江戸川乱歩のレビュー一覧

  • 江戸川乱歩傑作選

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    最高。好き。文学史で名前だけ学んで作品は読んだことなかったけど、こんなに面白いとは。こちらは江戸川乱歩の代表作が詰め込まれた傑作選。有名な「人間椅子」や「赤い部屋」は著者の奇妙な妄想世界に背中から迫るような恐怖を感じながらもニヤニヤが止まらない。「芋虫」は極限状態での人間の異常な変態性が心に迫る。緊張感走る怒涛の展開からタイトル回収されるラスト一文はその芸術性の高さに鳥肌がたった。

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    2025年03月01日
  • 明智小五郎事件簿3

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    明智小五郎の関わった事件を発生順に並べたシリーズです。
    『蜘蛛男』事件は1928年6月16日〜11月4日の出来事です。明智小五郎は前の事件解決後に「シナから印度のほうに旅をしてもう三年になる」(孫悟空か!)ため、出番は終わりの方になったと辻褄が合うようです。
    なお、明智小五郎不在の三年の間に日本は大正から昭和に代わっています。明智小五郎が日本にいないときに日本に重大な出来事あるよね。(江戸川乱歩が執筆どころでないのか)


    ===
    貸事務所に入った「稲垣」と名乗る美術商。だが読者には、仮名・稲垣の怪しい行動、そして彼の異常性、周到な犯罪の用意とが示される。

    そのころ東京では異様な女性死体が相

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    2025年02月19日
  • 江戸川乱歩傑作選

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    何度か読んでいて、昔は圧倒的に人間椅子が好きだったのですが、今は芋虫が好きです。最初から最後までシビれます。

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    2025年02月09日
  • 明智小五郎事件簿2

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    明智小五郎の解決した事件を作中の年度順に並べるシリーズの第2巻。
    1巻ではアマチュア探偵だった明智小五郎も2巻では手伝いをしている(探偵助手とか見習い?)若者は数人いるし、警察にもすっかり顔が利く。服装は1巻の和服から、上海帰りのためなぜか支那服 笑。
    くしゃくしゃの頭をかき回して人懐こく笑うのは相変わらずです。
    明智小五郎は長いの間上海に滞在していて、戻ってから半年くらいは探偵仕事もせずにいたらしい。そんな明智小五郎の興味を引き、探偵復帰となったのが『一寸法師』事件。
    巻末の解説によると、『屋根裏の散歩者』のあと上海に渡り、その期間に関東大震災が起こり、しばらくしてから帰ってきた計算になるみ

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    2025年02月05日
  • 明智小五郎事件簿1

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    明智小五郎を探偵とした短編集を作中事件発生順に並べ替えたシリーズです。巻末の解説で、どうやって作中事件の日時を推察したかが書かれています。これがまさに探偵のお仕事のようで、本編も解説も楽しめます(^o^)

    一巻の明智小五郎はまだ素人探偵の25歳くらいの「青年」。絣の着物を着て、もじゃもじゃの髪の毛をくしゃくしゃにかき回す癖がある。だんだん明智小五郎が大人というか有名というかダンディー(?)になって洋服着用になり、この着物にくしゃくしゃ頭の人懐っこい探偵は金田一耕助に引き継がれましたね。明智小五郎が推理において大切にするのは人間の心理としています。
    最初の事件『D坂』以前の明智小五郎の生い立ち

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    2025年01月29日
  • 芋虫

    購入済み

    もう最高…丸尾末広と江戸川乱歩好きには最高の作品です。グロテスクでエロティックな世界観を画風で表している丸尾末広と文章で表す江戸川乱歩のタッグはもう何も言うことはありません。読んでいて興奮が止まりませんでした。

    #ドロドロ #ダーク #アツい

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    2025年01月19日
  • 孤島の鬼 江戸川乱歩ベストセレクション(7)

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    途中からどんどんドライブがかかって読める感じ。
    前半で様々な事が起こり(本の厚さの1/5くらい?)、
    この犯人探しであと4/5も保つの??って思ったけど、
    そこからの展開が想像以上にスゴ過ぎた。

    生い立ちの不幸から性嗜好が歪んだと思ってしまった諸戸、
    育った環境が明るみになるにつれ本当に心が痛くなる。
    犯人探しも主体は諸戸だし、
    『私』からも故意に弄ばれたり軽くあしらわれたり、
    諸戸の気持ちを想うと読んでてツラくなる。
    変にナルシストで優柔不断な『私』に腹が立ったりもする。
    そんな諸戸への想いが連なって、
    ラスト危うく泣くとこだったよ。
    幸せにしてあげて欲しかったな。

    しかし本当に思いもよ

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    2025年01月17日
  • 人間椅子 江戸川乱歩ベストセレクション(1)

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    タイトルやあらすじだけでは気持ち悪さが勝ってしまい、興味は湧くものの読むのを避けていました。
    しかし意を決して読んでみると、作家の元に届いた手紙として話が進んでいくので読みやすく、内容も次はどうなっていくのかと気になるものがずっと続き、読むのが止まりませんでした。
    最後は読み手が困惑するような終わり方をしており、読み終わったあとまで楽しませてもらいました。
    江戸川乱歩の作品はこれが初めてでしたので、他の作品も読んでみたいです。

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    2025年01月11日
  • 悪霊物語(乙女の本棚)

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    こうきたか!というオチ。さて、どうするというのがないのが、なかなか良い。江戸川乱歩は、文章に巧緻さが溢れている。

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    2025年01月01日
  • 孤島の鬼 江戸川乱歩ベストセレクション(7)

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    諸戸のねちねちとした愛とても良かった
    無理矢理迫ることもあるが好きな人の手紙を抱きしめて名前を呼んでいる純粋な感じもあってとても良かったし諸戸のしゃべりかたがとてもいい撫でるようなやしいくちょうがぎゃくにぞわぞわする。
    また傀儡が人工的に欠けた人たちを作っているのが面白い。
    いろんな愛が絡み合っておもしろい!

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    2024年12月20日
  • 陰獣 江戸川乱歩ベストセレクション(4)

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    *陰獣*
    明智小五郎事件簿I〜XIIまで読んだあとに読むと、
    『あれこれ誰目線で書いてる?』と一瞬戸惑った笑
    主人公の優柔不断な感じは乱歩本人の性格の投影?
    ちょっとモヤっとする終わり方も、
    主人公の優柔不断さを考慮すればアリか。

    *蟲*
    もうこっちのストーリーの方が強烈すぎて、
    読み終わった時『陰獣』の内容忘れかけてしまったわ。
    若かりし『かれ』に誰か『人はそんなにあなたの事を真剣に見てないよ』と伝えてあげといて欲しい!!
    後半、状況の不気味さとかれの壊れっぷりが加速して、
    とっても気持ち悪くてとっても良い。
    こっちにまで臭ってくるような錯覚をしそうだった。
    面白かったです。

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    2024年12月15日
  • 人間椅子(乙女の本棚)

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    主人公の奥様が書斎で椅子に座ってファンレターの作品を読む。
    それだけなのに、え?…もしかして…、この今座っている椅子の中に変態の椅子職人が…、いる…?
    とぞわぞわ感じさせるのがうまかった。
    そのあと届いたファンレターで、あれは作品だよ、と言われるけどちょっと疑う気持ちも残ったよね。
    私が奥様なら、旦那さんの帰宅後椅子を解体するな。

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    2024年11月24日
  • 江戸川乱歩トリック論集

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    江戸川乱歩の生誕130年記念で刊行された、文庫オリジナルの江戸川乱歩の座談・対談・鼎談集。中公文庫から出るというのは意外だが、江戸川乱歩の小説や随筆は現在でも比較的容易に読むことができるが、座談や対談・鼎談などは単行本に収録されることは希で読むことが難しい。現在でも入手可能な光文社文庫版の江戸川乱歩全集には座談や対談・鼎談は収録されておらず、光文社文庫版全集の前に出た講談社の江戸川乱歩推理文庫の64巻は「書簡 対談 座談」ではあるが、収録されているのは本書にも収録されている長田幹産、徳川夢声との対談、佐藤春夫・城昌幸との鼎談の3編のみのうえ1989年刊なので新刊での入手は難しいだろう。それ以前

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    2024年11月20日
  • 乙女の本棚5 押絵と旅する男

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    江戸川乱歩、めちゃくちゃ美しい文章を書くな。背広の流行、「黒天鵞絨」「緋鹿の子」なんて素敵な表現。
    長野まゆみさんの本を思い出す。
    また、題材は京極夏彦の『魍魎の匣』のモチーフだろうな。

    浅草凌雲閣の細かな描写あり、こちらにも興味を持った。

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    2024年11月17日
  • 大暗室~江戸川乱歩全集第10巻~

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    ネタバレ

    正義と悪が対立する作品において、魅力を決定づけるのは悪役だと思う。ある程度言動や人物像が予想できる正義の人物よりも、予測がつかない悪役のほうが魅力的だ。その点でこの作品の悪役は素晴らしく、この作品を大変魅力的なものにしている。
    『大暗室』の悪役である大曾根龍次は生粋の悪人だ。本人もそれを自覚しており「僕は地獄の底から生まれてきたのです。悪こそ僕の使命なんだ。」なんて言っている。悪役に、悪に染まった理由など必要ない。訳の分からぬまま悪であるほうが魅力的だ。悪になった理由や経緯・過去などがあると、恐ろしさや得体の知れなさが薄れてしまう。現代では人間のあらゆることが分析や説明の対象となっているが、フ

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    2024年10月20日
  • 江戸川乱歩座談

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    江戸川乱歩の生誕130年記念で刊行された、文庫オリジナルの江戸川乱歩の座談・対談・鼎談集。中公文庫から出るというのは意外だが、江戸川乱歩の小説や随筆は現在でも比較的容易に読むことができるが、座談や対談・鼎談などは単行本に収録されることは希で読むことが難しい。現在でも入手可能な光文社文庫版の江戸川乱歩全集には座談や対談・鼎談は収録されておらず、光文社文庫版全集の前に出た講談社の江戸川乱歩推理文庫の64巻は「書簡 対談 座談」ではあるが、収録されているのは本書にも収録されている長田幹産、徳川夢声との対談、佐藤春夫・城昌幸との鼎談の3編のみのうえ1989年刊なので新刊での入手は難しいだろう。それ以前

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    2024年10月19日
  • 乱歩殺人事件――「悪霊」ふたたび【電子版特典付き】

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    めちゃくちゃ面白かった!!!前半は実際に乱歩が書いた『悪霊』で、後半はその事件の推理パートという構成。悪霊を読んだことがなかったのでどこまでが実際の悪霊なのか初めはわからなかったけど、推理パートの探偵役が乱歩自身だったから気づいた。(本作では乱歩は実際の作者じゃないとされていたけど)作者自身が作品の中で探偵役になるという構図が斬新。原作の雰囲気を壊さず、事件の謎全てに納得のいく説明をつけて未解決事件を1つの解決に導いたのすごすぎる。しかもちゃんと面白い!最後が怒涛の展開であまり頭を整理できていないまま一気に読んだので、真相を知ったうえでまた読み直したい。

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    2024年10月15日
  • タナトスの蒐集匣 -耽美幻想作品集-(新潮文庫nex)

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    とても良い!!!!!!!
    読んだことあるやつもあったけど、乱歩の芋虫、坂口安吾の桜の森の満開の下、太宰治の駆込み訴え、辺りが気になっていたので読めてよかった。

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    2024年10月01日
  • D坂の殺人事件 アニメカバー版

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    江戸川乱歩は日本の推理小説の父だと思います。(個人的な見解)名探偵コナンなどの今に続く推理作品のモデルになったのは凄い業であると思います。

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    2024年10月01日
  • 黒蜥蜴

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    犯人もわかっているミステリー。

    黒蜥蜴、悪い盗賊なのですが、いつの間にか味方になっている自分がいて。(本当なら明智小五郎の方を応援するのが正当なのかもしれないのですが)

    えっ、どうしてそうなった?という付箋を綺麗に最後に回収していくのはさすが。

    かなり昔に書かれているものなのに、とても読みやすいし時代を感じないのもすごいです。

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    2024年09月03日