江戸川乱歩のレビュー一覧

  • 陰獣 江戸川乱歩ベストセレクション(4)

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    『陰獣』というタイトルから、すごいエログロなのではないかと心配したけど全くそんな話ではなかった。
    結末が二転三転して、自分の想像を遥かに超えた最高のミステリーだった。
    読み終わった後にもう一度読んで確認したくなる本。

    『人間椅子』『屋根裏の散歩者』『D坂の殺人事件』などの要素が少しずつ入っていて、乱歩総集編のような、ファンサービスのような作品。

    あらすじ
    探偵小説家の寒川は、実業家小山田の妻の静子と偶然知り合った。静子は平田一郎という元恋人にストーカーされて悩んでいる。脅迫通りに静子の夫は殺されてしまう。
    平田はどこにいるのか探る寒川。しかし、そこには思いもよらない驚きの真相があった…。

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    2024年05月10日
  • 少年探偵団―私立探偵 明智小五郎―(新潮文庫nex)

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    初読は小学生のときのポプラ社版。
    内容はほぼ記憶していたが、面白さは変わらず。思い出補正もあり星5。
    私は小林少年が好きで、少年探偵団含め活躍していて読んでいて楽しかった。やや最後の最後のシーンが惜しまれるが、明智探偵が基本上手ながら逮捕には至っていないのはまあメタ的な理由かなと邪推。

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    2024年05月02日
  • 孤島の鬼

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    大好きな江戸川乱歩!私が読んできたたくさんの江戸川乱歩に作品の中でダントツに
    良かった。読み始めた頃からは想像できない結末だった。
    流石に最後は苦しすぎたかな。特に最後の発言!江戸川乱歩にしては長めだけど読んで損はしないからお勧めです!

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    2024年05月02日
  • 文豪怪奇コレクション 猟奇と妖美の江戸川乱歩

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    猟奇と妖美をテーマにした江戸川乱歩短編集。
    乱歩の短編は割と有名なやつは大体読んでいる気でいたけど「蟲」と「防空壕」と最後の対談は初読みでした。再読のものも含め、やはり乱歩は面白い。この性癖にぶっ刺さる感…
    「蟲」は強烈だった。引きこもりの青年が恋に狂ってついに相手を殺してしまう。美しい彼女の死骸を自分だけの土蔵に連れ込んでうっとり眺める青年だけど、最初は美しかった死体が徐々に腐っていく様子がグロテスクで、乱歩作品でここまで直接的にグロいのは珍しい気がした。
    「防空壕」は前半の空襲の描写が鮮烈で、降り注ぐ焼夷弾や燃え上がる街を主人公は美しいと感じているんだけど、空から爆弾降ってくるの想像したら

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    2024年04月22日
  • 人間椅子 江戸川乱歩ベストセレクション(1)

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    めちゃくちゃ面白かった。
    江戸川乱歩の作品の中では1番好き。

    ゾッとするような気持ち悪さに吸い込まれ、あたかも自分が実際に手紙を読んでいるような気持ちになった。
    読み終わった後、思わず自分の座っている椅子を確認してしまうほど。

    2通目の手紙の内容は本当なのか、嘘なのか。
    わざわざ2通に分けて出しているあたり、怪しすぎる……

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    2024年04月19日
  • 人間椅子(乙女の本棚)

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    娘におすすめされて読みました。
    初めての江戸川乱歩さん作品。
    すごく面白くて引き込まれて一気読みでした。
    「乙女の本棚シリーズ」は素敵なイラストもあり、文字も大きくて若い人にも読みやすいと思います。

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    2024年04月13日
  • 乱歩殺人事件――「悪霊」ふたたび【電子版特典付き】

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    江戸川乱歩のもとに小説の材料として売り込まれた記録から話は始まる。資産家の美しき姉崎未亡人が密室の土蔵で全裸で殺されていた。現場に残されたメモに書かれた奇怪な記号。事件前に目撃された矢絣の女。死を予言した黒川博士の盲目の養女。邸前の空き地にいるいざりの乞食。未亡人を取り巻く心霊学会の仲間たち。心霊学会が降霊術を行うと、盲目の養女に降りた霊が「犯人はこの中にいる」「次の犠牲者はこの中にいる美しい人」と言う。

    雑誌「新青年」に連載された乱歩の「悪霊」はもともとここまでで中絶するのだが、芦辺拓はこのあとを切れ目なく繋げて真犯人を提示、さらには乱歩が中絶した理由まで説明してしまうのだ。どこが切れ目

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    2024年04月05日
  • 人間椅子 江戸川乱歩ベストセレクション(1)

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    人間椅子

    昔の作品でありながら現代でも読みやすく、面白い作品だと思う。

    タネは割とすぐ分かるように物語が構成されていたが、そうするに至った背景や最後の不穏な空気感に引き込まれた。

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    2024年04月05日
  • 孤島の鬼

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    地獄絵だ。闇と死と獣性の生地獄だ。

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    これはミステリーだろうか、ホラーだろうか、冒険小説なのだろうか。どれにも当てはまるし、どれでもなく「江戸川乱歩」というジャンルなのかもしれない。
    江戸川乱歩の小説は『人間椅子』しか読んだことがなかったが、それと同様に「醜いものなのに(醜いもの故になのかもしれない)惹き込まれていく文体」を感じた。
    悪意、復讐、性愛、偏愛、など「毒」がこの小説にはある。厄介なことにこの「毒」はクセになってしまう。読書の日常の思考にじわじわと侵入してしまう。とてつもない余韻を残し

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    2024年03月31日
  • 怪人二十面相―私立探偵 明智小五郎―(新潮文庫nex)

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    新潮版は初読。小林少年のファンなので今作はお気に入り!

    皆さん小学生の頃に出会いたかったと書いていて、小学生の頃に出会えた私は幸せだなと思った笑

    探偵小説ではあるがむしろ勧善懲悪の英雄譚の側面も大きい。この時代の「オヤッ」「じゃないかしら」のような言い回し、味があって好きだ。明智探偵や小林少年が負けるはずがないと思っていてもなおドキドキしてしまうような、トリックや展開の面白さはやはり褪せない。サクッと読めるし楽しかった。

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    2024年03月30日
  • 江戸川乱歩傑作集1 孤島の鬼【イラスト入り】

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    中学生の時に読んで放心した作品。
    主人公の婚約者が殺され、犯人を探すために雇った友人の探偵が殺され、原因を探るために自分に好意を寄せる青年医師と行った孤島で、、、あらすじを書くとありふれているのだけれど、被害者の主人公よりも相手役の方が不憫でしょうがない。
    似ているものだとオペラ座の怪人を思い出す。主人公の視点のようで、物語としては怪人の一生をかけた破滅を描いたものだ。
    この作品の主人公が哀れなはずが、自覚のない、そんなはずはないと思う、行動が相手役の心を揺さぶるは尊厳を踏みにじるわでなんだかイライラしてしまう。
    孤島にいる鬼と出会い、鬼になりはててもいいと全てを諦め、そして助かり、最後の2行

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    2024年03月28日
  • 人でなしの恋(乙女の本棚)

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    絵はもちろん良かったですが、フォントも良かったと思います。文字だけのページも、紙の色がさまざまです。この短編の魅力を、新しい表現で表せていると思います。

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    2024年03月26日
  • D坂の殺人事件 アニメカバー版

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    初めて読んだミステリー小説です。
    「何者」の最後のシーンがかっこよくて、明智さんが好きになりました。
    「地獄の道化師」は最後に驚きと恐怖が押し寄せてきました。描写も鮮明に伝わってきて、とても面白かったです!!

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    2024年03月25日
  • 黒蜥蜴と怪人二十面相

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    ネタバレ

    明智と黒蜥蜴が最後キスを交わすとこがよかった
    そのキスは愛情なのか一番のライバルの最後の頼みとして受け入れてたのか明智の感情がわからないから良い

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    2024年08月24日
  • 乱歩殺人事件――「悪霊」ふたたび【電子版特典付き】

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    ★5 江戸川乱歩の未完作『悪霊』 遂に続きと謎が明かされる!乱歩愛に満ち溢れる合作 #乱歩殺人事件

    ■きっと読みたくなるレビュー
    ミステリー好きと言いながら、実は乱歩作品は傑作選にある有名どころの短編しか読んいない私…

    こんなにも面白いとはびっくり! 古典と言っても特段読みづらくもないし、むしろ文字がするりと入ってきます。装丁もフォントも紙質すらも風情をだしていて、カッコイイし、不気味な雰囲気ながらも艶っぽく魅惑的。

    謎解きも意味不明な問題を出されて、底知れないポテンシャルを感じます。いやー痺れました。大変勉強不足だったと反省しております、やっぱり大学で文学をしっかり研究したいなぁ。

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    2024年03月09日
  • 乱歩殺人事件――「悪霊」ふたたび【電子版特典付き】

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    ネタバレ

    乱歩先生が本当にここで休載したという連載小説の続きを今、芦辺先生が解決してくださった。
    なるほどこのような事情なのではさすが乱歩先生も休載せねばなるまいねという納得のゆく解決編でした。

    時を遥か超えそれでも紡がられてゆく一流の探偵小説にページをめくる手がとまらなかった。
    乱歩先生の時代のままにオドロオドロしさが残っていて紙質、フォントが変わっていなかったら、素人読人の自分では現代に戻ってこられなかったやも。

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    2024年03月03日
  • 江戸川乱歩名作選(新潮文庫)

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    ネタバレ

    柘榴のような、語り手が犯人のパターンはかなりあると思うが文章が好き
    最後の谷から落ちた谷村氏が大きな柘榴のように見えたというのが、なんて文章だと印象に残っている。その後のかたみの品である目玉の描写もたまらなく好き。

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    2026年02月08日
  • 魔術師 アニメカバー版

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    買ったものの1年位読まずにいたものを、読書に使える時間ができたので読み始めました。読み進めるに連れてこの本から目が離せなくなりました。起こった事件があまりに人間にはできそうもないようなことで本当に“魔術師”がいる、と感じました。それぞれが酷く怖くて、びくびくしながら読みました。やはり江戸川乱歩さんの作品は読者の考えを見透かされるような書き方で、吸い込まれました。流石だと思います。普段から推理小説を読む方もそうでない方も読んでみて欲しいですね。長々と失礼いたしました。

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    2024年02月15日
  • 江戸川乱歩傑作選 蟲

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    わあぁ、すげーっ!一番好きなのは、芋虫かな。戦勝で、手足がなくなっちゃったなんて…。しかも最後ゆるすって鉛筆を口に咥えて書いてくれて、もうほんとに救われた気持ちになった。
    昔の文体が好き(((o(*゚▽゚*)o)))♡

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    2024年02月06日
  • 孤島の鬼 江戸川乱歩ベストセレクション(7)

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    密室殺人・衆人環視下での殺人、この2つのトリックを使った殺人事件は……序章に過ぎなかった!

    故人から送られてきた謎の手記に乱歩独特のおどろおどろしい猟奇あり!
    先祖代々受け継がれてきた家系図に、意味深な書き付け!謎解き宝探しあり!
    不気味な見た目の住人がいる孤島で行われている恐ろしいビジネスの正体とは!?
    さらに小悪魔系主人公(男)と、みんな大好き諸田くんとのBL要素……。

    さすが乱歩に「自身の長編の中では1番出来がいい」と言わしめた作品だけあって、すこぶる楽しめた。上にあげたような、普通なら1つのテーマで1話作っちゃうような話がこの長編には詰まっている。最後に怒涛の伏線回収がすごい。いっ

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    2024年02月01日