あらすじ
ある春の夕暮、曲角に奇妙な印を書き残す老人が向う先には一軒の洋館。そこに捕らわれていたのは、手足を縛られた美少女だった。彼女を救うため屋敷に潜入した少年探偵団員、相川泰二は帰還後、原因不明の奇行に走り、三人の仲間は行方不明に。なぜ彼らばかりが狙われるのか? 事件は天才・明智に託されたが、謎の探偵・殿村弘三の参戦により、団員は新たな渦に巻き込まれていく。(解説・北村薫)
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Posted by ブクログ
明智を貶めるために変装をすることも辞さない、全力投球な蛭田博士、そして殿村。小説の半ばで、なんと!二十面相だった!とわかるのですが、うん、知ってた。
1巻、2巻に続き、怪人二十面相のかわいさと明智小五郎のSっぷりを楽しむ小説のような気がしてくるシリーズです(違う)。「生きている二十面相より」のくだりが、もう可愛い。チンピラって言い方も可愛い。発言から好物は最後に食べるタイプっぽいので、ご飯を食べているシーンが読みたい。たぶん、かわいいから。大蝙蝠のシーンも可愛さが爆発していて、最高でした。
推理の方は、今回もやさしめ。ミステリー初心者としてはありがたい。今回の驚きは、怪人二十面相が催眠術も使える、というところ。可愛い上に、多才かよ。
怪しい博士とカラクリ屋敷、鍾乳洞での大捕り物。面白いに決まってます。
Posted by ブクログ
『少年探偵団』で怪人二十面相が死亡したと思われたその後、蛭田博士という子供を誘拐する凶悪犯が現れ、またその事件の解決に明智小五郎の他に殿村弘三という別の探偵が現れ、明智小五郎に宣戦布告する、という前作とはガラリと変わって新たな敵が登場したかと思いきや、その正体は…という展開になり、最後は明智小五郎と敵の対決という盛り上りを見せ、最後まで楽しく読めた。
Posted by ブクログ
二十面相や少年探偵団を読んでいないので、これまでの詳細な過程は分からないものの、それでも楽しく読めたので問題なかった。どちらかというと子供向けに特化しているのか、文体も子供に語りかけるようなものになっており、それでもトリックはきちんとしているのが凄いと思った。