産を買って、無理やり楽しかった思い出として記憶する。
そんな事を繰り返している時期があった。

今考えるときっと、いつの間にかアートに関して、好きであるが故に劣等感を抱いていたんだと思う。
アートが好きな自分でいたい、感性が豊かな人間でありたい、という自分への期待が裏切られる劣等感。
作者が作品に込めた意図を理解したい、汲み取れるはずだ、そんな気持ちが空回りしてしまっていた。

そこから抜け出すには、いくつか段階があったけれど、ある作品を見た時に完全に劣等感から脱却したと感じたことがあった。

その作品は、大きいキャンバスいっぱいに緑で人が描かれていた。
私はいつもの癖で「なんで緑で描いたんだろう。どんな意図が隠されているんだろう」と考えた。
解説を読むと「好きな色をたくさん使いたくてこの絵を描きました」という趣旨の事が書かれていた。
それを読んで、そんなのアリ?と思う反面、そっか、そりゃそうだ、と腑に落ちた。
作品は作者が好きなように表現する場だ。
好きな色だからたくさん使いたい、当たり前の話だ。
そこに「人物を緑で描く事によって作者は何を表現したかったのだろう」なんて想像するのは勝手だし、それも楽しいけれど、答え合わせをする必要は無い。
だってもともと答えなんて無いのかもしれないんだから。

アートに対して自分の好きなスタンスで接することができるようになって、私はもっとアートを楽しむ事ができるようになった。
有名だろうとなかろうと、家に帰ったらこの作品の事はきっと覚えていないだろうな、と思う作品はサラッと見て通り過ぎる。
逆に、惹かれる作品に対しては、純粋に好きという気持ちで向き合う事ができるようになった。
「作品に込められた作者の意図」ではなく、「なんで自分はこの作品が好きだと感じるんだろう」と、アートを通して自分の内面を掘り下げる感覚。
それを味わうために美術館に行けるようになって本当に良かった。

逆にまだまだ劣等感を感じているのは服装に対してだ。
私は「装う」という行動に対等になれていない。
洋服を選ぶ事を楽しめずに、流行の服を見て過剰に批判してしまう事もある。
頭でなんやかんやと考える前に、どんどん色々な服装を試してみて自分が好きなものを探せば良いとわかっているのに、なぜか勇気を持てずにいつまで経っても「装う」事への劣等感を拗らせている。

そんな卑屈な自分をさっさと認めて、自分に見合ったスケールで自由に楽しめるようになりたい今日この頃。

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2023年03月22日

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流行へのコンプレックス、ファッションとしての健康志向が作り物めいてて気に入らない、楽して綺麗になりたい自分…どれもこれも女性(TRFの世代ではないけど、最近の流行り物への皮肉とかは30代の私を含めどの世代でも共感されそう)の気分を的確に言語化してて、あるある、そう!その通り!と思う。全体的に自嘲を込めて楽しく書かれてるのでたまにクスッと笑ったり、とにかく笑いとばせる。(自意識過剰な自分を自覚して文字にして笑い飛ばしてしまおうというサバサバと読者と共有しようという著者の自意識が見えるという入れ子構造ではあるけどw ) この本を居心地悪く思う人は、同族嫌悪に近い気がする。抜けきれない恋愛体質を理屈っぽく書くのはちょっと飽きた。前半のレギンス、TRF、プチトマトあたりが面白かった。手料理、自撮り「修正箇所は逆説的にコンプレックスを正確に言い当てており」、核心をついててドキッとする京都は名言が多い。「時代という名の遠心分離機」「ヤングの京都は同ブランドのセカンドライン」「文化的サビ抜き」


p6「京都に興味が持てぬ自分を後ろめたく思う一方で、ハワイに現を抜かす連中に鼻白む。結果、それらの甲冑を軽やかに装着する婦女子をうらやみながら「あのブドウは酸っぱいに違いない」と、いらぬ言葉を吐いてしまう。
(略)
フランス人は10着しか服を持たないと言うし、ときめくものだけ残せと言う人もいます。思い込みのストッパーを外し、ひとまずぜんぶ試着する。」

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2023年03月02日

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スーさん節炸裂!って感じ。意外だったのはここまで書ける人が読書が苦手で、全て読み切らないといけないと強迫観念的な意識を幼少から持っていたこと。 ものすごく共感できたのはぱっつん前髪女性の生態について、ぱっつんが甲冑になるなんて考えても見なかった。鎧はその都度着脱可能と思いつつもいざとなったら脱げない、捨てれないものが増えていくばかりだなと。

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2022年07月02日

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タイトルもそうだけど、ジェーンさんは比喩表現が面白いね!

面白おかしくエッセイを読んできて最後の「結びに代えて」で泣ける
私もグズグズと棄てられない物が心のクローゼットにあるからさ・・・いつか自然と手放せる日が来るまでは置いといていいんだなって

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2021年08月09日

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スーさんのエッセイ、初めて読みました。
堀井美香さんとのポッドキャストが爆発的に面白く、そこから手に取りました。
スーさんと同い年でした。どうりで、共感しかないわけだ!
恋愛至上主義の話とか、同じ時代の空気を知ってるからこそ「わかるー!」が盛り沢山。

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2021年03月28日

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上手いこと言うな、という感じ。取り上げるクローゼットの中身に、自分もと思えるかまったく気にならないか、単にそれが満足度に比例するのだろう。言い回しは的確に思える。

なお、今の自分にわかる話。

赤い口紅(ほぼ未使用で古いのに捨てられない)
TRF(ビタイチ変わってないのわかる)
オーガニック(まだ試せてない)
スマホケース(自分は手帳型愛用なので耳が痛い)
シンデレラ(PCに笑う)
お茶請け(海苔が美味い)
山田明子(知らなかったのでググった)
手料理(しない)
ヒーリングミュージック(病院や整体で聴くのが苦手)
女子(朋ちゃんはわかりやすいがまだ信用できない)
最高の日曜日(これだ)

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2021年03月07日

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タイトルの甲冑という表現が秀逸。上質なエンターテイメントの条件として、誰もが「これは私の事だ」と思わせてくれることと文中で書かれていましたが、私的にはズバリこれは私の事だと思わせてくれる内容でした。

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2019年09月19日

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このタイトルが絶妙。
自意識過剰なのではと思う話もあるけど、それを自覚した上で話を進めているので、まさにタイトル通り。面白かった。

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2019年06月16日

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ネタバレ

もう何だか面倒くさい女(ひと)
…それを著者自身も十分に分かってる
分かってて書いてる。

うんうん…分る、と 頷く事多し。
面白かった。

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2019年03月14日

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冒頭から笑いが止まらず、エピソード一つひとつに共感しまくった。ジェーン・スーさんは言い回しのセンスが素晴らしい。

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2018年12月04日

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ふふ・・・と息が漏れそうになる表現が多かった。
20の私が読むのと、アラフォーの私が読むのとではだいぶ感じ方が違うだろう。

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2018年12月01日

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ずっと、女は女はって女のことばかりやん、、、ってそりゃこの本のテーマだからだった。

女は本当に大変なのね、やっぱり外見も大事だし。恋愛だって大切。仕事も最近は少なくなりつつあるけど男女格差あるよねー。あと加齢による変化も男よりシビア。生む生まないとか。
色々わかるってことは私もれっきとした甲冑持ちなんだろうな。

色々愚痴って蹴散らしてバーンッっていうストレスが解消されるようなスッキリ感じゃなく、自分をあえて下げて綺麗にまとめられておる印象。こりゃ女は手強い訳だ。



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2023年12月21日

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コロナ期に書かれた本。前髪ぱっつんわたしもしていたことがあったけど、サブカル系女に思われていたのかな、、でもあれは大学生の頃だしまだセーフ??

面白いけどジェーン・スーさんの本はオーディブルで全部聞いちゃったかも

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2023年04月30日

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キラキラ女子に憧れるもキラキラ女子を斜に構えて見てしまう、そんなおばさんになりつつある年代にグサりとくるエッセイでした。

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2022年01月08日

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コンプレックスをこねくりまわす天才。

くすっと笑いながら共感できる気楽な本。

この方の本は毎回とにかくこねくりまわし、
内省の観察力がすごい。
なので、似た内容になりがち。

この洞察力をもってして、男性側の真理の本を書いてほしい!!!目から鱗な男性の素性が知れるのでは?!と期待している。

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2021年04月26日

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冴えない自分ばかりが目についてげんなりする日がままある。
そんな時こそ自分を凝視して、なんで冴えないか目をかっ開こう!と思えるエッセイ。
解説・中野信子さん。これまたいい。

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2019年12月10日

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スーさんの考えや趣味、ユーモラスな所が大好き
独身女性がうまく生きていくのに大事なことはスーさんから教わることが多い

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2019年08月11日

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私も似たようなこじらせ女子を通ってきたので「分かる〜」という共感もありつつ、ラジオだと大好きなこの名調子が、文章だとたまに違和感もあったり、、そこまで気にしなくても大丈夫です!と声をかけたくなるような場面もあった。

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2019年05月27日

Posted by ブクログ

厄介な自意識にもがく様子に共感。
でも読み進めるうちに、著者の面倒さは私など足下にも及ばないと思い知ることに。彼女は自分の面倒さを十二分に自覚し、冷静に分析する。分析できた上で面倒、というハイレベルな面倒さなのだ。こりゃ大変だ。
でも、これだけ人目や自分の目が気になるのに、文章ならそれをさらけ出せるって不思議。さらけ出すように見せかけて、自虐のベールで上手く痛いところは隠してるのかな。

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2019年02月02日

Posted by ブクログ

「都会で働くちょっと個性的な大人の女」でありたい!ややこしき自意識と世間の目に翻弄されながら、日々を果敢かつ不毛に戦う、本音しかないエッセイ集。
スーさん節炸裂の非常に面倒くさくてでも愛すべきひねくれ女子がここにいます。ああーすごい分かる、分かりすぎる。ここまでさくさく言われると、いやでもとか私は違うのよとかいう言い訳も出てこない(笑)自分に似合わないとか私なんかが、といった自嘲的な思い込みで、私も本当に多くのものを投げ捨て拒絶してきました。最近は少しずつ歩み寄れるものも増えたけど・・・でもまだまだその絡まった自意識過剰はある。でも、そんなの私だけじゃないんだ!と思うと少しほっとして息が楽になるのです。あー楽しかった。

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2019年01月31日

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