江戸川乱歩のレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
アナザー
江戸川乱歩の作品を漫画で――
シャーロックホームズを基にした小説、漫画作品、映画、ドラマは色々あれど、江戸川乱歩のアナザーは珍しい。
おどろおどろしさが出ていれば、もっと良いなあ。
気持ち悪さも出ていて良い気もするけど、やり過ぎたら危険か。 -
Posted by ブクログ
なんという面白さでしょう。
「ひょっとすると、これは日本にも西洋にも、犯罪史上に類例のないような事件ではないかと思うのですよ」(p212)
乱歩さん煽ります。自分でハードルを上げまくります。
犯人はどうやって消えたのか?
「われわれは犯人も、犯罪の目的さえも、ほんとうにはわからないと云った方が正しいのですよ」
今回登場するのはいつもの明智小五郎ではなく、乗杉龍平?という初めて聞く探偵さんでした。
魅力的な謎。
張り詰められた伏線。
そして意外な結末…。
これぞミステリーですね。
われわれはすぐに次の作品が読めるという幸せを噛みしめるべきでしょう。 -
購入済み
BL的な描写はないです
江戸川乱歩らしく、グロテスクな部分もありましたが、そういうのが苦手な私でもなんとか最後まで読めました。BLらしき描写があるとネットやレビューで見ましたが、登場人物の1人がゲイというだけで、そういった接触はほぼないです。これを元にした漫画ではそういった描写がありますが、実際の本編では官能的には書かれていません。主人公は常にヘテロです。私は普段BLを読みますが、BLとしては全くオススメしないです。
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Posted by ブクログ
モジャモジャの髪の毛、木綿の着物に、よれよれの兵児帯と、怪人二十面相の頃とは、大分イメージが違い、まるで金田一耕助の先駆けみたいな姿に、これが、探偵明智小五郎かと驚いた。
なんて、分かったような事を書いてしまったが、実は、ちゃんと乱歩を読むのは、これが初めてです。
『D坂の殺人事件』のタイトルや、『屋根裏の散歩者』の大体の話は知っていたのだが、今回興味を持ったのは、このシリーズが、乱歩の発表順ではなく、明智小五郎の事件発生順に編纂されている事で、平山雄一さんの解説にもある通り、シャーロッキアンの『年代学』みたいで面白そうだなと。
実際に読んでみると、奇をてらった大トリックというよりは、人間の心理状況を巧みについた、論理的思考で犯罪を解明していく展開に、乱歩の博識ぶりが覗えて、『おそらく日本で初めての論理で犯罪を解明する探偵もの』に触れられた喜びを感じ(ちなみに世界初は、ポーの『オーギュスト・デュパン』らしい)、特に、『心理試験』での、明智が犯人とのやり取りで、じっくりと胸の内を探りながらも、じりじりと攻め入っていく、冷静でクレバーな巧みさには、お見事のひと言。
また、皆川博子さんの解説で、乱歩の作品は飛び抜けて〈いけないもの〉だったという事を書かれており、それは、大正から昭和初期にかけての、貧富の差が激しく、都会は猟奇趣味が流行した時代性が(当時の大衆が読み物に求めたのは、毒気に満ちた刺激の強い作とのこと)反映しているようにも感じられまして、当時の時代考証を知った上で読めば、また違った趣になるかもしれません。
それから、約80~90年経った現在、私が読んだ印象だと、少なくとも、いけないものだとは思わず、『屋根裏の散歩者』にしても、犯罪嗜好者の心理の怖さについて、今ではある程度知りうるものになり、寧ろ、明智に論破された後の、走馬灯を見るように、夢幻から現実の世界に帰還し、ひとり呆然と佇む、犯人の侘しい姿の方が印象的で・・今は、それだけ多様な作品を読むことの出来る、いい時代になったと言えるのかもしれませんね。