江戸川乱歩のレビュー一覧

  • 人間椅子 江戸川乱歩ベストセレクション(1)

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    どの作品もタイトルから描写まで精緻であり面白い。そのほかに美しい…気持ち悪いけど好き…といったしばらくご無沙汰であった美的感覚を刺激してくれる。
    道徳や倫理観を排し、少し性格の悪い人間になったつもりで人々の堕ちてゆく様を愉しむ読書も悪くない。
    これから耽美派に攻め入ってみるか。

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    2026年03月24日
  • 乙女の本棚5 押絵と旅する男

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    2025/03/21
    p.47
    兄が申しますには、一月ばかり前に、十二階へ昇りまして、この遠眼鏡で観音様の境内を眺めて居りました時、人込みの間に、チラッと、一人の娘の顔を見たのだ相でございます。その娘が、それはもう何とも云えない、この世のものとも思えない、美しい人で、日頃女には一向冷淡であった兄も、その遠眼鏡の中の娘丈けには、ゾッと寒気がした程も、すっかり心を乱されてしまったと申しますよ。

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    2026年03月21日
  • 江戸川乱歩傑作選

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    『孤島の鬼』から引き続き短編集を読んだ。全て面白かったが、『人間椅子』と『心理実験』が良かった。短編なのにどんでん返しや巧妙なトリックがたくさん散りばめられていて読んでいて楽しかった。
    作中に「読者の皆は既にこのトリックに欠陥があることを知っていると思うが〜」的な文章が何度か出てくるが、勘の悪すぎる私は全くわからなかった笑

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    2026年03月19日
  • 人間椅子 江戸川乱歩ベストセレクション(1)

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    ゾッとするような展開や着地点に作者の技量の高さを感じました。どの短編も面白かったです。個人的には目羅博士が一番不気味だったかな。

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    2026年03月10日
  • 江戸川乱歩名作選(新潮文庫)

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    江戸川乱歩まじでスキ〜〜〜。生まれてきてくれたことや小説を書いてくれたことに感謝の念を抱くんやが。なに読んでもわかりやすくおもしろいし、時代を経てもまったく褪せない。読んだことがある作品もいくつかあったけど、何回読んでも楽しい。天才天才天才。

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    2026年03月06日
  • 孤島の鬼

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    ネタバレ

    江戸川乱歩作品を初めて読んだ。殺人事件が起こりそれを解決するミステリーものかと思いきや途中から冒険小説みたいになるし諸戸と蓑浦との同性愛も書かれてて内容が濃すぎる作品で面白かった。
    個人的には初代の遺灰を食べるほど愛してたのに次女と結婚して病院を立て、その委員長に諸戸を置こうとするなんて主人公は鬼畜すぎるよと感じる。
    最期まで諸戸は主人公への愛を伝えていて悲しくなった。なかなか蓑浦を好きになれない…笑

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    2026年03月05日
  • 赤い部屋(乙女の本棚)

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    面白かったー。

    どこからどこまでが「作り話し」なのか、怪奇小説の意味がよく分かる。さすが江戸川乱歩!の一言に尽きる作品。

    人間の多くが持っていると予想できる悪意。それを想像に留めておくのが大半の内容だからこそ、共感できる内容。考えるのは自由、でも実行にはうつさないよね、普通は……
    予想できるエンディングからの、そう来たか!だから一人称が観客側だったのね。

    人間椅子の次に鳥肌もので良かった。

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    2026年02月28日
  • 江戸川乱歩名作選(新潮文庫)

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    小学生の頃から大好きな作家さんです。あのポプラ社のレトロ怖い表紙(笑)な少年探偵シリーズを、図書室で何度借り続けた事か。懐かしい~。若かった…←
    推理・怪奇・幻想・グロテスク・エロティックなど色々なイメージが浮かぶ、大正から昭和期の作家さん。こちらの本は多数の作品を残している中の一つ、短編、中編を収録している名作選です。
    江戸川乱歩と言えば、名探偵・明智小五郎や怪人二十面相、少年探偵団の小林少年などが登場する作品が有名で、メディア化も多数されており、特に少年探偵シリーズは子供も読める作品としてのイメージがあるかもしれませんが、この方の書かれる大人向けの作品も独特の面白さがあり、強く惹き込まれま

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    2026年02月20日
  • 人間椅子(乙女の本棚)

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    いい意味で気持ち悪すぎました。個人的にはかなり読みやすく、惹かれる内容でした。江戸川乱歩の他の本も読んでみたいなと思える本でした。

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    2026年02月20日
  • 江戸川乱歩傑作選

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    ネタバレ

    こちらは探偵ものが多いと思った。どの話も裏切りがうまい。心理試験での犯人の対策と、その尻尾をどうつかむのかの頭脳戦、心理戦の攻防が面白かった。赤い部屋も心理的な部分が強く面白い。私はやはり人間心理に興味があるようだ。

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    2026年02月18日
  • 江戸川乱歩名作選(新潮文庫)

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    ネタバレ

    『押絵と旅する男』が好きなので買った。だいたいどの作品も大まかには結論(話の裏切り)が予測できながら読んでいたが、粒がそろっていて良い本だった。自分が好みのテイストがここにあるような気がした。

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    2026年02月17日
  • 暗黒星

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    ネタバレ

    怖い。気味が悪い、、。特に「お勢登場」。肺病に苦しむ格太郎と不倫を繰り返す妻のお勢。格太郎はある日子どもとの無邪気な遊び、かくれんぼの最中にほんの出来心で長持に入ってしまう。運悪くロックがかかってしまい、閉じ込められる。ここからがもう、恐ろしくて恐ろしくて…。格太郎がもがき苦しむ場面は薄目で読んだ。空気の入る隙間がないため、酸素が薄くなり肺病の格太郎は弱っていく。遺体が発見されたあと、蓋の裏に残されたメッセージが見つかる。病人が見せる最期の生への執着ともがき。
    想像したくないのに勝手に頭が映像で再生してしまう。グロテスクで痛々しい強烈なインパクト。江戸川乱歩の作品は読んだもの全て時間が経っても

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    2026年02月12日
  • 江戸川乱歩傑作選

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    人から江戸川乱歩が面白いと薦められて、初めて読んだ乱歩本。昔の作品なので文章が読みづらくて敷居が高いんだろうなぁと言う先入観がありずっと読んでこなかったが、実際に読んでみると非常に読みやすくて面白かった(所々難しい表現等もあるにはある)。それに短編ということもあってかサクサク読める。個人的に一番面白かったのは「心理試験」かな。
    これをきっかけに他の乱歩本も読みあさる予定。とりあえず次は「名作選」。

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    2026年02月08日
  • 新・黄色い部屋 犯人当て小説傑作選

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    なんて豪華なラインナップ。
    冒頭が高木彬光氏の神津恭介シリーズなんて嬉しすぎる。
    2時間ドラマで近藤正臣氏が演じてたなぁ、と懐かしく。
    犯人あては例によってあまり真剣には取り組んではいないのだけど、どの話も読み応えはばっちり。
    こういう、まさに『推理小説』という作品は大好きである。

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    2026年01月29日
  • 黄金仮面~江戸川乱歩全集第7巻~

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    2003年。
    万人受けするように書かれた明智小五郎シリーズ。
    「何者」
    「黄金仮面」ふじこちゃーーん
    「江川蘭子」作家の連作の一作目。蘭子の生い立ち。
    「白髪鬼」妻と友人に裏切られた男の復讐。
    すらっと書いたが、おもしろく読めた。語り口が昭和の弁士みたいで楽しい。陰獣や芋虫も好きなんだが、これはこれで円熟期じゃないのかなぁ。

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    2026年02月07日
  • 江戸川乱歩名作選(新潮文庫)

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    石榴、押絵と旅する男、目羅博士、人でなしの恋、白昼夢、踊る一寸法師、陰獣

    それぞれがゾッとするようなお話でありながら、それぞれ違った怖さ不気味さがある。
    これぞ江戸川乱歩。

    トリックの読み合いが深く、推理するのが楽しかった。真犯人や結末を予想しにくかったのも良い。(『石榴』)

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    2026年01月23日
  • 江戸川乱歩傑作選

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    最後の「芋虫」があまりにも衝撃的で言葉が出ない。気味の悪さと切なさと気味の悪さが交差して呆気にとられた。戦時中に「芋虫」は発売禁止されていたほどだったのに、今では現実離れした怪奇な題材と思えることにも考えさせられる。
    「赤い部屋」は、もしかしたら実際に、法律に触れない完全犯罪を行うことができるのかもしれないと思えてきて、芽生えてはいけない好奇心が、つい掻き立てられてしまう。
    「人間椅子」は作中に出てくる”奥様”と感情が連動するようだった。気味が悪く背筋が凍ったあとの、得体の知れぬ感情で息も切れ切れ。
    「鏡地獄」の最後の展開は、どんな光景になるのかは精一杯に想像することしかできないが、人を発狂さ

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    2026年01月20日
  • 新・黄色い部屋 犯人当て小説傑作選

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    個性豊かな作品揃い。『ホシは誰だ』は持っているし、河出文庫版の『推理試験』も持っている(はず。見つからない)が、共に未読。一冊で読めるのがこういう趣向のアンソロジーのいいところ。

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    2026年01月18日
  • 江戸川乱歩傑作選

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    乱歩が根強い人気を持つ背景を理解できた。解説にもあるが、乱歩の作品は推理小説ながら、何度も読みたいと思わせる力がある。それは、愛憎や執着、傲慢、ドロドロとした人間模様とその描写が魅力的だからだと思う。私がここでいくつかの短編を読み、興味深く感じたのは「見る」という視覚的行為だ。芋虫や散歩者、d坂、鏡地獄にでてくる視覚情報は、雄弁に、緻密に、感情を伝える。それは、犯罪の始まりであったり、犯人の動機であったりする。「見る」という仕掛けが、事件をただの推理の対象とするのではなく、人間の営みだという根本的な事実を自然に示す。

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    2026年01月16日
  • 孤島の鬼 江戸川乱歩ベストセレクション(7)

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    「天井知らずの面白さだよ。」
    友達にそう勧められ、すかさず本屋に走り買って読みました。そして言われた通り、天井知らずの面白さでした。星5では足らん。
    江戸川乱歩先生の推理ものの要素も当然ありつつ、ワクワクするような冒険要素、重たいテーマの人間関係の描写(読めばわかる。)の要素、ホラー要素、伏線回収全てが詰め込まれ、読みやすいのに1冊にこんなに面白要素を楽しめちゃって良いんですか、と思わず参る。
    どこか怪しげな雰囲気を纏った世界観が癖になります。

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    2026年01月10日