江戸川乱歩のレビュー一覧

  • 江戸川乱歩トリック論集

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    生誕130年記念刊行の文庫本。

    戦前戦後のミステリー文学をかなり詳しく分析されている。
    密室でのトリックなどの説明を読んでいると、かつてのドラマや映画を思い出す。
    こんな風にして小説を組み立てているんだと、改めて尊敬する。
    横溝正史との対談や、松本清張の話しも興味深かった。

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    2025年01月29日
  • D坂の殺人事件 アニメカバー版

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    読者参加型のミステリーで楽しめた。あらゆる証拠、理論を元に組み立てられたしっかり推理小説。単純で、でも気づかない、ミスリードに引き付けられてしまう悔しさがむしろクセになる。明智探偵と読者と同じくらいの探偵気取りがいて、明智探偵になるにはなにか1歩足りない、そんなもどかしさが面白く推理欲を掻き立てられる。

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    2025年01月28日
  • 孤島の鬼

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    中学生の時に「孤島の鬼」の劇をし
    その時、少年探偵団の役をやったという
    話から息子が持っていた「孤島の鬼」を
    読ませてもらうことに。
    その頃、やった劇の内容とは全く違い
    少年探偵団などは一才登場せず!!(笑)
    昭和4年から5年に連載されたものとは
    思えないほど新鮮!?な面白さ(怖さ)が
    満載。時代を感じたのは今では使えない
    禁止用語がたくさん何回も出てきたところ
    かな。

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    2025年01月07日
  • 江戸川乱歩傑作選 鏡

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    図書室。江戸川乱歩ちゃんと読んだことないので。
    「湖畔亭事件」「石榴」が良かったな。「人間椅子」はあらすじのみ知っていたけど、手紙の恐ろしさが良かった。

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    2025年01月07日
  • 乙女の本棚5 押絵と旅する男

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    面白かった。
    シンプルながらユニークなストーリー。
    もう少し線の細い華美なイラストだったらもっと妖艶さを感じたかな?

    2025.1.5
    6

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    2025年01月05日
  • 悪霊物語(乙女の本棚)

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    ネタバレ

    またまた江戸川乱歩。世田谷は経堂に住む、伴天連爺さんこと日暮紋三という人形師のもとを訪れた怪奇小説家が主人公。
    精巧につくられた様々な人形を見せてもらうが、最後に見せてもらったのは、棺の中に横たわる本物と見紛うかのような女性。ただそれはドッキリで、彼女はれっきとした生きた人間であることが明かされる。彼女はいずれ型となるため、石膏を塗りつけられる日を人形師の家で待っている。
    しかし別れ際、小説家が彼女からこっそり手渡されたのは、
    「助けて下さい。わたしは殺されます。」
    と書かれた紙切れだった。物語はそこで終わる。なんて怖い!!
    イラストはどれも艶やかで、蝋燭の灯火のふくらみや、街灯で照らされる光

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    2024年12月31日
  • 芋虫 江戸川乱歩ベストセレクション(2)

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    こういう読後感は初めてだった。短いけれど強烈な話。「ユルシテ」「ユルス」のやりとりがすごい考えさせられた。

    Audible

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    2024年12月24日
  • 目羅博士の不思議な犯罪(乙女の本棚)

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    乱歩自身が主人公、というのがまた面白いと思った。上野の動物園で出会った青年から聞かされる世にも奇妙な犯罪。妖しい月の光に導かれる犯罪は不気味だけど妖しい魅力に満ちていて良い。このシリーズは毎作品イラストが素晴らしくて好きです

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    2024年12月19日
  • 人間椅子 江戸川乱歩ベストセレクション(1)

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    ネタバレ

    奇妙、奇天烈!そして普通であったはずの登場人物達にさしこまれる「魔」が狂気や悪意へと駆り立てる描写がピカピカすぎてよかったです。

    表題作の『人間椅子』がやっぱりお気に入りですね。オチで、ちょっと和らげて露悪コメディみたいにしてるのも、あー、ゾッとした…みたいなお化け屋敷から出た後みたいなある種心地よいスッキリ感すら感じられました。

    ・目羅博士の不思議な犯罪
     鏡写しのマンションで暗示的に殺人をする…
     奇妙ーッ

    ・断崖
     探偵小説風でもありながら、鋭く人間の底知れぬ悪毒を感じられる一作

    ・妻に失恋した男
     10ページしかないとは思えない密度の探偵小説

    ・お勢登場
     人間椅子の次にお気

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    2024年12月07日
  • 芋虫 江戸川乱歩ベストセレクション(2)

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    異常心理を扱った話が多く印象に残った
    あまり味わうことのない読後感
    「芋虫」「赤い部屋」「人でなしの恋」が特に好みです。

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    2024年12月02日
  • 明智小五郎事件簿12

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    明智小五郎事件簿 12 をなんとか読み終わった!
    久々にオトナ向けのみの2作。
    これだよコレ!と、このドロドロな感じが戻ってきた!

    「悪魔の紋章」
    流石に怪しい人は比較的早めに気づく。
    しかし犯人、スゴい執念だわ。

    「地獄の道化師」
    これはね、わかりませんでした。
    なるほどね、そういう事から自分を嫌い、
    人を憎み始める動機にもなり得るのね。
    動機が後付けじゃなくて良いです。

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    2024年11月28日
  • 人間椅子(乙女の本棚)

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    人間椅子の内容は言わずもがな、とても面白く。
    挿絵は綺麗なのだが少し独特の世界すぎて「なぜこういう挿絵にしたのだろう?」と意識を持って行かれてしまい、話から注意を逸らされてしまうのが少し残念だったので星4。

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    2024年11月21日
  • 明智小五郎事件簿11

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    暗黒星、読み終えてみるとなんとも切ない話しだった。
    さすがに怪しい人物は早めに検討も付くようになったけど、その動機がさ。
    降って湧いたような動機ではあるけど、
    まぁその人物本人にしてみたら哀しすぎるわ。

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    2024年11月16日
  • 目羅博士の不思議な犯罪(乙女の本棚)

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    お待たせしました(待ってない?)『読まずにレビュー』第5弾です!(ザッパーン!)

    *『読まずにレビュー』とは?
    表紙と題名、作者のみを手がかりに本の内容を推理し、感想まで書いちゃう!という最先端レビューです!特許出願中!(先に表紙拡大して確認してみてね)

    というわけで今回は江戸川乱歩の探偵小説『目羅博士の不思議な犯罪』です

    探偵小説決め打ちかい!っていうね

    そして犯罪現場はどう見ても銭湯
    ちょっとばかり変わった趣味ではありますが、どう見ても銭湯のタイルだもの

    そして目羅博士よね
    果たして表紙に描かれた二人のどちらが目羅博士かってことが鍵よねこれは

    え?明らかに片方人形?
    いや人形の

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    2024年11月16日
  • D坂の殺人事件 アニメカバー版

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    有名すぎる江戸川乱歩デビュー。
    D坂の殺人事件が他の本で引用されていて一歩踏み出しました。
    個人的にはこの本が進むにつれて後ろの話がハマっていきました!
    「地獄の道化師」は手が止まらなかったです!

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    2024年11月14日
  • 屋根裏の散歩者 江戸川乱歩ベストセレクション(3)

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     屋根裏で働く悪事を明智小五郎が暴く。屋根裏部屋には今後気を付けようと、単純に思っちゃいました(笑)。壁に耳あり障子に目あり、屋根裏に変態あり。乱歩に出てくる異常者は基本殺人というものに快楽を感じる癖があるようです(笑)。この物語の登場人物、郷田三郎もまた、所謂、在り来たりな趣味には飽き、殺人に興味を抱きます。そして、特に怨み無いが、好きでもない遠藤という医学生を…。
     他、暗黒星という話も含有。また、2編とも、明智小五郎の名活躍を見る事が出来ます。

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    2024年11月07日
  • タナトスの蒐集匣 -耽美幻想作品集-(新潮文庫nex)

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    妖しげな姫様(?)の絵が好みでジャケ買い。近代文学史に名を残す文豪たちによる怪作集。「桜の森の満開の下」「芋虫」「夢十夜」は以前読んだことがありましたが、今回も変わらずおもしろくて好きな作品です。個人的には「白蟻」のいい意味で「何を読まされているんや…?」という気持ちになり印象的でした。

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    2024年11月05日
  • 江戸川乱歩傑作選

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    江戸川乱歩を読むのは初めてでしたが、どれから手にとっていいかわからず色々調べてみて本書に行き着きました。
    江戸川乱歩の代表作ともいえる全9篇が載っているので結論、彼の小説で何から読めばいいか迷う方は本書でOKだと思います。
    読んでみるとミステリー小説を好きな自分にはピッタリな話が盛り沢山でした。特に「D坂の殺人事件」は印象に残った。なんかリアルな人間の闇が描けていると感じて、最後とてもスリリングだった。
    また、本書を全体的に通してみると現代ではDNA鑑定とかの科学技術が進歩しているが、この時代ならではの事件を推理していく面白さがあった。

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    2024年11月19日
  • 目羅博士の不思議な犯罪(乙女の本棚)

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    怖い話。
    人間と猿は神から模倣を授かっている。
    そうであるばかりに、このような恐ろしい事態になるとは。
    後味悪いが、さすがは乙女の本棚シリーズ。
    イラストがキレイ。

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    2024年11月01日
  • 縊死体 乙女の本棚作品集

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    乙女の本棚シリーズでおなじみ、ホノジロトヲジさんのイラスト作品集。
    あらためて読み返してみても夢野久作や泉鏡花との相性がよすぎて、どれも妖艶&崇高な雰囲気が醸し出されている!
    お目当てだったイラスト描き下ろし短編『縊死体』は、ストーリーにあわせて夕刊を模した仕様になっており、ポップと不気味なテイストの融合がたまらない。乙女の本棚シリーズでの新作も楽しみ。

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    2024年10月28日