感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2015年03月26日
『怪人二十面相』
怪人二十面相に狙われた富豪・羽柴壮太郎の所有する6つのロマノフ家の宝石。羽柴家の長男・壮一の帰国。壮一に変装した二十面相に奪われた宝石。逃亡する際に羽柴壮太郎の次男・壮二君が仕掛けた罠で負傷する二十面相。運転手に化けて逃亡する際に誘拐された壮二君。外国にいる明智小五郎に代わって二十...続きを読む面相と対決する小林少年。二十面相から壮二君と引き換えに要求された仏像。仏像の受け渡し、乞食の親子に化けた二十面相。仏像に化けた小林少年と二十面相の対決。囚われた小林少年の伝書鳩。美術城と呼ばれる屋敷に美術品を溜め込む日下部老人。二十面相からの予告に折よく近くに滞在していた明智小五郎に護衛を頼むが…。帰国後の明智小五郎と二十面相の対決。北小路博士の美術品盗難予告。明智小五郎に襲いかかる赤井、明智に恨みがあることで二十面相の部下になる赤井。誘拐された明智小五郎。予告当日奪われた美術品。明智小五郎の登場。明智に弟子入り志願した男の秘密。北小路博士の腕を離さない明智小五郎。少年探偵団の活躍。
『大暗室』
船の事故により漂流する有明男爵と親友の大曾根五朗、有明男爵の家令・久留須左門。有明男爵と久留須を殺害し有明男爵の妻・京子と結婚した大曾根五朗。有明男爵の息子・友之助、大曾根五朗の息子・竜次。生きていた久留須の証言から罪を暴れた大曾根は京子を殺害。焼かれかけた久留須は友之助を連れ逃亡する。20年後、飛行機ショーで再会する友之助と竜次。大曾根竜次こと大野木隆一が組織した殺人会社に依頼を持ち込んだ辻堂。財宝のありかを示す暗号をとく星野親子を殺害し財宝を独り占めしようとする辻堂。辻堂に化けて親子に接近する大野木隆一。星野の娘・真弓と親しい有明友之助こと有村清。辻堂に化けて星野氏をつれて財宝を探しに出掛けた大野木隆一。自分の正体をあかし星野氏を殺害しようとするが、星野氏に変装した有村清。1度は大野木隆一を倒すが騙され、星野親子を誘拐される有村清。久留須と共に大野木隆一との対決を決意する有村清。世間を騒がす黒い渦。背中に黒い渦の現れた花菱ラン子。ラン子の替え玉を勤める野沢少年。舞台上で血塗れになったラン子。運び出されたラン子は蝋人形にすり替えられ誘拐される。ラン子の誘拐を阻止した久留須。明智小五郎の名前で呼び集められた6人の新聞記者たち。大暗室への招待。大曾根竜次の大暗室案内。囚われた少女たちの人魚。ラン子を再び誘拐した大曾根竜次の前に現れた有明友之助。警官隊に包囲された大曾根竜次の最期。
2009年1月29日初読
Posted by ブクログ 2010年04月10日
えーと、収録されている作品は、「怪人二十面相」と「大暗室」の2作です。
どっても、なんというか、すごいマンガ的というか、エンターテイメントの王道という感じで、楽しいです。
「怪人二十面相」は、多分、子どもの頃から数えて今回で読むのは3回目ぐらいになっていると思うのですが、最初の1行のドキドキ感は...続きを読むすごくあります。
「大暗室」では、最初に悪のヒーローと主人公が、ライバルだと認め合って握手するときとかが、好きですね。
しかし、明智小五郎とかのキャラクターは、もともと大人向けの小説のためにつくったキャラクターなのに、それをそのまま子ども向けの作品にも持ってきて、ちゃんと違和感なく活躍させているあたりが、なんか、世界ができているという感じで好きです。
Posted by ブクログ 2022年11月28日
あれよと展開する陰謀と復讐の捕物帖は、変態エロスを加味しながらも清楚な雰囲気を醸し出す不思議な感覚に襲われる。これは読者がまんまと騙されているのかもしれぬ。やはり乱歩による変態世界に招待されているのよ。きっと。
Posted by ブクログ 2013年06月12日
『怪人二十面相』と『大暗室』
どちらも冒険ものって感じですね。
『怪人二十面相』は子供向けに書かれたもののようですが、大人の私が読んでも純粋に楽しめました。
もちろん子供が読んでも夢中になれるような内容だと思います。
明智小五郎も二十面相も好きです。
『大暗室』は、最初の方は引き付けられたんです...続きを読むが、後半は乱歩によくある展開で、ちょっとお腹一杯感が…
まぁよくいえば乱歩らしいし、あまりまだ乱歩作品(特に冒険色が強いもの)を読んでないかたはもっと楽しめるんじゃないかなとは思います。
Posted by ブクログ 2010年03月01日
「怪人二十面相」「大暗室」を収録。
子供の頃夢中で読んだ少年探偵団。
小林少年のようになりたくて、
その辺の一般人を尾行してみたり(ただの迷惑)
屋根裏に秘密基地をつくったり(母に怒られました)。
そんなワクワクする心を思い出す「怪人二十面相」。
大して「大暗室」は大人の乱歩。
すごーく分かりや...続きを読むすい白と黒の対決なのですが、悪い奴が
とっても奇抜でセクシーで我侭なのが魅力的。
エロとグロが入り混じり、「吸血鬼」と「パノラマ島綺譚」
が混ざりあったような雰囲気。
どちらも結末は分かりきっているし、先の展開も
見えています。
それでもその過程を面白く読ませるのが作家の力量。
ハラハラドキドキして、最後は皆が望む大団円。
老若男女に愛された乱歩作品の中でも、バランスの良い
2作が収録されていると思います。
Posted by ブクログ 2009年10月04日
「大暗室」とは即ち、作者・乱歩自身の心の闇。
現在、やれサイコホラーだのノワールだの言っても、作者自身の
「狂気」
が伝わってくる、こういう小説はあまりない。
Posted by ブクログ 2012年11月10日
怪人二十面相」はかなり昔に読んだのでとりあえず「大暗室」の感想だけ。非常に乱歩らしい作品だと思った。雰囲気やエログロ的な面、そして変装や入れ替わりなど。ただ地底王国というのは目新しくてよかったのだがどちらかと言えば変装がメインな気がする。私自身はこの前に読んだ乱歩の長編も変装物だったため、少しお腹一...続きを読む杯。とはいえ、乱歩のこの独特の雰囲気はやはり心地いい。