江戸川乱歩のレビュー一覧

  • 人でなしの恋

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    ネタバレ

    乱歩の大人向け初期作品群は各社よりまとめ方に工夫をしながら多数でていますが、本編も新潮社の2編とかなりかぶっており、自身は再読のものが多い。題名についつい惹かれて手に取ってしまいます。大正時代の作風にしては本当に奇抜ですね。
    既読のものでも繰り返して読みたくなる乱歩作品です。
    表題作の「人でなしの恋」の意味は読んで納得、これだけでも価値ある作品です。

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    2018年03月05日
  • パノラマ島綺譚 江戸川乱歩ベストセレクション(6)

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    えー嘘だ、嘘〜、そんな〜えっ、おー、おお、やばっ、ありえねー、ぜっていありえねぇーよ、そんなー、気持ち悪、そんな〜、おー、あはは、そりゃねぇよ、馬鹿馬鹿しいわ、見てらんねーよ、そりゃやばい、おーー、あーーそんなオチ、そりゃヤベェな、そのオチはやべぇよ、もう一度そのオチはやべぇよ、異端すぎ、奇譚すぎだろ、そこで、俺も裸体を拝みたいわ〜

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    2018年02月09日
  • 陰獣 江戸川乱歩ベストセレクション(4)

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    なかなか完成度の高い中編集だと思いました…!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    個人的にはやはり表題作である「陰獣」の方に軍配が上がるでしょうか…。「蟲」も悪くはないんですけれども、解説にもある通り、乱歩自身の人格分裂みたいな…人間は一個体だけれども、その中に複数の性格を所有している…そのせいでの悩み…みたいなものが「陰獣」には描かれているようで、そこに僕は関心を寄せましたねぇ…社畜死ね!!

    ヽ(・ω・)/ズコー

    「蟲」も蟲でまた何とも気持ちの悪いお話ではありますけれども…読者にそういった想像を起こさせる乱歩の筆力にはまさに脱帽であります…!

    さようなら…。

    ヽ(・ω・)/ズコー

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    2018年02月06日
  • 黒蜥蜴~江戸川乱歩全集第9巻~

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    有名な『黒蜥蜴』はやはり黒蜥蜴の妖艶さとかわいらしさが魅力の話だと思う。
    展開としては乱歩の長編お決まりの展開なので驚くことは特に無いけど、黒蜥蜴のキャラが良い。
    終わり方も切なくて耽美で好き。

    『人間豹』はあまり期待しないで読み始めたけど、黒蜥蜴よりテンポとハラハラ感があって一気に読めた。
    ツッコミどころは相変わらず多いけど惹きつける文章力がすごい。
    ラストのあたりはちょっと無理やり終わらせた感というか駆け足感が強いかなあ…。

    『石榴』が話としてはいちばんしっかりしてるかなという印象。
    推理物をちゃんと書こうとした感じが伝わってくる。
    けど、すでによんだ『二癈人』などに展開などが似てるの

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    2018年02月01日
  • 怪談入門

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    乱歩の短編は3編だけ収録。本書のメインは随筆や評論の数々で、タイトルにもある「怪談入門」が素晴らしい。
    乱歩が分類好きなのは貼雑年譜などからも周知の事ですが、ここでも怪談を乱歩なりに分類し、そしてまぁ、土蔵にあれだけの本を集めていた人だけあって、国内外に問わず様々な怪談を読んでおり、それを紹介していく手際のすばらしさ。(インターネット時代の今ならともかく、あの時代にラヴクラフトとかダンセイニとか読んでたのか……!と驚きましたよ)

    そして知ってたけど、乱歩、朔太郎の「猫町」大好きだよね……。あちこちの随筆で推しててホッコリしたよ。
    その他、乱歩が翻訳したポーの「赤き死の仮面」収録。
    個人的に嬉

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    2017年11月07日
  • 黒蜥蜴 江戸川乱歩ベストセレクション(5)

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    明智の登場によって、他の作品よりもアクション要素が強い。
    嫌いなわけではないが、黒蜥蜴による犯行が御都合主義で
    そういった意味では横溝正史のほうが面白い。

    乱歩の良いところは、とにかく、妖艶さだと感じた。
    今の世の中では考えられない、排水臭くて、如何わしい、狂乱の時代。
    その中で燦然と輝く、背徳の美。

    なので、黒蜥蜴の危うい美しさだけが際立って良い。
    エンタテインメントとしては、あまり評価できない。
    無理矢理書かされたんじゃないかというくらい。

    なので、明智の出る作品は今後、あまり読まないほうがいいなと思った。
    探偵物が好きな人にも、これはオススメできないな、と思った。他の短編の方が良い

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    2017年09月03日
  • パノラマ島綺譚 江戸川乱歩ベストセレクション(6)

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    昔のカルト映画を思わせる作品。
    ただし、オチが「そんなんでいいの?!」というような
    呆気ないもの。

    それで、いいのかもしれない。
    狂人の夢、それを具現化した奇妙な島。
    そういったものを楽しむための娯楽作品として、完成しています。

    どの作品でも同じことですが、
    病的な美しさの表現は、乱歩自身が実際にそういった類の偏執者なんじゃないかと思うくらい、
    油絵のように立体的で、粘っこく書かれていました。


    あくまでもサイコであって、推理小説ではない。
    それが乱歩の魅力であると思いました。

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    2017年09月03日
  • 明智小五郎事件簿2

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    なんかこう、人がズブズブってはまり込む好奇心が暴かれる感覚が魅惑的ですよね。いけないものに吸い寄せられるというか。瞳孔が開く感じがします。

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    2017年08月26日
  • 少年探偵団―私立探偵 明智小五郎―(新潮文庫nex)

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    やっぱりこういうシリーズものは巻を増す毎に魅力的になるなぁ。二十面相も明智先生も魅力的。もちろん小林君も探偵団も。

    まだまだ終わりそうにないこの戦い。次はどんな手で、ふたりは私を驚かせてくれるのだろう。

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    2017年08月17日
  • 明智小五郎事件簿5

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    蜘蛛男の直ぐ後から始まる復讐鬼対名探偵のスリラー活劇。ちと時代がかっているが、却って味わい深い。犯人の娘とのロマンスとか明智小五郎を只の推理マシーンにしなかったのが実に良い。

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    2017年08月04日
  • 屋根裏の散歩者~江戸川乱歩全集第1巻~

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    まず、本の作りがいい。文庫表紙の手触りや詳細な註と解題。最高に素晴らしいのが全作に自作解説がついている事。

    さすがに作品には出来不出来があるが、こうやって改めてほぼ発表順に読むと、この時期に乱歩のエッセンスが詰まっているのが良くわかる。この文庫のシリーズは全巻揃えたので、敬意を持って読み進めていきたい。

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    2017年08月02日
  • 江戸川乱歩傑作集2 人間椅子 屋根裏の散歩者

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    江戸川乱歩は気になるが読みやすいのないなぁ、と思っていたところへうっかりと手にとってしまった。
    美少年探偵団のパロディ元が4つも入っていたせいもある。
    D坂の殺人事件が好きだな。やはりミステリが好きなのではなく探偵が好きなのだ。狂人のなかの理知的な人間。最も狂人的な可能性を秘めているところも。
    デザイン素晴らしい。

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    2017年06月27日
  • 少年探偵団―私立探偵 明智小五郎―(新潮文庫nex)

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    あの手この手で逃げ延びる二十面相には不思議な魅力があります。次はどうやって逃げるんだろうと、ワクワクしながら読みました。神の如き存在である明智小五郎をどうにかして負かしてほしいなあなんて、ラスト付近では思ってました。あの意味深なラストは次回作への布石なのかな。

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    2017年06月24日
  • 暗黒星

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    短編集。というか中編+掌編集?
    暗黒星。明智小五郎はこの話だけ。途中からうすうす犯人がわかってしまうのは昔なのでご愛敬。ホラータッチは流石。
    お勢登場。胸糞。
    目羅博士。作者が出てる。不思議な話。
    木馬は廻る。犯罪がない珍しい話らしい。
    幽鬼の塔。
    素人探偵河津三郎の異常とも呼べる好奇心と悪戯心に最初は不快さを感じたが、途中殺されかけたこともあり、だんだん気に入った。
    最後にあっさりと手を引くのもよかった。

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    2017年05月20日
  • 江戸川乱歩随筆選

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    この随筆集を読んで、江戸川乱歩がますます好きになった。乱歩の関心の広さ、率直な態度、ミステリに対する愛情に心を打たれる。文章も格調高くて、読み応えがあった。私もミステリが好きなので、乱歩がミステリへへの情熱を語った「枕頭風景」のような随筆を一番面白く感じた。同性愛の嗜好をあっけらかんと述べる随筆があることに驚いた。戦争中にそんな文章を発表するのは勇気を必要としたと思うが、乱歩はさらりと書いている。江戸時代に、自らの命を絶った少年の墓を、乱歩が訪ねたことを情感あふれる文章で記した「もずくの墓」が私のベスト。

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    2017年04月13日
  • 江戸川乱歩傑作集2 人間椅子 屋根裏の散歩者

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    「人間椅子」、「D坂の殺人事件」、「屋根裏の散歩者」、「押絵と旅する男」、「鏡地獄」、「パノラマ島奇談」。人間椅子、想像すると恐ろしい話だ。明智小五郎の登場する、D坂の殺人事件と屋根裏の散歩者では、明智の名推理による活躍が楽しい。押絵と旅する男は、不思議、奇妙な感じで心に残った。鏡地獄は、鏡などの近代の科学にまだ馴染めきれていないこの時代ならではの恐怖を感じさせてくれる。パノラマ島奇談は、乱歩の美学と恐怖の入り混じった世界観を堪能することができた。表紙の絵が独特で美しい。

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    2017年04月04日
  • D坂の殺人事件

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    乱歩が世の中に認められてきたころの短編集。ポーのモルグ街の殺人と並び評されるD坂、そして二廃人、赤い部屋など乱歩の全盛期へと連なる作品群。しかし「お勢登場」の圧倒的な意外感はどうであろう。どこに端を発し、どこへと連なるのか、いまだに分からない。それが魅力である。

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    2017年02月12日
  • パノラマ島綺譚~江戸川乱歩全集第2巻~

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    「闇に蠢く」
    「空気男」
    「パノラマ島奇譚」
    「一寸法師」

    まず「闇に蠢く」について。これは恐ろしく不気味な話だ。「え、そんな展開!?」と、序盤と終盤の差が激しい。野崎三郎という画家と、その友人が怪しい男を追って洞窟に閉じ込められるところから、すさまじい方向に話が進む。飢えの描写。乱歩は飢えがどういう状態なのかを具体的に知っているかのよう。胃がねじ切れんばかりに痛くなるというのは本当だろうか。飢えのあまり、人間の腐乱した死体に食らいつく場面があるが、食中毒にならないのだろうか。

    「空気男」は感想なし。
    「パノラマ島奇譚」は自分にそっくりな金持ちの男(双子のように似ている)になりすまし、その

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    2017年01月30日
  • 江戸川乱歩作品集 一

    購入済み

    江戸川乱歩って

    江戸川乱歩って暗号が大好きだったようですね。ところで二銭銅貨のように暗号の規則が分からない場合ああスムースに正しく読めるとは思えませんよ。どうもこの辺の設定が適当なようです。主人公が天才だからじゃ納得出来ません。

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    2017年01月23日
  • 蜘蛛男

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    子どもの頃夢中で読んだ江戸川乱歩の世界がありました。
    時代背景もあるせいかトリックが古臭い感じもあったけど名探偵明智小五郎ここにありって感じの冒険活劇で楽しく読めました。

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    2017年01月21日