江戸川乱歩のレビュー一覧

  • 孤島の鬼 1

    購入済み

    江戸川乱歩の妖しい世界を

    江戸川乱歩の妖しい世界をどこまで「絵」で表現できるかがコミカライズの評価を決めてしまうが、この作品はまずまず成功しているといえると思う。単に絵の美麗さ という点では、他にいくらでも例はあるがあえて題材に妖しい江戸川乱歩を選んだという点を評価したいと思う。

    0
    2024年08月01日
  • 人でなしの恋(乙女の本棚)

    Posted by ブクログ

    江戸川乱歩文学忌、自宅で脳出血で死去

    1926年大正15年の作品 ホラーっぽい
    傑作ラジオドラマもあります

    元妻の回想
    19歳おぼこ娘が 眉目秀麗で気難しい名家の息子と結婚
    優しそうだった男は、半年もすると 夜な夜な一人蔵の中へ
    妻が突き止めた蔵の中の出来事
    私は、許しますよ
    仕方ないじゃんね

    この作品の
    「泉鏡花さんの小説に出てくるような夢のような美しい方」
    という言い回しが好き

    夜汽車さんの
    花嫁が、人形が、着物が、ドレスが、蝶が どれもこれも美しく繊細
    夫は映画化の時の阿部寛さんの印象が強過ぎてね

    0
    2024年07月28日
  • 人間椅子(乙女の本棚)

    Posted by ブクログ

    江戸川乱歩文学忌、柘榴忌

    1925年大正14年の作品
    エログロナンセンス

    美しい人妻女性作家
    彼女の元に届くファンレター
    その中に椅子職人からの告白
    自ら椅子の中に潜んで座られる快楽
    読み終えて届く
    もう一通の手紙

    時々映像化される人気作品
    もしかして若い人はご存知ないかも知れないので
    乙女の本棚で書籍化してくれてありがとうという感じです
    私としては、最後のオチがない方が面白いかなと思ってます
    絵はホノジロトヲジさんでした
    希望としては もうちょっと艶っぽくてもと思いました

    0
    2024年07月28日
  • 三角館の恐怖

    Posted by ブクログ

    この装丁の本ではなく、1973年初版の漫画の表紙の本を読みました。私が中学の頃、学校の図書室で見つけて読みました。今、勤めている小学校で同じ装丁の本を見つけて懐かしくて読みました。あまり今は使われないだろう探偵小説です。明智小五郎が難事件を解決すると言うストーリー、謎解きも今の時代のトリックやややこしい人間関係もなく、シンプルです。でも、ノスタルジーと相まって楽しく読み終えました。年寄りの郷愁ゆえの読書でした。楽しかった。

    0
    2024年07月26日
  • 人間椅子 江戸川乱歩ベストセレクション(1)

    Posted by ブクログ

    ラジオで朗読を聴いて15分✖️4話であっという間。いつかは江戸川乱歩、と思ってたけど文体分からなかったからスタートラジオで良かった!
    本は改めてよみたい

    ラストが、そうなのか、やはりまだ、、?なのか人によって解釈が違うっぽいので、それもまた引きずる面白さ。

    いまラジオでようやく夏目漱石 吾輩は猫である を拝聴中。
    やっぱり名作って呼ばれてるのはすげーんだな、、大正、昭和時代のは難しそうだけど聴く分には楽だしいいかもの発見

    0
    2024年07月20日
  • D坂の殺人事件 アニメカバー版

    Posted by ブクログ

    (ネタばれになりはしないと思うが、本文の一部を含んでいる。)
    短編小説でありとても読みやすい量と内容。おそらく誰もが推理しやすいじゃんと思うかもしれないがそのラストは思いもしない方向へ行くだろう。また明智小五郎初登場の作品でもあり、くせ者っぷりは初めからであったようだ。アッと驚くような終わり方ではないものの、衝撃的であった。理解できなかったり、推理が的外れであったりと振り回される感覚が新しかった。
    「人間の観察や人間の記憶なんて、実にたよりないものですよ。この例にある様な学者達でさえ、服の色の見分がつかなかったのです。私が、あの晩の学生達は着物の色を見違えたと考えるのが無理でしょうか。彼等は何者かを見たかも知れません。併しその者は棒縞の着物なんか着ていなかった筈です。(本文より)」
    理解しがたいが事件解決に必要なキーである。心理的な事柄が好きな方にはぜひ見てもらいたいと思う作品である。

    0
    2024年07月14日
  • 幽霊塔

    Posted by ブクログ

    1937年、乱歩が黒岩涙香の翻案小説をリライト。子供の頃、さらにリライトした『時計塔の秘密』を夢中で読んだ。ミステリー、サスペンス、ロマンスが複雑に絡み合った娯楽小説の傑作。90年前の小説で古臭さもあるが、それも魅力。とにかく面白く、お勧め

    0
    2024年07月04日
  • 三角館の恐怖

    Posted by ブクログ

    江戸川乱歩が「エンジェル家の殺人」を翻案した作品。
    双子、奇妙な館、遺言、遺産争い、読者への挑戦状…
    これは読まなければ!となり、初乱歩作品でした。おもしろかった、読んでよかったです。
    連載されてたときの挿絵もあるのでより雰囲気を楽しめました。
    なにより動機が好き。
    他の乱歩作品も読んでみたくなりました。

    当時は読者への挑戦で懸賞があったんですね
    当時の応募規定や当選者発表も載っていたのがよかったです

    0
    2024年06月29日
  • 乙女の本棚5 押絵と旅する男

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    蜃気楼を見に出かけた主人公は、列車の中で不思議な絵を持つ男に出会う。

    いつの時代も二次元に恋をする人はいたんだな!と思いました。
    昔の文学なのにとても入り込んでするすると読めました。
    ある種の噂話を聞いているような、そんな興味が湧いていきます。

    何が夢で、何が本当かはわかりませんが、冒頭に出てきた蜃気楼を表しているのでしょうか。

    ある意味この押絵を持つ男は、かなりできる営業マンな気がします。

    0
    2024年06月29日
  • 悪魔 乙女の本棚作品集

    Posted by ブクログ

    「堕落させたくないもの程、益(ますます)堕落させたいのです。」
    美しい顔をした悪魔はこう言って、涙を流した。

    美しいものはそのままにして愛でたい、という思いはあるのに、それを汚してしまいたいと思う己の醜さに悪魔は涙した。悪魔は、人を堕落させるのが仕事なのだろうから、そう思い悩んでしまう辺りが悪魔に似つかわしくなく、哀れんであげたい気持ちになった。

    大切にしたいけど、悲しませたい。
    清くいてほしいと思うけれど、真っ黒にしたい。

    この欲望はどこから来るのだろう。
    占有したい感覚、所有して支配したい気持ちは、どうして生まれてくるのだろう。
    どうして、美しいものほど、汚したくなるのだろう。

    多分、それは、自分を汚れたものだと心のどこかで思っているから。美しいものを妬ましく思っているから。

    プライドが高くて自己肯定感低めの私と、この悪魔はシンクロするところがある。

    自分より優れているものは、そのまま清く気高くいてもらいたい。だけれど、引きずり下ろして、結局自分と同じ場所の人だったと思って安心感を得たい思いも持ち合わせている。
    そして、自分が引きずり下ろしたという、自分の影響力に優越感を感じたくもある。
    毒された相手が回復しようものなら、嬉しい反面、より多くの苦しみを与えて堕落させたいと思ったりもする。

    自分に満足していれば、そんな酷いことはしない。
    でも、誰かに愛されたくて、かまってほしくて、仕方なくそうしてしまうこともあるのも、分かる気がする。

    勿論讃えることはできないけれど、こういう矛盾や葛藤が人間らしさなのだと思う。だから真っ向から否定はしたくない。

    悪魔も人間も、自分は醜いと思って涙できるのなら、醜くなんかなく、寧ろ美しい部類に入れるという考え方もありそうだ。

    湧き上がる気持ちを無理に矯正しようとするのではなくて、自分を含めた悩める人に対し、手を差しのべて、理解しようとする人になりたいなと思った。

    0
    2024年06月24日
  • 人でなしの恋(乙女の本棚)

    Posted by ブクログ

    江戸川乱歩の「人でなしの恋」をイラストレーターの夜汽車によってイラスト化した作品。昔の小説特有の小難しい表現もイラストによって分かりやすく伝えることができている。画集としても小説としても使える作品。

    0
    2024年06月23日
  • 乙女の本棚5 押絵と旅する男

    Posted by ブクログ

    久しぶりの乱歩作品。やはり良いですね、大乱歩様。冒頭の語りだしから乱歩節。それに続くは魚津の浜の蜃気楼、大気のレンズが引き起こす妖しい現象に何かが起こりそうな気配が漂います。

    今回はイラストレーターのしきみさんとのコラボ作品。

    表紙のイラストは下記の場面。イラスト付きもなかなか良いです。

    『黒天鵞絨の古風な洋服を着た白髪の老人が,窮屈そうに座っていると、緋鹿の子の振袖に、黒繻子の帯の映りのよい十七八の、水のたれる様な結綿の美少女が、なんとも云えぬ嬌羞を含んで、その老人の洋服の膝にしなだれかかっている。』

    0
    2024年06月23日
  • 人間椅子 江戸川乱歩ベストセレクション(1)

    Posted by ブクログ

    それぞれの短編が、不気味で怪しく、それでいて先が見え始めた、と思ったその一歩先の決着を迎える、文体と構成のバランスが絶妙で、それぞれの世界にすっと引き込まれた

    0
    2024年06月22日
  • D坂の殺人事件 アニメカバー版

    Posted by ブクログ

    はじめて読んだ江戸川乱歩作品。元々ミステリーは好きだし、古典作品もどんどん読んでいきたいよな...という気持ちはありながらも、なかなか手にとるきっかけがなかった。

    そこで本屋にふと訪れたときに、当時アニメが面白く漫画も読んでいた「文豪ストレイドッグス」のコラボカバーが...!しかも文ストでは江戸川乱歩が好きなので、これは読むしかない!と手に取った作品。

    月日が経ち、積読を乗り越えて。ようやく読み終えました。特に面白かったのは「心理試験」と「地獄の道化師」。

    0
    2024年06月12日
  • 乱歩殺人事件――「悪霊」ふたたび【電子版特典付き】

    Posted by ブクログ

    過去に途中で終わってしまった「悪霊」を再構築しながら、事件の解決を導くと言うミステリー。私は乱歩作品をあまり読んでないから、悪霊も知らなかったが充分楽しめた。

    0
    2024年06月06日
  • 地底の魔術王―私立探偵 明智小五郎―(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

     明智小五郎(小林少年+少年探偵団)VS魔法博士の構図は勿論、今回のトリックが一番大掛かりかつ密室の謎も加わって最後まで面白く読めた。

    0
    2024年06月02日
  • 青銅の魔人―私立探偵 明智小五郎―(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

     『青銅の魔人』が終始不気味で、なおかつ少年探偵団よりもより本家『ベイカー・ストリートボーイズ』に近いかチンピラ別動隊の存在など、今回も明智小五郎VS謎の怪人だけに留まらない魅力があった。

    0
    2024年06月02日
  • 妖怪博士―私立探偵 明智小五郎―(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

     『少年探偵団』で怪人二十面相が死亡したと思われたその後、蛭田博士という子供を誘拐する凶悪犯が現れ、またその事件の解決に明智小五郎の他に殿村弘三という別の探偵が現れ、明智小五郎に宣戦布告する、という前作とはガラリと変わって新たな敵が登場したかと思いきや、その正体は…という展開になり、最後は明智小五郎と敵の対決という盛り上りを見せ、最後まで楽しく読めた。

    0
    2024年06月01日
  • 少年探偵団―私立探偵 明智小五郎―(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

     明智小五郎VS怪人二十面相の頭脳戦は本作も健在で、小林少年をはじめとした少年探偵団の面々が前作に負けず劣らずの活躍をしているのも印象深かった。

    0
    2024年06月01日
  • 怪人二十面相―私立探偵 明智小五郎―(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

     明智小五郎VS怪人二十面相というルパンVSホームズを彷彿とさせるようなワクワクする頭脳合戦が面白かったし、小林少年をはじめとした少年探偵団誕生の経緯も分かって子供向けとは思えないクオリティだった。次巻も楽しみ。

    0
    2024年06月01日