江戸川乱歩のレビュー一覧

  • 明智小五郎事件簿1

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    乱歩先生の作品を読みたいと思ったとき、そういえば明智小五郎の出てる話はあんまり読んだ記憶がないな…と気がついたので本書を手にとってみました。
    実際に読むまでは、明智小五郎が出ている話をただまとめただけだと思っていましたが、明智登場作品から時系列を推測し、現実と照らし合わせて編集してあると知り、俄然面白く読むことができました。
    年代推測の過程も記載されておりますし、皆川博子先生による解説も素晴らしい。
    乱歩作品の特別熱心なファンという訳ではありませんが、このような本を企画した方に感謝したいと思いました。

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    2019年07月07日
  • 黒蜥蜴

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    ネタバレ

    女賊・黒蜥蜴と名探偵・明智小五郎の対決を描いた小説。ご都合主義ばかりだけれど起伏に富む展開と、登場人物の魅力で一気に読ませてしまう。怪盗であり、猟奇趣味な殺人鬼であり、露出癖があり、1人称に「僕」と「あたし」とが混在するという黒蜥蜴の艶やかな妖しさが印象的。
    舞台化された、三島由紀夫版も読んでみたい。

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    2019年06月12日
  • 盲獣・陰獣

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    久しぶりの江戸川乱歩。
    先日、本屋でたまたま見つけた。

    盲獣は、エログロの極みを、
    ここまで言葉でビジュアル化できる凄さ。
    蟹の下りが秀逸である。

    陰獣は、まさに空想と妄想の沼。
    虚実と現実との境を失う様が、
    極度にしつこい超絶技巧のようだ。

    いずれにしても変態的な乱歩の世界は、
    やはり妖艶で、気持ち悪さが心地よさである。

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    2019年03月21日
  • 怪人二十面相―私立探偵 明智小五郎―(新潮文庫nex)

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    なんて面白いんだ


    という感想。
    子ども染みてるが、単純にそう思いました。

    明智小五郎の全能感。怪人二十面相の真っ当な悪人感。小林少年の活躍。
    冒頭から物語に引き込まれて、小林少年と怪人二十面相の闘いには手に汗握り、明智小五郎の登場では心の中では「待っていました!」と叫んでしまう。

    また期待通りの対決。

    これがシリーズもので、まだまだ楽しめることも嬉しい限りです。
    娘に是非読んで、小説にときめいてほしいな

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    2019年03月18日
  • 明智小五郎事件簿3

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    乱歩はポプラ社の「少年探偵シリーズ」を小学生の時分に随分と読みましたので、多くはそれらの原作である大人向けの通俗物は実はほとんど読んでいませんでした。
    『蜘蛛男』も初めて読みましたが…この、穴だらけ、先が読めてしまいまくりのストーリーも、乱歩独特の語り口と相まって「味わい」となっているところが…今更ながら…魅力な訳で。楽しいですね。

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    2019年03月11日
  • D坂の殺人事件

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    ひさしぶりに乱歩作品を読んだけれども
    古さの中に独特の魅力が確かにある
    けれど古い
    ミステリは積み重ねだし
    乱歩が今生きていたらどういう作品を書くだろうか

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    2019年01月12日
  • 栞子さんの本棚2 ビブリア古書堂セレクトブック

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    江戸川乱歩、他『栞子さんの本棚2 ビブリア古書堂セレクトブック』角川文庫。

    三上延の『ビブリア古書堂の事件手帖』に登場した古今東西の名作集、第2弾。残念ながら今回も抜粋作品が多い。

    江戸川乱歩の『孤島の鬼』『黄金仮面』『江川蘭子』は抜粋。全文掲載は『押絵と旅する男』と『二銭銅貨』の2編。中でも『二銭銅貨』は傑作中の傑作。この時代にこれだけのレベルの暗号ミステリが創られたとは信じられない。何度読んでも面白い。

    小林信彦の『冬の神話』、シェイクスピアの『ヴェニスの商人』『ハムレット』も当然の如く抜粋。

    小沼丹の『黒いハンカチ』は江戸川乱歩と同じような系統の小気味良いミステリー。時代を感じつ

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    2018年10月30日
  • 怪談入門

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    読んだことのある「押絵と旅する男」なども旧仮名遣いにすることにより一層怪異小説としての雰囲気が増す気がする。

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    2018年10月16日
  • パノラマ島綺譚 江戸川乱歩ベストセレクション(6)

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    ネタバレ

    初めて読みましたがこれまでの江戸川乱歩とは少し違う世界観に酔いしれました。
    「パノラマ島綺譚」は正に理想郷を舞台に一攫千金と楽園の為に犯罪を起こす男の話ですが、
    トリックと言えば終盤の死体の隠し場所の謎解きくらいで
    (それも目星を付けれるくらいの謎解き)ほぼ犯人目線で物語が進んでいくので、
    逆に「一体この物語の終着点はどこだろう?」と乱歩の掌で転がされている感覚が強かったです。
    乱歩本人が解説にもあるようにこのような夢想物語を描くことを恥ずかしいと思っていたようですが、
    島に上陸してからの描写は耽美的で浮世離れしていて、
    到底理解できぬ程の狂気なのに恐ろしく美しいと思ってしまう。
    まるで宗教画

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    2018年09月14日
  • 屋根裏の散歩者 江戸川乱歩ベストセレクション(3)

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    もっとどぎついほうが好みだけどこれはこれで面白い。他人の生活を屋根裏から覗き見るスリルを想像するとわくわくする。

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    2018年07月10日
  • D坂の殺人事件

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    改めて乱歩を読んでみるとトリック的には最近のミステリーを読み漁っている人たちにしたらそれぞれ先の読めるトリックだと思う。
    ただそんなトリックどうこうよりも乱歩の描く世界観の素晴らしさはまさに乱歩の前に乱歩無く、乱歩の後に乱歩無しと言っていいと思う。
    今回の短編集の中では蟲がなんとも言えず好きです。読んでいると、どこか世の中に馴染めずちょっと頭の狂ったような主人公柾木愛造。でもその心理も解らなくはない自分に気づいてハッとしたりして。
    なんとも不思議な世界に連れて行ってもらえる一冊だと思います。

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    2018年05月02日
  • 乙女の本棚5 押絵と旅する男

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    ネタバレ

    男性の見る夢ってモノクロなのって本当なのか?

    VRなのかと思ったらオタクの夢が詰まっていた…!

    25歳は少年なのだろうか。

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    2018年04月11日
  • 江戸川乱歩傑作選 鏡

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    ネタバレ

    人には言えないが、心の片隅に眠っている
    人間の倒錯した欲望が一種幻想的ないろどりを加え
    作品に単なる事件、トリック、探偵ではない
    ねっとりとした空気を纏わせているのだろう。

    全て明らかになったかと感じた直後に真相が明らかになる
    収録作2、3、4、真相が明らかになっていない可能性の
    余韻が漂う収録作1、5、推理小説ではない収録作6
    に随筆3本。

    やはり収録作5『人間椅子』
    気味の悪い恐怖のどん底に陥った直後、
    できすぎたタイミングで真相が明らかになった、
    かと思うのだが、、、では、なぜそんなにも気味の悪い
    手紙を書けたのだろうか。いやいや、まさか、もしかして。

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    2018年04月04日
  • 孤島の鬼~江戸川乱歩全集第4巻~

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    ネタバレ

    孤島の鬼がすごく良かった。全体の不気味さと美しさは江戸川乱歩にしか出せない。

    ラストのこの一文でガッと持ってかれた。
    「道雄は最後の息を引き取る間際まで、父の名も母の名も呼ばず、ただあなた様の御手紙を抱きしめ、あなた様のお名前のみ呼び続け申候」

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    2018年03月31日
  • 人でなしの恋

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    ネタバレ

    乱歩の大人向け初期作品群は各社よりまとめ方に工夫をしながら多数でていますが、本編も新潮社の2編とかなりかぶっており、自身は再読のものが多い。題名についつい惹かれて手に取ってしまいます。大正時代の作風にしては本当に奇抜ですね。
    既読のものでも繰り返して読みたくなる乱歩作品です。
    表題作の「人でなしの恋」の意味は読んで納得、これだけでも価値ある作品です。

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    2018年03月05日
  • パノラマ島綺譚 江戸川乱歩ベストセレクション(6)

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    えー嘘だ、嘘〜、そんな〜えっ、おー、おお、やばっ、ありえねー、ぜっていありえねぇーよ、そんなー、気持ち悪、そんな〜、おー、あはは、そりゃねぇよ、馬鹿馬鹿しいわ、見てらんねーよ、そりゃやばい、おーー、あーーそんなオチ、そりゃヤベェな、そのオチはやべぇよ、もう一度そのオチはやべぇよ、異端すぎ、奇譚すぎだろ、そこで、俺も裸体を拝みたいわ〜

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    2018年02月09日
  • 陰獣 江戸川乱歩ベストセレクション(4)

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    なかなか完成度の高い中編集だと思いました…!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    個人的にはやはり表題作である「陰獣」の方に軍配が上がるでしょうか…。「蟲」も悪くはないんですけれども、解説にもある通り、乱歩自身の人格分裂みたいな…人間は一個体だけれども、その中に複数の性格を所有している…そのせいでの悩み…みたいなものが「陰獣」には描かれているようで、そこに僕は関心を寄せましたねぇ…社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    「蟲」も蟲でまた何とも気持ちの悪いお話ではありますけれども…読者にそういった想像を起こさせる乱歩の筆力にはまさに脱帽であります…!

    さようなら…。

    ヽ(・ω・)/ズコー

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    2018年02月06日
  • 黒蜥蜴~江戸川乱歩全集第9巻~

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    有名な『黒蜥蜴』はやはり黒蜥蜴の妖艶さとかわいらしさが魅力の話だと思う。
    展開としては乱歩の長編お決まりの展開なので驚くことは特に無いけど、黒蜥蜴のキャラが良い。
    終わり方も切なくて耽美で好き。

    『人間豹』はあまり期待しないで読み始めたけど、黒蜥蜴よりテンポとハラハラ感があって一気に読めた。
    ツッコミどころは相変わらず多いけど惹きつける文章力がすごい。
    ラストのあたりはちょっと無理やり終わらせた感というか駆け足感が強いかなあ…。

    『石榴』が話としてはいちばんしっかりしてるかなという印象。
    推理物をちゃんと書こうとした感じが伝わってくる。
    けど、すでによんだ『二癈人』などに展開などが似てるの

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    2018年02月01日
  • 怪談入門

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    乱歩の短編は3編だけ収録。本書のメインは随筆や評論の数々で、タイトルにもある「怪談入門」が素晴らしい。
    乱歩が分類好きなのは貼雑年譜などからも周知の事ですが、ここでも怪談を乱歩なりに分類し、そしてまぁ、土蔵にあれだけの本を集めていた人だけあって、国内外に問わず様々な怪談を読んでおり、それを紹介していく手際のすばらしさ。(インターネット時代の今ならともかく、あの時代にラヴクラフトとかダンセイニとか読んでたのか……!と驚きましたよ)

    そして知ってたけど、乱歩、朔太郎の「猫町」大好きだよね……。あちこちの随筆で推しててホッコリしたよ。
    その他、乱歩が翻訳したポーの「赤き死の仮面」収録。
    個人的に嬉

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    2017年11月07日
  • 黒蜥蜴 江戸川乱歩ベストセレクション(5)

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    明智の登場によって、他の作品よりもアクション要素が強い。
    嫌いなわけではないが、黒蜥蜴による犯行が御都合主義で
    そういった意味では横溝正史のほうが面白い。

    乱歩の良いところは、とにかく、妖艶さだと感じた。
    今の世の中では考えられない、排水臭くて、如何わしい、狂乱の時代。
    その中で燦然と輝く、背徳の美。

    なので、黒蜥蜴の危うい美しさだけが際立って良い。
    エンタテインメントとしては、あまり評価できない。
    無理矢理書かされたんじゃないかというくらい。

    なので、明智の出る作品は今後、あまり読まないほうがいいなと思った。
    探偵物が好きな人にも、これはオススメできないな、と思った。他の短編の方が良い

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    2017年09月03日