あらすじ
≪TVアニメ「文豪ストレイドッグス」放送記念! アニメ描き下ろしコラボカバー版を配信!≫
名探偵・明智小五郎が初登場した記念すべき表題作を始め、推理・探偵小説を中心に収録。自らも数々の推理小説を書き、多くの推理作家の才をも発掘してきた巨人の傑作選をぜひご堪能あれ。
<シリーズ累計250万部突破!「文豪ストレイドッグス」シリーズとは!?>
中島 敦、太宰 治、芥川龍之介、与謝野晶子、泉鏡花、F・スコット・フィッツジェラルドなど国内外の文豪のイメージをモデルに擬人化されたキャラクターが、「人間失格」「羅生門」などといった各文豪に関連する異能力を用いて戦うバトルアクションコミックス。
舞台は横浜。孤児院を追われた主人公・中島 敦は、とある自殺志願の男・太宰 治を助けたことから、異能力集団「武装探偵社」に所属することに。やがて、ポートマフィアの芥川龍之介らや、北米の異能力集団・組合(ギルド)との対決が激化していく――!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
5つの物語で構成される短編集。
5つとも舞台や雰囲気が異なり、また、明智小五郎の登場の仕方も様々で面白い。
どのお話も読み切ると所々にちゃんと犯人のヒントが転がっていたことに気付けるのも個人的に好き。
個人的には、
「何者」のどんでん返し感
「心理試験」の犯人の追い詰め方
「地獄の道化師」の文章から伝わってくる不気味さと恐ろしさ
が特に印象的だった。
Posted by ブクログ
江戸川乱歩の傑作集
『D坂の殺人事件』
『二銭銅貨』
『何者』
『心理試験』
『地獄の道化師』
『D坂』と『心理試験』は既に読んで本棚に並べているので省略。
『二銭銅貨』
★★★
どんでん返しがすぎる話。
泥棒が巧妙に隠した大金の隠し場所を探すため、難解な暗号文を解いていく。読者も見事に騙される。
『何者』
★★★★★
犯人は誰なのか二転三転する。
江戸川乱歩は正々堂々と読者に勝負を挑んでくれるから好きだ。「全く印象に残らない脇役が実は犯人でした!」みたいなアンフェアなことは絶対にやらない。犯人は最初から最後まで堂々と出てきてるからこそ面白い。
そして犯人を知ると、「あの時どんな感じであんな嘘を言ってたんだ⁉」とまた最初から読みたくなる。
犯人の動機は、この時代ならではで考えさせられる…。
『地獄の道化師』
★★★★★
今ではよくあるトリックの原点はここだったのかという驚き。道化師が不気味で怖い。
あらすじ
オープンカーから投げ出された石膏像の割れ目から血が…。石膏像の中に人間が塗りこめられていることがわかった。こんな恐ろしいことをしたのは誰なのか…。
この本の表紙は中高生に人気の『文豪ストレイドッグス』というアニメとコラボしているらしい。アニメは表紙だけで中身は普通に小説。
江戸川乱歩は今読んでもどれも本当に面白いので、中高生にも読むきっかけとなってとても良いコラボだと思う。
私が1番衝撃を受けた『人間椅子』も入れて欲しかった!(中高生には衝撃過ぎるかな^_^)
Posted by ブクログ
初めて読んだミステリー小説です。
「何者」の最後のシーンがかっこよくて、明智さんが好きになりました。
「地獄の道化師」は最後に驚きと恐怖が押し寄せてきました。描写も鮮明に伝わってきて、とても面白かったです!!
Posted by ブクログ
アニメ「文豪ストレイドッグス」にどハマりしており江戸川乱歩が好きなのたが、実在の江戸川乱歩ってどんな人?って興味が湧いて著書を読むことにした。結果、面白い!!短編小説なんだけどどのストーリーも楽しく拝読した。100年近く前にこんな推理小説があったのかぁと感心!当時は非常に斬新な作品だったに違いない。名探偵が犯人を追い詰めるシーンが好き。江戸川乱歩の本を読む日が来るなんて思わなかったから、人生って面白いよねぇ。
Posted by ブクログ
何故今迄読まなかったのか…。
江戸川乱歩ドはまりしました。
どの短編も、読み進めるほどに面白かった。
最後のオチがいい。
何となく昔の作品だから、情景とかが思い浮かべにくいイメージがあったけど全然そんなことなかった。
D坂はちょっと例外だけど…。
今のミステリーとも違う、乱歩の作品をもっと読みたい。
Posted by ブクログ
乱歩のデビュー作を含めた短編集。若い頃の明智小五郎が出てきたりと、既にそのキャラクターをメインにしようとしている雰囲気が感じられる。どの作品もトリックが面白く、今でも色褪せないのが凄いと思った。
Posted by ブクログ
柳川一さんの小説『三人書房』を読んで乱歩の作品に触れてみたいと思い手に取った作品。
江戸川乱歩作品のなかでも本書を選んだのは古書店があった団子坂が舞台になっているのと三人書房時代の経験とエピソードが作品に活かされているのに興味を惹かれたから。
どんな事件やトリックが登場するのか楽しみだ。
まず驚かされたのが、この作品が100年近く前に描かれたという事実。
本当に凄いとしか言いようがない。
大正時代の人達が夢中になるのも無理ないわ。
作中の文体や言葉、お金、服装も現代と違っていてレトロな感覚が面白い。
あと面白いのが読者に語り掛けるスタイル。
所々に登場する「読者諸君!」と語り掛けるのが現代の小説ではなかなか味わえない新鮮さがたまらない。
「いっちょう推理をしてやろうじゃないか」と参加意欲を掻き立てられるが完敗でした。
あと見逃せないのが、『D坂の殺人事件』がデビュー戦となる明智小五郎。
もっと堅いイメージでてきぱきした人間像を思い浮かべていたが、現れたのは高等遊民のようなニート探偵でビックリ。
明智小五郎に見事に翻弄された感じ!
「犯人はこいつだ」と思わせといて違うんかいの連続、焦らされる推理の答えに乱歩先生の掌のうえでコロコロと転がされている気分。
五篇の短篇を収録
〇『D坂の殺人事件』での最後の落ちにはやられた!
まさに予想外「えっ、そんな理由なの?」と驚くばかり。
〇『二銭銅貨』のトリックも凄い!
でも度の行き過ぎたイタズラにちょっとかわいそう。
〇『地獄の道化師』この作品が一番面白かった。
タイトルの通り出てくる登場人物みんな怪しく感じる。こいつが怪しいと思っていたら殺されてしまったり、話が二転三転して終わったかなと思ったらどんでん返し!もう振り回されっぱなし。人間の歪んだ執念と恐ろしいまでの狂気、そこに至るまでの哀しさを浮き彫りにした最高にクレイジーで面白い作品。
どの物語も人間の心の深淵を覗き見たような異様な狂気、純度100%の怪しい世界。
年月を経ても色褪せず、時代を越えた魅力のある作品は、さすが推理小説の大家、日本のエドガー・アラン・ポーと思わされた一冊だった。
Posted by ブクログ
読むのに時間がかかってしまった。
「地獄の道化師」は刑事が鎧櫃の中に隠れたら、逆に閉じ込められるあたりはちょっとおかしみとドキドキがあり、面白かった。
みや子が陰気な見た目で婚約者に嫌われたのはかわいそうだと思うが、友達の死体を掘り返したり、顔が溶けるような劇薬を自らかぶったり、親切で世話をしてくれる女性に毒を盛ろうとしたり、激ヤバ女なのはびっくりした。時代的に女性が殺人犯ななるのが予想外とされるようだけど、こんな支離滅裂な人いないだろう。
Posted by ブクログ
二転三転する推理、視点を変えてみることで見える真実。やはり推理には人間関係と心理、そして動機が重要である。この作品は王道ミステリーで読みやすく、現在でも想像に易しい情景を描写している。
江戸川乱歩先生の作品を拝読するのは初めてだったが、他の作品を読みたいと思うきっかけとなったベストセラー。
Posted by ブクログ
読者参加型のミステリーで楽しめた。あらゆる証拠、理論を元に組み立てられたしっかり推理小説。単純で、でも気づかない、ミスリードに引き付けられてしまう悔しさがむしろクセになる。明智探偵と読者と同じくらいの探偵気取りがいて、明智探偵になるにはなにか1歩足りない、そんなもどかしさが面白く推理欲を掻き立てられる。
Posted by ブクログ
有名すぎる江戸川乱歩デビュー。
D坂の殺人事件が他の本で引用されていて一歩踏み出しました。
個人的にはこの本が進むにつれて後ろの話がハマっていきました!
「地獄の道化師」は手が止まらなかったです!
Posted by ブクログ
どうしても今の時代とは違う世の中なのだけれど、それを気にせずに楽しむことのできる作品ばかりである。
多くの推理小説作家のお気に入りとして名前が挙がるのも納得できる。
Posted by ブクログ
(ネタばれになりはしないと思うが、本文の一部を含んでいる。)
短編小説でありとても読みやすい量と内容。おそらく誰もが推理しやすいじゃんと思うかもしれないがそのラストは思いもしない方向へ行くだろう。また明智小五郎初登場の作品でもあり、くせ者っぷりは初めからであったようだ。アッと驚くような終わり方ではないものの、衝撃的であった。理解できなかったり、推理が的外れであったりと振り回される感覚が新しかった。
「人間の観察や人間の記憶なんて、実にたよりないものですよ。この例にある様な学者達でさえ、服の色の見分がつかなかったのです。私が、あの晩の学生達は着物の色を見違えたと考えるのが無理でしょうか。彼等は何者かを見たかも知れません。併しその者は棒縞の着物なんか着ていなかった筈です。(本文より)」
理解しがたいが事件解決に必要なキーである。心理的な事柄が好きな方にはぜひ見てもらいたいと思う作品である。
Posted by ブクログ
はじめて読んだ江戸川乱歩作品。元々ミステリーは好きだし、古典作品もどんどん読んでいきたいよな...という気持ちはありながらも、なかなか手にとるきっかけがなかった。
そこで本屋にふと訪れたときに、当時アニメが面白く漫画も読んでいた「文豪ストレイドッグス」のコラボカバーが...!しかも文ストでは江戸川乱歩が好きなので、これは読むしかない!と手に取った作品。
月日が経ち、積読を乗り越えて。ようやく読み終えました。特に面白かったのは「心理試験」と「地獄の道化師」。
Posted by ブクログ
【ページ数】 349頁
【読み応え】 ◎
【ストーリー】 ◎
【伏線回収等】 ◎
【グロ表現】 無
■此の本に掲載されている作品■
・D坂の殺人事件
・二銭銅貨
・何者
・心理試験
・地獄の道化師
いくつかの文豪の作品を読んできたけれど、江戸川乱歩が断然読みやすかった!
昔ながらの言葉遣いがあって難しく感じるところもあるけれど、それ以上にストーリーがとにかく面白い!
たまに書き手が話しかけてくるのもすき。
中でも明智小五郎シリーズの作品はやっぱり面白い。最後の最後に覆される展開にワクワクとゾクゾクが止まらなかった!!
Posted by ブクログ
面白かった!!王道ミステリーで普通に大人でもワクワクドキドキして時代の流れを感じさせない作品だった!地獄の道化師は特に普通に怖かった。
明智さんの飄々とした感じ、今の探偵のイメージピッタリでここからのイメージなのかなぁとか思った笑
Posted by ブクログ
最初のいくつかの話の結末は推理というより突拍子もなくて唖然としていた内容だったけれど、読んでいくうちに深みが増すような、恐怖が増していって、でもどこか怖いもの見たさに続きが気になり、結末も納得のいくような感じになるのがとても不思議な作品でした。
Posted by ブクログ
1925年に発表された江戸川乱歩大先生の推理短編集!!日本が誇る名探偵明智小五郎の初登場作品!!100年近く昔に書かれたものやのに現代に通じるミステリー作品で「心理試験」の倒叙ミステリーなどいろんなパターンのミステリーを楽しめる!!
なんか物語のレトロな感じも楽しめるし現代のミステリーに引けを取らないくらい内容の面白さでさすが日本のレジェンドは半端ねぇなって再認識でき
る!
ほんまに傑作って言われる作品は
時間が経っても色褪せないどころか
熟成されて大正レトロな感じが
さらに良く感じれるなぁ〜
名探偵「明智小五郎」初登場作品
★★★★★
大正レトロな空気感
★★★★★
ミステリーの幅の広さを味わえる
★★★★★
Posted by ブクログ
明智小五郎初登場の短編小説。
D坂というのは東京に実在する、団子坂のことで、江戸川乱歩が若い時に住んでいたらしい。
明智小五郎はまだ何者でもない、フリーターという立ち位置で、主人公は近所に住む、これまたフリーターの男性。
2人はミステリー好きで意気投合するが、近所で殺人事件が起き、第一発見者になる。
そして、なんと主人公の男性は推理の末に明智が犯人ではないかと疑う。初登場にしてこの展開になるとは。
しかし、事件の真相は全く別のところにあり、明智の推理により見事解決した。
とても短い小説だったが、明智のキャラクターがとても際立っており、明智シリーズでは必読の一話。
Posted by ブクログ
D坂のトリックや推理は何回読んでもそんなにピンとこないけど、他の短編は犯人が分からずどんでん返し的な展開もあり面白かった。
ミステリートしての完成度も高いものが多く、満足!!
Posted by ブクログ
江戸川乱歩作品初めてちゃんと読んだ。
最初は期待してたよりちょっといまいちかなと感じたけど読み進めたら前言撤回。
心理試験と地獄の道化師が面白かった!
これが大正〜昭和のお話なんて…推理小説の大家と言われるだけある!
Posted by ブクログ
いくつか青空文庫で読んだやつ入ってたけど文ストコラボカバーだったので買っちゃったよ(╹◡╹)♡
江戸川乱歩先生は流石ですほんとおもろい
文豪の中でもほんとに読みやすい
地獄の道化師が1番好きだった〜