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明智小五郎シリーズ
休養先で知り合った玉村妙子。彼女の父親に送りつけられるカウントダウンの紙。警護の依頼を受けた明智を誘拐知る「魔術師」と名乗る怪人。警戒の中誘拐され殺害された叔父である福田得二郎。魔術師の娘である文代の協力で脱出した明智。時計塔ので首を落とされかける玉村一郎。怪しい使用人。玉村二郎の恋人・花園洋子の誘拐殺人事件。友人宅に招かれ見せられた映画。玉村一族に殺害された奥村の映像。魔術師の復讐の動機。閉じ込められた玉村一族。明智に追い込まれ自殺する魔術師。死んだはずの魔術師の脅迫。玉村氏の死。明智が指摘した犯人。
2010年12月11日再読
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一応、出版した順に読んでいるのですが、こちらの方が蜘蛛男より完成度が高いかな?と思います。その当時ならば、本格推理小説という部類でしょう。また明智小五郎の人間味がよく現れた作品であり、作者の伏線があちらこちらにあるのが面白かったですね。
ついでに創元推理文庫の本を探すのは、かなり至難の業というのに気付きました。ネットでは買えますが、本屋ではほぼ見つかりません。唯一、あおい書店が充実しているもよう。さすが!あとは新宿とか大きい街で探すしかなさそうです。
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積年の恨みからの復讐劇。奇怪なる予告。魔術を用いたような奇想天外な犯罪。衆人環視の中で行われる猟奇的行為。
名探偵明智小五郎の夫人となる文代とのなれそめも描かれる、乱歩作品の中では傑作に数え上げられるものと思われます。本文庫は当時の挿絵も復刻され、次回予告の文章など、雰囲気が味わえます。
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僕はどうも読む順番をみすったようす
順番でいくと 黒蜥蜴→魔術師→吸血鬼 なんやけど その逆で読んでた
文代さんだもの!
今回は復讐のおはなし
吸血鬼も復讐のおはなしやった気が
あんな執念をもってるひとがいまの時代におるんかなあ
黒蜥蜴のほうがわたしこのみやけど 魔術師もおもしろかったです
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面白かったけど、ラストが腑に落ちない。
妙子が実は魔術師の娘でも育ちは、中村家なんだからそう簡単に復讐に手を貸すかしら?
それに、文代が中村家の本当の子供と分かって、兄たちは素直に手のひら返しみたいに受け入れられるのか。。
全然共感できないし、単純すぎん?と思った。
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約50年前に起きた痴情のもつれによる殺人事件の復讐をその息子となる魔術師が約40年かけて行う執念の復讐劇、死してなおその復讐劇を成し遂げようとする。そして意外な共犯者。犯罪に使われたトリックは、かなり無理があるし、万人の前での人体解体などさらっとかかれてはいるがかなり猟奇的な内容も含まれている。そして後に明智小五郎の奥さんとなる文代さんとの出会い。本文に素人探偵明智小五郎と書かれているが確かに文代さんがいなければ何回死んでたか。でもそれを補って余りある冒険活劇でした。書かれたのが1930年(昭和5年)、今なお、色あせない面白さ。他の作品も是非読んでみたい。
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夏なので血が欲しい! 悪趣味が欲しい!
…ということで自己満足の乱歩です。
『魔術師』で特筆すべきは、それまで月下氷人であった明智に、ついに愛慕の人が…! という展開ですね。探偵の明智はホームズのような、「推理一点張りの鋼鉄製機械人形」ではないのだと。なるほどそう言われてみればD坂の時からそうなのかもしれないですね。本作のヒロイン枠の文代さんは、『黒蜥蜴』とはまた違って、どちらかと言えば『陰獣』のヒロインに近い感じになっています。しかしまぁ今回の一連の事件に関しては正直、文代さんが偉大すぎる…!彼女のあまりの有能ぶりにご都合主義的に見えてきてしまうこともしばしば。でもいいのです、面白いから。
リズム良く進んでいく展開と悪趣味極まりない描写はやはり乱歩の真骨頂! どんどん読んでしまいます。真犯人はまぁかなり序盤から予想はできてしまいますが、血と戦慄の疾風怒濤がよみたかったので、やはり自己満足です。次は『盲獣』あたりを読みましょうか…
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江戸川乱歩は大好きで、子供のころからよく読んでいた。大人になると、子供の頃ほど何を読んでもワクワク…というのはなくなったなぁ。まあまあ面白かったが、犯罪の謎解きでは、そんな方法でこんな殺人が起こせるのか?と疑問に思う点も。
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センテンスの短さによるリズム感や、展開などこれでもかと読者を驚かせてやろうとする作者の執筆精神はすげぇと思った。この作品に限らず、殆どの作品から漂う気味の悪さ(ホラー感)がいい。