江戸川乱歩のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
気違い、この本で何度も出てきた言葉だが、2作ともその言葉が当てはまる異常な世界観があった。
江戸川乱歩は、芋虫を昔読んだことがあるだけで、初めて2作一気読みをした。
陰獣は、二転三転していく様がミステリー要素満載で、とても面白かった。きっと小中学生の時に読んでいたら理解できないような人の性癖が出ており、その欲に対する貪欲さが恐ろしかった。
蟲は、一定の常識では理解できない異常な愛に包まれていた。
この作品は、考察したら楽しそう。
人間の本質は、もしかしたら誰にでもこうした気違いさがあるのかもしれない。
もっと乱歩の作品が読みたくなった。 -
購入済み
鬼は誰か?
殺人に推理、宝探しの冒険、グロテスク、恋愛話等々、盛りだくさん。小説よりコミックの方がマイルド。残念ながら今時小説のままはやはり厳しい。でもコミックも耽美?魔性?っぷりはたっぷりあり。
諸戸や深山木など次々落とす魔性の男・簑浦。自分が好かれているのに気づきながら、期待させるだけさせておく。正に蛇の生殺し。
諸戸の身にもなってあげて下さい……。受け入れる気がないなら最初からお断りする方がよほど優しい。 無意識なのか意識的かに関わらず、どうしても心を弄び、頭脳を利用するだけ利用していると思えます……。 -
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ネタバレ「孤島の鬼」
せむしの男がせむしの国を作ろうとするとか中々飛んだ発想なのは乱歩っぽい。ただラスボスの丈五郎が財宝見つけて発狂エンドなのは肩透かし感はあったかな。残虐非道な人間だけど所詮は小物、という事なのだろうか。冒頭の蓑浦君の奥さんはてっきり初江だと思っててどうにかして生き返るのか?と勘違いしながら読んでたけど、あれは秀ちゃん(緑)だったのね。作中ずっと漂う淫靡で妖しげな昏い雰囲気はさすが乱歩。
「猟奇の果」
青木が妻の不貞を疑う決定打のSMプレイの知識を芳江はどこで仕入れてきたのか?とか、整形したからといって人格まで変わるのか?とか消化不良な所はあった。まさか明智小五郎が出てくるとは思 -
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この本は怪盗である怪人二十面相があらゆる手を使い、盗みを行う話である。日本中に名を轟かせている怪人二十面相は幾度となく警察網をくぐり抜けてきた。それもそのはず、怪人二十面相の素顔は誰の知る所でもないからだ。彼の変装は近くで見ても決して粗がなく誰に変装しようと見破ることができない。予告状を出した血縁に変装し盗みを働く大胆さを持ち合わせる。
もちろん、盗まれると知り何も対策を打たない人は居るはずもなくこれまでに幾人もの人たちが対策をしてきた。ある人物は警察へと駆け込みある人物は名探偵の助手に手助けを求めた。しかしそんな修羅場すらも怪人二十面相はくぐり抜けてしまう。
この本で見逃すことができな -
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「何者」「暗黒星」2編を収録。
「何者」は既読でした。途中まで気付かず読んでいたけど、井戸からの足跡あたりで、あ、読んだことあると気付きました。NHKの満島ひかりが明智小五郎役を演じていたドラマが記憶に新しい。(あのシリーズもっとやってほしい)明智小五郎が正体を明かすシーンが皮肉っぽくてとても好き。乱歩作品は既読のものでも読むたびに新鮮に面白い。
「暗黒星」こちらは初読み。
明智小五郎って初期?の頃は変装苦手っていう設定だったんだ…?と意外でした。明智小五郎といえば変装の名手というイメージだったので、この明智小五郎は偽物ではないのかと疑って読んだりしてました。
スクリーン上に映し出された顔が焼