江戸川乱歩のレビュー一覧
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モジャモジャの髪の毛、木綿の着物に、よれよれの兵児帯と、怪人二十面相の頃とは、大分イメージが違い、まるで金田一耕助の先駆けみたいな姿に、これが、探偵明智小五郎かと驚いた。
なんて、分かったような事を書いてしまったが、実は、ちゃんと乱歩を読むのは、これが初めてです。
『D坂の殺人事件』のタイトルや、『屋根裏の散歩者』の大体の話は知っていたのだが、今回興味を持ったのは、このシリーズが、乱歩の発表順ではなく、明智小五郎の事件発生順に編纂されている事で、平山雄一さんの解説にもある通り、シャーロッキアンの『年代学』みたいで面白そうだなと。
実際に読んでみると、奇をてらった大トリックというよりは、人 -
Posted by ブクログ
1930(昭和5)年作。江戸川乱歩の「通俗」長編小説の代表作の一つ。とのことだが、乱歩で「通俗」以外のファインアート的なものがあったかどうかよく分からない。
娯楽作品に対比する場合のファインアートとは、大体において、大がかりなプロットに依存するのではなく一つ一つの細部、たとえば人物の心情や出来事のミニマルな部分に深く分け入る方向性に主眼がある。対して娯楽・大衆性においては、そうした細部へのこだわりは等閑に付することによって成立する。現代「純」芸術の感性はミクロなところへの眼差しにおいて際立つのであり、その姿勢は、思考の前提の部分を問い返すことにより「立ち止まる」ことを第一歩とする哲学の成立 -
Posted by ブクログ
ネタバレ第4巻も楽しく拝読いたしました。
表題の孤島の鬼は、主人公とその妻がある変わった容貌をしており、なぜそうなったのか、その経緯を知る物語。主人公がある島の恐ろしい秘密に、思いがけず巻き込まれていきます。何度も、もうダメかもしれない…と読み手が思ってしまうようなスリルがあり、人しかでてこないはずなのに、何か化け物でもでてくるのではと思わせるほどのおどろおどろしさもあり、乱歩のエロ・グロ・ナンセンスを余すことなく楽しめる作品だと思いました。
乱歩は暗闇の迷路に閉じ込められるシチュエーション、好きなんですかね?この後もいろんな作品を読んで、彼を知っていきたいです。
猟奇の果は、前半と後半でかなり毛