江戸川乱歩のレビュー一覧
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明智小五郎の活躍を事件発生順に並べた画期的なコレクションの第4巻。
明智小五郎が活躍する作品は殆ど読んでいると思っていたのだが、この作品は未読だった。『文藝倶楽部』という文芸雑誌に連載された作品だけあって、大衆小説といった色合いが強い。しかし、違和感を感じる構成には少し驚いた。じっくりと大いなる謎を描く前半と明智小五郎が登場し、二転三転の怒濤の展開が待つ後半とでは全くリズムが違うのだ。全く違う小説を繋ぎ合わせたと言ってもよいくらいだ。また、この後に描かれる怪人二十面相を思わせるシーンがあったりと、この作品を描くにあたり紆余曲折があったのではと推察する。
今回も巻末にはお馴染みの平山雄一の『 -
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「一寸法師」と「何者」の二編収録
「一寸法師」は、推理小説もいうよりもホラー映画を見ているような猟奇的な雰囲気で物語が進む。また、障害者の表現や作中での扱いが現代では考えられないほど差別的で、大正当時の空気感、風俗が感じられる。
「何者」は、「一寸法師」と違い、謎解きの要素が強く推理小説らしい雰囲気。読み返すと、実はいろいろ伏線が張られていたこと(逆に、最初に読んだときは伏線だと思ったら、全然後で出てこない描写であったこと)に気づく、作り込まれている作品。
本編も面白いが、巻末の「明智小五郎年代記」「解説」がかなり面白い。作品の時代背景、作品当時の交通網や徴兵制度、徴兵制度などに対する一 -
購入済み
懐かし〜!
小学生の頃に図書館でドキドキしながら読みふけった少年探偵団シリーズ。久しぶりに手に取ってみるとウン子供っぽい(笑)、トリックもやや都合いいなぁと。なのに止められない面白さがあって。昨今の江戸川乱歩ブーム再来(?)を機に色々読み返しています。
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購入済み
江戸川さんブーム再来?
何となく最近目につく江戸川氏作品の数々。何度目かの旬ですかね?幼少期それはそれは少年探偵団に魅了され小学校低学年にやや小難しい記述や言い回しだったように記憶しますが図書館で借りまくってましたね。と懐かしさと未読作品への興味とを含め購入し始めましたが、これですよ〜これ!この薄気味悪いような独特な世界観と派手な演出がないのに摩訶不思議なストーリーで背後からジワジワと何か冷たいものが浸食してくるような逼迫感がハマる要因かと。明智さんシリーズ再読破もですが「孤独の鬼」「淫獣」「地獄の道化師(なんちゅータイトルだよ。笑)」とかも読みたいなぁ、と、しばらくはガッツリ散財予定!(笑)。
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江戸川乱歩はいくつか読んだが、最も有名とも言える「黒蜥蜴」を読んだことがなかった。
明智小五郎の不死身さが胡散臭くて避けていたのだと思う。そこがいいところだと若いわたしはわかっていなかった。青いな。
今回、本屋さんでたまたま見かけて、百合の花が大きく描かれた表紙が綺麗で手にとってそのまま無意識に購入してしまった。こちらのサイトでは漫画みたいな購買意欲を低下させる表紙になっているけれど。
今更江戸川乱歩を平積みしている理由は、自宅でテレビを見ていて気づいた。
ドラマ化されたらしい。
ちなみに明智小五郎役は渡部篤郎さんらしい。ちょっとイメージじゃない。
小さい頃テレビで明智小五郎を演じたのは天知 -
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「何者」。いわゆる本格ミステリ。意外なことに乱歩作品ではこの手の作品は少ないようだ。今読むと割と既視感を覚える真相ではあるのだが、発表当時はどうだったのだろう。
「黄金仮面」。驚いた。まさか明智の相手にXXXをもってくるとは・・・。正直、XXXってこんなキャラクターだったっけ?と思えるところがあったり、筋立てについてもちょっと無理があるような気もするのだが、それでもアクションあり知恵比べありの、大衆向け娯楽小説の王道をゆく作品であることに異論はない。
「江川蘭子」。複数の作家によるリレー共作の1本目。さすがにこの部分だけでは作品として評価のしようがない。派手目な女性を主人公にしたのは後に続く作