江戸川乱歩のレビュー一覧

  • 江戸川乱歩傑作選 鏡

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    江戸川乱歩ってグロ中心かと思ったら、そうでもない。ミステリーもすごい。グロミステリー!(そんな言葉はあるんだろうか)人間椅子のオチがすごく面白かった。「まさか、あの椅子の中に男がいたの…!」って、まじか、って思っているところに、あれ僕の物語なんですよね(≧∀≦)って言われると、一気に力が抜ける。「はい?物語?…安心したー」

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    2024年08月14日
  • 鏡地獄

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    人間の狂的行為、エログロなど江戸川乱歩が織り成す世界観がどストライクな1冊だった。
    『人間椅子』の作中の書簡体形式が個人的に恐怖心を抱かせる良い書き方だな、と思った。

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    2024年08月14日
  • 明智小五郎事件簿3

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    ネタバレ

    乱歩節。今回のお話は割と最初の方に犯人が分かった。明智先生が登場するまでだいぶ引き伸ばしてた感はある(登場後も)。相変わらず犯人死にがち。明智先生かっこいい!

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    2024年08月10日
  • 孤島の鬼

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    ネタバレ

    初代さんの骨の灰を食べるほど初代さんのことが好きな蓑浦さんは何で秀ちゃんの顔を見てから彼女に一目惚れしたのか今になってもわかんないやんwww高校生のときこの本を読んだことがあって、初代さんの魂に導かれて秀ちゃんと出会い、秀ちゃんのことが好きになったことを本で書いた。それはありえないのだろうって当時高校生の私何回も突っ込んでたことを思い出してめっちゃ笑ったwww相変わらず諸戸さんっていうキャラクタが一番好きだw寝ているうちに苦しかったときも最後の息を引き取ったときもずっと蓑浦さんの名前を呼び続けるって切なさを感じでた。

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    2024年08月04日
  • 孤島の鬼 1

    購入済み

    江戸川乱歩の妖しい世界を

    江戸川乱歩の妖しい世界をどこまで「絵」で表現できるかがコミカライズの評価を決めてしまうが、この作品はまずまず成功しているといえると思う。単に絵の美麗さ という点では、他にいくらでも例はあるがあえて題材に妖しい江戸川乱歩を選んだという点を評価したいと思う。

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    2024年08月01日
  • 人でなしの恋(乙女の本棚)

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    江戸川乱歩文学忌、自宅で脳出血で死去

    1926年大正15年の作品 ホラーっぽい
    傑作ラジオドラマもあります

    元妻の回想
    19歳おぼこ娘が 眉目秀麗で気難しい名家の息子と結婚
    優しそうだった男は、半年もすると 夜な夜な一人蔵の中へ
    妻が突き止めた蔵の中の出来事
    私は、許しますよ
    仕方ないじゃんね

    この作品の
    「泉鏡花さんの小説に出てくるような夢のような美しい方」
    という言い回しが好き

    夜汽車さんの
    花嫁が、人形が、着物が、ドレスが、蝶が どれもこれも美しく繊細
    夫は映画化の時の阿部寛さんの印象が強過ぎてね

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    2024年07月28日
  • 人間椅子(乙女の本棚)

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    江戸川乱歩文学忌、柘榴忌

    1925年大正14年の作品
    エログロナンセンス

    美しい人妻女性作家
    彼女の元に届くファンレター
    その中に椅子職人からの告白
    自ら椅子の中に潜んで座られる快楽
    読み終えて届く
    もう一通の手紙

    時々映像化される人気作品
    もしかして若い人はご存知ないかも知れないので
    乙女の本棚で書籍化してくれてありがとうという感じです
    私としては、最後のオチがない方が面白いかなと思ってます
    絵はホノジロトヲジさんでした
    希望としては もうちょっと艶っぽくてもと思いました

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    2024年07月28日
  • 三角館の恐怖

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    この装丁の本ではなく、1973年初版の漫画の表紙の本を読みました。私が中学の頃、学校の図書室で見つけて読みました。今、勤めている小学校で同じ装丁の本を見つけて懐かしくて読みました。あまり今は使われないだろう探偵小説です。明智小五郎が難事件を解決すると言うストーリー、謎解きも今の時代のトリックやややこしい人間関係もなく、シンプルです。でも、ノスタルジーと相まって楽しく読み終えました。年寄りの郷愁ゆえの読書でした。楽しかった。

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    2024年07月26日
  • 人間椅子 江戸川乱歩ベストセレクション(1)

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    ラジオで朗読を聴いて15分✖️4話であっという間。いつかは江戸川乱歩、と思ってたけど文体分からなかったからスタートラジオで良かった!
    本は改めてよみたい

    ラストが、そうなのか、やはりまだ、、?なのか人によって解釈が違うっぽいので、それもまた引きずる面白さ。

    いまラジオでようやく夏目漱石 吾輩は猫である を拝聴中。
    やっぱり名作って呼ばれてるのはすげーんだな、、大正、昭和時代のは難しそうだけど聴く分には楽だしいいかもの発見

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    2024年07月20日
  • D坂の殺人事件 アニメカバー版

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    (ネタばれになりはしないと思うが、本文の一部を含んでいる。)
    短編小説でありとても読みやすい量と内容。おそらく誰もが推理しやすいじゃんと思うかもしれないがそのラストは思いもしない方向へ行くだろう。また明智小五郎初登場の作品でもあり、くせ者っぷりは初めからであったようだ。アッと驚くような終わり方ではないものの、衝撃的であった。理解できなかったり、推理が的外れであったりと振り回される感覚が新しかった。
    「人間の観察や人間の記憶なんて、実にたよりないものですよ。この例にある様な学者達でさえ、服の色の見分がつかなかったのです。私が、あの晩の学生達は着物の色を見違えたと考えるのが無理でしょうか。彼等は何

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    2024年07月14日
  • 幽霊塔

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    1937年、乱歩が黒岩涙香の翻案小説をリライト。子供の頃、さらにリライトした『時計塔の秘密』を夢中で読んだ。ミステリー、サスペンス、ロマンスが複雑に絡み合った娯楽小説の傑作。90年前の小説で古臭さもあるが、それも魅力。とにかく面白く、お勧め

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    2024年07月04日
  • 三角館の恐怖

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    江戸川乱歩が「エンジェル家の殺人」を翻案した作品。
    双子、奇妙な館、遺言、遺産争い、読者への挑戦状…
    これは読まなければ!となり、初乱歩作品でした。おもしろかった、読んでよかったです。
    連載されてたときの挿絵もあるのでより雰囲気を楽しめました。
    なにより動機が好き。
    他の乱歩作品も読んでみたくなりました。

    当時は読者への挑戦で懸賞があったんですね
    当時の応募規定や当選者発表も載っていたのがよかったです

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    2024年06月29日
  • 乙女の本棚5 押絵と旅する男

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    ネタバレ

    蜃気楼を見に出かけた主人公は、列車の中で不思議な絵を持つ男に出会う。

    いつの時代も二次元に恋をする人はいたんだな!と思いました。
    昔の文学なのにとても入り込んでするすると読めました。
    ある種の噂話を聞いているような、そんな興味が湧いていきます。

    何が夢で、何が本当かはわかりませんが、冒頭に出てきた蜃気楼を表しているのでしょうか。

    ある意味この押絵を持つ男は、かなりできる営業マンな気がします。

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    2024年06月29日
  • 悪魔 乙女の本棚作品集

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    「堕落させたくないもの程、益(ますます)堕落させたいのです。」
    美しい顔をした悪魔はこう言って、涙を流した。

    美しいものはそのままにして愛でたい、という思いはあるのに、それを汚してしまいたいと思う己の醜さに悪魔は涙した。悪魔は、人を堕落させるのが仕事なのだろうから、そう思い悩んでしまう辺りが悪魔に似つかわしくなく、哀れんであげたい気持ちになった。

    大切にしたいけど、悲しませたい。
    清くいてほしいと思うけれど、真っ黒にしたい。

    この欲望はどこから来るのだろう。
    占有したい感覚、所有して支配したい気持ちは、どうして生まれてくるのだろう。
    どうして、美しいものほど、汚したくなるのだろう。

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    2024年06月24日
  • 人でなしの恋(乙女の本棚)

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    江戸川乱歩の「人でなしの恋」をイラストレーターの夜汽車によってイラスト化した作品。昔の小説特有の小難しい表現もイラストによって分かりやすく伝えることができている。画集としても小説としても使える作品。

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    2024年06月23日
  • 乙女の本棚5 押絵と旅する男

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    久しぶりの乱歩作品。やはり良いですね、大乱歩様。冒頭の語りだしから乱歩節。それに続くは魚津の浜の蜃気楼、大気のレンズが引き起こす妖しい現象に何かが起こりそうな気配が漂います。

    今回はイラストレーターのしきみさんとのコラボ作品。

    表紙のイラストは下記の場面。イラスト付きもなかなか良いです。

    『黒天鵞絨の古風な洋服を着た白髪の老人が,窮屈そうに座っていると、緋鹿の子の振袖に、黒繻子の帯の映りのよい十七八の、水のたれる様な結綿の美少女が、なんとも云えぬ嬌羞を含んで、その老人の洋服の膝にしなだれかかっている。』

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    2024年06月23日
  • 人間椅子 江戸川乱歩ベストセレクション(1)

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    それぞれの短編が、不気味で怪しく、それでいて先が見え始めた、と思ったその一歩先の決着を迎える、文体と構成のバランスが絶妙で、それぞれの世界にすっと引き込まれた

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    2024年06月22日
  • D坂の殺人事件 アニメカバー版

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    はじめて読んだ江戸川乱歩作品。元々ミステリーは好きだし、古典作品もどんどん読んでいきたいよな...という気持ちはありながらも、なかなか手にとるきっかけがなかった。

    そこで本屋にふと訪れたときに、当時アニメが面白く漫画も読んでいた「文豪ストレイドッグス」のコラボカバーが...!しかも文ストでは江戸川乱歩が好きなので、これは読むしかない!と手に取った作品。

    月日が経ち、積読を乗り越えて。ようやく読み終えました。特に面白かったのは「心理試験」と「地獄の道化師」。

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    2024年06月12日
  • 乱歩殺人事件――「悪霊」ふたたび【電子版特典付き】

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    過去に途中で終わってしまった「悪霊」を再構築しながら、事件の解決を導くと言うミステリー。私は乱歩作品をあまり読んでないから、悪霊も知らなかったが充分楽しめた。

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    2024年06月06日
  • 地底の魔術王―私立探偵 明智小五郎―(新潮文庫nex)

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     明智小五郎(小林少年+少年探偵団)VS魔法博士の構図は勿論、今回のトリックが一番大掛かりかつ密室の謎も加わって最後まで面白く読めた。

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    2024年06月02日