目羅博士の不思議な犯罪~江戸川乱歩全集第8巻~

目羅博士の不思議な犯罪~江戸川乱歩全集第8巻~

小説・文芸
1,152円 (税込)

5pt

3.5

都会の谷間の貸しビルの同じ部屋で連続して起こる首吊り事件。「押絵と旅する男」と並んで乱歩幻想文学を代表する表題作をはじめ、『鉄塔の怪人』の原型となった長編「妖虫」、本格推理マインドが炸裂する「鬼」「悪霊」など、多面的な乱歩の世界がこの一冊には凝縮している。【この電子版は、註釈と「私と乱歩」を割愛しています】

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江戸川乱歩全集 の一覧

1~30巻配信中 1巻へ 最新刊へ
1~30件目 / 30件
  • 屋根裏の散歩者~江戸川乱歩全集第1巻~
    1,166円 (税込)
    何をやって見ても、一向この世が面白くない。そんな男が発見した最後の楽しみ。それは屋根裏を歩きまわり、他人に見せない醜態をのぞき見ることだった。淫靡な快楽の虜となった男が、ついには完全犯罪を目論むが!? 表題作の他、「二銭銅貨」「D坂の殺人事件」「人間椅子」など最初期の傑作群を収録。【この電子版は、註釈と「私と乱歩」を割愛しています】
  • パノラマ島綺譚~江戸川乱歩全集第2巻~
    1,210円 (税込)
    芸術を極限まで引き上げた、この世の楽園を夢見る男が、ひょんなことから世にも恐るべき計画を立て始める。その果てには……。奇想の決定版といえる表題作と、のぞき眼鏡に映った浴場の惨劇の謎とは?……「湖畔亭事件」、初の新聞連載「一寸法師」、他に「闇に蠢く」、「空気男」を収録。【この電子版は、註釈と「私と乱歩」を割愛しています】
  • 陰獣~江戸川乱歩全集第3巻~
    1,320円 (税込)
    ひょんな事から知り合いになった人妻から奇妙な相談を受けた私。それは元恋人であり探偵作家の男から復讐予告の手紙がたびたび来るというものだった。その復讐の内容とは? そこから発展してくる恐るべき犯罪とは!?  表題作の他、初期乱歩の傑作を数多く収録する一巻。【この電子版は、註釈と「私と乱歩」を割愛しています】
  • 孤島の鬼~江戸川乱歩全集第4巻~
    1,342円 (税込)
    大乱歩の数ある長編のなかでも最高傑作と呼ばれる「孤島の鬼」。スリルとサスペンスの饗宴。前半は本格推理、中盤は怪奇小説ふう、終盤は冒険小説と万華鏡のように彩りを変え、読者を魅了することまちがいなし。珠玉のような短編で注目を浴びた乱歩が新たに長編作家に脱皮するきっかけとなった記念碑的作品。【この電子版は、註釈と「私と乱歩」を割愛しています】
  • 押絵と旅する男~江戸川乱歩全集第5巻~
    1,408円 (税込)
    魚津から帰りの車中、見知らぬ老人の口から蜃気楼より不思議な物語が語られる……幻想文学史上に輝く表題作「押絵と旅する男」に加え、乱歩と明智小五郎の人気を不動にした傑作娯楽長編「蜘蛛男」、猟奇の頂点をきわめた「蟲」、他1編を収録。乱歩ワールドの真髄がこの一巻で堪能される。【この電子版は、註釈と「私と乱歩」を割愛しています】
  • 魔術師~江戸川乱歩全集第6巻~
    1,100円 (税込)
    波乱に富む物語、意外で壮絶な結末。名探偵明智小五郎が生涯で最大の強敵に相対する表題作「魔術師」。骸骨怪人による恐るべき事件の捜査に明智が乗り出し、小林少年が初登場する「吸血鬼」。明智小五郎の恋と冒険を存分に堪能できる傑作長編2編を収録。【この電子版は、註釈と「私と乱歩」を割愛しています】
  • 黄金仮面~江戸川乱歩全集第7巻~
    1,026円 (税込)
    乱歩曰く――「もっと舞台の広い『大探偵小説』へ進出したいと思っている。今回の『黄金仮面』は実にその第一歩である。本篇活躍の主人公は、例のお馴染の素人探偵明智小五郎であるが、彼も段々に成長しつつある。今度の小説では相当大きい活躍が出来る筈だ。相手役の悪魔は恐らく読者を驚かせるに足る人物だと信じている。」相手役の驚くべき人物とは何者!? 驚嘆すべき傑作。【この電子版は註釈と「私と乱歩」を割愛しています】
  • 目羅博士の不思議な犯罪~江戸川乱歩全集第8巻~
    1,152円 (税込)
    都会の谷間の貸しビルの同じ部屋で連続して起こる首吊り事件。「押絵と旅する男」と並んで乱歩幻想文学を代表する表題作をはじめ、『鉄塔の怪人』の原型となった長編「妖虫」、本格推理マインドが炸裂する「鬼」「悪霊」など、多面的な乱歩の世界がこの一冊には凝縮している。【この電子版は、註釈と「私と乱歩」を割愛しています】
  • 黒蜥蜴~江戸川乱歩全集第9巻~
    1,026円 (税込)
    左腕に黒蜥蜴の刺青をした美貌の女賊。社交界の花形にして暗黒街の女王。変幻自在の黒衣婦人は、名探偵・明智小五郎に挑戦状をたたきつけた。日本一のダイヤ・エジプトの星をめぐる息詰まる死闘! 三島由紀夫の脚色による映画・演劇で更にその名を天下に知らしめた傑作。【この電子版は、註釈と「私と乱歩」を割愛しています】
  • 大暗室~江戸川乱歩全集第10巻~
    963円 (税込)
    実業家・羽柴壮太郎のもとに、恐ろしい予告状が届いた。昨今世間を騒がせている怪盗、「二十面相」からの予告状である。狙われたのは、羽柴家が所蔵する、ロマノフ家の王冠に由来するダイヤモンド。羽柴家は、ありとあらゆる防備を施すが……。(「怪人二十面相」)江戸川乱歩初の少年ものである「怪人二十面相」と、長編「大暗室」を収録。【この電子版は、註釈と「私と乱歩」を割愛しています】
  • 緑衣の鬼~江戸川乱歩全集第11巻~
    1,232円 (税込)
    襲いかかる影法師の魔の手が――。海外の名作を日本の土壌に移し、乱歩流アレンジの筆が冴える翻案小説の傑作「緑衣の鬼」と、黒岩涙香の翻訳をやはり乱歩流に書き直した「幽霊塔」を収録。【この電子版は、註釈と「私と乱歩」を割愛しています】
  • 悪魔の紋章~江戸川乱歩全集第12巻~
    1,100円 (税込)
    闇と同じ色をした黒い怪物が出没し、白い歯を剥き出しにし、けらけらと笑う――。そんな「黒い魔物」の噂が東京中に広がるころ、少年探偵団のメンバー、篠崎始君の家の周囲に、不審な人物の影が……。(「少年探偵団」)少年ものの第二作「少年探偵団」、第三作「妖怪博士」、一般向けの「悪魔の紋章」を収録。【この電子版は、註釈と「私と乱歩」を割愛しています】
  • 地獄の道化師~江戸川乱歩全集第13巻~
    1,152円 (税込)
    明智小五郎の行く手に立ちふさがる戦前最後の強敵たち。姿なき「暗黒星」、「大金塊」を狙うもう一人の黒蜥蜴ともいうべき絶世の美女、そして悪念に満ちた恐るべき「地獄の道化師」。エログロを禁止された乱歩が、初心に還った本格推理と、娯楽長編を融合させて新境地に挑むファン必見の一巻。【この電子版は、註釈と「私と乱歩」を割愛しています】
  • 新宝島~江戸川乱歩全集第14巻~
    942円 (税込)
    長崎の港で海賊船に襲われた小学生の仲良し三人組は、何とか脱出したものの、南洋の島に流れ着き、サバイバル生活に入る。実はその島は……。『新宝島』は、小学生たちが智恵と勇気で難局を乗り切っていくスリリングな乱歩唯一の冒険探偵小説。他に、日常生活の疑問を謎解きする『智恵の一太郎』、大胆なアリバイ・トリックが光る『偉大なる夢』を収録。【この電子版は、註釈と「私と乱歩」を割愛しています】
  • 三角館の恐怖~江戸川乱歩全集第15巻~
    1,210円 (税込)
    長生きしたほうに全財産を譲るという先代の遺言に端を発し、四十余年、家族ぐるみの対立を続ける双生児の健作と康造。自らの余命が幾ばくもないことを知った健作は、どちらが先立っても不利にならない契約を交わそうとするが……。表題作他、戦後初の少年探偵団の活躍となった「青銅の魔人」や、「虎の牙」、「断崖」を収録。【この電子版は、註釈と「私と乱歩」を割愛しています】
  • 透明怪人~江戸川乱歩全集第16巻~
    1,026円 (税込)
    謎めいた透明人間の不気味がシリーズで随一の表題作、四十面相と名を改めた怪盗と小林少年の対決が熱い「怪奇四十面相」、乱歩が読者に大きな罠を仕掛ける「宇宙怪人」の少年ものに加え、「畸形の天女」、「女妖」を収録した作品集。【この電子版は、註釈と「私と乱歩」を割愛しています】
  • 化人幻戯~江戸川乱歩全集第17巻~
    1,026円 (税込)
    化人幻戯……「化生の者の魔術」を駆使した二重三重の不可能犯罪に挑む明智小五郎。久々に少年もの以外に登場した明智は50歳をすぎ、著者はまた還暦を迎えていたと感じさせないほど筆致は瑞々しい。他に少年探偵団シリーズ唯一の海洋冒険小説「海底の魔術師」など、乱歩の幅広い魅力を楽しめる一巻。【この電子版は、註釈と「私と乱歩」を割愛しています】
  • 月と手袋~江戸川乱歩全集第18巻~
    1,026円 (税込)
    殺人を犯したシナリオ・ライターが最強完全なアリバイで完全犯罪を作り上げようとするが、その先に待つのは――。表題作「月と手袋」と、乱歩自身が“私の体臭が濃厚な”という「影男」、そして少年探偵団の活躍が痛快な2編「灰色の巨人」、「黄金の虎」を収録。【この電子版は、註釈と「私と乱歩」を割愛しています】
  • 十字路~江戸川乱歩全集第19巻~
    1,026円 (税込)
    空襲下の東京、青年が陶酔した夢のようなロマンスの皮肉な結末とは?――戦後を代表する傑作短編「防空壕」、巨匠がデビュー30年目にして初めて書き下ろし、新境地に挑む表題長編、唯一の時代小説と、乱歩の意外な魅力を伝える3編に、おなじみ小林少年らの活躍する3編を収録。【この電子版は、註釈と「私と乱歩」を割愛しています】
  • 堀越捜査一課長殿~江戸川乱歩全集第20巻~
    1,005円 (税込)
    著者最後の力作短編、書簡体の異色作「堀越捜査一課長殿」。少女探偵マユミ、ポケット小僧と役者も揃って、少年探偵団シリーズ後半期への突入を飾る「妖人ゴング」「魔法人形」、二十面相の本名が明かされる「サーカスの怪人」に、入手困難な学習雑誌発表の2短編を加える。【この電子版は、註釈と「私と乱歩」を割愛しています】
  • ふしぎな人~江戸川乱歩全集第21巻~
    1,026円 (税込)
    著者最後の犯人当て小説「妻に失恋した男」、少年もの後期の奇想が炸裂し、胸躍らせる「奇面城の秘密」「夜光人間」「塔上の奇術師」に加え、明智と二十面相の決闘が愉快な表題作はじめ乱歩作品集初収録の3編を一挙掲載。ファン垂涎の一巻。【この電子版は、註釈と「私と乱歩」を割愛しています】
  • ぺてん師と空気男~江戸川乱歩全集第22巻~
    1,152円 (税込)
    空気のように頼りない男が、口も八丁、手も八丁のプラクティカル・ジョーカー(いたずら者)と友情を結んだとき、思いがけない犯罪の幕が開く。著者みずから新境地という異色力作を表題に、おなじみ小林少年が電人M、鉄人Qら怪人と闘うお楽しみ編までゴキゲンな一巻。【この電子版は、註釈と「私と乱歩」を割愛しています】
  • 怪人と少年探偵~江戸川乱歩全集第23巻~
    1,047円 (税込)
    少年探偵団シリーズの掉尾を飾る、単行本初収録の表題作、奇術趣味あふれる「おれは二十面相だ!!」、「妖星人R」「超人ニコラ」に、トリック談義が楽しい「探偵小説の『謎』」を収録。【この電子版は、註釈と「私と乱歩」を割愛しています】
  • 悪人志願~江戸川乱歩全集第24巻~
    1,257円 (税込)
    何の因果か、私は人並以上に、泥棒や人殺しの話が好きなのであります――。犯罪的才能への憧憬、探偵趣味、恋について、性欲について、同性愛について、そして創作について、探偵小説の巨人が、自己とその身辺を率直に語った好エッセイ集。【この電子版は、註釈と「私と乱歩」を割愛しています】
  • 鬼の言葉~江戸川乱歩全集第25巻~
    1,026円 (税込)
    トリックか文学性か? 探偵小説の本質を生涯追究した乱歩のアカデミックな一面を示す『鬼の言葉』『随筆探偵小説』ほか、魅惑のミステリー論を収録。戦前日本探偵小説の絶好のガイドブックでもあり、また、カー、ウールリッチ、チャンドラーら新風に触れての熱弁は、時を超えて読者を魅了してやまない。【この電子版は、註釈と「私と乱歩」を割愛しています】
  • 幻影城~江戸川乱歩全集第26巻~
    1,026円 (税込)
    探偵小説の定義、倒叙探偵小説とは何か、日本最初の探偵小説とは? 海外名作ベスト90……。終戦後、チャンドラー、グレアム・グリーンら新しい息吹きに触れて、多年の薀蓄と情熱を傾けたミステリー・ファン必読の書。【この電子版は、註釈と「私と乱歩」を割愛しています】
  • 続・幻影城~江戸川乱歩全集第27巻~
    1,047円 (税込)
    ミステリーファン必携の「類別トリック集成」作成のため、ホームズものから、カー、クリスティーまで、驚異的読書三昧にふけった乱歩。その過程で公開されるランポ流読書術の奥義。読み物としても、豊富な資料的価値でも第一級の労作。【この電子版は、註釈と「私と乱歩」を割愛しています】
  • 探偵小説四十年(上)~江戸川乱歩全集第28巻~
    1,257円 (税込)
    秘蔵のスクラップブック『貼雑年譜』を縦横に駆使、リアルタイムの資料を通じて、探偵作家たちとの交友・論争、創作の苦悩などを克明に綴った乱歩自伝の決定版。本書を読まずに、日本のミステリーは語れない。上巻には、デビューから少年ものに着手したころの昭和12年度までを収録。【この電子版は、註釈と「私と乱歩」を割愛しています】
  • 探偵小説四十年(下)~江戸川乱歩全集第29巻~
    1,320円 (税込)
    秘蔵のスクラップブック『貼雑年譜』を縦横に駆使、リアルタイムの資料を通じて、探偵作家たちとの交友・論争、創作の苦悩などを克明に綴った乱歩自伝の決定版。本書を読まずに、日本のミステリーは語れない。下巻には、昭和13年度から、戦争などの激動期を経て、昭和30年代までを収録。【この電子版は、註釈と「私と乱歩」を割愛しています】
  • わが夢と真実~江戸川乱歩全集第30巻~
    1,424円 (税込)
    生涯を夢に殉じた巨人が、珍しく赤裸々に自己を語る。ふるさと、父母、いじめらっれ子だった少年時代……。さらに同性愛への関心、残虐への郷愁など、汲めども尽きぬ興味にあふれる。さらに海外作家数十名を論じても、やはり乱歩ならではの語り口が冴える、推理ファン・乱歩ファン必備の一冊。【この電子版は、註釈と「私と乱歩」を割愛しています】

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目羅博士の不思議な犯罪~江戸川乱歩全集第8巻~ のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    目羅博士の不思議な犯罪
    ありえねぇ~。ということで、どっちかというと、ミステリーというよりホラーなのかな。
    いや、ホラ話というのが、正確なのかも。

    でも、ちょっと単純すぎるきらいはあるけど、乱歩の世界なんだなぁと思います。
    けっこう、好きです。

    地獄風景
    ゴールテープの話あたりから、なんか、狂気のコメディみたいになってます。
    そして、最後のオチが……。

    でも、わたしの持っていた乱歩のイメージって、こんな感じです。かなりエスカレートした感じです。

    恐怖王
    喜多川夫人、怪しすぎです。

    まあ、それ以外は、通俗小説として、けっこうおもしろいと思います。
    うーん、乱歩自身の評価は、悪いみたいですけど。

    鬼
    偶然に頼りすぎているような気がしますが……。
    うむ、ホームズでも、あったのか……。

    火縄銃
    これは、使い古された感じのトリックなので、けっこう先が見えていましたねぇ。
    でも、これはこれで、悪くないと思います。

    殺人迷路
    なんじゃこりゃ。
    えーと、連作小説の乱歩のパートだけを取ったものです。

    わかるか!!

    悪霊
    ちょっと、期待されすぎな感じでかわいそうですねぇ。
    しかも、わざわざ、お詫びの言葉まで書いている……。

    できは、乱歩が自分でいうほど、悪くないと思うのですが……。

    多分、乱歩は、自分の書きたい小説と、自分が書ける小説の間に、ものすごくギャップわ感じていたんだと思います。

    でも、乱歩が書ける小説の世界が、わたしはけっこう好きです。

    妖虫
    これは、犯人から動機まで、読めてしまった。

    いや、あんな派手なことしなければ、絶対に捕まらないのに……。でも、悪いヤツは、悪いヤツなりの美学でもって、やらなくてもいいことまでやってしまうのが、乱歩の世界。

    パン。

    と見栄が決まるよさがあります。

    0
    2014年11月10日

    Posted by ブクログ

    2004年。
    「目羅博士の不思議な犯罪」
    「地獄風景」
    「恐怖王」
    「鬼」
    「火縄銃」」
    「殺人迷路」
    「悪霊」
    「妖虫」
    基本的には美女が惨殺される。トリックは海外作家の模倣だったりする。

    0
    2026年02月15日

    Posted by ブクログ

    2009/
    2009/

    地獄風景. 恐怖王. 鬼. 火縄銃. 殺人迷路. 悪霊. 妖虫. 私と乱歩 上野正彦著.

    0
    2009年10月07日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ・目羅博士の不思議な犯罪
    上野動物園で出会ったルンペン風の青年が語る不思議な話。丸の内のビルで管理人をしていた青年は入居者が次々と死ぬ部屋の向かいのビルの空き部屋に、目羅博士が月夜にマネキンを持ち込み、一連の事件を起こしている事に気付く。
    ・地獄風景
    喜多川治良右衛門が作った怪奇遊園地「ジロ楽園」で行われる快楽大量殺人。「パノラマ島」に似た原色系の話。
    ・恐怖王
    死んだ筈の女性が死後にゴリラに似た男と結婚式をあげ、実家には誘拐事件として身代金の要求が届き、その恋人 鳥井も死ぬ。鳥井の友人で探偵小説家の大江蘭堂とそのファンのセクシーな未亡人、大江の恋人 花園京子、京子を狙う「恐怖王」とゴリラ男。
    「妖虫」といい、この頃の乱歩は女属で男装、ていうのがブームだったのか。
    ・鬼
    探偵小説家 殿村昌一が里帰り中、旧友 大宅幸吉の許嫁が殺される。幸吉には他に好きな女性があり、許嫁の事は嫌っていた為、嫌疑は幸吉にかかる。
    これも女属だ。
    ・火縄銃
    乱歩が早稲田時代に書いた習作を井上勝喜が清書したもの。ホテルの一室で火縄銃に撃たれて死んでいた青年。部屋にいた瑠璃瓶がレンズの作用をし、太陽光が反射して火縄銃が自然に発火されたというトリック。このトリックを発明したのは世界でも1,2を争う速さじゃないか、とさり気無く自慢気な乱歩先生。
    ・殺人迷路
    新潮社によるリレー小説第五回。乱歩が加わったリレー小説で乱歩が発端でないのはこれだけらしい。
    リレーは 森下雨村、大下宇陀児、横溝正史、水谷準、乱歩、橋本五郎、夢野久作、浜尾四郎、佐々木俊郎、甲賀三郎 の順
    ・悪霊
    心霊学会で行われる降霊術での口寄せ通りの殺人が二度起こった…ところで二ヶ月休載の上、中絶した乱歩先生。横溝正史に「新青年」上でボロクソに批判されたことに、友達なんだから直接言わないで文章にするなんて酷いやつだ…と、四年半後にも「今でもそう考えてる」と大人気なくふて腐れてる。
    ・妖虫
    美しい女性ばかりが次々に殺される。殺される前後には赤く塗られた蠍が被害者の周囲に現れはじめる。最初の殺人現場をみかけ、二番目の被害者の兄であり、三番目の被害者の恋人である、探偵趣味のある相川守と、老私立探偵 三笠龍介。
    これも女賊モノ。しかも動機が醜くすぎて迫害を受け過ぎた為に世の美形を憎んだ、という…。好きですけど。

    0
    2011年08月22日

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