江戸川乱歩のレビュー一覧
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「闇に蠢く」
「空気男」
「パノラマ島奇譚」
「一寸法師」
まず「闇に蠢く」について。これは恐ろしく不気味な話だ。「え、そんな展開!?」と、序盤と終盤の差が激しい。野崎三郎という画家と、その友人が怪しい男を追って洞窟に閉じ込められるところから、すさまじい方向に話が進む。飢えの描写。乱歩は飢えがどういう状態なのかを具体的に知っているかのよう。胃がねじ切れんばかりに痛くなるというのは本当だろうか。飢えのあまり、人間の腐乱した死体に食らいつく場面があるが、食中毒にならないのだろうか。
「空気男」は感想なし。
「パノラマ島奇譚」は自分にそっくりな金持ちの男(双子のように似ている)になりすまし、その -
購入済み
江戸川乱歩って
江戸川乱歩って暗号が大好きだったようですね。ところで二銭銅貨のように暗号の規則が分からない場合ああスムースに正しく読めるとは思えませんよ。どうもこの辺の設定が適当なようです。主人公が天才だからじゃ納得出来ません。
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二銭銅貨
一枚の切符
恐ろしき錯誤
二廢人
双生児
D坂の殺人事件
心理試験
黒手組
赤い部屋
日記帳
算盤が恋を語る話
幽霊
盗難
白昼夢
指輪
夢遊病者の死
百面相役者
屋根裏の散歩者
一人二役
疑惑
人間椅子
接吻
江戸川乱歩の初期の短編集。面白かったのは『心理試験』と、『二廢人』だろうか。
『心理試験』は、大学生で頭のいい犯人が金目当てに老婆を殺し、いかにバレないか知恵を絞る、という話。その過程で心理試験にかけられることになり、彼は完璧に練習して心理試験に臨んだのだが、その完璧さがかえって仇になってしまった、という話。この大学生(蕗屋)は、「下手に隠し立てしない」主義だが、結局そ -
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江戸川乱歩『人間豹 明智小五郎事件簿Ⅷ』集英社文庫。名探偵・明智小五郎の活躍を事件発生順に並べた興味深いコレクションの第8巻。
再読し、大昔、ポプラ社の『少年探偵団シリーズ』で、このタイトルを目にした時、一体どんな怪人が登場するのか非常にワクワクしたことを思い出した。探偵推理小説らしからぬSFチックな、オカルト風なタイトルに好奇心を大いに刺激されたのだ。後に同シリーズに『電人M』が登場するまで、この『人間豹』が一番興味深いタイトルであった。
神谷芳雄の恋人の弘子が恩田という不気味な男に捕らわれ、惨殺される。その後に神谷の恋人となった江川蘭子にも恩田の魔の手が…神谷を助けるべく明智小五郎は… -
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なるほどこれは面白い。恋人を殺された(密室殺人!)美貌の青年である主人公に恋情を抱く友人の医師(こちらも美青年…)、土蔵に監禁されている美少女の手記、孤島に潜入しての洞くつの大冒険、とまぁ美味しいモノが次々とでてくる。
『猟奇の果』も私の好み。自分の親友にそっくりの人間が表れて、最初は些細な悪戯程度だったのだが、徐々に事件が大がかりになっていき……自分の目の前にいるのは本当の友人なのか、そっくりさんの方なのか、という心理サスペンスの色ももちつつ、(後半、話が破綻しそうになってきたので)明智も登場してエイヤッと纏めるいつものパターンですが(笑)。