江戸川乱歩のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレまたまた江戸川乱歩。世田谷は経堂に住む、伴天連爺さんこと日暮紋三という人形師のもとを訪れた怪奇小説家が主人公。
精巧につくられた様々な人形を見せてもらうが、最後に見せてもらったのは、棺の中に横たわる本物と見紛うかのような女性。ただそれはドッキリで、彼女はれっきとした生きた人間であることが明かされる。彼女はいずれ型となるため、石膏を塗りつけられる日を人形師の家で待っている。
しかし別れ際、小説家が彼女からこっそり手渡されたのは、
「助けて下さい。わたしは殺されます。」
と書かれた紙切れだった。物語はそこで終わる。なんて怖い!!
イラストはどれも艶やかで、蝋燭の灯火のふくらみや、街灯で照らされる光 -
Posted by ブクログ
ネタバレ奇妙、奇天烈!そして普通であったはずの登場人物達にさしこまれる「魔」が狂気や悪意へと駆り立てる描写がピカピカすぎてよかったです。
表題作の『人間椅子』がやっぱりお気に入りですね。オチで、ちょっと和らげて露悪コメディみたいにしてるのも、あー、ゾッとした…みたいなお化け屋敷から出た後みたいなある種心地よいスッキリ感すら感じられました。
・目羅博士の不思議な犯罪
鏡写しのマンションで暗示的に殺人をする…
奇妙ーッ
・断崖
探偵小説風でもありながら、鋭く人間の底知れぬ悪毒を感じられる一作
・妻に失恋した男
10ページしかないとは思えない密度の探偵小説
・お勢登場
人間椅子の次にお気 -
Posted by ブクログ
お待たせしました(待ってない?)『読まずにレビュー』第5弾です!(ザッパーン!)
*『読まずにレビュー』とは?
表紙と題名、作者のみを手がかりに本の内容を推理し、感想まで書いちゃう!という最先端レビューです!特許出願中!(先に表紙拡大して確認してみてね)
というわけで今回は江戸川乱歩の探偵小説『目羅博士の不思議な犯罪』です
探偵小説決め打ちかい!っていうね
そして犯罪現場はどう見ても銭湯
ちょっとばかり変わった趣味ではありますが、どう見ても銭湯のタイルだもの
そして目羅博士よね
果たして表紙に描かれた二人のどちらが目羅博士かってことが鍵よねこれは
え?明らかに片方人形?
いや人形の -
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Posted by ブクログ
江戸川乱歩を読むのは初めてでしたが、どれから手にとっていいかわからず色々調べてみて本書に行き着きました。
江戸川乱歩の代表作ともいえる全9篇が載っているので結論、彼の小説で何から読めばいいか迷う方は本書でOKだと思います。
読んでみるとミステリー小説を好きな自分にはピッタリな話が盛り沢山でした。特に「D坂の殺人事件」は印象に残った。なんかリアルな人間の闇が描けていると感じて、最後とてもスリリングだった。
また、本書を全体的に通してみると現代ではDNA鑑定とかの科学技術が進歩しているが、この時代ならではの事件を推理していく面白さがあった。