あらすじ
それは暗やみの恋でございます。決してこの世のものではありません。
…彼は何故発狂しなければならなかったか。
挿画:咎井 淳(Guilt|Pleasure)/監修:平井憲太郎
収録作品:人間椅子 D坂の殺人事件 屋根裏の散歩者 押絵と旅する男 鏡地獄 パノラマ島奇談
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Posted by ブクログ
奇怪な物語を推理、エロなどどともに長短編含めて表現している。内容の発想が特異であり、他の作家がどのような内容を表現しているのかは読書数が浅いので何とも言えないが奇妙な世界観が各作品で発揮されていると思われる。この本には複数の話が含まれている。映像で表現するとちょっときついと感じられるものが文字によりある程度マイルドになっているのがよいところか。小説にしては刺激が強めという印象。たまにスパイスとして読むのが良さそう。評価3.7
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乱歩の名作短編集。
よくこんな奇妙な話がたくさん思いつくなと思う。
パノラマ島の景色を描く描写、表現が彩り鮮やかで、読んでいてすごくわくわくした。
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人間椅子
D坂の殺人事件
屋根裏の散歩者
押絵と旅する男
鏡地獄
パノラマ島奇談
いずれも選りすぐりのミステリとファンタジーです。しいてけなせば、パノラマ島は、多少くどくて途中で興味が持続しにくい。でも妻を連れてパノラマ島に行く下りの盛り上がりはすごいものがあります。
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江戸川乱歩は気になるが読みやすいのないなぁ、と思っていたところへうっかりと手にとってしまった。
美少年探偵団のパロディ元が4つも入っていたせいもある。
D坂の殺人事件が好きだな。やはりミステリが好きなのではなく探偵が好きなのだ。狂人のなかの理知的な人間。最も狂人的な可能性を秘めているところも。
デザイン素晴らしい。
Posted by ブクログ
「人間椅子」、「D坂の殺人事件」、「屋根裏の散歩者」、「押絵と旅する男」、「鏡地獄」、「パノラマ島奇談」。人間椅子、想像すると恐ろしい話だ。明智小五郎の登場する、D坂の殺人事件と屋根裏の散歩者では、明智の名推理による活躍が楽しい。押絵と旅する男は、不思議、奇妙な感じで心に残った。鏡地獄は、鏡などの近代の科学にまだ馴染めきれていないこの時代ならではの恐怖を感じさせてくれる。パノラマ島奇談は、乱歩の美学と恐怖の入り混じった世界観を堪能することができた。表紙の絵が独特で美しい。
Posted by ブクログ
短編6話。江戸川乱歩の短編集は各出版社から出ているが、こちらはテーマが「変態」となっている。
テーマの通り、人間の狂気的な、確執的な面が物語として描かれた作品が収録されている。
◼︎人間椅子
自分の周りは江戸川乱歩といえばこれだった。
◼︎D坂の殺人事件
明智小五郎が初めて登場する作品らしい。
なんとなく想像はついた。
◼︎屋根裏の散歩者
こちらも明智小五郎が登場。
◼︎押絵と旅する男
本書に収録された作品の中で1番好きだったかもしれない。世にも奇妙な物語にありそうな感じ。
◼︎鏡地獄
個人的には腑に落ちない感じがありちょっとうーん。
◼︎パノラマ島奇談
読んでてずっとディズニーランドと地獄楽を思い浮かべてた。
映像化と相性良さそう。