江戸川乱歩のレビュー一覧

  • 悪霊物語(乙女の本棚)

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    乙女の本棚シリーズの一冊。
    よくこれを単独で取り上げたな。本来はリレー小説である。この後に別作家による発展篇、解決篇が書かれている。まあ、確かに乱歩の分だけでもまとまりがあるな。
    絵もよかった。小説の雰囲気によく合っている。話自体はあまり乙女っぽくない内容だが、絵は乙女っぽさもうまく取り入れていたと思う。

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    2025年07月06日
  • 江戸川乱歩名作選(新潮文庫)

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    ネタバレ

    石榴…入れ替わりミステリとしてはよくあるけど、なんだか乱歩のエロ・グロ・ナンセンスとを絡ませると異様な狂気を帯びてくるね。名作。

    押絵と旅する男…怪奇作家としての乱歩の筆が冴えてるね。

    目羅博士…人間がもつ猿真似の本能と月光と言う怪しさが十分マッチしたオドロオドロしさを出しているね。

    陰獣…二銭銅貨、屋根裏の散歩者、D坂の殺人他乱歩作品の総集編みたいな変態小説。
    最後に明確な正解や謎解きが無い部分はまるで変格小説みたい。

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    2025年06月23日
  • 赤い部屋(乙女の本棚)

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    はい、46オネエは、江戸川乱歩『赤い部屋』でございます

    うーん、乱歩っぽいな〜
    略して「らんぽい」
    司令官なってそれはコンボイ

    まず触れたいのは、初お目見えの寿なし子さんやね
    うーん、らんぽくないと思ったんだがどうだろう?
    妖しさが足りないな
    絵のタッチとしてはかなり好みなんだがね
    女の子かわいいし
    ドロっとした感じがも少しほしい
    ビタッとするお話もあるでしょうから次回に期待ですな

    はいはいそして乱歩ちゃんの方な
    うん、ずっとらんぽい(気に入ったらしい)

    ただ結末がなー
    こうゾワゾワした気持ちがすっと冷める感じ
    らんぽくないなー

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    2025年06月22日
  • 人でなしの恋(乙女の本棚)

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    乙女の本棚、江戸川乱歩と夜汽車さんのコラボ作品。夜汽車さんのイラストは、とてもきれいです。鮮やかな色彩で物語の感じをうまく表現していると思いました。

    物語は、京子が語る10年前の懺悔話でした。19歳で嫁入りして半年ほどたった頃、夫の自分への愛情に不信感を持ち、秘密を探る。訳を知ったあとに起こした京子の行動の後、夫は···。という感じの物語。

    江戸川乱歩自身はお気に入りの作品だったそうです。今日のような暑い日に、少し涼しさを感じるくらいの不気味さがありました。

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    2025年06月19日
  • 江戸川乱歩トリック論集

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    ミステリ小説において、「トリック」は最も注目される、華やかなポイントだと思う。
    日本の推理作家の元祖とも言える江戸川乱歩先生は、(主に外国の)ミステリ小説を読みながら、出てくるトリックをつぶさにメモしていったという。800件を超すトリックを蒐集したというのだから、驚きである。それを分類したのは尊敬しかない。
    「やむなくネタバレ注意」のただし書きあり。それは仕方がないだろう。
    昔の外国の推理小説のトリックは、ずいぶん大胆で、レトロなロマンを感じる。
    トリックに関しての文章は、重複した記述も多い。あちこちに載せたエッセイを全部集めてくるとこういう事が起きがちだ。

    「トリック」の分類だけでなく、「

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    2025年06月16日
  • D坂の殺人事件 アニメカバー版

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    今のミステリーみたいな、難しすぎるトリックじゃなくて頑張ったら一般人でも解けるレベル。
    読んでて滅茶苦茶楽しい。

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    2025年06月11日
  • 人間椅子(乙女の本棚)

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    江戸川乱歩の屈指の名作が乙女の本棚に!
    あのエログロナンセンスの世界観にイラストをつけたら、どんな感じになるのかと思ったが、シャープな感じのイラストがこの作品を読みやすくしている。
    100年前の短編ながらホント良く出来た作品だよなぁと再認識!

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    2025年06月01日
  • 人間椅子(乙女の本棚)

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    乙女の本棚シリーズ。
    人間椅子という表題は聞いたことがありましたが、実際に読むのは初めてでした。

    想像していたお話と違っていて、最後の展開に驚かされました。結局、素直にこのお話を信じて良いんでしょうか?色々なミステリーを読みすぎたせいか、裏があるのか何なのか…困惑しました。
    でも、短編でこんな驚きを味わえるなんて、さすが名作。読んで良かったです。

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    2025年05月31日
  • 目羅博士の不思議な犯罪(乙女の本棚)

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    イラストもおはなしに合っていて、何とも怪しげな感じを出してます。
    目羅博士がまさか……それを語る男……
    読みにくいかなぁと思っていましたが後半からどんどん気になって一気に読みました。
    江戸川乱歩の作品は読んだことがなかったので、これから読んでみたいと思います。

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    2025年05月31日
  • 人間椅子(乙女の本棚)

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    乙女の本棚シリーズの一冊。
    このシリーズの乱歩は、「押絵~」と「人でなし~」を読んだが、この「人間椅子」が一番絵と文章のバランスがよかったと思う。
    「人間椅子」は乱歩の変態性が最もいい形で表れた短編だと思うが、そこはやはり乙女のためのシリーズなので、うまく変態の要素が乙女好みの絵で薄められているように感じた。それがいいのかよくないのかは個人の好みだと思うが、大方の乙女はこれでいいのではないかな。
    他に「悪霊物語」「目羅博士~」「赤い部屋」があるので、いずれ読むつもり。

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    2025年05月25日
  • 乙女の本棚5 押絵と旅する男

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    乙女の本棚シリーズの一冊。
    複雑な気持ちになる。話自体はもう何度目かわからないくらい読んでいる。やはり傑作だ。で、今回は初めてイラストつきで読んだ。そこで思ったことは、乙女の本棚シリーズに入っていることで、イラストつきの「押絵と旅する男」に出会うことの意味である。イラストで固定されたイメージで読むことになってしまい、イラストなしで初めて読む経験が奪われてしまうことになる。それは不幸なような気がするのだ。しかし、一方で、乙女の本棚シリーズに入っていなかったら、この作品とは出会わなかったことも考えられる。それもまた不幸なことだ。これは、イラストなしで読むことができた優越感から出た感想なのかな。乙女

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    2025年05月25日
  • 目羅博士の不思議な犯罪(乙女の本棚)

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    ネタバレ

    江戸川乱歩さんの作品を読むのは3作目。
    今回は、向かい合ったビルとビルの谷間が作り出す怪しさに加え、月光のまやかしも加わり、じとっと気持ちの悪い雰囲気を感じながら読みました。
    自分もこの真夜中のビルに寝泊まりしているかのような気持ちで、変に落ち着かない気持ちになります。

    向かいのビルに現れる目羅医師は、こちらのビルに住む者に似せたマネキンを用意し、窓の外でマネキンの首を吊る。そうすると、こちらで見ていた本人はどうしてもマネキンの真似をしたくなって首を吊って亡くなってしまう。目羅医師の策略にまんまと引っかかり命を落とす物が後をたたない。しかし、そんな時、そのことに気がついたこちらのビルに住む男

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    2025年05月25日
  • 黒蜥蜴と怪人二十面相

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    江戸川乱歩二冊目。

    相変わらずのテンポの良さ。変装の描写は読んでて本当に面白い。 久し振りに面白いミステリー作家に出会えた気がする。

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    2025年05月22日
  • 魔術師 アニメカバー版

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    文ストから入り、初めて読んだ江戸川乱歩の本。

    現代ほど複雑でないトリックと、話のテンポの良さが良く、とても読みやすかった。でも、犯人の動機には少し疑問が残ったので星4つ。

    特に良い意味で筆者がうるさい。筆者の癖にネタバレするし、話に横やりを入れることも多々。まるで映画を友人(履修済)と観ているような。

    正直語彙力は足りないが、めっちゃ良かった。

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    2025年05月22日
  • 江戸川乱歩名作選(新潮文庫)

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    ★4。
    乱歩読みやすい。押絵と旅する男はむかーし読んだ記憶あったけど、あの不可思議で幻想的な雰囲気はやっぱ好きだなー。京極堂の鬼がまた読みたくなった。しかし時代だからしゃあないのだけど、男尊女卑的な記述がふつーに織り込まれてて、なんつかちょっとそういうの見かける度にスンとなってしまったな…古い作品を読むには避けて通れん道だから慣れたいけども。

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    2025年05月17日
  • 藤子・F・不二雄大全集 スーパー=キャッティ/かけろセントール/かいじん二十めんそう

    購入済み

    子供向けに楽しんでもらう構成なのは伝わりますが、大人目線で読んでると結構とんでも展開だけど微笑ましさとご愛顧って所でしょうか。

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    2025年05月10日
  • 乱歩殺人事件――「悪霊」ふたたび【電子版特典付き】

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    江戸川乱歩未完の連載「悪霊」を補完しつつさらに乱歩周りも小説にしてしまうとという、超面白い合作。というか2次創作。乱歩の人柄を見せるのが面白くて良き。

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    2025年05月04日
  • 人でなしの恋(乙女の本棚)

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    ネタバレ

    あまり読んだことのない作家の作品も、このシリーズなら読めるんだよね。
    それはさておき、確かに、こんな恋はたまに物語のネタになるし、神話にもある、何なら現実にもあるかもしれない。一人(ふたり?)で完結するなら好きにして、と思うだけだけど、この話の語り手みたいに巻き込まれた人間にしてみたら…。昔ならなおのこと。いっそ、彼女に夫への愛が無ければ幾分か楽だったろうにね。それはそれでプライドが傷つくかもしれないけど。
    オチが気になってサクサク読んだ。びっくりもせず、どこかで「(やっぱり)このオチかぁ」と納得したところはある。でも別にガッカリしたわけではなく、すとん、と腑に落ちた。ただ、語り手の彼女はこの

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    2025年04月25日
  • 芋虫 江戸川乱歩ベストセレクション(2)

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    ネタバレ

    四肢がない男の状態よりもその男の妻の考え方がいい意味で本当に気持ち悪かった。江戸川乱歩の凄さが垣間見えた気がする。一度は読みたい作品。

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    2025年04月25日
  • 人でなしの恋(乙女の本棚)

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    江戸川乱歩らしい作品。

    仄暗く、歪な想い。
    なのに人気があるのは人間誰しもこういった歪な感情をもってるからでしょうね。

    現世だとオタで括られてしまうような人ですが、そういうのがないから故の淫靡さってありますね

    2025.4.20
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    2025年04月20日