【感想・ネタバレ】生きるとか死ぬとか父親とか(新潮文庫)のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2024年01月28日

憎めないお父さんw
いや、自分ごとになったら嫌いになっちゃうのかなw
お父さんも娘さんも可愛くて素直にきててよかったです。
お母さんが生きていたら、二人の関係は違っていたのかな

0

Posted by ブクログ 2023年11月17日

これね、いいね。
軽いイメージだったけど、裏切られた。
彼女が人気がある理由がわかるような気がする。

0

Posted by ブクログ 2023年05月28日

ポットキャストで大ファンのスーさん。トークも面白いけど、筆力もすごかった。自分の文章に溺れない俯瞰目線があり、読み手も情に流されそうになったところで、流れをバッサリ斬って下さる。かっこいい。「ありのままを書くつもりでいたのに、いつの間にか私は淋しさの漂ういいお話を紡いでいたような気がする」「父のため...続きを読むに父を美化したかったのではない。私自身が『父がどんなであろうと、すべてこれで良かった』と自らの人生を肯定したいからだ」「父は空っぽになった場所を外で満たしたが、母は持て余す心をどうなだめたか。年月とともに変容していく関係を、二人はどう受け止めたのか」「私がずっと避けてきた、認めたくない事実。母はさみしかったということ。母は贅沢を知っていたが、無駄遣いを好む人ではなかった。正札がついたままの衣類は、そのまま彼女のさみしさだ」

0

Posted by ブクログ 2022年06月17日

ドラマから原作本にと流されるアタシのパターン。
ドラマの影響で吉田羊さんと國村隼さんが頭の中で動く動くww

家族って近くて遠くて分かってるけど分かってないし、色んな感情がサラサラドロドロと出てくるし、「ホンマにもうっ!」とかってなるけどアレよ、アレ。
いや、ホンマに、、、。
ねぇ?

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年06月16日

つい最近中学生の子どもの国語の教科書をパラパラ読んで、手紙に関する記述があった。
東北出身でバスガイドをしていた方が10年後に届く親への手紙を書き、
震災でその後亡くなったが、時を経て親には手紙が届いた話があった。

手紙ではないが著者スーさんが引越しの際の荷物整理の中で、亡き母の非常に高額な未使用...続きを読むのコートが見つかったエピソードが同じような感情を惹起した。
友人に真顔で「寂しかったんだね」と指摘されてスーさんはハッとする。
時間が経っても本人の感情が伝わってくる。そういう買い物をせざるを得ないような心の状態に追いやられていたことが間接的に伝わって心がキュっとなる。


生前の母と父とが同時に入院になった時の話も非常に印象に残った。
自らは休職して対応していたが、どうしても回らない状況になった時、父の浮気相手に依頼した時の感情とか。

その後、母は亡くなってお互い別々に暮らすけど、たまたま父はモテる人だったから生活を支えてくれる人に恵まれたけど、もしモテる人じゃなかったら同居せざるを得なかったかもしれない。
そうしたら全く違う人間ドラマになったろうと思う。

0

Posted by ブクログ 2022年02月20日

これだけ起伏が多くスピード感のある人生を歩んできたから含蓄のある言葉を発することが出来るんだろうなあ。人生は一筋縄では行かないこと、決して自分の力だけで生きてこられた訳では無く、周囲の人に生かされいるということを良く理解している人。

0

Posted by ブクログ 2021年09月27日

著者が出ているラジオ番組を好きでよく聴いている。
ラジオでの楽しい感じとは違った私生活のシリアスなことが書かれている。
ドラマ化もされて、その時に著者がエッセイをよくドラマ化できた的なことを言っていたけど、この本の中で充分ドラマとして完成していると思った。
自分は読書が苦手な方だけどなぜかスラスラと...続きを読む読めた。
評判通り文章が上手いからなのかもしれない。

0

Posted by ブクログ 2021年08月12日

ドラマ化されたとラジオで聴きながら見られず。気になりながらやっと原作を読めた次第。

作者と父親との過去と今。手広く手がけた事業。お金のある時代に行った名店の思い出。両親の闘病生活。高齢で生まれた一人っ子の作者が、親に目とお金をかけられて育った子供時代から一転、今度は看病に実家の処分にと一人奔走し、...続きを読む父親と付かず離れずの関係を続ける。母の墓参りでつながる父娘。

時折りラジオで父親のことを話すのを耳にする機会があり、どうやら彼は相当破天荒な人だと思っていたが、それなのにスーさんが、食事を管理してあげたり関係を維持できるのはどうしてだろうと思っていた。本を読むと、お父さんの、人に放っておかせない人柄?が見事に伝わってきて妙に納得。それにしても、どうやら昔から影のちらついていた母ではない女性の存在に嫉妬し、傷つき、そして悔しくも頼ってしまった時の作者の気持ちの描写の素晴らしさ。憎めない父親の姿を描きながら、時々そんな差し掛かる暗い影に覆い尽くされることなく淡々と描き続けられる肝の座りっぷりに、改めてスーさんのファンになった。

言われてみれば親のことなどよく知らずにあっという間に歳を取る。あの出来事はなんだったかなんて過去のことを聞けるのは、自分が大人になって親の頭もまだしっかりしている束の間しかない。文筆業を理由にしながらも、しっかりお父さんから話を聞けた作者が少し羨ましい。

0

Posted by ブクログ 2024年04月23日

父とまっこうから向き合う冷静な娘の姿が見てとれる。 
家庭には色々な形があるし、どう思うかも、家族との関係性・状況・感情さまざま。 
娘もいないし、ダメ父になりたくはないが、子供は幸せにする そう信じてるし、だけれどストーリーとして向き合う姿勢に共感したものあり。

0

Posted by ブクログ 2024年02月01日

とんでもない父親の提案に爆笑してお金を出したり、病気の母の言葉が面白くて書き溜めていたり、「面白い」で包み込める主人公の度量の大きさが本当に素敵だった。

昨今、「毒親」に関する話は聞く機会が多々あるが、感謝すべき部分を認識して、大人対大人として対峙する「普通」の関係をつくることは子供の力量も大きい...続きを読むと思えた。お互い健康なうちに、たくさんの「面白い」を見つけて良い関係を続けていきたい。

0

Posted by ブクログ 2024年01月07日

毒親といえば、だいたいは母親と相場が決まっている。これは、世間一般ウケはしなさそうな父親と娘の話。私は年老いていく両親に優しくできない。いつも後悔するのに。親の老いを受け入れられないんだと思う。「もっとできていた」、といつまで経っても諦められない。そして、私も老いていく。

0

Posted by ブクログ 2023年09月02日

「ぶたに失礼だから、真ん中を食べなさい」と怒られた。「美味しいところをあげるよ」とは言えないらしい。
(二人にしかわからないこと)
この文章だけで、読む価値があったと言える。娘がいる父親であることを感謝した。

0

Posted by ブクログ 2023年06月29日

自分の親も老いてきて、親の死と向き合う心の準備もしていくべきかだけど、まずは軽い感じのものからと思って手に取ったエッセイ。著者は奇しくも同年生まれのジェーン・スーさん。東京生まれ東京育ち。これまで存在を知りませんでしたが、音楽プロデューサーやコラムニスト、ラジオのパーソナリティとしても活躍されていて...続きを読む人気があるようです。
さて、本書のタイトルから想像していたのとは違い、著者の父親(70代後半)は死にません。老いてきたようですがまだまだお元気な様子。昔は貴金属業を営んでブイブイ言わせいたが、事業が失敗して小石川の家業も実家も失った父親のために引っ越し代として100万円を渡す交換条件として父親のことをエッセイとして書くこととなり、そのエッセイをまとめたのが本書。著者の母親が20年前に亡くなっていることや、父親との確執なども含めて、70代後半の父親と50目前の(未婚の)一人娘がどのように接し、互いを認識し、過去と現在、未来に向けて動いていくのか。他人の例を参考に、自分の親との今後の向かい合い方を考え直すきっかけにしたいものだ。

0

Posted by ブクログ 2022年12月04日

彼女のラジオがおもしろいので、読んでみた。
いろいろ思うところが出てくる。あー。また読む。
他の軽いのも読んでみたいな。

0

Posted by ブクログ 2022年11月08日

吉田羊さんと國村隼さんのドラマから入った作品。
ドラマが思いの外、面白く御両人による演技が自然体で素晴らしく役柄にとってもマッチしていた。

そこで原作である本書を読み始めたのだけど‥‥
やっぱり原作も面白かった。ドラマ同様に自然体で読み進められる作品であった。

0

Posted by ブクログ 2022年08月26日

生活圏とか家族構成とか父親がタラシなところとか諸々、自分に近い部分が多くて個人的にのめり込んで読んだ。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年07月30日

一気読み。
5回ぐらい声出して笑う箇所あり。中盤以降が前半より圧倒的に面白い。
叔母さんが亡くなる前のスーパーでの買い物あたりからもう目が離せない。
湿っぽくないのにしっかり胸に響く何かがある。

ジェーンスーさん、未婚のプロとか言いながらしっかり「パートナー」がいらっしゃるんですね。

豪放磊落な...続きを読むご家族に囲まれた、お金持ちのお嬢様が強かに生きているお話でした。

0

Posted by ブクログ 2022年01月04日

年末に読み終えていたが、バタバタしていて感想が遅れました……。

昨年ドラマ化されており、毎週楽しみに見ていた作品。
先に映像化したものを見てしまうと、読んでいるときのイメージは完全に役者さんに引っ張られるので、ジェーン・スーさんのお父さんは國村隼さんで。
原作を改めて読んでみて、雰囲気をよく摑んだ...続きを読むドラマだったんだなぁ、と感じた。
著者はリベラルな考えの持ち主だと思うんだけど、やっぱり「父」と「娘」(「息子」ではなく)というところに、無意識に従来のジェンダー的価値観が入ってくるところが、非常に興味深い。
やっぱりただの「親子」とはまた別に「父と娘」「父と息子」「母と娘」「母と息子」といった関係性も、家族を語るときに無視できないのだ。
これから自分自身も直面するであろう「親の老い」を、著者のように、ある意味俯瞰して受け止めるために、「書く」という行為が、私にも必要になっていくような予感がする。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年11月27日

2021/3/14 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。
2022/11/25〜11/27

ドラマ化もされた、スーさんの家族を書き綴ったエッセイ。お父上は相当癖のある方のようで、エピソードたっぷり。自分の父親や母親のことをかけと言われても、なかなかこんなエピソードは無いなぁ(あるいは、それを魅力的に...続きを読む描き綴る筆力がない)。
中江有里さんの解説も読み応えあり。

0

Posted by ブクログ 2024年03月10日

愛憎混じる、父と娘の本当の物語。父にお金も時間も惜しみなく投じる娘の真意の裏には、早逝した亡き母に何もしてあげられなかったことへの後悔もあるのだろうか。茶目っ気を添えて憎まれ口をたたく父の姿に気づけば情が湧き、専らのヒール役に仕立て上げる事もできなかった。眺める角度によってコミカルにもシリアスにも見...続きを読むえる歪な父娘の関係、これも一つの家族のカタチなのだと腑に落ちた。

0

Posted by ブクログ 2024年02月06日

どうしても僕の経験や実感を思い浮かべてしまうけれど、親子関係とは何だろう、と考えてみようにも呆然とするばかりです。先月父親が亡くなりました。母親は車イスの生活なので、現在施設に入居しています。僕は、ずっと実家暮らしで、両親が不在の現在の生活に、戸惑うというか、戸惑うということにすら実感がないというか...続きを読む。我が家の親子関係など、とてもさっぱりしているのかなあ、と。
僕と父と。僕と母と。父と母と。父とは、もう話すことができないし、かと言って生前の父とは、あまり深い話をした記憶もなく。ああ、いまさらなのだけれど、僕がもっと話しかけること、そういうことに気づいていなかったということ。とはいえ僕は、それを悔やんでいるわけではないし。ただただ、照れくさかっただけなのです。どうしても、面と向かって話すことができませんでした。「父親と息子なんてそんなもの」誰かが言っていたことを鵜呑みにして、それでいいと思っていました。
僕の母は、僕に厳しかった。家族全員に厳しかった。母自身にも厳しかった。だからいつも少しだけ気を使っていた。親を親とも思わないような言動には特に厳しく、反抗期だから、だなんて、そんなの理由になどならなかった。真面目で筋が通らないことが大嫌いで、そういった意味では、僕にとって見習うことが多かったと思う。そして僕のことを誰よりも褒めてくれたのが母だった。施設に入居しまったことを悔いているだろうに、仕方がない、と言ってくれている。母の強さはこういうところだと思う。
父の死があまりに急すぎたし、葬儀の際の母の嘆きにも、僕はかなり堪えた。これから母は施設で一人きり、さぞや落ち込んでいるだろうと思いきや、葬儀のあと数日後に施設で面会すると、母は僕の予想を良い方に裏切ってくれた。しっかりしてる。現実を受け止めて、生きることを意識していた。強い人です。
 
本の感想を記す場所なのに、僕自身のことばかりを長々と…申し訳ありません。
 
『生きるとか死ぬとか父親とか』
以前ドラマで観ました。主人公の若い頃を松岡茉優が演じていた。僕はいま松岡茉優に夢中です。というわけで、この本を手に取るきっかけは松岡茉優でした。じつは松岡茉優が出演していたことを思い出したのは、つい最近のこと。放送当時の僕は松岡茉優の存在自体は知っていたものの、現在のように、これほどまでに彼女のことに夢中になってしまうなど、僕自身まったく思いもよらない事態です。
彼女が出演していたのは、
『はんぶんのおんどり』
の項でした。この物語の核心部分ではないかと僕は思っています。後々に至る出発点というか。親子という関係とは暗黙の領域というか、それは親子の数だけ存在する、他者には踏み込むことも理解することもできない領域ではなかろうか。安易に、分かるなどと共感を許さない機微というか。
親子関係という安易な共感を許さないという点についてのみ共感が許される。誰しも持っている、理解ができる、かといって他人には分からない。それが親子の関係性なのでしょう。

0

Posted by ブクログ 2024年01月09日

ジェーン・スーさん、予備知識なしに読んだけど後で補完したら日本人の方だった。この名前は芸名だそうで。

内容は自伝的エッセイ。父子のおもしろやりとりが綴られる。父の病や、肉親の死、戦時の記憶なんかを軸に描かれているが重さは全くない。さらっと読めた。
私は最初、父目線で追っていたけど、人間としても男性...続きを読むとしても魅力あふれるご老体であっさり置いていかれた。クヨクヨしない、金離れの良い生き方。
むむむ。(何)

0

Posted by ブクログ 2023年10月31日

ドラマが面白かったので原作本も読んでみた。親子といえど別人格の人間。イライラしたり理解できないこともあるし、些細なことで喧嘩することだってある。言ってはいけない言葉で傷つけることも。なのに喧嘩の数分後には冗談を言って笑い合ったりもする。家族って不思議。365日仲良しこよしの家族もいるかもしれないが、...続きを読むこのくらいの距離感が父も娘も生きやすいのかも。

0

Posted by ブクログ 2023年02月15日

親子であっても別々の人間であり、よい距離感というものが必要であるとこの本を読んで再認識。親が生きているうちに色々な話を聞いておきたいという思いは自分自身も年々強くなってきておりとても共感した。

0

Posted by ブクログ 2023年01月09日

NHK理想的本棚にて、『父親が嫌いになった時に読む本』で紹介されていた。
父親も母親もそれぞれ男と女であり夫婦である。生きているうちに対話する時間をもって、親以外の一面について知っておきたいと思った。

0

Posted by ブクログ 2022年12月31日

電車のお供に。
父親との関係について書かれたエッセー。
さらっとテンポよく気持ちよく読める一冊。
それだけで終わらないところがスーさんの魅力で、それぞれに味わい深さがあり、人間らしさがあるところが好き。

0

Posted by ブクログ 2022年08月01日

ジェーン・スーさんとそのお父さんの物語。
なかなかに破天荒なお父さんだったようで、他人の話だから吹き出したりしながら読んでいたが、実の父親だったら……
それでも"親"だったら許してしまうのだろうか?
老いてくる親とのつきあい方には自分も共感したり、見習わないとな…と思うところも多...続きを読む々あり。
身につまされるところの多い本だった。

0

Posted by ブクログ 2022年06月14日

ずっと読みたかった本。ご家族は大変かもしれないけれど、ジェーンスーさんのお父様は魅力のある方なんだろうなと思う。お洒落だし会話が可笑しくて憎めない。

0

Posted by ブクログ 2022年04月07日

この著者のpodcastが大好きで、通勤とか寝る前とかによく聞いてたのですが、ドラマをやるって聞いてからずっと読みたかった作品!やっと読めました。

お父さん結構破天荒だなって思ったけど、そんなお父さんにすこしでも寄り添ったり理解しようとするスーさんの優しさにほっこりしました。あと何だかんだでほっと...続きを読むけなくさせるそんなお父さんの人柄もあるのかなと思いました。

波乱万丈な人生を歩んでこられたからこそ、ラジオでも言葉に重みがあるのかなと思った。そして普通なら悲しいことでも、笑いに変えてしまうスーさんは強い。特に両親共に病気で1週間精神おかしくなって、その時の記憶がないことも笑い話に変えてしまうのは本当にすごい。自分が同じ立場だったらって考えたら、出来ない。

他の本も読んでみようと思いました。あと久しぶりにラジオいっぱい聴こう!

0

Posted by ブクログ 2022年01月16日

家族の物語には、ハッピーエンドもバッドエンドもない。ただ一切が過ぎていく。

自身と父親の関係を感傷的にならず淡々と描写する筆致は軽やかなのに、密度が大きくて受ける印象は重かった。

0

「エッセイ・紀行」ランキング