あらすじ
大正十四年、帝都・東京・貿易商に勤める美青年・蓑浦金之助は、最愛の許嫁・木崎初代を何者かに殺されてしまう。完全なる密室での殺人――。そんな時、昔から何故か彼に想いを寄せていたエリート医学研究者・諸戸道雄が現れて…!?
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匿名
続きが楽しみ
原作小説は読んでいないのですが、何人かの方が漫画化しているので、その漫画を読み比べているところです。
本作は3巻まであるので、以前に読んだものよりは細かく丁寧に描いていると思います。
この第1巻では、まだメインのところに入っていませんが、既に色々と不気味で、今後起こるであろう更なる不気味な出来事を予感させていて良いです。
鬼は誰か?
殺人に推理、宝探しの冒険、グロテスク、恋愛話等々、盛りだくさん。小説よりコミックの方がマイルド。残念ながら今時小説のままはやはり厳しい。でもコミックも耽美?魔性?っぷりはたっぷりあり。
諸戸や深山木など次々落とす魔性の男・簑浦。自分が好かれているのに気づきながら、期待させるだけさせておく。正に蛇の生殺し。
諸戸の身にもなってあげて下さい……。受け入れる気がないなら最初からお断りする方がよほど優しい。 無意識なのか意識的かに関わらず、どうしても心を弄び、頭脳を利用するだけ利用していると思えます……。
原作に押され気味か
原作者江戸川乱歩の華麗で淫靡で陰惨な世界を表現しようとしているのはよく分かる。しかしこのような名作のコミカライズにありがちな セリフや地の文が多く 長くなり門がの生命線ともいうべき「画」の動き 力がそがれてしまう という 欠陥がはっきりと出てしまっている。
画そのものは流麗で美しく描かれているので残念である。