大暗室~江戸川乱歩全集第10巻~

大暗室~江戸川乱歩全集第10巻~

小説・文芸
963円 (税込)

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実業家・羽柴壮太郎のもとに、恐ろしい予告状が届いた。昨今世間を騒がせている怪盗、「二十面相」からの予告状である。狙われたのは、羽柴家が所蔵する、ロマノフ家の王冠に由来するダイヤモンド。羽柴家は、ありとあらゆる防備を施すが……。(「怪人二十面相」)江戸川乱歩初の少年ものである「怪人二十面相」と、長編「大暗室」を収録。【この電子版は、註釈と「私と乱歩」を割愛しています】

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江戸川乱歩全集 の一覧

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1~30件目 / 30件
  • 屋根裏の散歩者~江戸川乱歩全集第1巻~
    1,166円 (税込)
    何をやって見ても、一向この世が面白くない。そんな男が発見した最後の楽しみ。それは屋根裏を歩きまわり、他人に見せない醜態をのぞき見ることだった。淫靡な快楽の虜となった男が、ついには完全犯罪を目論むが!? 表題作の他、「二銭銅貨」「D坂の殺人事件」「人間椅子」など最初期の傑作群を収録。【この電子版は、註釈と「私と乱歩」を割愛しています】
  • パノラマ島綺譚~江戸川乱歩全集第2巻~
    1,210円 (税込)
    芸術を極限まで引き上げた、この世の楽園を夢見る男が、ひょんなことから世にも恐るべき計画を立て始める。その果てには……。奇想の決定版といえる表題作と、のぞき眼鏡に映った浴場の惨劇の謎とは?……「湖畔亭事件」、初の新聞連載「一寸法師」、他に「闇に蠢く」、「空気男」を収録。【この電子版は、註釈と「私と乱歩」を割愛しています】
  • 陰獣~江戸川乱歩全集第3巻~
    1,320円 (税込)
    ひょんな事から知り合いになった人妻から奇妙な相談を受けた私。それは元恋人であり探偵作家の男から復讐予告の手紙がたびたび来るというものだった。その復讐の内容とは? そこから発展してくる恐るべき犯罪とは!?  表題作の他、初期乱歩の傑作を数多く収録する一巻。【この電子版は、註釈と「私と乱歩」を割愛しています】
  • 孤島の鬼~江戸川乱歩全集第4巻~
    1,342円 (税込)
    大乱歩の数ある長編のなかでも最高傑作と呼ばれる「孤島の鬼」。スリルとサスペンスの饗宴。前半は本格推理、中盤は怪奇小説ふう、終盤は冒険小説と万華鏡のように彩りを変え、読者を魅了することまちがいなし。珠玉のような短編で注目を浴びた乱歩が新たに長編作家に脱皮するきっかけとなった記念碑的作品。【この電子版は、註釈と「私と乱歩」を割愛しています】
  • 押絵と旅する男~江戸川乱歩全集第5巻~
    1,408円 (税込)
    魚津から帰りの車中、見知らぬ老人の口から蜃気楼より不思議な物語が語られる……幻想文学史上に輝く表題作「押絵と旅する男」に加え、乱歩と明智小五郎の人気を不動にした傑作娯楽長編「蜘蛛男」、猟奇の頂点をきわめた「蟲」、他1編を収録。乱歩ワールドの真髄がこの一巻で堪能される。【この電子版は、註釈と「私と乱歩」を割愛しています】
  • 魔術師~江戸川乱歩全集第6巻~
    1,100円 (税込)
    波乱に富む物語、意外で壮絶な結末。名探偵明智小五郎が生涯で最大の強敵に相対する表題作「魔術師」。骸骨怪人による恐るべき事件の捜査に明智が乗り出し、小林少年が初登場する「吸血鬼」。明智小五郎の恋と冒険を存分に堪能できる傑作長編2編を収録。【この電子版は、註釈と「私と乱歩」を割愛しています】
  • 黄金仮面~江戸川乱歩全集第7巻~
    1,026円 (税込)
    乱歩曰く――「もっと舞台の広い『大探偵小説』へ進出したいと思っている。今回の『黄金仮面』は実にその第一歩である。本篇活躍の主人公は、例のお馴染の素人探偵明智小五郎であるが、彼も段々に成長しつつある。今度の小説では相当大きい活躍が出来る筈だ。相手役の悪魔は恐らく読者を驚かせるに足る人物だと信じている。」相手役の驚くべき人物とは何者!? 驚嘆すべき傑作。【この電子版は註釈と「私と乱歩」を割愛しています】
  • 目羅博士の不思議な犯罪~江戸川乱歩全集第8巻~
    1,152円 (税込)
    都会の谷間の貸しビルの同じ部屋で連続して起こる首吊り事件。「押絵と旅する男」と並んで乱歩幻想文学を代表する表題作をはじめ、『鉄塔の怪人』の原型となった長編「妖虫」、本格推理マインドが炸裂する「鬼」「悪霊」など、多面的な乱歩の世界がこの一冊には凝縮している。【この電子版は、註釈と「私と乱歩」を割愛しています】
  • 黒蜥蜴~江戸川乱歩全集第9巻~
    1,026円 (税込)
    左腕に黒蜥蜴の刺青をした美貌の女賊。社交界の花形にして暗黒街の女王。変幻自在の黒衣婦人は、名探偵・明智小五郎に挑戦状をたたきつけた。日本一のダイヤ・エジプトの星をめぐる息詰まる死闘! 三島由紀夫の脚色による映画・演劇で更にその名を天下に知らしめた傑作。【この電子版は、註釈と「私と乱歩」を割愛しています】
  • 大暗室~江戸川乱歩全集第10巻~
    963円 (税込)
    実業家・羽柴壮太郎のもとに、恐ろしい予告状が届いた。昨今世間を騒がせている怪盗、「二十面相」からの予告状である。狙われたのは、羽柴家が所蔵する、ロマノフ家の王冠に由来するダイヤモンド。羽柴家は、ありとあらゆる防備を施すが……。(「怪人二十面相」)江戸川乱歩初の少年ものである「怪人二十面相」と、長編「大暗室」を収録。【この電子版は、註釈と「私と乱歩」を割愛しています】
  • 緑衣の鬼~江戸川乱歩全集第11巻~
    1,232円 (税込)
    襲いかかる影法師の魔の手が――。海外の名作を日本の土壌に移し、乱歩流アレンジの筆が冴える翻案小説の傑作「緑衣の鬼」と、黒岩涙香の翻訳をやはり乱歩流に書き直した「幽霊塔」を収録。【この電子版は、註釈と「私と乱歩」を割愛しています】
  • 悪魔の紋章~江戸川乱歩全集第12巻~
    1,100円 (税込)
    闇と同じ色をした黒い怪物が出没し、白い歯を剥き出しにし、けらけらと笑う――。そんな「黒い魔物」の噂が東京中に広がるころ、少年探偵団のメンバー、篠崎始君の家の周囲に、不審な人物の影が……。(「少年探偵団」)少年ものの第二作「少年探偵団」、第三作「妖怪博士」、一般向けの「悪魔の紋章」を収録。【この電子版は、註釈と「私と乱歩」を割愛しています】
  • 地獄の道化師~江戸川乱歩全集第13巻~
    1,152円 (税込)
    明智小五郎の行く手に立ちふさがる戦前最後の強敵たち。姿なき「暗黒星」、「大金塊」を狙うもう一人の黒蜥蜴ともいうべき絶世の美女、そして悪念に満ちた恐るべき「地獄の道化師」。エログロを禁止された乱歩が、初心に還った本格推理と、娯楽長編を融合させて新境地に挑むファン必見の一巻。【この電子版は、註釈と「私と乱歩」を割愛しています】
  • 新宝島~江戸川乱歩全集第14巻~
    942円 (税込)
    長崎の港で海賊船に襲われた小学生の仲良し三人組は、何とか脱出したものの、南洋の島に流れ着き、サバイバル生活に入る。実はその島は……。『新宝島』は、小学生たちが智恵と勇気で難局を乗り切っていくスリリングな乱歩唯一の冒険探偵小説。他に、日常生活の疑問を謎解きする『智恵の一太郎』、大胆なアリバイ・トリックが光る『偉大なる夢』を収録。【この電子版は、註釈と「私と乱歩」を割愛しています】
  • 三角館の恐怖~江戸川乱歩全集第15巻~
    1,210円 (税込)
    長生きしたほうに全財産を譲るという先代の遺言に端を発し、四十余年、家族ぐるみの対立を続ける双生児の健作と康造。自らの余命が幾ばくもないことを知った健作は、どちらが先立っても不利にならない契約を交わそうとするが……。表題作他、戦後初の少年探偵団の活躍となった「青銅の魔人」や、「虎の牙」、「断崖」を収録。【この電子版は、註釈と「私と乱歩」を割愛しています】
  • 透明怪人~江戸川乱歩全集第16巻~
    1,026円 (税込)
    謎めいた透明人間の不気味がシリーズで随一の表題作、四十面相と名を改めた怪盗と小林少年の対決が熱い「怪奇四十面相」、乱歩が読者に大きな罠を仕掛ける「宇宙怪人」の少年ものに加え、「畸形の天女」、「女妖」を収録した作品集。【この電子版は、註釈と「私と乱歩」を割愛しています】
  • 化人幻戯~江戸川乱歩全集第17巻~
    1,026円 (税込)
    化人幻戯……「化生の者の魔術」を駆使した二重三重の不可能犯罪に挑む明智小五郎。久々に少年もの以外に登場した明智は50歳をすぎ、著者はまた還暦を迎えていたと感じさせないほど筆致は瑞々しい。他に少年探偵団シリーズ唯一の海洋冒険小説「海底の魔術師」など、乱歩の幅広い魅力を楽しめる一巻。【この電子版は、註釈と「私と乱歩」を割愛しています】
  • 月と手袋~江戸川乱歩全集第18巻~
    1,026円 (税込)
    殺人を犯したシナリオ・ライターが最強完全なアリバイで完全犯罪を作り上げようとするが、その先に待つのは――。表題作「月と手袋」と、乱歩自身が“私の体臭が濃厚な”という「影男」、そして少年探偵団の活躍が痛快な2編「灰色の巨人」、「黄金の虎」を収録。【この電子版は、註釈と「私と乱歩」を割愛しています】
  • 十字路~江戸川乱歩全集第19巻~
    1,026円 (税込)
    空襲下の東京、青年が陶酔した夢のようなロマンスの皮肉な結末とは?――戦後を代表する傑作短編「防空壕」、巨匠がデビュー30年目にして初めて書き下ろし、新境地に挑む表題長編、唯一の時代小説と、乱歩の意外な魅力を伝える3編に、おなじみ小林少年らの活躍する3編を収録。【この電子版は、註釈と「私と乱歩」を割愛しています】
  • 堀越捜査一課長殿~江戸川乱歩全集第20巻~
    1,005円 (税込)
    著者最後の力作短編、書簡体の異色作「堀越捜査一課長殿」。少女探偵マユミ、ポケット小僧と役者も揃って、少年探偵団シリーズ後半期への突入を飾る「妖人ゴング」「魔法人形」、二十面相の本名が明かされる「サーカスの怪人」に、入手困難な学習雑誌発表の2短編を加える。【この電子版は、註釈と「私と乱歩」を割愛しています】
  • ふしぎな人~江戸川乱歩全集第21巻~
    1,026円 (税込)
    著者最後の犯人当て小説「妻に失恋した男」、少年もの後期の奇想が炸裂し、胸躍らせる「奇面城の秘密」「夜光人間」「塔上の奇術師」に加え、明智と二十面相の決闘が愉快な表題作はじめ乱歩作品集初収録の3編を一挙掲載。ファン垂涎の一巻。【この電子版は、註釈と「私と乱歩」を割愛しています】
  • ぺてん師と空気男~江戸川乱歩全集第22巻~
    1,152円 (税込)
    空気のように頼りない男が、口も八丁、手も八丁のプラクティカル・ジョーカー(いたずら者)と友情を結んだとき、思いがけない犯罪の幕が開く。著者みずから新境地という異色力作を表題に、おなじみ小林少年が電人M、鉄人Qら怪人と闘うお楽しみ編までゴキゲンな一巻。【この電子版は、註釈と「私と乱歩」を割愛しています】
  • 怪人と少年探偵~江戸川乱歩全集第23巻~
    1,047円 (税込)
    少年探偵団シリーズの掉尾を飾る、単行本初収録の表題作、奇術趣味あふれる「おれは二十面相だ!!」、「妖星人R」「超人ニコラ」に、トリック談義が楽しい「探偵小説の『謎』」を収録。【この電子版は、註釈と「私と乱歩」を割愛しています】
  • 悪人志願~江戸川乱歩全集第24巻~
    1,257円 (税込)
    何の因果か、私は人並以上に、泥棒や人殺しの話が好きなのであります――。犯罪的才能への憧憬、探偵趣味、恋について、性欲について、同性愛について、そして創作について、探偵小説の巨人が、自己とその身辺を率直に語った好エッセイ集。【この電子版は、註釈と「私と乱歩」を割愛しています】
  • 鬼の言葉~江戸川乱歩全集第25巻~
    1,026円 (税込)
    トリックか文学性か? 探偵小説の本質を生涯追究した乱歩のアカデミックな一面を示す『鬼の言葉』『随筆探偵小説』ほか、魅惑のミステリー論を収録。戦前日本探偵小説の絶好のガイドブックでもあり、また、カー、ウールリッチ、チャンドラーら新風に触れての熱弁は、時を超えて読者を魅了してやまない。【この電子版は、註釈と「私と乱歩」を割愛しています】
  • 幻影城~江戸川乱歩全集第26巻~
    1,026円 (税込)
    探偵小説の定義、倒叙探偵小説とは何か、日本最初の探偵小説とは? 海外名作ベスト90……。終戦後、チャンドラー、グレアム・グリーンら新しい息吹きに触れて、多年の薀蓄と情熱を傾けたミステリー・ファン必読の書。【この電子版は、註釈と「私と乱歩」を割愛しています】
  • 続・幻影城~江戸川乱歩全集第27巻~
    1,047円 (税込)
    ミステリーファン必携の「類別トリック集成」作成のため、ホームズものから、カー、クリスティーまで、驚異的読書三昧にふけった乱歩。その過程で公開されるランポ流読書術の奥義。読み物としても、豊富な資料的価値でも第一級の労作。【この電子版は、註釈と「私と乱歩」を割愛しています】
  • 探偵小説四十年(上)~江戸川乱歩全集第28巻~
    1,257円 (税込)
    秘蔵のスクラップブック『貼雑年譜』を縦横に駆使、リアルタイムの資料を通じて、探偵作家たちとの交友・論争、創作の苦悩などを克明に綴った乱歩自伝の決定版。本書を読まずに、日本のミステリーは語れない。上巻には、デビューから少年ものに着手したころの昭和12年度までを収録。【この電子版は、註釈と「私と乱歩」を割愛しています】
  • 探偵小説四十年(下)~江戸川乱歩全集第29巻~
    1,320円 (税込)
    秘蔵のスクラップブック『貼雑年譜』を縦横に駆使、リアルタイムの資料を通じて、探偵作家たちとの交友・論争、創作の苦悩などを克明に綴った乱歩自伝の決定版。本書を読まずに、日本のミステリーは語れない。下巻には、昭和13年度から、戦争などの激動期を経て、昭和30年代までを収録。【この電子版は、註釈と「私と乱歩」を割愛しています】
  • わが夢と真実~江戸川乱歩全集第30巻~
    1,424円 (税込)
    生涯を夢に殉じた巨人が、珍しく赤裸々に自己を語る。ふるさと、父母、いじめらっれ子だった少年時代……。さらに同性愛への関心、残虐への郷愁など、汲めども尽きぬ興味にあふれる。さらに海外作家数十名を論じても、やはり乱歩ならではの語り口が冴える、推理ファン・乱歩ファン必備の一冊。【この電子版は、註釈と「私と乱歩」を割愛しています】

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大暗室~江戸川乱歩全集第10巻~ のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    えーと、収録されている作品は、「怪人二十面相」と「大暗室」の2作です。

    どっても、なんというか、すごいマンガ的というか、エンターテイメントの王道という感じで、楽しいです。

    「怪人二十面相」は、多分、子どもの頃から数えて今回で読むのは3回目ぐらいになっていると思うのですが、最初の1行のドキドキ感はすごくあります。

    「大暗室」では、最初に悪のヒーローと主人公が、ライバルだと認め合って握手するときとかが、好きですね。

    しかし、明智小五郎とかのキャラクターは、もともと大人向けの小説のためにつくったキャラクターなのに、それをそのまま子ども向けの作品にも持ってきて、ちゃんと違和感なく活躍させているあたりが、なんか、世界ができているという感じで好きです。

    0
    2010年04月10日

    Posted by ブクログ

    怪人二十面相はわくわくしたけどもっと若いときに読めばよかった。大暗室はすごく怖かったです。本格的ですね。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    あれよと展開する陰謀と復讐の捕物帖は、変態エロスを加味しながらも清楚な雰囲気を醸し出す不思議な感覚に襲われる。これは読者がまんまと騙されているのかもしれぬ。やはり乱歩による変態世界に招待されているのよ。きっと。

    0
    2022年11月28日

    Posted by ブクログ

    「怪人二十面相」「大暗室」を収録。

    子供の頃夢中で読んだ少年探偵団。
    小林少年のようになりたくて、
    その辺の一般人を尾行してみたり(ただの迷惑)
    屋根裏に秘密基地をつくったり(母に怒られました)。
    そんなワクワクする心を思い出す「怪人二十面相」。

    大して「大暗室」は大人の乱歩。
    すごーく分かりやすい白と黒の対決なのですが、悪い奴が
    とっても奇抜でセクシーで我侭なのが魅力的。
    エロとグロが入り混じり、「吸血鬼」と「パノラマ島綺譚」
    が混ざりあったような雰囲気。

    どちらも結末は分かりきっているし、先の展開も
    見えています。
    それでもその過程を面白く読ませるのが作家の力量。
    ハラハラドキドキして、最後は皆が望む大団円。
    老若男女に愛された乱歩作品の中でも、バランスの良い
    2作が収録されていると思います。

    0
    2010年03月01日

    Posted by ブクログ

     「大暗室」とは即ち、作者・乱歩自身の心の闇。

     現在、やれサイコホラーだのノワールだの言っても、作者自身の

     「狂気」

     が伝わってくる、こういう小説はあまりない。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    2003年。
    「怪人二十面相」
    「大暗室」
    ここまで乱歩を読んで感じたこと。後世に作品を残す作家とは。
     ・自分の世界があること(心に秘めた変態が良いみたい)。
     ・出版社(編集者)の要望に沿って書くこと。ムリなら断ること。
     ・時代に寄り添うこと→戦中に何を書いてたか知らんが。

    ってか、何を考察しているのかw

    0
    2026年02月19日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    正義と悪が対立する作品において、魅力を決定づけるのは悪役だと思う。ある程度言動や人物像が予想できる正義の人物よりも、予測がつかない悪役のほうが魅力的だ。その点でこの作品の悪役は素晴らしく、この作品を大変魅力的なものにしている。
    『大暗室』の悪役である大曾根龍次は生粋の悪人だ。本人もそれを自覚しており「僕は地獄の底から生まれてきたのです。悪こそ僕の使命なんだ。」なんて言っている。悪役に、悪に染まった理由など必要ない。訳の分からぬまま悪であるほうが魅力的だ。悪になった理由や経緯・過去などがあると、恐ろしさや得体の知れなさが薄れてしまう。現代では人間のあらゆることが分析や説明の対象となっているが、フィクションの中の悪役くらい、得体のしれない者のままでいてほしい。大曾根龍次には同情できる事情や過去など一切描かれないので、最後まで怪しい存在のままでいてくれる。『ダークナイト』版のジョーカーのほうが好きな人は、大曾根龍次に魅力を感じると思う。
    大曾根が美青年という点も、彼の魅力をさらに引き立てている。女優に変装をして、全く違和感がないくらい美しい姿をしている。正義側にあるはずの美しさが、悪の側にあることで、怪しい魅力が増している。この点では、手塚治虫『MW』の結城美知夫と似ている。
    常軌を逸した欲望も、悪役の大きな魅力だ。社会に許された範囲内の欲望しか持つことができない凡人には、悪役の、常人には理解できないスケールの欲望は憧れる。大曾根龍次は、悪事によって集めた資金を使って、自分の欲望を体現した王国を、東京の地底に築いた。そこは「あらゆる怪奇と艶美とを織り混ぜた狂気の国、夢幻の国、天国と地獄との交響楽とも例うべき」王国であった。
    悪役の真骨頂は、何よりその死に際だろう。大曾根龍次よりも死に際が見事な悪役を知らない。作中のクライマックス、彼は自身の王国である大暗室で、遂に主人公たちに追いつめられる。彼は正義の側に自身の運命を委ねるようなことはしない。自ら壮絶な最後を迎える。その自決の様は、彼の悪の芸術性を極限まで高めている。地獄のオーケストラが奏でる悪魔の音楽と怪しく光るオーロラのもと、自分に心酔する美女たちの死体に跨って自身の体を切り刻み、真っ赤に染まった顔で狂ったように笑いながら死んでいく。美しき悪魔の最後にふさわしい壮絶な死。この死によって、彼の悪は芸術となった。
    最初から最後まで自身の悪を貫き通し、そこに一切の理解や同情も挟ませぬまま、不気味な美しい悪魔として散っていく。大曾根龍次は、理想的な悪役だ。

    0
    2024年10月20日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    『怪人二十面相』
    怪人二十面相に狙われた富豪・羽柴壮太郎の所有する6つのロマノフ家の宝石。羽柴家の長男・壮一の帰国。壮一に変装した二十面相に奪われた宝石。逃亡する際に羽柴壮太郎の次男・壮二君が仕掛けた罠で負傷する二十面相。運転手に化けて逃亡する際に誘拐された壮二君。外国にいる明智小五郎に代わって二十面相と対決する小林少年。二十面相から壮二君と引き換えに要求された仏像。仏像の受け渡し、乞食の親子に化けた二十面相。仏像に化けた小林少年と二十面相の対決。囚われた小林少年の伝書鳩。美術城と呼ばれる屋敷に美術品を溜め込む日下部老人。二十面相からの予告に折よく近くに滞在していた明智小五郎に護衛を頼むが…。帰国後の明智小五郎と二十面相の対決。北小路博士の美術品盗難予告。明智小五郎に襲いかかる赤井、明智に恨みがあることで二十面相の部下になる赤井。誘拐された明智小五郎。予告当日奪われた美術品。明智小五郎の登場。明智に弟子入り志願した男の秘密。北小路博士の腕を離さない明智小五郎。少年探偵団の活躍。

    『大暗室』
    船の事故により漂流する有明男爵と親友の大曾根五朗、有明男爵の家令・久留須左門。有明男爵と久留須を殺害し有明男爵の妻・京子と結婚した大曾根五朗。有明男爵の息子・友之助、大曾根五朗の息子・竜次。生きていた久留須の証言から罪を暴れた大曾根は京子を殺害。焼かれかけた久留須は友之助を連れ逃亡する。20年後、飛行機ショーで再会する友之助と竜次。大曾根竜次こと大野木隆一が組織した殺人会社に依頼を持ち込んだ辻堂。財宝のありかを示す暗号をとく星野親子を殺害し財宝を独り占めしようとする辻堂。辻堂に化けて親子に接近する大野木隆一。星野の娘・真弓と親しい有明友之助こと有村清。辻堂に化けて星野氏をつれて財宝を探しに出掛けた大野木隆一。自分の正体をあかし星野氏を殺害しようとするが、星野氏に変装した有村清。1度は大野木隆一を倒すが騙され、星野親子を誘拐される有村清。久留須と共に大野木隆一との対決を決意する有村清。世間を騒がす黒い渦。背中に黒い渦の現れた花菱ラン子。ラン子の替え玉を勤める野沢少年。舞台上で血塗れになったラン子。運び出されたラン子は蝋人形にすり替えられ誘拐される。ラン子の誘拐を阻止した久留須。明智小五郎の名前で呼び集められた6人の新聞記者たち。大暗室への招待。大曾根竜次の大暗室案内。囚われた少女たちの人魚。ラン子を再び誘拐した大曾根竜次の前に現れた有明友之助。警官隊に包囲された大曾根竜次の最期。


    2009年1月29日初読

    0
    2015年03月26日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    小学生の頃にみた怪人二十面相、小林少年と明智探偵のはなしから大暗室まで
    江戸川乱歩を楽しめる一冊になっています。あらためて読んでみて大暗室は淡々とした文章から見える作者の性癖というかいびつな世界は、淡々と描写されるからこそ気持ち悪い世界として僕には伝わりました。


    ここからはネタバレになるので読んだ人は読んでほしいと思う

    東京の地下が舞台になる大暗室調べてみると書かれた時分には地下鉄はあったのでこの作品を当時読んだ人は自分の住んでいる東京の横にこのいびつな世界が広がっているのかもしれないという想像力がわき怖気が身を包みました。

    けっこう気持ち悪いと思うので万人にお勧めできる話ではないと思いますが見ている現実の幅が想像力で広がるので、自分の世界を広げたいと思う人にはお勧めしたいなと思いました。

    0
    2026年01月31日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    『怪人二十面相』と『大暗室』
    どちらも冒険ものって感じですね。

    『怪人二十面相』は子供向けに書かれたもののようですが、大人の私が読んでも純粋に楽しめました。
    もちろん子供が読んでも夢中になれるような内容だと思います。
    明智小五郎も二十面相も好きです。

    『大暗室』は、最初の方は引き付けられたんですが、後半は乱歩によくある展開で、ちょっとお腹一杯感が…
    まぁよくいえば乱歩らしいし、あまりまだ乱歩作品(特に冒険色が強いもの)を読んでないかたはもっと楽しめるんじゃないかなとは思います。

    0
    2013年06月12日

大暗室~江戸川乱歩全集第10巻~ の詳細情報

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