あらすじ
「女子会には二種類あってだな」「ていねいな暮らしオブセッション」「私はオバさんになったが森高はどうだ」……誰もが見て見ぬふりをしてきた女にまつわる諸問題(女子問題、カワイイ問題、ブスとババア問題……etc.)から、恋愛、結婚、家族、老後まで――話題の著者が笑いと毒で切り込む。“未婚のプロ”の真骨頂。講談社エッセイ賞受賞作。
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上野千鶴子が世に介在する男女観を記号論的に分析し、我々の中で無意識的に培われた性差にまつわる自意識の存在を公にしたとき、日本はバブルムード最高潮で「モテ」が支配する世界にいて、そんな中一部の対極に『オリーブ』が位置していて、彼らはカウンターカルチャー的に「モテ」を内在化していた、そんな80年代。
それから20年、いまや草食男子と非恋愛価値観が幅を広げ、肌感としては「モテ」を受け入れられる者と受け入れられない者が50:50くらいかも。
鈴木涼美は前者で、「女子」たるアイコンを積極的に活用する(マジ笑える)。ジェーン・スーは後者で、「女子」たるアイコンへ疑問のナイフを投げ続ける(抱腹絶倒)。湯山玲子は越境的存在で、後者を理解し2つの世界を行き来する前者(むしろ尊敬すら覚える)。マツコ・デラックスはもはや性差を超越しているゆえ、(そしてポジション的には中村うさぎも同じく)、はなから客観的。
つまり、これらは現代若者の精神史をカジュアルに理解する著作たちなのである。
要は、こんな人たちもいるのねカタログ的な、ダイバーシティ促進の参考書として活用するか……もしくは、人生気楽にいこうよってことじゃない?(書店員・エイミー)
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
アラサー女なので刺さりまくり!
未婚既婚に関わらず救ってくれるような本でした
読んでてたのしい、今日も頑張ろうって思える言葉がたくさん散りばめられててすごい。
Posted by ブクログ
⚫︎感想
タイトル、小見出しからして面白い。
いろいろ筆者拗らせてて、それが面白くて可愛いくて愛おしくなった。自分もそうゆうことあったなぁと思うけど、言語化能力の高い筆者の手にかかって、ぼんやりしていたあの気持ちの輪郭がはっきりする。生きることに一生懸命で、笑ったり感心したり切なくなったり共感したり、読んでいて飽きなかった。
⚫︎あらすじ(本概要より転載)「女子会には二種類あってだな」「ていねいな暮らしオブセッション」「私はオバさんになったが森高はどうだ」……誰もが見て見ぬふりをしてきた女にまつわる諸問題(女子問題、カワイイ問題、ブスとババア問題……etc).から、恋愛、結婚、家族、老後まで――話題の著者が笑いと毒で切り込む。〝未婚のプロ〟の真骨頂。講談社エッセイ賞受賞作。
Posted by ブクログ
衝撃的なタイトルに惹かれ。
30代のうちに読めてよかった!
「女子」の先輩からいただく、時々クスリと笑えつつも、重ねてきた人生経験から生み出されたタメになる考え方、お言葉の数々。
隙のない人間は弱い。隙は作るものではなく、堪えること、任せること、信じることで生まれるもの。
職場の後輩、同僚との関係性にも通ずるいいお話でした。たしかに隙がある人間は愛されると思う。
Posted by ブクログ
プレゼントでいただいた本。
貰った時はなかなか手が進まなくて
なんとか読み切ったって感じだったけど
本読むの楽しくなってきた今読んだら
めちゃくちゃ面白くってすぐ読み終わっちゃった
本って何回でも読み返せるし
その時の気持ちとか状況とかで
感じ方が全然ちがってて、
とってもとっても素敵だねえ!
また30代になったら読み返そう。
Posted by ブクログ
ジェーン・スーさんのエッセイを初めて読んだけど、言葉の使い方や文体が面白い。スパッと言い切る感じ、そしてシャキシャキ働くバリキャリ感、友達や職場の人、恋愛経験などこれまでの人付き合いが多い感じが溢れており、自分に無い勢いを感じてすごく良かった。30代、彼女はめっちゃくちゃ謳歌してるんだなあ。
Posted by ブクログ
31歳の私。スーさんの言葉が刺さる刺さる。自分の中の鬱屈した感情を見事に言語化してくださり、しかもユーモラス。10年前の本ですが、読んで良かった。
Posted by ブクログ
いやー、心に刺さる言葉や、心をほぐす言葉がたくさん。なんだかとても考えさせられた。だけど暗くはならない。これでいいんだとも思うし、こうなりたいなと新たな希望が残る。バイブル的なものになりそうです
面白かったです。
短編なので、時間があるときにちょこっとずつ読みました。
そうでないエッセイも含んでいますが、全体的に「女子」つまりは女性について書かれています。
仕事をしている人におすすめなのが、
「とあるゲームの攻略法」
「桃おじさんとウェブマーケティング」
どちらも、そんな視点で捉えたことなかったけど、確かにそうかもしれないなという感想を抱きました。
ひととおり読みましたが、特に上二つはまた読み返したい。
Posted by ブクログ
ジェーン・スーさんの本を初めて読みました!
タイトルのインパクトだけで選んだ一冊でしたが、中身のインパクトもすごかった。
殴られ殴られ、慰められ慰められ……という感じです。痛いとこ突かれてる…と思いつつも笑ってしまう。痛いとこ突かれて終わるだけだと面白くないけれど、スーさん自身のことを分析して説明してくれたりしているので、私だけじゃないんだなって思えて、それが笑いに変わる。なんだか不思議な感覚でした。絶妙に口が悪いのも好きです。
Posted by ブクログ
年齢を重ねると、皺が増えたり足腰が衰えたり物忘れをしたり…などネガティブなイメージを漠然と抱えていたが、本書は大人になるって悪いことばかりじゃないんだなと希望をくれるようなジェーン・スーさんの強い芯が垣間見えた一冊。
他人の目を意識しつつも、鋭い洞察や深層心理を絶妙に言語化し、折り合いをつけながらうまく付き合ってらっしゃる。
SNSに載らない女子会を『海賊の宴会』と呼ぶのが特に面白かった。
『SNSに載る女子会が女性性の指差し確認ならば、SNSに載らない女子会は、女装ショーの楽屋打ち上げ。
SNSに載る女子会が女の戦ならばSNSに載らない女子会は、戦のあとの宴。
兜の緒を締めたり緩めたり、女の集いはどちらも楽しい。』
Posted by ブクログ
わかるわかる!と思って読み進めた。
特に深く頷いたのが、「隙がないこと岩の如し」。
私も、隙があることは弱さだと持ってたけどどこか羨ましかった。これを読んで力が抜けて納得した気がする。
Posted by ブクログ
目から鱗が剥がれまくった。基本的には妙齢の女性論が論じられてると感じるが、妙齢の男性にとってもグサグサと刺さりまくって思い当たる節がありまくった。特に最後の2章は必読。しかしそこへ至るまでの序章として最初からちゃんと読むべき。まぁ、文章自体は肩凝らないので気楽に読むのが良いと思います。
Posted by ブクログ
なぜか父から紹介されて読んでみた一冊。
著者とは立場も生き方も考え方も正反対といえるが、それでも共感できる部分もあったし、自分に無い価値観を知ることもできて面白かった。
Posted by ブクログ
複雑な感情を久々に感じた1冊。
基本的にアグリーです、アグリーです、そうなんだよねーって感じだけど。
似てるな。と思うことが多い分、小さい違いが際立って気になって仕方ない。
読むのやめよかなー?でもやっぱり気になる。
だって、面白いんだもん。
ジェーン・スーさんと私の類似点
・同い年しかも誕生月は1月違い
・体格(デカくて、がっしり)
・独身
・格闘技好き
・留学経験がある
・基本的な考え方(?)
・分析好き
あれ?あんまりなかった笑
彼女はピンクが嫌いだった過去を分析して、原因を見つけ、対応できる力を持っている。
同じように、若い頃に避けていたこと、苦手だったことが「何故だったのか」と深掘りして、時に自分を許し、認めることが出来る。
素敵な人だ。
こうだったらいいなー、と思う私の姿。
ジェーン・スーさんと私の相違点
・東京出身
・両親揃ってた
・割合裕福なご家庭のお嬢さん
・女子校、女子大出身
・精神的に健康
・音楽の好み
書いてみて気づきました。
私は彼女を妬んでいるわ。認めたくない事実です。
Posted by ブクログ
40代未婚女性の著者がこれまで感じてきた、未婚女性ならではの経験や考えが書かれている。
まず、1番大事なメッセージは若いうちに結婚してしまった方が良いということ。年を経ると自分で出来るとこも増えて、思考も熟していって、結婚へのハードルが高くなる。まだ"勢い"で結婚が出来るうちにするべし。
逆に未婚だからこそ自由に使えるお金や時間があること、仕事では男性と対等に全力で取り組めることなど、良い面も。
また、今までかわいいと言われることや、大人のくせに女子の振る舞いをすることに抵抗があったが、考えが成熟にするにつれ克服した経験なども書かれていた。
総じて参考になる一冊だった。
Posted by ブクログ
誰もが持っている、いくつになっても捨てられない「女子」の部分。それも含めて自分なのだから共存していこう、という表題とは反対の主張がされている。
どのようにジェーン•スーさんとういう人が形成されたのか、著者の生い立ちも語られている。
ファンには必読の一冊。
Posted by ブクログ
作者のラジオをふと聞いてみた時に、「自分の中にヘドロのような感情があることを理解していく」という話をしていた。自分の感情を冷静に分析して、嫌な感情をなくそうと無理することなく理解する、なんだそれなら自分にもできるじゃないか、とほっとした。この人の考えがもっと知りたくなって、この本を手に取った。
理想像や先入観と現実との落とし所を見つける。
仕事は男性社会のゲーム攻略が大切という話が面白かった。女が働きづらい社会=男だって働かなければならない社会 であって、どちらに産まれようと誰にでもプレッシャーはあるけども、楽しく生きていたいな
恥ずかしい自分の中の感情も見つけて、ちょっと素直になりたいと思った二十代後半の今日。
Posted by ブクログ
女性周辺のものごとや自分自身の気持ちを
鋭く深く観察して、独自の視点で言語化されている
父親との関係性や仕事=ゲーム理論はなるほどなぁと思った
Posted by ブクログ
女の生き方エッセイ。
なんだこれめちゃくちゃ面白い。男社会で働くゲームの攻略法に共感の嵐!私もこのフィールドに居座り女ゲーマーの数を増やす役割を担おう。ゲーム参戦の決意をする。そしてゲームのルールを変えよう、更に10年後どうなっているだろうか。
とりあえず今はまだ幹を太めてやりたいことをした方が良い時期みたいやからどんどん挑戦しよ!
Posted by ブクログ
確かに確かにと共感できるような、でもこれまでなかったような悩みや日常を面白く、的確に書いてくれた。
何故だかこれらって自分でもあり得そうと考えることが楽しかった。
とりあえずキリンジを聴いてみた。
雑誌ではないけれど、私も自分にちょうど良いラジオを探しています。
Posted by ブクログ
ジェーン・スーさんは名前だけ知っている、という状態でこちらのエッセイ本はオーディブルで聴き読みした。
女であることに付属するめんどくささ、苛立ち、不条理さについて痛快に語っていて気持ちが良かった。顔面コンプレックスや女性性へのコンプレックスなど、それぞれ程度は違えど誰でもかかえている問題についての話もあり、この部分の受け取り方は読み手それぞれだなと思う。
私はジェーン・スーさんより田舎に住んでて、女として品定めされる場面に上がることが少ない学生時代、社会人時代を送っていたんだなと感じた。都会の女性は出たくもない品評会に強制的に参加させられているのだと思うと、なんと不条理なことだとお腹の奥がモヤモヤする。
とりあえず田舎と都会で分けて書いたけど、たぶん土地柄関係なく女性を無遠慮に品評する人間はいるし、しない人ももちろんいる。
私は私の歩んできた道のりのせいか、はたまた私自身が鈍感なせいか筆者よりはあまり女性性を突きつけられて悩まされることはなかったかもしれない。
この本を読んでこの事実に気付けたことも良かった。
もちろんそれを上回って、女って楽しい!の部分や、年をとるのも悪くないというエピソードなどもあったし、他のエッセイ本も読んでみたい。
Posted by ブクログ
女全般がここに書かれている考え方ではないと言い切れますが、洗練された一意見が書かれています。この筆者、恋愛が苦手という意見が「新鮮」というんですもの。ほんとびっくりしました......。読んだ方はきっと、この書き方が気になるはず。
「若さなんてお菓子の上に振り掛けられた粉砂糖です」という言葉のおかげかせいなのか、男女構わず電車で楽しそうな若者を見かけると、粉砂糖キラッキラと微笑ましく思うようになります。
Posted by ブクログ
悪態吐きは、若さと容姿美でしか価値を認められない感受性の乏しい人たち。
隙のある状態に耐えられる能力は、曖昧な空気を他者との間に漂わせたままにできる強さ。
Posted by ブクログ
同意できるところとできないところ、色々。楽しく読めました。ジェーンさんが定義する「女の心に宿るスピリッツ」が「女子」であるなら、女はみんな「女子」で良いんじゃないか?と思う。
あと、ジェーンさんは女友達が多いんだろうなと。女子集団に、上手く馴染む方なんだろうなと。色々、自虐ネタを盛り込んでたけども、私としては、そういうところがうらやましい。
Posted by ブクログ
いつまでも子供っぽい自分を律するために手に取ったが、いい意味でタイトルに裏切られた!いつまでも心の中に小さい女の子を飼おうという教えだった。でもポイントは意識して飼うということだと思う。また40代の著者が20ー30代を振り返りながら書いているので、来たる30代への心づもりが少しできた。
心に残ったフレーズ
☀︎結婚したらわからない喜び
→結婚しなきゃわからない喜びがあるのと同じように反対の喜びもある。でも私はもう一つの選択肢のことを想像する気にもならない。それだけ今が幸せということ。旦那に感謝だ
☀︎他人と共有できないパーソナルな愛に溢れたかわいい
→共有できる可愛いと、できない可愛い。後者は替えが効かないから、これを感じ合ってるパートナーがずっと円満でいられるのかなと感じた
☀︎過ごすではなく、暮らす
→ただ流されるように日々を送るのではなく、意思や目的を持って、能動的に活動し、日々を楽しもう、ということだと捉えた。無目的にスマホをいじってる時間は本当に無駄だ
☀︎子供の頃からピンクが大の苦手でした
→完全に記憶から抹消されていたが私もそうだった!急に鮮明に昔が思い出されて雷が落ちた気持ち。可愛くない自分には似合わない、ピンク好きは可愛い女の子が多かった、おしゃれな母に青が素敵な色だと習った笑、のが理由
でも価値観が広がったり、メイクも服も自由に選べるようになって、あとは時間も経過し、自分の顔に慣れたからピンクを拒まなくなってた
☀︎バカにしていたことをはじめる/苦手を嫌いにスライドしない
→斜に構えたり、恥ずかしがったりして挑戦せず避けてきたことにあえて挑戦したくなった
⭐️やること
☀︎スマホを暇つぶしにいじるのをやめる
☀︎毎日の体操と柔軟。夏のランニングが可能か試す
(30代から体に違和感を感じだし、40で老けを実感)
☀︎インスタ投稿もっと気軽にしてみるweek。写真にも凝ってみる
☀︎GU基本は試着して買う。オンラインで買う時はカートに入れてから一旦寝かせる
☀︎柳原可奈子のインスタフォロー(帯を書いてたらしい)→暖かい雰囲気がわかったのでもう満足
Posted by ブクログ
軽いエッセイと思ったら、鋭い観察眼で深く切り込んだ内容。語彙が豊富で表現力も豊か!小さな女の子がスカートの裾を引っ張るくだりにはジーンときた。
Posted by ブクログ
題名見て、「え!ずっと女子でいるつもりだった!」と思って思わず手に取りました。
ていねいな暮らしって!という思い、
ある日突然気づく「老け」、
一部の二十代男子たちが優しく接してくれる現象、
などなどわかるわかるって共感したり笑ったり。
過去から将来のことまで、女であることのさまざまなひっかかりや思い。
読み終わったらなんだかすっきり励まされた感じ!
Posted by ブクログ
これからおばさんになっていくことがめちゃめちゃ怖いけど、私は一生女子の入墨あるんだから、このままで悪くないよなとも思った
周りが色々なしあわせを見つけていく中、私はどの道を選ぶのだろう
なんとなく、最低限のお金と自由を手に入れた独身女性になっている気がするね、、、
Posted by ブクログ
ジェーンスー強化月間5冊目。アラフォーでもない私だが5冊読んでやっと理解できてきた事がある。
ジェーンスーさんはキャリアや己の生き方をポジティブに躍進しようとしている女性のサポーターでありメンターなのだ。
一方の私は昇進は望んでないし、ユルく生きている。毎日の仕事は楽しいからずっと続けていられてるけど。女子であることで不当に色々搾取されたという気持ちが薄いのと、完全理系であんまり男女関係ない世界で生きているからか。といいつつ、回りを見渡すと増えているとは言え、確かに女性の管理職が男性と同じくらいいる訳じゃぁない現実。
私のような底辺じゃくて、会社のトップ寄りの女性たちはスーさんみたいな考え方なのかもしれないって読むと思う。凄いよスーさん。