【感想・ネタバレ】陰獣 芋虫のレビュー

あらすじ

大乱歩の歩みは、そのまま日本探偵小説の歩みであった。大正12年、〈新青年〉にデビュー作「二銭銅貨」を発表して以来、その紡ぎ出す幻想の糸は絶えず読者を捕らえてきた。そして彼の変身願望、地底願望は、「屋根裏の散歩者」以下の作品中に、ある時は戦慄とともに、ある時はこの世のものならぬ甘美さとともに見出すことが出来るだろう。
この巻では「陰獣」、「芋虫」、「押絵と旅する男」、「目羅博士」の戦前の傑作4編を所収。「陰獣」には、初出誌〈新青年〉連載時の竹中英太郎氏による挿絵を全点掲載。乱歩の精粋ここにあり。

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